福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

下のみの歯並び治療

2011-11-15 | 歯並び、矯正の話

この患者さんは小学校高学年で、下の歯並びのみがデコボコです。
噛み合わせが深いとか、もともと歯のサイズが大きいということが原因の場合が多いので、上下に装置を付けて全体的に治さねばならないことが多いのです。ただし、この患者さんの場合奥歯の噛み合わせも良好で、噛み合わせも深くないので、下の歯並びのみマルチブラケット装置を使用して、しばらく経過を観ながら上も必要と判断したら上下に付けるという治療計画にしました。
結果、下のみの治療で半年くらいで改善し、上下の前歯の噛み合わせも良好になりました。外側の装置撤去後はリンガルアーチという歯の裏側に添わせる装置をつけて、治療後の後戻りを防止します。丁度奥に第2大臼歯が出てくる時期ですので、奥歯が出てくる力で前歯のデコボコが再発するのを阻止するのが重要です。
この患者さんは、治療開始の時点で乳歯の一番奥歯が残っていました。その後に出てくる第2小臼歯は乳歯より小さいので、このスペースを有効に利用できたのも良かったと思います。
矯正相談で、見た感じ気になる部分だけを治したいというご希望もあったりしますが、実は上下のかみ合わせ、歯の大きさなどの全体的問題が根本的にある場合のほうが多いと思います。
この患者さんの場合、色んな条件が良かったので、このように簡単に改善したと理解するのが良いでしょう。

 




今日は明け方の最低気温が、福岡市でも10℃を下回ったそう。
少しは寒くならないとクリスマスムードも盛り上がらないですね。





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