虫歯予防は歯科医院と家庭での毎日のケアのコラボレーションだと思います。
家庭では歯みがき、家庭用フッ素やフッ素入り歯磨き剤の使用、食生活を考慮することなどです。加えて歯間のスペースがきつい場合は、デンタルフロスの使用も重要ですね。
歯科医院でできることは、上記の家庭でのケアを患者さんや保護者の方に認識してもらい実行できるようサポートすること、歯科医院専用の高濃度のフッ素を定期的に塗ってあげること、奥歯の噛み合わせ部分の溝をシールするシーラントをすることなどでしょう。
虫歯予防に一番効果的なのは何? と尋ねられれば、フッ素の使用というのは色んなデータから明らかなのですが、溝の部分の予防効果はフッ素だけでは不充分というデータがあります。さらに、水道水にフッ素が入っている地域では歯間の虫歯もあまりみられないのですが、日本の様な環境ですと通常のフッ素使用では歯間虫歯の予防効果は不充分と思われます。そこで乳歯の場合、3歳くらいまでは上の前歯間、それ以降は奥歯間のフロス使用も重要ですね。
ですから歯科医院で出来るいわゆる処置といえば、フッ素塗布とシーラントなんですね。予防に関してはペアと考えてもらって良いのではないでしょうか。
乳歯の奥歯では3歳過ぎ位から虫歯リスクが上がってくるので、当院では3~4歳ころにシーラントをお薦めしています。
永久歯に関しては、6歳臼歯、12歳臼歯については噛み合わせ部分が出てきたら早めにシーラントをしています。
出始めの6歳臼歯。乳歯奥歯と比べてゆっくり出てくるので、歯ぐきが被った状態で、歯垢が残りやすく磨きにくい時期が長いんです。
出始めの歯は質が弱めで永久歯でもあるので、早めのシーラントが望ましいと考えています。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
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