毎年秋に行われる「歩行祭」
高校の全校生徒1200人が、朝から翌朝までかけて1日中歩き通す行事。
主人公たちは、高校3年生でこれが高校最後のイベント。
ストーリーは淡々と、
その始まりからゴールするまでに起こるちょっとした出来事を
丁寧に綴る。
その出来事はいわゆる青春物語だけど、ただただひたすら歩く
という環境の中では、じっくり思考が深まる。
景色のこと、友人のこと、恋愛のこと・・・どんどん深まってゆく。
こんなに一歩一歩延々と歩くことなんて、歩行祭が終わったら
二度とないだろう。
この景色もあの景色も二度と目にすることができないこと。
いろんな人と合うことも。
「一生に一度」がつながって生きてきたんだ。
すっかり中年の私の今と学生の頃、考えることってそんなに
変わってないかもしれない、って思った。
あのころも懸命に考えてた。
今だって。「一生に一度」に変わりないもの。
年代を超えて、感じることができる小説。
だけど、感受性あふれる若い世代には是非読んでほしいな。
第2回本屋大賞・吉田英治文学新人賞を受賞した作品
この秋には、映画も上映される。
恩田陸:1964年 宮城県生まれ
高校の全校生徒1200人が、朝から翌朝までかけて1日中歩き通す行事。
主人公たちは、高校3年生でこれが高校最後のイベント。
ストーリーは淡々と、
その始まりからゴールするまでに起こるちょっとした出来事を
丁寧に綴る。
その出来事はいわゆる青春物語だけど、ただただひたすら歩く
という環境の中では、じっくり思考が深まる。
景色のこと、友人のこと、恋愛のこと・・・どんどん深まってゆく。
こんなに一歩一歩延々と歩くことなんて、歩行祭が終わったら
二度とないだろう。
この景色もあの景色も二度と目にすることができないこと。
いろんな人と合うことも。
「一生に一度」がつながって生きてきたんだ。
すっかり中年の私の今と学生の頃、考えることってそんなに
変わってないかもしれない、って思った。
あのころも懸命に考えてた。
今だって。「一生に一度」に変わりないもの。
年代を超えて、感じることができる小説。
だけど、感受性あふれる若い世代には是非読んでほしいな。
第2回本屋大賞・吉田英治文学新人賞を受賞した作品
この秋には、映画も上映される。
恩田陸:1964年 宮城県生まれ