



このところ食欲がない、さっぱりしたものしか食べていない、排便不定期で便秘気味だったり下痢気味だったりする、などは胃腸の夏バテと言えるでしょう。
この状態が続くと心の気血も弱って、動悸、不眠、倦怠感、めまい、精神疲労などの症状が現れることがあります。
そんなときは、胃腸を元気にする漢方対策で気血を充足すると心神の安定が回復できます
ストレスなどにより不安、敏感、驚きやすい、動悸などがある場合は、交感神経の興奮がおさまらない状況で、「重鎮安神」の鉱物や貝殻などミネラルを補うとよいと言われます。生薬では、琥珀、牡蠣殻、真珠、真珠貝、竜骨(化石)などを用います。
エビカニ類、貝類、小魚など海のものを、まめに食べるようにしてみてください。
明日から9月。頑張らなければならないのに、猛暑の疲労が蓄積してるし、眠りは浅い、気持ちに余裕がないし、おまけに肌はシワシワ、カサカサしてかゆい・・・
そんな時には、滋養して潤いを補いながら、ほてりを冷ます漢方がおすすめ。
たとえば黄連阿膠湯。
(効能・効果:冷えやすくのぼせ気味で胸苦しく不眠の傾向のあるものの次の諸症:かさかさした湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、不眠症、鼻血)
効能・効果が、不眠と皮膚トラブルって、西洋医学的につながりがない症状ですよね。しかし、何千年もの経験を重ねた中医学によれば、夏の消耗などによる栄養不足は、心と皮膚に現れやすいのです。
からだの全体で、原因と症状を考える中医学。とても理にかなっているし、対策も体にやさしいと思います。
スキンケア対策では、以下もご参考に。
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数か月前から動悸や不安感に襲われるという中年女性のご相談。体質を伺ってみると、
「血虚」症状が顕著だったので補血の漢方を中心に服用していただいたところ、
「気持ちが安らぎ、ひどかった抜け毛もおさまり、元気になってきた」と喜んでいただきました。
西洋医学なら精神安定剤などで対応するところでしょうが、中医学では体全体をみてどこかに過不足がないかと調べます。偏りがあると自律神経も安定を保てないのです。
血虚だと神経系統も栄養不足に陥るので、不眠、眠りが浅い、夢をよく見る、不安感などといった症状が現れがちです。
女性は生理によって気づかぬうちに血虚に陥りやすいので、普段から補血の漢方薬で対策しているといつも元気に過ごせることでしょう。
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コロナ不安が2年も続いて、漢方相談の現場でも不安感、動悸、不眠などを訴える人が増えたように思います。
それらを対策すべく、よく用いた処方は、帰脾湯(心脾顆粒)や天王補心丹などでした。
帰脾湯は心脾両虚、天王補心丹は心腎不交を対策する処方です。
これらを構成している生薬は、比較的身近な草木に過ぎませんが、服用していると気持ちが落ち着き寝つきもよくなり、その結果慢性疲労が解消して元気になってくださいました。
つくづく、人は毎日の食べ物で、明日の体を作っているのだなあと思います。
不快症状に陥ったら、無理せず体が必要としている食べ物=生薬が、バランスよく配合された漢方薬を利用して、早めに体調を整えてくださいね。
年内12/31まで営業、1/1~1/3は休業します。
地元の西印旛沼です。日差しに照らされる景色を眺めると、緊張がほぐれ元気が湧きます。
冬至を過ぎ日々、陰極まった中から陽が増しています。
戸外へ出て日差しを体に取り入れ、陽気を増やしましょう。
明日は冬至。そこで冬至と夏至にまつわる処方「二至丸」について
冬至のころに熟すトウネズミモチの実「女貞子(じょていし)」と、夏至のころに育つタカサブロウおよびアメリカタカサブロウの全草「旱蓮草(かんれんそう)」を配合しているので「二至」の名があり、肝腎陰虚状態を滋腎養肝して、烏髪明目に用いられます。
肝腎陰虚つまり肝腎の精血が不足すると、膝や腰が弱り、頭がふらついたり、目のかすみや不眠多夢、早期の白髪などが起こりがち。
肝腎陰虚は女性の更年期ごろに陥りやすい状態で、のぼせ、ほてり、イライラ、眠りが浅い、など微妙な更年期症状を、二至丸は穏やかに滋陰して改善してくれるので、中国の婦人科でも頻繁にこの処方が利用されます。女性の老化予防対策にサプリ的に利用するのもいいかもしれませんね。
そのトウネズミモチは案外身近にあり、今頃は上の写真のように黒い実をどっさりつけているのを見ることができます。熟した実は少し苦いがほんのり甘いそうです。
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40歳を過ぎるころから男性ホルモンの減少が始まり、男性更年期と呼ばれる症状が現れることがあります。
体調がすぐれずイライラする
不眠、不安感、くよくよ落ち込む、気力がわかない
ほてり、のぼせ、多汗、動悸や息苦しさ
めまいや吐き気、食欲がない、頭痛、肩こり、頭が重い
早朝勃起がなくなる、頻尿、夜間尿・・・
足腰がだるくすぐ座りたくなる
病院をあちこち回っても決定的な病名はつかず、「どうしたらいいんだろう」とますます不安になります。
そんな時は中医学で考えるとよいでしょう。
中医学では、男性は8の倍数の年齢ごとに転機を迎えると言われ、40歳ごろから腎虚は始まるのです。
腎虚の主な指標は、排尿、耳、脳、足腰、生殖、髪などです。
☞腎虚:成長、発育、生殖 | 漢方家ファインエンドー薬局 千葉県佐倉市 (coocan.jp)
日本人は胃腸が弱いので、まず補脾(胃腸を元気にする)、そして補腎(生命力を維持するエネルギー「精」を補う)などの漢方で養生してみましょう。思いのほかするっと悩みが解消することもありますよ。
西洋医学では「まあ、年齢ですから」と言われて終わりですが、中医学は成長・発育・老化を考えた養生法がたくさんあります。中医学の知恵を取り入れて、元気に過ごしてください。
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