『Mister Magic』 Grover Washington, Jr. ☆☆☆☆☆
スムース・ジャズの父といわれるサックス奏者、グローヴァー・ワシントン・ジュニア。彼のアルバムはこれと『Winelight』の二つしか持っていないが、どっちも非常に良い出来で、私にとって、いつ聴いても裏切られることのない安心銘柄の一つである。大ヒットした『Winelight』は洗練の極みという感じの、まさ . . . 本文を読む
『ファイナル・ターゲット（上・下）』 トム・ウッド ☆☆☆☆
殺し屋ヴィクターが活躍するシリーズ第二弾『ファイナル・ターゲット』を読んだ。一作目の『パーフェクト・ハンター』が面白かったからだが、二作目も一作目と同様に愉しめた。話はほぼ同じテイストで、ヴィクターの神経症的なまでに慎重かつ細心な仕事っぷりを堪能できるという点は変わらず、またヨーロッパ中心にあちこちの国を飛び回るスケール感も一緒 . . . 本文を読む
『第七の封印』 イングマール・ベルイマン監督 ☆☆☆☆
ベルイマン・ボックスで『第七の封印』を観賞。初見である。ベルイマン監督自身お気に入りの作品という話だけれども、そういう噂や白塗り黒尽くめの男がぬっと立っている写真、ペストが跳梁する中世が舞台、などの事前情報からものすごく憂鬱で重たい映画じゃないかというイメージを持っていた。といっても悪い意味じゃなくむしろ逆で、ポーやクライストの世界に . . . 本文を読む