『シンクス:スクール・スティンクス』 ホットレッグス ☆☆☆
ホットレッグスとは何者か? ロッド・スチュワートのヒット曲とはまるで関係ない。これは、実は10ccの前身バンドなのである。エリック・スチュアート、ロル・クレーム、ケヴィン・ゴドレーというメンツからなる、つまりグレアム・グールドマン抜きの10cc。うーむ、レア・アイテムだ。マニア向けである。
私は大昔、ホットレッグスの『叩けよ . . . 本文を読む
『午後四時の男』 アメリー・ノートン ☆☆☆☆
一気読み読了。かなり奇妙な小説だ。不条理小説のようでもあり、ダーク・ファンタジーのようでもあり、ブラックなコメディのようでもあるが、どれとも微妙に違う。いわくいいがたい。アクが強くて好みは分かれると思うが、好みのタイプの小説だった。
主人公の老夫婦は平和な隠居生活を送るため田舎に引っ越す。家も環境も申し分ない。ある日、午後四時に隣人が訪ね . . . 本文を読む
『バベットの晩餐会』 ガブリエル・アクセル監督 ☆☆☆☆☆
去年、クリスマス映画10選に選んでおきながらレビューを書いていなかった『バベットの晩餐会』。私はこの映画が昔から大好きで、もう何度観たか分からない。英語字幕のビデオテープを擦り切れるほど観て、しばらく前にDVDを購入した。デンマーク映画だが、舞台はノルウェー。原作はやはりデンマーク人で、20世紀最大の物語作家といわれるカレン・ブリ . . . 本文を読む
『浴室』 ジャン‐フィリップ・トゥーサン ☆☆☆★
ようやく自宅でインターネットがつながるようになった。やれやれ。
というわけで、これはトゥーサンのデビュー作である。トゥーサンの小説はそれなりに読んでいるがこれは初読。例によって人を喰っている。私的には大好きとまではいかないが、新しい感性があるなという感じはする。しかもこの若さにして、なかなか底を見透かせない老獪さが漂っている。清冽と老 . . . 本文を読む
(前回からの続き)
さて、翌日会社に言ってWEBメールをチェックすると、「AT&T DSLサービスご利用のお客様へ」というメールが来ている。発信は昨夜の10時、ちょうど私がカスタマーサポートに電話して「あなたのDSLはキャンセルされましたから」と木で鼻をくくったような対応をされていた頃だ。いまさら何だろうと思って読むと、こんなことが書いてある。
「このたび、あなたが弊社のDSLサービスのご . . . 本文を読む
3日間、ブログの更新ができなかった。基本的にはレビュー以外書かないのがこのブログの方針だけれども、今回は例外として書かせてもらう。先週の水曜日から自宅のインターネット接続が完璧に死んでいる。メールも見れない、ウェブも見れない、もちろんブログの更新もできない(木曜の更新は会社でやった)。不便でしかたがない。しかし最悪なのはこうなるに至った経緯である。
うちではAT&TのDSLを使っていた。この . . . 本文を読む