アブソリュート・エゴ・レビュー

書籍、映画、音楽、その他もろもろの極私的レビュー。未見の人の参考になればいいなあ。

シンクス:スクール・スティンクス

2010-03-11 22:40:11 | 音楽
『シンクス:スクール・スティンクス』 ホットレッグス   ☆☆☆  ホットレッグスとは何者か? ロッド・スチュワートのヒット曲とはまるで関係ない。これは、実は10ccの前身バンドなのである。エリック・スチュアート、ロル・クレーム、ケヴィン・ゴドレーというメンツからなる、つまりグレアム・グールドマン抜きの10cc。うーむ、レア・アイテムだ。マニア向けである。  私は大昔、ホットレッグスの『叩けよ . . . 本文を読む

午後四時の男

2010-03-09 19:16:55 | 
『午後四時の男』 アメリー・ノートン   ☆☆☆☆  一気読み読了。かなり奇妙な小説だ。不条理小説のようでもあり、ダーク・ファンタジーのようでもあり、ブラックなコメディのようでもあるが、どれとも微妙に違う。いわくいいがたい。アクが強くて好みは分かれると思うが、好みのタイプの小説だった。  主人公の老夫婦は平和な隠居生活を送るため田舎に引っ越す。家も環境も申し分ない。ある日、午後四時に隣人が訪ね . . . 本文を読む

バベットの晩餐会

2010-03-07 11:56:48 | 映画
『バベットの晩餐会』 ガブリエル・アクセル監督   ☆☆☆☆☆  去年、クリスマス映画10選に選んでおきながらレビューを書いていなかった『バベットの晩餐会』。私はこの映画が昔から大好きで、もう何度観たか分からない。英語字幕のビデオテープを擦り切れるほど観て、しばらく前にDVDを購入した。デンマーク映画だが、舞台はノルウェー。原作はやはりデンマーク人で、20世紀最大の物語作家といわれるカレン・ブリ . . . 本文を読む

浴室

2010-03-05 22:06:49 | 
『浴室』 ジャン‐フィリップ・トゥーサン   ☆☆☆★  ようやく自宅でインターネットがつながるようになった。やれやれ。  というわけで、これはトゥーサンのデビュー作である。トゥーサンの小説はそれなりに読んでいるがこれは初読。例によって人を喰っている。私的には大好きとまではいかないが、新しい感性があるなという感じはする。しかもこの若さにして、なかなか底を見透かせない老獪さが漂っている。清冽と老 . . . 本文を読む

AT&Tが最悪な件(その2)

2010-03-03 12:36:17 | Weblog
(前回からの続き)   さて、翌日会社に言ってWEBメールをチェックすると、「AT&T DSLサービスご利用のお客様へ」というメールが来ている。発信は昨夜の10時、ちょうど私がカスタマーサポートに電話して「あなたのDSLはキャンセルされましたから」と木で鼻をくくったような対応をされていた頃だ。いまさら何だろうと思って読むと、こんなことが書いてある。 「このたび、あなたが弊社のDSLサービスのご . . . 本文を読む

AT&Tが最悪な件(その1)

2010-03-01 12:49:50 | Weblog
 3日間、ブログの更新ができなかった。基本的にはレビュー以外書かないのがこのブログの方針だけれども、今回は例外として書かせてもらう。先週の水曜日から自宅のインターネット接続が完璧に死んでいる。メールも見れない、ウェブも見れない、もちろんブログの更新もできない(木曜の更新は会社でやった)。不便でしかたがない。しかし最悪なのはこうなるに至った経緯である。  うちではAT&TのDSLを使っていた。この . . . 本文を読む