マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

自転車レーン完成

2010年03月30日 | 身辺雑記

 
 3月26日(金)、文京区内にある国道17号線の、東大農学部前から千石駅前交差点までの自転車レーン1200mが完成しました。自転車レーンとは正式には『自転車専用通行帯』の事。今回完成した自転車レーンは国道上のものとしては都内で初めてのものだそうで、今まで10mほどの幅の車道を7mにして、1.5mの専用帯を2本作りました。
 確かに東大農学部前から地下鉄千石駅付近までの歩道は非常に狭く、歩道上で歩行者と自転車利用者の錯そうが起こりがちで、これがレーン創設の大きな理由だったと思います。



 東大農学部前は「追分」と呼ばれていた地域で、日本橋からの中山道は,、
ここ追分で中山道と岩槻街道に分かれます。岩槻街道は別名「おなり街道」とも呼ばれました。現在の本郷通りです。中山道は、東洋大の前から千石を抜け、とげぬき地蔵通りに続きます。この道路の両端の歩道は極端に狭く、自転車走行は歩く人には危険なもの。かと言って車道で自転車を走らせるのは怖いものがあり、車から見ても自転車は危ないものに感じられていることでしょう。3者の共存を図ろうとの結論の一つが自転車レーンだった訳です。

 千石駅までは我が家から自転車で5分。昨日、早速”試乗”に出掛けました。ブルーに塗られたレーンの始点の手前には「このレーンを自動車やオートバイは走行禁止」と書かれた立て看板が置かれています。気持ち良く走り始めるとすぐに、道を塞いでる車に出合いました。已む無く歩道か車道にレーンを変えねばなりません。生憎歩道へは段差が厳しく変えられません。車道を行かねばなりませんが、いきなりの飛び出しはより危険なので、何台かの車をやり過ごして、車道に出ました。
 東大農学部前までに何台もの車が駐停車していました。実際利用の段階になると使いづらいものでした。そこで文京区役所に早速携帯で電話をし、実情を話し、このレーンに駐車をしても良いのか尋ねると「駐車は禁止ですが、停車は可能です」との回答。車を路上に止めて、運転手が席を離れなければ停車、離れれば駐車。どちらもしばしば起こる事であり、又ブルーの帯が自転車レーンとの認識も、現段階では運転者には薄いことでしょう。現状では前方に車を発見したら、早めに走行車線を歩道に変え、歩道をゆっくり走行するのがベストかなと考えました。

 不完全とは言え、この様なレーンが都内のみならず都市のあちこちに沢山出来て欲しいと思います。車道を拡げる工事が必要とされるかも知れません。この面でも欧米諸国と比較して大幅に遅れている日本。車から自転車への転換は二酸化炭素削減にも貢献するはずです。
 帰り道、「吉祥寺」前に戻ってくると、対抗車線には何と人力車が。車を眼の前にして已む無く車道のセンターラインに出る為、車をやり過ごしています。30分ほど前に私が経験したことです。信号が青に変わった瞬間、とっさの判断で対抗車線に渡り、人力車を牽くお兄さんに「何処が起点なの」と聞いてみました。「浅草です。宜しかったらご利用下さい」と。浅草から人力車に来てもらい、東京巡りをする”オツ”な事をする人もいるんだと、車上のご婦人を見上げました。