ぼくらわ 泉屋博古館 分館で 5月6日まで開催している<木島櫻谷 PartⅡ 木島櫻谷の『四季連作屏風』+近代花鳥画尽し>を見たのだ
参考作品も含め展示数も15点くらいで 少なかったし 今回わ えこうが書くのだ
泉屋博古館 分館 <木島櫻谷 PartⅡ 木島櫻谷の『四季連作屏風』+近代花鳥画尽し> 5月6日(日)まで
https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/program/index.html
作品リスト
https://www.sen-oku.or.jp/70800cb63bd1e478124dd1aab04b55917962ddc9.pdf
前回見た<生誕140年記念特別展 木島櫻谷 PartⅠ 近代動物画の冒険>が良かったので、後期展示にあたるPartⅡも気になったので、見に行きました。
1番良かったのは、木島櫻谷の<四季連作屏風>の4点です。(※作品名の下のの画像は、屏風の一体感を出すため、小さい画像でつなげて載せていて、パソコンからだと見やすいと思います。)
柳桜図
左隻の画像
右隻の画像
木島櫻谷が住友家からの依頼で制作した四季連作屏風のひとつ。
左隻から右隻にかけて満開の白い桜が咲き、右隻には、まだ小さな柳の葉を描いている。どっしりとした桜、しなやかな柳と、心地よい風が屏風の中を流れているように思える。
あと、厚く塗っているからか、桜の花びらが立体的。
燕子花図
左隻の画像
右隻の画像
燕子花は水辺に咲き、また剣にも似た厄除けの草花とされる画題だそうです。
一見、光琳のようにも思えるが、デザイン化されたような燕子花ではなく、写実を基礎にしているそうで、1つ1つの燕子花の花が大きく感じる。
あと、岩絵の具の粒子で、燕子花の群青がキラキラしていた。
菊花図
左隻の画像
右隻の画像
左隻の左上から右隻の右下へとゆるやかな逆S字のように、立派な白い菊の花が沢山咲いており、<柳桜図>のように色を厚く塗り立体的がある。
白い菊の花から隠れるように、赤い花も咲いていて、その花は布を貼ったかのような質感で白い菊との違いが面白い。
雪中梅花
左隻の画像
右隻の画像
梅は百花に魁けて咲くことから吉祥の花とされているそうで、まだ、寒い時期、紅の花や蕾をつけた主となる老木に白雪が積もって紅白の対照をつくり、これもまた吉祥の意味を持つそうです。
梅の枝の流れは、両端から中央へと伸びている構図で、三本の幹が描かれているからか、空間に奥行きを感じる。湿り気を帯びて重くなった雪に耐える紅梅の小さな蕾などが、奥ゆかしい感じでいい。
同じく、木島櫻谷の<秋草図>も良かった。(※部分画像)
住友家の依頼で、四季連作屏風を手掛けてから6年後に制作されたそうで、芒、芙蓉、藤袴、小菊、萩、百合、露草、桔梗、朝顔、女郎花が描かれているそうです。
すすきの感じから、酒井抱一の<夏秋草図屏風>を思い出したが、こちらは金地の背景なので上品な印象。ゆるやかな風が吹いているような気がしました。
パート1、パート2両方見て、木島櫻谷の作品がすごく好きになりましたし、この2つの展示合わせて、年間ベスト10候補の展覧会だと思います。
あと、数日で終わってしまいますが、オススメの展覧会だと思いますよ!!
この後わ 神谷町駅の方面の10分くらいの場所にある<ナポリスタカ>に行ったんだけど そのことわ 今度書くのだ
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