どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『生誕140年記念特別展 木島櫻谷 Part1 近代動物画の冒険@泉屋博古館分館』なのだ

2018年03月10日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 泉屋博古館 分館 4月8日まで開催中<生誕140年記念特別展 木島櫻谷 PartⅠ 近代動物画の冒険>を見たのだ



ぼくの気になった作品なのだ

<寒月>なのだ


半分の月が輝き 雪積る静寂の竹林を1頭の 孤高のキツネが歩いているのだ 後ろを気にして 振り返るキツネわ 何者かから逃げる逃亡者のように思えるし 過去を断ち切りがたく 振り返っているように ぼくわ 思えたのだ

あと 黒で 描かれている竹わ 近くで見ると 岩絵の具の粒子が光って見えて キラキラと輝いているのわ キレイだったのだ


<獅子>なのだ(※部分画像なのだ)


50歳前半の作だそうなのだ

掛軸に半身で 金色の瞳を持つライオンを描いていて 猛々しい感じわ なくて 落ち着いているというか なにか悟っているかのような表情をしていたような気がしたのだ


あと <竹林老狸>も良かったのだ


木島櫻谷(このしまおうこく)の作品って ちょっとしか見たことがなくて 気になっていたので 今回まとめて見れて良かったのだ

展示数わ 少なめだけど 動物を描いたものなど 素晴らしい作品が展示しているので オススメだと思うのだ



ここから先わ えこうの感想なのだ

泉屋博古館 分館 <生誕140年記念特別展 木島櫻谷 PartⅠ 近代動物画の冒険> 4月8日(日)まで

https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/program/index.html

作品リスト
https://www.sen-oku.or.jp/cf7b72c101ae4500307a685749e515e8de881fab.pdf




展示構成

青年のころ 雄渾自在な筆勢

壮年のころ 洗練の色彩、緻密な彩色

暮年のころ 動物を見つめ、自身をみつめ

作品リストには、34点となっていますが、私が見た時は展示替えもあるので29点を展示、あと、参考出品として、写生帖なども多めに展示していました。


気になった作品

2.猛鷲図

天鵞絨(ビロード)友禅壁掛の原画だそうです。強い風の中、木の幹で休んでいるのか、それともこれから飛び立とうとしているのか、分からないが、雄々しく雄大な鷲がカッコいい。その天鵞絨友禅(作者:西村總左衛門、タイトル:嵐)は、三の丸尚蔵館所蔵なので、いつかの原画と一緒に見比べをしたい。


5.初夏・晩秋

六曲一双の右隻には、鹿の子模様の夏毛に短い角の姿と白い小菊を描いた初夏を、左隻は冬毛に変わった鹿たちが長い角をつけていて、桔梗の花を描いた晩秋が描かれています。

両方とも、同じシカの家族を描いていて、初夏の方は、皆でまったりとくつろぎ、晩秋は冬支度のため、皆で移動をしていた。


6.寒月

左隻


右隻


解説には、こう書かれています。
『雪夜の竹林を下弦の月が照らす。冴えわたる月光と冷気に満ちた世界に一頭の狐が現われる。鋭い目つき、慎重に踏む足先、毛足の長い冬毛の質感など小さくも確かな存在感を示す。奥行きのある空間のなか、倒れた細竹や綿毛を残す白嫁菜(しらよめな)など細部にいたる写実表現、竹の構成美などが一体となった櫻谷の代表作。
モノクロームとみえながら、竹幹や木々には、青、緑、茶などの色料が施され、見る角度により、「夜の色」が鮮やかに浮かび上がる。第六回文展で三度めの日本画最高賞(二等)を受けた作品。』


7.獅子虎図屏風(※画像は、右隻のみ)


六曲一双の屏風で、右隻には、堂々として歩もうとしているライオンが、左隻は、伏せて水を飲むトラが描かれ、動と静の相反する猛獣が描かれている。

ともに輪郭線を用いていないで描いていた。


8.猛鷲波濤図屏風

六曲一双の屏風、金地の背景に墨で描かれ、右隻にはワシを、左隻には岩と打ち付ける波が描かれていてカッコいい。


12.薔薇孔雀図

京都写生派(円山四条派)では、江戸時代18世紀以来孔雀は富貴を表す吉祥のモチーフだそうです。番(つがい)の孔雀が岩で休み、一羽は首を丸め毛づくろいしていて、その孔雀の羽が華やかで美しい。それ以上に岩の奥に描かれているバラが奥ゆかしい感じで、もっと美しいかった。


20.かりくら


大きな画像も載せます。(クリックすると大きな写真で見れます。)
 

かりくらとは、「狩り競べ」のことだそうです。三人の武者が馬で駆け、獲物を探していて、馬の躍動感がいい。


24.角とぐ鹿


頭をかかげて、木の幹で角を研ぐ鹿が描かれていて、ポーズが可愛らしく、冬毛のモコモコで、触ってみたいような質感がいい。この作品の隣に大下絵もありました。


26.鹿の親子

小鹿がこちらを向き、ポーズを取っているかのようで、微笑んで見えるのがいい。


特に、<寒月>が素晴らしく、この1点を見るために、展覧会を運んでもいいくらいの作品だと思います!!

木島櫻谷は、過去に2点くらいしか見たことがなかったですが、この展覧会を機に、どんどん人気が出てくるような気がしましたし、オススメの展覧会だと思います。

4月14日から<Part II 木島櫻谷の「四季連作屏風」+ 近代花鳥図屏風尽し>が開催されるので、そちらも見に行くと思っています。

Part2も見に行きました。
https://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/d928d8bd665f8c0b0962d92d78b55905


この後わ 神谷町駅方面に10分くらい歩いて<ナポリスタカ>でランチをしたんだけど そのことわ また 今度書くのだ



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
絵の具きらきらしてましたにゃ。 (チビクロ)
2018-03-28 16:46:39
こにちわですにゃ。
どるち & えこう さん。

木島櫻谷展良い作品展でしたにゃ。
京都から巡回してくれて
よかったですにゃ。

キラキラわ、
きっと櫻谷の独自ブレンド
岩絵の具なのですかにゃ。

ボガマリ昨日行ったですにゃ。
フェットチーネすごく
おいしかった(泣)ですにゃ。
あいにく牡蠣とポロ葱わ、
終わってしまっていて、
燻製サーモンのトマトクリーム
ソースでしたにゃ。
おいしい余韻がまだ感じるですにゃ。
次の休みもイタリアン
食べたいですにゃ。
報告でしたにゃ。
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コメントありがとうございます。 (どるち & えこう)
2018-03-28 20:59:10
チビクロさん

こんばんわなのだ

木島櫻谷の作品 素晴らしいですよねなのだ 

前にNHKの日曜美術館で放送があって見たんだけど 岩絵具を1分毎とかの種類に分けて 火であぶって 同じ色でも 違う色にさせていたようなのだ

もしかしたら 火であぶったことが キラキラの要因かも?なのだ(どるち)

ボガマリにランチへ行ったのですね。燻製サーモンのトマトクリームのソース美味しそうですね。考えるだけで、お腹が減ってきます。

私やどるちは、見るのを優先させて、書くのを後回しにしたり、気分が乗らないブログをかかなかったりするので、行ってから結構なお時間が経ってから、ブログを載せるので、<牡蠣とポロ葱のフェットゥチーネ>を期待させてしまいましたね・・・。ボガマリは、20日以上前に食べに行っていたのです・・・。

すみません。(えこう)
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