どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『モローとルオー 聖なるものの継承と変容@パナソニック 汐留ミュージアム』なのだ

2013年10月30日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ パナソニック 汐留ミュージアムで 12月10日まで開催している<モローとルオー 聖なるものの継承と変容>を見に行ったのだ



今回わ ぼくと えこうの感想が丸かぶりなので えこうが書くのだ


パナソニック 汐留ミュージアム <モローとルオー 聖なるものの継承と変容> 12月10日(日)まで

http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/13/130907/index.html

作品リスト
http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/13/130907/pdf/works_list.pdf




展示構成

ギュスターヴ・モローのアトリエ

裸体表現

往復書簡

聖なる表現

マティエールと色彩

幻想と夢

モローとルオーの作品(油彩、素描、書簡など)、約70点を展示していました。


気になった作品

3.ギュスターヴ・モロー ユピテルとセメレ


解説には、こう書かれています。
『神々を支配者であるユピテルは、王の杖と蓮の花を手にしている。ユピテルの子を孕んだセメレは、彼の本当の姿を見ようとして雷神であるユピテルの稲妻に打たれてしまう。モローの諸神混淆主義はこのような神秘的宇宙観にこそ表現の場を見出す。』

色彩がキレイで好きな作品ですが、ユピテルとセメレの顔に、ちょっと違和感があるような気がします。書き直しの途中?なのか、未完の作品のように思えました。


23.ジョルジュ・ルオー 死せるキリストとその死を悼む聖女たち

ルオーが、学生の時にローマ賞に出品した時の下絵?で、期間が3ヵ月のうち2ヵ月下絵に費やしてしまったため、落選してしまう。

人物の表情が、ダ・ヴィンチのようで美しいので、この作品の完成作を見たいと思った。


32.ギュターヴ・モロー ゴルゴダの丘のマグダラのマリア

中央に3本の十字架と、足を延ばすマグダラのマリアが描かれている。十字架には、キリストの姿はなく十字架の下に血と思える赤が配色されており、悲しみというか、画面いっぱいに沈んだ空気感が漂っているように見えるが、色彩として見るとキレイな印象を受ける。


37.ギュターヴ・モロー 油彩下絵または聖カエキリア


油彩下絵かもしれないが、聖人が描かれているのに、華やかな感じは全くなく幽霊が出てきそうな、暗い色調。聖カエキリアは、音楽家の守護聖人で天使を話すことが出来るそうで、作品の右側に天使らしきものが描かれているが、天使には見えない気がする。


39.ジョルジュ・ルオー 聖顔


解説には、こう書かれています。
『ルオーの代表的な作品のひとつ。磔刑に処される前、聖女ヴェロニカがキリストの汗を拭った布に顔の跡が残ったという聖書をモチーフに制作されたもので、モローもその若き日に描いた。本作はイコンのような厳格さがあり、装飾的額縁を描くことで、キリストの顔はより高貴なものとなっている。モローの《出現》で描かれた洗礼者ヨハネの首との類似性も指摘できる。』


40.ギュスターヴ・モロー パルクと死の天使


三人のパルク(運命の女神)の中で、一番恐ろしいアトロポスが、死の天使がまたがる軍馬の手綱をつかむ姿が描かれているそうです。

私の中でモローは、細かくて華やかな作品を描くイメージがあったので、かなりのインパクトがありましたし、作者名がなかったら、モローの作品とは思わないでしょうね。


52.ギュスターヴ・モロー 聖セバスティアヌスと天使



53.ギュスターヴ・モロー ヘラクレスとレルネのヒュドラ



54.ギュスターヴ・モロー 《サロメ》のための習作(洗礼者ヨハネの斬首)


ミステリアスな雰囲気のサロメの美しい横顔に目を奪われるが、画面右側には、今、斬首されるヨハネの姿も描かれている。


56.ギュスターヴ・モロー 一角獣


乙女になつく、ピンクのたてがみが美しいユニコーン(一角獣)が描かれていて、一見おとなしそうに見えるが、私には、ユニコーンがこちらを睨みつけているように感じた。


モローとルオーの絆の深い交流も知ることが出来ましたし、2人が影響を受け合った作品?とかも見れて良かったですし、展覧会のチラシに書いてありましたが、来日する作品の半数以上が初公開の作品のようで、特にモロー好きの方は、必見の展覧会だと思います。

展示数もちょうど良く、1時間くらいで見終えると思いますし、ご覧になってはいかがでしょうか?

ちなみに、私はじっくり見たので2時間以上かかりました・・・。


巡回情報

松本市美術館 12月20日(金)~2014年3月23日(日)


この後わ パナソニック 汐留ミュージアムから歩道橋を渡って すぐに近くにある<麺処 銀笹>に行ったんだけど そのことわ また 今度書くのだ



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