どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『東西美人画の名作 《序の舞》への系譜@東京藝術大学大学美術館』なのだ

2018年04月18日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<ハリマ・ケバブ・ビリヤニ>でランチをしたぼくらわ 東京藝術大学大学美術館に移動して 5月6日まで開催している<東西美人画の名作 《序の舞》への系譜>を見たのだ



ぼくが気になった作品なのだ

1番良かったのわ 重要文化財で 上村松園が描いた<序の舞>なのだ


前に見てから たぶん8年振りで 軸装から 額装に変わって 初めての展示なのだ

輝く雲の瑞雲の大振袖や 番(つがい)の鳳凰の帯 涼やかな目元 凛とした姿で 美しいというよりも 女性のカッコ良さを描いているのかなぁ~ なんて思ったのだ 


前にも見たことがある甲斐庄楠音<幻覚>なのだ

↓こちらに画像が載っているのだ
http://search.artmuseums.go.jp/gazou.php?id=150362&edaban=1

久ぶりの再会で嬉しかったのだ

襦袢の赤が炎のように思えるし 炎をまとって踊っているようにも見えるのだ

あと 後ろの帯がはねた感じになっていて 狐の尻尾のようにも見えるのだ


同じく 甲斐庄楠音<秋心>なのだ

↓こちらに画像が載っているのだ
http://search.artmuseums.go.jp/gazou.php?id=150351&edaban=1

藤の花の模様がある白い襦袢?を着て 手鏡を見る女性が描かれているのだ

襦袢の下半身は肌が透けて見え 艶っぽくその襦袢よりも白い肌と横顔が美しい 色香漂う大人の女性で 女性の後ろに孔雀の模様で群青?(青系)の着物があるからか 女性の肌がより白く際立っているのだ

ぼくらわ 甲斐庄楠音が好きなので いつか甲斐庄楠音の大きな展覧会を見たいのだ


松園さんの<序の舞>を久ぶりに見れたもの嬉しかったんだけど 甲斐庄楠音の2点を見れただけで満足だったのだ

他にも 素晴らしい東西の美人画が展示しているし オススメなので ご覧になってみてわ いかがでしょうか?なのだ



ここから先わ えこうの感想を載せるのだ

東京藝術大学大学美術館 <東西美人画の名作 《序の舞》への系譜> 5月6日(日)まで

https://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2017/bijinga/bijinga_ja.htm

公式サイト
http://bijinga2018.jp/

作品リスト
https://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2017/bijinga/list.pdf




展示構成

美人画の源流

東の美人

西の美人

美人画の頂点

浮世絵や日本画の美人画など約60点を展示しており、浮世絵は展示替えがあります。


気になった作品

20.菱田春草 水鏡


濁った水面に映る中国風?天女、たとえ天女であっても、いつまでも美しいままではいられない「天女哀相」の考えを描いたもので、色が変わる紫陽花も天女の行く末も暗示しているそうです。


22.三浦孝 栄誉ナラズヤ

解説には、こう書かれています。
『日露戦争の戦場に佇ずむ女神のような存在を描き、「なんと栄誉なことではないか」という意味の表題がつけられている。美しい菖蒲(あやめ)が咲いた野辺に惨憺たる死骸が倒れた情景には、従軍した作者が実際に戦地で目のあたりにしたものだった。』

胸が露わになった女神が死体が横たわる戦場に現れていて、彼らの魂を死後の世界へ導くような存在のようにも思えました。


24.池田焦園 さつき

↓こちらをクリックすると、画像が見れます。
http://search.artmuseums.go.jp/gazou.php?id=2228&edaban=3

短冊に記す歌を考え、アンニュイな表情の少女と、彼女の右上に描かれている薬玉から伸びるカラフルな紐の流麗さがいい。

この薬玉は、薬草を入れ造花で飾り、五色の糸を垂らし、柱などに掛けられたそうで。端午の節句で厄払いなどのために飾られていて、浮上を払い邪気を避けるそうです。


26.松岡映久 伊香保の沼


解説には、こう書かれています。
『伊香保沼は原罪の群馬県にある榛名湖の古称。武田信玄が「木部範虎」の城を攻めた際、敵の手に落ちることを拒んでここに入水したと伝えられる夫人木部姫を描く。木部姫は入水したのち、龍に変化して空へと昇ったという。やがて龍に変わる夫人の姿は妖艶である。』

解説をふまえて見ると、美しいのですが、目がうつろで怖くもあり、儚さも感じる。


35.西山翠慞 槿花

晩夏から秋にかけて咲く槿花(むくげ)を背景に、今にも消えてしまいそうな儚げでおぼろげな花の精のような10代くらい?少女が座っている。槿花は、一夜のうちにしぼんでしまうそうで、消えてしまいそうな少女と重ねられているそうです。


39.中村大二郎 三井寺(※以前、東京国立近代美術館で撮ったもの)


謡曲「三井寺」に取材した作品で、行方知れずになった我が子を探しに京へ来た母が、観音のお告げにより近江の三井寺にいることを知り、月明かりの下に我が子探す物思いの母が描かれているそうです。

我が子を心配する母の表情もいいし、月夜の照らされているからか、彼女の服の輪郭線や笠が金色(黄土色)を帯びていて美しかった。


45.島成園 香のゆくえ(武士の妻)


大坂夏の陣で首を撮られた豊臣片の武士の・木村重成の妻青柳が出陣前に重成の兜に香を焚きしめたという伝説を主題としているそうです。

凛とした武士の奥方の兜を見る視線が、夫の無事を祈っているようにも見えるし、今生の別れを悟ってるようにも見える。


47.島成園 春の愁い

腰ひもに指を絡ませ、何かに思いを馳せ遠くを見て、愁いを帯びた表情の女性が描かれている。ふらりと散る花びらに、着物の白い鹿の子模様や、彼女の肌の色と一緒で着物の上に着ている藤の花の服(打掛?)も美しい。


50.甲斐庄楠音 幻覚

↓こちらに画像が載っています。
http://search.artmuseums.go.jp/gazou.php?id=150362&edaban=1

解説には、こう書かれています。
『笑みを浮かべて踊る娘の影にみえるものは、角をはやした鬼の姿。頭に巻いた鉢巻や麻の葉鹿の子模様の襦袢は、恋人に会うため放火事件を起こした八百屋お七を歌舞伎で演じる際に使われるもの。娘の周囲に舞う金粉と相まって、炎が経ち上がる様子を思わせる。』


54.上村松園 母子 重要文化財(※以前、東京国立近代美術館で撮ったもの)


松園さんが理想と思う、質素で凛とした母親像を描いているそうです。


55.上村松園 序の舞 重要文化財


松園さんが語っていたが、この絵は私の理想の女性であり、その中でも最高のものと言っていい。


58.上村松園 草紙洗小町



60.上村松園 鼓の音



※チラシの画像も載せます。(クリックすると、大きな画像で見れます。)
 


展示数が60点ほどなので、疲れずに見れて、東西の素晴らしい美人画が展示していますし、普段なら有料の音声ガイドが無料で利用出来るので、オススメの展覧会だと思います!!

私としては、三浦孝の<栄誉ナラズヤ>と、島成園の作品を知ることが出来て良かったです。


今回も素晴らしい作品を見ることが出来ましたし、美味しいものを食べることが出来て、大満足です。

ありがとうございます。



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