どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『日本美術院再興100年 特別展 世紀の日本画 <前期展示>@東京都美術館』なのだ

2014年02月18日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 東京都美術館で開催している<日本美術院再興100年 特別展 世紀の日本画>『前期展示』を見に行ったのだ(※前期わ 2月25日までなのだ)



ぼくが気になった作品をご紹介するのだ

平山郁夫が描いた<祇園精舎>なのだ

色の感じというか 絵の質感が砂絵みたいな印象を受けるのだ お釈迦様が説法をしている場面が描かれているけど 人物わ グレーのシルエット?になっていて そのシルエットのまわりわ 金色に光っていて 幻想的でキレイなのだ


前にも見たことがあるけど 同じく平山郁夫が描いた<天堂苑樹>なのだ

仏陀や弟子を 金泥で描いていて こちらの作品も幻想的なのだ あと ちょっと疑問に思ったんだけど 画面上部に 画面を横に描かれている金色の線わ どんな意味があるか気になるのだ


あと 赤い絨毯?の上に ちょこんといる猫の作品で 奥村土牛<閑日>も良かったのだ


ぼくらわ 平山郁夫さんが描いた<仏教伝来シリーズ>の2点が すごく気に入って 他の作品よりも お時間をかけて見ていたし 他の<仏教伝来シリーズ>の作品を全部見たいと思ったのだ



ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


東京都美術館 <日本美術院再興100年 特別展 世紀の日本画 『前期展示』> ※前期展示は、2月25日(火)まで

http://www.tobikan.jp/exhibition/h25_inten.html

公式サイト
http://www.nichibisai.jp/nihonga/about/index.html

作品リスト
http://www.tobikan.jp/media/pdf/20140116_inten_worklist.pdf




展示構成

第1章 名作で巡る日本美術院の歩み

第2章 院展再興の時代-大正期の名作

第3章 歴史をつなぐ、信仰を尊ぶ

第4章 花。鳥。そして命を見つめて

第5章 風景の中で

第6章 幻想の世界

第7章 人のすがた

前後期合わせると、120点が展示予定で、前期展示では、約60点を展示しており、後期展示では、作品がすべて入れ替わるそうです。


気になった作品

1.狩野芳崖 不動明王 <重要文化財>


憤怒の表情をしているお不動様。光背の赤い炎はなく、背後は金色になっていて、炎の代わりに、髪の毛が逆立っていて、炎のように見えた。


12.平櫛田中 鏡獅子

彩色もしてあり、木彫でないような感じを受ける作品で、かたさの中にも、柔らかさが感じられる。


40.小林古径 竹取物語

解説の一部には、こう書かれています。
『かぐや姫の物語として知られる<竹取物語>を、「竹取之翁」「夜這」「難破」「別離」「昇天」「不尽山」の6画面からなる絵巻物として描いた作品。古径は、さらに6場面を加えて全部で12場面の絵巻を完成させるつもりであったという。』

場面ごとに、簡単な説明があるのでわかりやすい。良かったのは、かぐや姫が月へ帰る「昇天」の場面、乗り物ではなく供の者たちと皆で空へ昇っている。お供の者たちは、かなり派手な着物を着ているのに対し、かぐや姫は、白を基調とした着物を着ていた。


47.平山郁夫 祇園精舎

解説の一部には、こう書かれています。
『釈迦が説法したと伝えられる僧国、インドの祇園精舎は現在では礎石を残すのみの遺跡だが、平山郁夫の手により往時が甦えった。1959年の《仏教伝来》に始まり、仏教の東漸を溯上して作者が辿りついた一つの結果である。平山のイメージの世界で描くのではなく、仏教伝来の道を自らの足で体験し、その中から古代を甦らせる。金色の光線が差し込む中に釈迦とその弟子たちが浮び上がり、神々しさと幻想的な雰囲気を醸しだしている。』


57.小茂田青樹 虫魚画巻

前期では、「蛙」「夜露(女郎蜘蛛とアザミ)」「鯉子と金魚」の3場面が展示しており、後期では「灯による虫」「鰻と鱒」「宵子」の場面替えをするそうです。

<夜露>の場面が良かったです。闇夜に浮かぶ女郎蜘蛛の黄色と黒が際立ち、蜘蛛の巣には、夜露が付いて美しい。 


59.平山郁夫 天堂苑樹

解説には、、こう書かれています。
『1959年の《仏教伝来》に始まる仏伝シリーズの一点。緑青の樹木、影の部分に群青を主に、青々とした樹木の中に仏陀と弟子たちが金泥で描かれている。左手前には白い象が描かれなんとも印象的だ。この象は仏陀の母を象徴しているもので、作者はすでに他の作品にも白い象を登場させている。釈迦誕生にちなむ荘厳な雰囲気を醸し出す幻想的な情景である。』


89.石橋英遠 神々とファラオ

画面上部の大部分には、ファラオとエジプトの神々を描き、画面下部には、小さくラクダたちのシルエット。ともに、色の褪せ具合とかが本物の壁画のように思えました。


114.梅原幸雄 神灯につつまれて

インドへ旅行に行った際に出会った少女たちを描いたそうで、2人とも、瞳に力を宿しているような印象を受け、ずっと見ていたくなります。


今回は、作品をあまりのせてないので、展覧会のチラシを載せます。(クリックすると拡大します。)
 


展示作品が60点ほどなので、集中力を切らさず見ることが出来ましたし、私が不勉強のせいか、知らない画家の作品も多く、色々な作品を見ることが出来て良かったです。

どるちの方でもあげましたが、平山郁夫の作品は良かったですし、狩野芳崖の<不動明王>や、小茂田青樹の<夜露>は、何度でも見たいと思える素晴らしい作品でしたし、あと1週間ほどで終わってしまいますが、ご覧になってみては、いかがでしょうか?


3月1日から始まる『後期展示』には、狩野芳崖の<悲母観音>や、橋本雅邦の<龍虎図屏風>などが展示するので、後期も見に行こうと思っています。

狩野芳崖 悲母観音



橋本雅邦 龍虎図屏風


↓後日 『後期展示』も見に行ったのだ
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/cc1406f3563ec034b99561bb1d6a02cf


この後わ 銀座(有楽町)に移動して<銀座 佐藤養助>でランチを食べたんだけど そのことわ また 今度書くのだ



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんはー (チビクロ)
2014-02-20 00:51:15
チビクロも行きましたです。
ずっと
見てみたいと思っていた
小茂田青樹の「虫魚画巻」
下村観山「白狐」が展示されていて
うれしい展覧会でした。

静嘉堂文庫
「描かれた風景~絵の中を旅する~」
へ行って来ました。
深い緑の中にありました。
この展示の後しばらくお休みするそうです。

お邪魔しました(^^ゞ

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コメントありがとうございます。 (どるち & えこう)
2014-02-20 23:04:10
チビクロさんも ご覧になったのですねなのだ

ぼくらもその気持ち すっごくわかるのだ

ずっと見たかった作品に お会い出来た時って すっごく嬉しくなりますねなのだ(どるち)

静嘉堂文庫、ちょっと遠いですし、バスにも乗らないといけないので、1度も行った事がありません。

たしか、後期展示の橋本雅邦の<龍虎図屏風>や、国宝の天目茶碗を所蔵しているんですよね?(えこう)
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