どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『皇室の名宝-日本美の華 第1期:永徳、若冲から大観、松園まで@東京国立博物館』なのだ

2009年10月13日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

※このブログわ 2009年に違うサイトに載せたものを再編集したものなのだ

<トーハク(東京国立博物館)本館の常設展>を見たぼくらわ 企画展の<皇室の名宝-日本美の華 第1期:永徳、若冲から大観、松園まで>を見たのだ



この展覧会わ 凄すぎるのだ 永徳の<唐獅子図屏風>や 若冲の<動植綵絵>30幅が全部展示してるし 工芸品とかも いっぱいあって 1回でわ 見れなかったのだ(ぼくらわ 第1章の展示だけ見るのに 3時間以上かかったのだ)

詳しいことわ えこうに任せるので ぼくが 気になったものを 少し ご紹介するのだ

狩野永徳・狩野常信が描いた<唐獅子図屏風>わ 右隻わ 永徳が描いいて 左隻わ ひ孫の常信が描いたそうなのだ ぼくわ 常信の描いた唐獅子の方が 愛嬌があって親近感を持てるので 好きなのだ 永徳の方わ ちょっと怖いのだ

伊藤若冲<動植採絵>わ 30幅全部見れて満足だけど 無料で貰える作品リストに 30幅の個別の作品名が載っていたら良かったなぁ って思ったのだ(実わ この作品名をメモしていたから 半分しか見れなかったのだ)

円山応挙の描いた<旭日猛虎図>わ 猛虎ってなっているけど 手足が短く お腹もぽっこり出ていて 可愛かったのだ


第1章を見終わったのわ 閉館の1時間くらい前だったので 第2章わ サッと見た程度にしたけど 後日 また 見に行ったのだ(後日の感想わ このブログの1番最後にリンクを貼るのだ)

半分しか見れなかったけど すごく大満足なのだ




ここから先わ 展覧会の詳細と えこうの感想を載せるのだ


東京国立博物館 <皇室の名宝-日本美の華 第1期:永徳、若冲から大観、松園まで> 11月3日(火・祝)まで

東博のページ
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=645

宮内庁のページ
http://www.kunaicho.go.jp/20years/touhaku/touhaku.html

作品リスト
http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=77




<皇室の名宝>は、会期が2期に分かれていて、1期と2期で展示作品が全部展示替えだそうです。今展示している1期が、11月3日で終了し、2期が11月12日~29日の間展示しています。(※2期は休館日はなし)


展示構成

第1章 近世絵画の名品

第2章 近代の宮殿装飾と帝室技芸員

第1章が18点展示(※動植採絵や、花鳥十二ヶ月図の数を1としています。)、第2章が約60点展示で、三の丸尚蔵館では、全部展示出来ない?伊藤若冲の<動植採絵>30幅や、狩野永徳の<唐獅子図屏風>などの江戸時代の絵画や、明治以降に作られた素晴らしい工芸品などがたくさん展示しています。


気になった作品

4.狩野永徳・狩野常信 唐獅子図屏風

永徳が描いた右隻に、曾孫の常信が左隻を描き加えたそうです。桃山狩野派と江戸狩野派の違いを比べられる最良の作品。左隻の常信の方が、野山を駆け回っている楽しげ唐獅子で、右隻の永徳の方は、威圧感のあるちょっと怖い唐獅子で、戦国の世の桃山時代と、太平の世の江戸時代の違いかなぁ?と感じました。


5.萬国絵図屏風

作者は不明のようですが、この作品は、テンペラの技法を使用しているそうですよ。(テレビで紹介してました。)


6.伊藤若冲 旭日鳳凰図

この作品をみるのは、対決展で見た以来、2度目です。解説には、『「動植採絵」に先立って制作した作品。』と書いてありました。

つがい?の鳳凰がいて、翼を広げている方が雄で、波立つ岩の留まっているのが、雌のような気がします。岩に留まっている方が頬がちょっと赤かったので・・・・・・。


7.伊藤若冲 動植採絵(30幅) ※画像あり(ポストカードをスキャンしたもの)

若冲が10年かけて制作した作品。様々な作品に裏彩色を施しています。

※裏彩色・・・絹の裏側に彩色されたもののこと、色をぼかし柔らかい感じを出す効果がある。

以前、若冲の名も知らなかった頃に、三の丸尚蔵館で6幅を見て以来。

ただ、残念だったことは、作品リストに個別の作品名が載ってないのがショックでした。なので、全部展示順で作品名をメモしました。(右側に16点、左側に10点。奥の中央に4点が展示しています。)


動植採絵の展示順(感想あり)

右側の16点から(旭日鳳凰図側からの順番。)※7-00は、図録や、東博の作品リストの番号です。

7-1.芍薬群蝶図(しゃくやくぐんちょうず)



7-2.梅花小禽図(ばいかしょうきんず)



7-3.雪中鴛鴦図(せっちゅうえんろず)


左下にいるオシドリの水に潜っている姿(オシリを出している)が、可愛らしい。あと、降り注ぐ雪がキレイ。


7-4.秋塘群雀図(しゅうとうぐんじゃくず)


たくさんのスズメが草に向かって、降りてくる図。数多くいる中で上の方に1羽だけ白いスズメを描いている。これは、若冲の遊び心?


7-5.向日葵雄鶏図(ひまわりゆうけいず)


ヒマワリと朝顔が咲いている。ヒマワリの葉が虫に喰われているので、この時期は、夏の終わり?


7-7.大鶏雌雄図(たいけいしゆうず)



7-8.梅花皓月図(ばいかこうけいず)


月に照らされ、梅の花も微かに光っている。これも裏彩色だと思う。


7-10.芙蓉双鶏図(ふようそうけいず)


2羽の鶏の姿が面白い。一方は、体を曲げて足の下からのぞいていて、もう一方は、しゃがんで上を覗き込んでいる。あと、上にいる赤と青の小禽がキレイ。


7-11.老松白鶏図(ろうしょうはっけいず)



7-12.老松鸚鵡図(ろうしょうおうむず)



7-13.芦鵞図(ろがず)



7-14.南天雄鶏図(なんてんゆうけいず)



7-15.梅花群鶴図(ばいかぐんけいず)



7-16.棕櫚雄鶏図(しゅろゆうけいず)



7-17.蓮池遊魚図(れんちゆうぎょず)


泳いでいる魚はアユばかりだが、1匹オイカワ?が混じっている。


7-18.桃花小禽図(とうかしょうきんず)


真ん中にいる小禽は、木からひょっこり顔を出しているようで面白い。


左側の10点の展示順(旭日鳳凰図側からの順番)

7-19.雪中錦鶏図(せっちゅうきんけいず)


雪の中なので、錦鶏の胸の赤が鮮やかに映えてキレイです。


7-21.薔薇小禽図(ばらしょうきんず)



7-22.牡丹小禽図(ぼたんしょうきんず)



7-23.池辺群虫図(ちけんぐんちゅうず)


たくさんのカエルや、オタマジャクシ、他にも、ヘビや蜘蛛や毛虫などもいる面白い絵。


7-24.貝甲図(ばいこうず)



7-26.芦雁図(ろがんず)


この雁は、凍っている水面に向かって、滑空(垂直降下)しているが、なでだろう?構図が面白いから、それとも別の何かを狙っているのか。疑問です?


7-27.諸魚図(しょぎょず)


この絵の主役はタコだと思える?タコの足に、子ダコが必死にしがみついているのが面白い。


7-28.群魚図(ぐんぎょず)


諸魚図と似ているが、こちらは、鯛が主役。タイの下にいる、ルリハタという魚には、プルシアン・ブルーという西洋の絵具が使用されている。もしかしたら、日本で初めて使用したかも?

上部にいる頭がでかい魚は、ハンマーヘッド(シュモクザメ)?


7-29.菊花流水図(きっかりゅうすいず)


流水の流れるさまと、菊のつるが交差していて、対になっている面白い構図。


7-30.紅葉小禽図(こうようしょうきんず)




中央の4点の展示順(左側から順番)

7-6.紫陽花双鶏図(あじさいそうけいず)



7-25.老松白鳳図(ろうしょうはくおうず)


白鳳の尾の羽根が、ハートマークになっているのが面白い。白い羽根が金色に見えるのは、裏から黄土を塗っているからだそうです。他の作品も白い羽根が、金色がかっていました。

※金泥を塗っても、キレイな金色にならず、黄土の方がいいそうです。(テレビで紹介してました。)

この作品は、<旭日鳳凰図>の翼を広げている鳳凰に似ている。


7-9.老松孔雀図(ろうしょうくじゃくず)



7-20.群鶏図(ぐんけいず)


中央に展示していた4点は、<動植綵絵>30幅の中で人気の高いものだろう?


10.円山応挙 旭日猛虎図

タイトルが<猛虎>となっているが、手足が短く、お腹がぽっこリと出ている、可愛らしいトラ。

解説には、『虎は、円山応挙が得意とした画題。本図は旭日を仰ぎ見る珍しい構図。』と書かれていました。


11.岩佐又兵衛 小栗判官絵巻

閻魔さまのいる<巻11>が良かった。


12.山口素絢 朝顔狗子図

3匹の子犬に愛嬌があり、仕草が愛らしい絵。

朝顔は、たくさんの種を付けますし、犬は多産の象徴なので縁起物の絵だそうです。


16.谷文晁 虎図

応挙の虎と違い、眼光の鋭い獰猛なトラ。かなり怖いです。


17.酒井抱一 花鳥十二ヶ月図

これも作品リストに個別の作品名がなかったのは、残念。2ヶ月ごとに、対になっている構図が面白い。


18.葛飾北斎 西瓜図

西瓜は角盥に、西瓜の皮は、2本の笹に張らせた紅白の糸に見立てられ、七夕の日の「乞巧奠(きこうでん)」の見立てとする説がある。(解説から)


↑この第1章だけで3時間以上かかったため、第2章の展示は、サッと見て時間になりました。(再度、2章を見に行きましたが・・・。)

第2章のことは、また今度書きます。工芸品がキレイで良かったですよ。


↓後日見に行った感想。

2回目の<皇室の名宝-日本美の華 第1期:永徳、若冲から大観、松園まで>、第2章の感想。
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/30898bd34ca14d78423636f77e5b47c0

<第2期::正倉院の宝物と書・絵巻の名品>の感想。
http://blog.goo.ne.jp/dolci_ekou/e/466177aa12f9c3c0a60b51eca4c7f088


この後わ 上野公園内の博物館 & 美術館のライトアップなどを見たんだけど そのことわ また 今度書くのだ




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。