どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道@国立新美術館』なのだ

2019年05月18日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

<トラットリア・イル・フィーゴ・インゴルド>でランチをしたぼくらわ 国立新美術館に移動して8月5日まで開催している<ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道>を見たのだ



5月6日までで 今わ もう展示わ してないけど 全世界25台限定で<アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ>のピアノが飾ってあったのだ


ぼくの写ってない写真も載せるのだ(クリックすると大きな写真で見れるのだ)


このお写真わ 違う日に撮ったものだけど 照明に照らされているから 金がよりキレイに見えるのだ


ぼくが気になった作品なのだ

クリムトが描いた作品で この作品だけお写真がOKだった<エミーリエ・フレーゲの肖像>なのだ


胸の部分当たりわ 金箔?が使われているから 作品の左側から見ると 照明の関係で その金がキラキラして見えるのだ


衣装が装飾的だし デザインも面白いなのだ




ぼくの写っていない写真も載せるのだ(クリックすると大きな写真で見れるのだ)
 

モデルのエミーリエわ クリムトの弟エルンストの妻の妹で クリムトとプラトニックだと思われていたけど 深い中だったみたいなのだ

この作品 発表した時 好意的な評価を受けたみたいだけど モデルとなった エミーリエ・フレーゲ本人わ 気にいらなかったそうなのだ

クリムトの作品と一緒に写真を撮れたのわ 嬉しかったのだ


前にも見たことがあるけど クリムトが描いた<愛(『アレゴリー:新連作』のための原画)>なのだ


前に見たことがある作品で 中央の男女が描かれ 左右わ 金地にピンクの美しいバラが描かれていて三連祭壇画?みたいな感じ見えるのだ

中央のバラの茂みの中から男女が愛を語らいあっているけど 消え入りそうな淡い色彩だから 愛わ 儚い意味があるんじゃないかなぁ~なんて思ったし 画面上に描かれている年齢の違った女性たちの顔が5つあって 運命の擬人像のようだけど 右側の2人わ 二人を祝福しているように思えるんだけど 嫉妬しているかのように 年を重ねるごとに顔が怖くなっているのだ


こちらも 前に見たけど クリムトが描いた<パラス・アテナ>なのだ


芸術や学術の庇護者って解説に書いてあったけど 少し怖い感じだから 戦女神といった感じだと思ったのだ

あと額縁も模様も良くて 確かクリムトがデザインしたと思うのだ


他にわ フランツ・フォン・マッチュの作品も良かったのだ


あと 休憩室にわ 文化服装学院の学生さんが作った エミーリエ・フレーゲの肖像の服と エミーリエ・フレーゲのファッションにインスピレーションを受けて作った服が展示してあったのだ






なので 休憩室もお忘れなく 見て欲しいのだ


<ウィーン・モダン>わ 日本ではあまり見る機会の少ない クリムトやシーレの作品が見れて すっごくオススメの展覧会だし 年間ベスト10候補だと思うのだ

この展覧会のメインわ 第3章あたりからクリムトの作品が多い第4章だと思うので 朝1とかで見に行く方わ 最初の方わ 飛ばして 先に第3章や第4章から見ると 人が少なくて じっくり快適に見れると思うので やってみてわ いかがでしょうか?なのだ 



ここから先わ えこうの感想を載せるのだ

国立新美術館 <ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道> 8月5日(月)まで

http://www.nact.jp/exhibition_special/2019/wienmodern2019/

公式サイト
https://artexhibition.jp/wienmodern2019/




展示構成

1 啓蒙主義のウィーン-近代社会への序章
 1-1 啓蒙主義時代のウィーン
 1-2 フリ―メイソンの影響
 1-3 皇帝ヨーゼフ2世の改革

2 ビーダーマイアー時代のウィーン-ウィーン世紀末芸術のモデル
 2-1 ビーダーマイアー時代のウィーン
 2-2 シューベルトの時代の都市生活
 2-3 ビーダーマイアー時代の絵画
 2-4 フルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー-自然を描く
 2-5 ルドルフ・フォン・アルト-ウィーン都市景観画家

3 リンク通りとウィーン-新たな芸術とパトロン
 3-1 リンク通りとウィーン
 3-2 「画家のプリンス」ハンス・マカルト
 3-3 ウィーン万国博覧会(1873年)
 3-4 「ワルツの王」ヨハン・シュトラウス

4 1900年-世紀末のウィーン-近代都市ウィーンの誕生
 4-1 1900年-世紀末のウィーン
 4-2 オットー・ヴァーグナー-近代建築の先駆者
 4-3-1 グスタフ・クリムトの初期作品-寓意画
 4-3-2 ウィーン分離派の創設
 4-3-3 素描家グスタフ・クリムト
 4-3-4 ウィーン分離派の画家たち
 4-3-5 ウィーン分離派のグラフィック
 4-4 エミーリエ・フレーゲとグスタフ・クリムト
 4-5-1 ウィーン工房の応用芸術
 4-5-2 ウィーン工房のグラフィック
 4-6-1 エゴン・シーレ-ユーゲントシュティールの先
 4-6-2 表現主義-新世代のスタイル
 4-6-3 芸術批評と革新

ウィーン・ミュージアムの改修工事に伴い、同館の主要作品がまとめて展示され、絵画、工芸、建築、デザイン、インテリア、ファッション、グラフィックデザインなど1750年あたりから1930年くらいの作品約400点を展示しており、素描なども含めクリムトは47点、シーレは22点、ココシュカは17点展示しています。

2009年秋に開催した<クリムト、シーレ ウィーン世紀末展(1回目2回目)>で見た作品も多くありました。


気になった作品

2-3-3.フリードリヒ・フォン・アメリング 3つの最も嬉しいもの


酒と女と音楽というこの世の享楽を描いているそうで、女性は物憂げな感じ。


3-1-11.フランツ・ルツ(父) 皇帝フランツ・ヨーゼフ1世


3-1-12.フランツ・ルツ(父) 皇后エリーザベト


この2点は、隣同士(左:フランツ・ヨーゼフ、右:エリザベート)に展示していて、制作年が違いますし、形も違うのですが、対の作品のように思えました。フランツ・ヨーゼフは1852年、エリザベート(シシィ)は1855年。

この2点を見て、夫婦仲が良かったように思えたし、シシィ(エリザベート)が愛されているんだろうと思えた。


3-1-14.グスタフ・クリムト 旧ブルク劇場の観客席


取り壊される前に依頼されて描いたそうです。100人以上の人物画丁寧に描かれているが、細部を見てみると、人物がのっぺりしているような?


3-1-18.エドゥアルト・レビーツキー 正義、寛容、敬虔(国会議事堂柱廊玄関モザイクフリーズのための習作)

3-1-19.エドゥアルト・レビーツキー 真実、英知、美(国会議事堂柱廊玄関モザイクフリーズのための習作)

この2点も前に見た。金箔を貼った背景にそれぞれ擬人化?された人物が描かれており、特に筆を持ち美を司る裸婦が美しい。描かれた人物が平面的でした。


3-2-4.ハンス・マカルト メッサリナ役に扮する女優シャーロット・ヴォルター


劇中の場面を描いてるのでしょうけど、優雅でした。


3-2-5.ハンス・マカルト ドーラ・フルニエ=ガビロン



4-1-4.オットー・ヴァーグナー カール・ルエーガー市長の椅子


60歳の誕生日を記念してヴァーグナーがデザインしたものだそうで、真珠母貝の象嵌の細工がキレイでした。


4-3-1-4.グスタフ・クリムト 寓話(『アレゴリーとエンブレム』のための原画No.75a)


以前見た時の解説を載せます。
『ゲルバラ出版の図版集「アレゴリーとエンブレム」のために構想され、画題はイソップの2つの寓話に基づく。
ツルはキツネからもらった平たい鉢から水を飲もうとするが、長いくちばしでは叶わず、お返しに細い瓶に入った食事でキツネをもてなすが、キツネは食べることができなかった。一方、鼠に助けられたライオンは、罠にかかったところをネズミに救われ、両者は平和に暮した。これらの寓話は、多様な民族の社会的集団の平和な共存の必要性を説くもの。』



4-3-1-6.グスタフ・クリムト 牧歌(『アレゴリーとエンブレム』のための原画No.75)


この作品も前に見たことがある。

バラで飾られた円形画(トンド)の中に、水を飲ませる裸婦が描かれ、その両隣には、ミケランジェロのような筋骨隆々の男性が描かれいる。

この2点は、時間や永遠、人間の年齢、生と死といった新しい主題が含まれているそうです。


4-3-1-7.グスタフ・クリムト 愛(『アレゴリー:新連作』のための原画)


解説には、こう書かれています。
『クリムトの《愛》はそれまでの慣習的な表現とは異なり、希望に満ちた親密な若いカップルと、その背後に「運命」の擬人像を描くことにより、幸福に満ちた「愛」を暗闇の世界と対比させています。縦長に3つに区切られた画面の両端は、金箔が施されているように見え、日本美術への関心がうかがえます。本作品は《接吻》(1908-09年)ベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館の初期ヴァージョンとも言われています。』


4-3-1-8.グスタフ・クリムト 彫刻(『アレゴリー:新連作』のための原画No.58)



4-3-1-9.グスタフ・クリムト 6月(ユノ)(『アレゴリー:新連作』のための原画No.53)



4-3-2-1.グスタフ・クリムト 第1回ウィーン分離派展ポスター(検閲前)


4-3-2-3.グスタフ・クリムト 第1回ウィーン分離派展ポスター(検閲後)


この2点は見比べが出来ます。修正後は、男性の局部を木で隠されています。

描かれているのは、英雄テセウスがミノタウロスを退治する場面で、右側に描かれている女性はパラス・アテナ。ウィーン分離派の先進的な活動を見守る守護神としてパラス・アテナを選んだそうです。


4-3-2-10.グスタフ・クリムト パラス・アテナ


解説には、こう書かれています。
『1897年にウィーン分離派を立ち上げ、初代会長を務めたクリムトは、1898年11月に新しい分離派会館の開館に際し、《パラス・アテナ》を描きました。芸術と学術の庇護者、女神パラス・アテナは、手には「裸の真実(ヌーダ・ヴェリタス)」の化身を持ち、首には恐ろしい風貌のメドゥーサを纏った威圧的な姿で描かれている。』

左手に持っているのは、上野に展示している<裸の真実(ヴェリタス)>の小さいバージョン?


4-3-3-5.グスタフ・クリムト ゴルゴンたち(《ベートーヴェン・フリーズ》のための習作)



4-3-4-2.マクシミリアン・クルツヴァイル 黄色いドレスの女性(画家の妻)


構図のバランスが良いと思いましたし、彼女のポーズから蝶を連想させるような気がした。

どの場所から見ても彼女と視線が合う。


4-3-4-9.ヴィルヘルム・リスト 白と黒の絵画

黒の帽子を被り、白いコートを着てソファーに座っている女性が描かれ、白のコートの下には、黒い服が見えている。背景は白と黒を合わせた淡いグレーのような色になっていた。

女性のほほの手を当てている仕草がキレイだった。

この作品のポストカードが欲しかった・・・。


4-6-1-1.エゴン・シーレ 自画像


これも、前に見た。彼の表情がこっちを見ろっと言っているように思えた。


4-6-1-3 エゴン・シーレ ひまわり


これも前に見た。やけに縦長の画面でまっすぐに伸びる枯れたヒマワリが退廃的?画面下にはたくさんの花が咲いているので、死から生へと表現しているように思えた。


素描も含めてクリムトが47点も見れましたし、2009年に好きになった作品との再会が多くて、大満足の展覧会でした。会期も長いので、もう1度見に行こうと思うくらい良かったです。

私は絵画を中心に見たのですが、工芸品も良いものが展示していたと思いますし、約400点もの作品があるので、お時間に余裕を持って見に行った方が良さそうですよ。

大阪での展示は、約300点に減ってしまうそうなので、上野のクリムト展とセットで見に行くのもアリだと思います。

あと、今回の展覧会では、ミニ図録も発売していて全作品ではありませんが、主要作品が載っているので購入してみてはいかがでしょうか?


巡回情報

国立国際美術館 8月27日(水)~12月8日(日)


この後わ 国立新美術館で 期間限定で展示している<吉岡徳仁 ガラスの茶室 – 光庵>を見たのだけれど そのことわ 今度書くのだ



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