崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「世界の幸福度2015」

2015年04月25日 04時59分29秒 | 旅行
昨日の講義「日本文化論」のイントロとして新しいニュースの「世界の幸福度2015」を紹介した。カナダやイギリスの大学教授らによる報告書に関するものである。トップはスイス、アイスランド、デンマーク、ノルウェー、カナダそして6~10位は順にフィンランド、オランダ、スウェーデン、ニュージーランド、オーストラリアがランクイン。欧州の中小国が占め、30位以下にアジアのシンガポール、40位に韓国、台湾そして46位に日本がでた。 中国は93位であり、最も低い国はアフリカである。さっそく英語の報告書を検索して目を通した。著名な経済学者らが経済だけではなく、社会福祉、価値観などを評価基準としていることが分かった。国民1人あたりの実質GDP(国民総生産)、健康寿命、人生観、自由度、汚職レベルの低さなどから国民の満足度、幸福度へ接近している。先進国として日本が低いこと、経済大国という中国が低いことが気になった。
 留学生たちは幸福度の高低について、経済的レベルより労働に注目していることが分かった。それはアルバイトをしているから直感があるからだろうか。中国では伝統的に労働者の苦力、現在の労働放浪者の問題があり、その事情から不満が充満している。一方日本では労働時間の濃い仕事にきつさを感じていて幸福度が低いのではないか。講義の中身の「日本人の真面目さ」に学生たちからは日本人のまじめさを認め、迷惑をかけないことなどは肯定的に評価しながら引きこもりや従順的であり自分の意見を出せない、社会性が弱い欠点、それが日本人の満足度が低くしているのではないかなどの意見があった。私は「ありがとう」ということばは日常的によく言われても感謝する肯定的な態度が弱いことをコメントをした。
   

最新の画像もっと見る

コメントを投稿