崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

『韓国の祖先崇拝』の改訂版に向けて

2009年08月21日 04時12分51秒 | エッセイ
 1986年に韓国語で出版して重松氏によって日本語訳の『韓国の祖先崇拝』の改訂版に向けて目下最終段階で夢中である。柳田国男氏が自分の死生観をこめて出版した『先祖の話』を私が弟子の魯成煥君と共同で韓国語訳で出版した。その序文で私は柳田氏の死生観について書いたものを今度の祖先崇拝に載せることにして読み直した。私も自分の死生観をこめて書こうとしている。
 しかし私には死生観がまだ確立していない。柳田氏の死生観に近く感ずる。彼が死んで小山の上で見下ろせるような死生観に似ている。ただ彼より高い処、つまり神の横に行きたいというのがキリスト教的ともいえるかもしれない。最近健康状態がよろしくないのでこれが最終作にするかと覚悟して、死生観を整理してみようと急いている。長い間クリスチャンではあるのでイエスの死生観を受けようとも努力するがなかなか難しい。自分の死を知って最後の晩餐会に臨んでいる彼の心情はいかがなものであろうか。聖書は勇気を持って読まれるべきであろう。読むのは簡単であるが、実行は難しい。
 

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