崔吉城との対話

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朝日新聞に「愛と誓ひ」報道

2010年08月20日 05時13分44秒 | エッセイ
 明後日(22)放映予定の植民地朝鮮の映画「愛と誓ひ」について取材を受け、昨日「朝日新聞(下関)」にて報道された。午後から会場へ行って上映のためにセッティングをした。その後数人とお茶を飲みながら話をした。
 この上映は主に中高の教師たちの「地域から考える世界史プロジェクト」会が企画したものであるが、8月22日が日韓合併100周年記念日でもあり、意義があるとか、不意義だとか、裏話を聞いて私はただ唖然とした。研究者であるのに学問外のことについて懸念ばかりし、信念のない研究態度の人がいることに失望した。私はこの映画を映画館で見るような映画ではなく、研究室で歴史資料として分析するように見せたい。そうして左、右の立場と意見を払拭したい。
 先週東亜大学院の集中講義を受けた岡嶋君幸君は「撮影当時の様子を知る貴重な資料でもある。この意味で、映像は、文字資料や写真資料よりも、客観的であり、具体的であるだろう。当時の様子を知るという目的で映像を見る場合は、「愛の誓ひ」のようなストーリー性の強いものよりも、単に戦争の様子や国民の様子等をドキュメンタリー風に撮影したものの方が資料としては扱いやすいものと思われる。より強い「意図」をもって作られたものほど、より工夫を凝らしたものであろうからである」とコメントをしている。
 左右を超えて視聴して欲しい。
 

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