崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

非暴力主義運動を

2013年01月24日 05時23分24秒 | エッセイ
 アルジェリアの人質事件で多くの犠牲者を出した。日本人は安否不明の1人、死亡が確認された日本人は計9人になった。人の命を盾にした人質に対して殲滅撲殺によって多くの犠牲者を出したという報道が蓮日続いており、心が痛い。誠に残念な事件である。その悲惨残虐の状況から死者確認さえ難しいという。テロや人質は人命を賭ける悪い暴力であり、それを根絶しようとすることは当然であろうが、それが難しい。戦争であれば勝利と敗北で終わらせることができるが、テロであれば対応が不可能である。防衛しかなく、それが難しい。その対策のためにテロの本質を明らかにすることが重要である。
 今度の人質の武装勢力とはリビアの政権崩壊から生じたものと言われている。過激派の後ろ楯はイスラムの「聖戦」という信仰や思想があることに注目すべきである。そしてイスラム過激派の武装勢力はなぜ人質事件を起こしたか、根本的に分析して欲しい。今から数十年前までの近い歴史では多くの被植民地において暴力的な民族運動が多く、今も正当化されている。なかにはインドのガンジーのように非暴力主義の運動家として有名な方もいる。本当に偉大な人物である。

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