崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

週刊誌とは

2014年08月20日 04時50分13秒 | 旅行
 「週刊誌」といえば過激な写真とイッシュ話題を扱うイメージがある。今度私のインタビュー記事を読んでそのネガティブなイメージをプラスに更新した。記事は私が広島大学の院生たちと作った研究誌に2001年に載せた研究論文がメインの内容であった。そのインタビューのために東京から二人が来られた。家内も同席して数時間インタビュー、そして記事を私が確認し、電話で確認も行った。タイトルと写真は編集者に任せた。18日発売の週刊ポストが届いた。表紙のタイトルと朴大統領と同じページに写真が載ったことを除いて校正した文であった。週刊誌といっても慎重に作る過程を知ることができた。「朝鮮戦争における性暴行と売春」つまり性暴行を防ぐために売春婦が村で歓迎された体験を書いたものであり、読者の感想や批判を願う。
 数年前から執筆した「映像からみる帝国日本」の草稿を脱稿し、昨日関係者に送った。お盆休みには家内と相談しながら校正をしたものである。古い映像を見ながら停止画面にして戦前の生活ぶりを読み取った作業であった。特に映画で見る戦前のソウル(京城)での生活、生け花などを飾ったコーヒーショップ、食堂でビールを飲む風景などは現在とほぼかわらず、驚いた。戦後間もない頃のソウル見物の印象も我が村とは天と地の差があった。貧富の差、文化の差が大きいと感じた。長い間私の作業は動画を停止画面にして考えることであった。しかし重要な内容は「動き」自体への関心であった。日本から朝鮮半島へ、そして満州へという帝国の領土拡張主義のキャッチであった。今の中国を見て戦前の帝国主義を見ているような錯覚に落ちそうである。
 

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