崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「民間朝鮮人が書き残した慰安所の真実」『新潮45』

2014年08月21日 05時41分48秒 | 旅行
 昨日は朝早くから12時間を大学の研究室で読書会などで過ごした。同僚が前日発売された月刊『新潮45』を一足早く持ってきた。鳩が孵化した子を抱いている様子を見てから帰宅して、その雑誌に寄稿した「民間朝鮮人が書き残した慰安所の真実」を読んだ。ビルマとシンガポールで2年間慰安所帳場をした人の日記を読んで慰安所と軍の関係に絞って書いた文である。植民地ではなかった占領地や戦地における慰安所と慰安婦がどのように管理運営されたかに注目した。私の主張や意見は控えて原文をそのまま引用しながら客観的に考察しようとした。読者に一読を願う。
 日韓交流の日本側の代表的学者である市立広島大学の名誉教授の原田環先生から高評の電話をいただいた。客観的な真実の発言であるとのお言葉をいただいた。またブログやフェースブックなどで多くの読者からコメントをいただいている。今までも論著などで主張してきたことが特に今回は一般市民に広く読んでいただく機会となって嬉しい。このような意見は専門外のものではない。私が経験したもの、研究をしてきた者としての所見でもある。客観的に書いたものでも読む人によっては異なるのが常であるとも思う。多様な意見を聞き、読み、次の著に反映したい。

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