崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

炭焼き朝鮮人

2012年02月24日 05時30分00秒 | エッセイ
 在日教会の高齢の女の方から炭焼きに日本に来たという話を聞いて数年過ぎた。彼女はすでに亡くなっている。いつか詳しくお話を聞かなければならないと思っていたのに新しい情報が入った。昨日倉光氏から珍しい話を聞いた、彼は在日教会に出席して小学校の同窓生の先輩の女性氏に会えたのは偶然の偶然と思っていたが、昔の話で彼女の家が驚いたことに倉光氏の隣家であったという。何という奇縁、その偶然の偶然を氏は神様によるものと言っている。私は戦前朝鮮から来た人がなぜ山村に住んだか疑問を持っていた。炭焼きの話が出た。昨日の話から炭焼きの生存者に会えるように頼んである。近いうちにインタビューができればと楽しみにしている。
 歌手の李陽雨氏を思い出した。彼の歌を数回聞いたことがある。
  俺のおやじは炭焼きおやじ 
  俺はその背で夢を見た 
  山から山への流れ者 
  眠る所も窯のそば 
  俺のおやじは炭焼きおやじ
  俺はその目に影を見た
  山を切っては道開き
  雨が降っては流された

  本も読めねえ炭焼きおやじ
  悲しい手紙に微笑んだ
  俺が学校へ入った時に
  初めて流したおやじの涙
 そして李陽雨氏の「すみやきの歌」の来歴を聴きたい、聞きたい。彼は下関生まれの在日韓国人二世、父親は下関に移り鬼ケ城の中腹、豊浦町など山奥で炭焼きの仕事をした。小学校時代に炭焼きを手伝ったという。

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