2月は韓国と日本の大学の春休みである。私は寒さを凌ぐために「杜門不出」の日が多い。日本では3月まで長い春休みになっている。一般の職場とは異なり、恩恵を受けているといえる。おそらく単身赴任の教職員や学生たちは里帰りなどで解放感を満喫するだろう。中には休み期間を創意的な時間にしている人も多いだろう。
今私のパソコンには多くの原稿が寄せられている。一つは3月に中国の中山大学で行われる「東アジアの人類学と歴史学」に参加する人たちのブログ式の投稿が毎日数件づつ配信されてくる。私は末成道男、伊藤亜人、嶋陸奥彦などの諸氏と久しぶりに会うことを楽しみにして準備中である。
もう一つは上水流久彦氏などが中心に若手の学者たちとの共著の巻頭論文を書いている。締め切り過ぎ、急いでいるが、執筆者たちの論文が次々配信されてくる。また井上紘一氏訳の出版のための編集とゲラを頻繁に交信する。
私の作業テーブルには花、筆入れ、薬箱、お茶、電子辞典などの上に数冊の人類学関係の英語原書が開いたままになっている情景である。お客さんが来られるときはきれいに片づけて花一つだけで美化する。
昔の学者は「杜門不出」にて読書などで練磨し、「科挙」試験に合格「壯元及第」、出世、官僚に「登龍」して、錦を飾り帰郷、権力を振る。下関からの芥川賞受賞者がまるで「壯元及第」のようである。休みはその「登龍」に向けての潜伏期であるようにすべし。
今私のパソコンには多くの原稿が寄せられている。一つは3月に中国の中山大学で行われる「東アジアの人類学と歴史学」に参加する人たちのブログ式の投稿が毎日数件づつ配信されてくる。私は末成道男、伊藤亜人、嶋陸奥彦などの諸氏と久しぶりに会うことを楽しみにして準備中である。
もう一つは上水流久彦氏などが中心に若手の学者たちとの共著の巻頭論文を書いている。締め切り過ぎ、急いでいるが、執筆者たちの論文が次々配信されてくる。また井上紘一氏訳の出版のための編集とゲラを頻繁に交信する。
私の作業テーブルには花、筆入れ、薬箱、お茶、電子辞典などの上に数冊の人類学関係の英語原書が開いたままになっている情景である。お客さんが来られるときはきれいに片づけて花一つだけで美化する。
昔の学者は「杜門不出」にて読書などで練磨し、「科挙」試験に合格「壯元及第」、出世、官僚に「登龍」して、錦を飾り帰郷、権力を振る。下関からの芥川賞受賞者がまるで「壯元及第」のようである。休みはその「登龍」に向けての潜伏期であるようにすべし。