崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

研究会報告

2009年06月21日 06時00分34秒 | エッセイ
昨日東亜大学で開かれた研究会で画像と映像に関して議論ができた。角南聡一郎氏の「画像記録の発展と意味-台湾を中心として-」について礒永和貴氏は地図を書く歴史地理学からコメントをした。発表者はスケッチ、図鑑、写真へというような発展の傾向を学説的に整理して説明した。それをまとめると1)スケッチから写真への発展過程を示すもの、2)スケッチ、図鑑、写真などが並行してしているもの、3)写真をみてスケッチするような逆転現象のものがある。動映像とスチル写真への逆現象もあるので私も興味が湧く。
 竹本正壽氏の 「生まれた国:大木信夫氏と柳福萬氏のインタビュー映像記録」は京都で生まれ育った人の事例の映像を見せてくれた。鈴木文子氏の発表ではドキュメンタリーの撮影方法、つまり何をどう撮るかが問われた。権藤氏は撮影の目的、技術の問題点を指摘した。研究者が映像作家にもならなければならない時代が到来していることを感じた。
 座長を務めた木村健二氏は下関市立大学の学部長になったという話を聞いて、私は「祝うことはできない」といい、研究を続けるためには辞めるか仕事を人に分担させることなど無理な注文をした。われわれ研究グループにおいて大いに成果を続けて出してくれるように頼んだ。 

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