崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

栗を食べて

2008年09月28日 06時41分49秒 | エッセイ
 隣家の園田さんから栗を頂いて食べながら秋という季節感を満喫し、私の故郷を思い出す。私の故郷である韓国の楊州は栗が名産であった。栗は韓国の祭祀には欠かせない供物である。宮中の祭祀に大きく光る「楊州栗」を使ったといわれる。その次のものが平壌の栗である。それは小さい種類のものであり、日本で有名な天津栗に似ている。「平壌栗を食べて楊州栗を食べたようにする」(外見を飾るという)ことわざがあるほどである。しかし朝鮮戦争中作戦的に伐採されたり害虫の被害によって全滅したのである。最近は中国産の栗が一般的に使われている。
 韓国でも中国の食品の不正には大きく話題になっている。振り返ってみるとひと昔前までは韓国でも唐辛子も色を染め、売る牛に強制的に水を飲せたり、水銀を使ってでモヤシを栽培したり、白菜にナトリウムを入れたりしたのが発覚し問題なった。しかしそれを国家と社会が厳しく管理して徐々に良くなったのである。しかし、中国は単に大すぎの「大国」であり、その被害は世界的になっており、世界から非難を受けている。早くから料理の国として知られている中国の中華料理の体面を一日も早くとり戻してほしい。そして安全で新鮮な中国産のものを世界の人が安心して食べられるように祈願する。

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