崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「シルミ島」

2014年12月27日 05時40分09秒 | 旅行
 金正恩の暗殺をテーマにした映画がアメリカで制作され、北朝鮮が「露骨なテロ行為で絶対に許せない」と反発をしている中、アメリカで放映している。この映画は2人の記者がCIAに依頼されて暗殺を試みるという内容であることをYouTubeでみた。北朝鮮は「上映を黙認・擁護するなら、それ相応の無慈悲な対応措置を取る」「最も露骨なテロ行為であり、戦争行為として絶対に許せない」とアメリカ政府に圧力をかけている。「言論の自由のある国家」と「言論の自由のない国家」の対立が顕現することを注目したい。
 昨日韓国に関心を持つ尾島悠太君と「シルミ島」を2時間きちんと鑑賞した。主に死刑囚たちで構成され、金日成の首切りのための特殊訓練をして北朝鮮へ向かっていく途中、中央情報部長が更迭され、殺しはやめることになり、訓練兵たちが自爆する内容である。この話は1968年に起きた北朝鮮の武装グループによって朴正熙大統領暗殺未遂事件の後の、実話に基づいて製作された映画である。この類の映画は数多くある。訓練隊長と独裁者との関係、軍人は軍務に充実、命令に従うといい、隊長が自殺、隊員の自爆に終わる。当時私は軍人であり、ショッキングな危機感を感じていた。その後、日本に留学した。日本では独裁国家の韓国は笑い話のニュース源であった。今北朝鮮がその役を果たしているようである。もし日本の天皇を侮辱する映画が製作されたらどうするのだろうか。