崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「空腹がおかず(시장이 반찬)」

2014年12月23日 05時55分24秒 | 旅行
 予定された血液検査の日であり、朝ごはん抜きで待合室で待つ時間は長かった。なぜかテレビの料理番組の画像が私の視線を引いた。普段料理番組は見ていない私がその料理番組を夢中で見ているのに気が付いてびっくり。お腹が空いていたのである。日本で料理番組が多いのはなぜだろう。日本にはまだお腹空いた人が多いからであろうか。
 診察室の前に席が移った時である。ある看護師さんが来て最近私が隣の梅光大学で講演したことがあるかと言う。大学1年生の彼女の娘から講師が「チェキルソン」だったと聞いたと、私の名前を正確に言いながら確認し、彼女の娘さんがとても韓国が好きで短期留学をしたことを語り始めた時呼ばれた。肝心なことは診断の内容であり、サチュレーションが90にも達していない。運動不足などもあるが病歴や老人性と判断したのか、主治医の池田先生は採決の結果で評価するとし、アメリカとキューバの国交正常化の話、キューバにおいてあるアメリカのグアンタナモ刑務所の話がなされた。私はフィードバックしながヨーロッパ式の島流しなどについても触れた。拙著の最新著を差し上げた。次の診断の時は血液検査の結果と先生の書評が聞かされるだろう。どちらも厳しい話にならないように祈る。家内を含め、5人の看護師に見守られながら採血は無事、やはり怖かった。その後普段は振り向きもしないロッテリアに入り、サンドイッチを食べた。美味しかった。まさに「空腹がおかず(시장이 반찬)」という韓国のことわざどおりである。
*www.jrcl.org-350×251-画像『ニューズウィーク』誌(五月九日号)