崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

雀と親しくなる

2014年05月06日 05時44分37秒 | エッセイ
数日前わがマンションの家を訪問した人にベランダから関門海峡の全景を見るように勧めたら花はどこにあるかと聞かれた。彼らは本欄の愛読者であり、時々私がベランダに咲いている花を生けた話を書いたことを記憶していらっしゃるようであった。ベランダには花がいっぱいというイメージを持っていたようであり、申し訳なく思った。彼らは貧弱なベランダに失望しただろう。鉢は狭いベランダには20鉢弱、また玄関の外などに分散しておいているが、花が見ごろになると人に差し上げたり、記念にいただいたものだけを育てている。そのベランダで水を飲んでいるのは犬のミミ、そのオアシスが多用途の場であることが嬉しい。いつもいっぱいにしているミミちゃん用の水を入れた器が数日間半分以上減っている。なぜであろうか。ある日その水の器に雀が来てバタバタ水浴びをしているのを目撃した。嬉しい。どうして高層ビルのこのように小さいベランダの水器を見つけて水浴びを楽しんでいるか。その直後トンビが空を飛びまわった。雀保護策を考えなくては…と心配になった。
 このように雀の話を自慢ぽっく話をしたら同僚の山本氏が彼の部屋に雀が入ってえさを食べる写真をメールで送ってきた。雀は人の近くに住む鳥類ではあっても人を警戒する鳥である。人間にいたずらされた長い歴史が伺われる。その雀と親しくなったことはその人の人格の優しさを感ずる。山本氏は本当に純粋な心の方であると感じた(写真)。日韓の最悪のことについて趙甲済氏と長く放談した時、竹島を悪くさせたのは「李明博」、尖閣を悪くさせたのは「石原慎太郎」、二人が発端になったと言い切ってしまった。日中韓関係が雀と親しくなるように、良くなることを期待してみたい。