崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

渦巻きのなかに安心感

2014年02月27日 04時36分47秒 | エッセイ
中国人民大学の助教授の金炳徹氏が日本のある基金の支援を受けて私が所長を務めている東亜大学東アジア文化研究所で1年間研究員として研究することが決まった。嬉しい。彼はすでに私の研究会や読書会などに積極的に参加していてこれから楽しく研究協力ができると期待している。彼はイギリスに長く留学して社会福祉を専攻、博士号を取得、日中韓の比較研究を強く希望している。小倉に日本語学校に来ていた時朴仙容氏の紹介で縁が結ばれた。
 日中韓の関係が最悪の中の慶事である。昔小さい船に乗った時、波風が強く私が恐怖を感じている時に船人は太平な表情していた。それを見て安心した。金氏は日中韓の「最悪」の渦巻きのなかにおいて安心感を与えてくれた。昨日は混乱している政治をはじめ世俗社会の革新されるべき点について長く議論したが、やはり大学や研究機関は「最悪」と異なって、この社会に安心感を与えてくれる。