崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

秋芳洞

2012年03月26日 06時19分42秒 | エッセイ
 2500キロ余り離れている網走から家内の兄が来られた。山口美祢市にある秋芳洞へ案内することになった。秋吉台の地下100mの南麓に開口する大鍾乳洞である。私は10年ほど前に観覧したので今度は感動しないと思っていた。2度行くことにはつきあいの意味しか持たなかった。ただ洞窟の大きさと洞窟を通り抜けた時に目の前に広がる平原の石山を観た壮観に感動したのは体に残っている。新しくライトアップしたのでうす暗い道は歩きやすく、照明された自然の石灰岩の芸術(?)か、造物主の作品というか、美しく神秘的であった。黄金柱などの名付けや説明は要らない。洞窟に関する知識は全く持たなくてよい。報道されたものの確認や証明写真的な観光ではなく、実体験的に感動するのがよい。高原に立った。春先の「暴風の崖」に立っていた。出てからいつ出来上がったか、いつ発見されたか、シコクヨコエビやコウモリなどが6種15,000頭のコウモリが生息していることを知った。義兄は私より若干年輩であるが、子供のように嬉しそうに軽く歩きカメラのシャッターを押した。しかし一枚も撮れなかった。それも後期高齢者の体での実体験で良かった。
(写真の右は菅原昭、と私の家内の兄弟)