崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

財団法人日韓文化交流基金より書籍寄贈

2012年03月15日 05時40分29秒 | エッセイ
昨日東京都港区の財団法人日韓文化交流基金(The Japan-Korea Cultural Foundation)から5000冊余が大型トラックで運送された。正門を開いて教職員数人が立会って歓迎した。新学期に向けての大きなプレゼント、さらに東アジア文化研究所の活動を催促するような原動力ともなったことに感謝である。分類して一目で全体が把握できるようにしたい。偉い学者は資料に埋もれている雰囲気になっている方もいらっしゃるが、私は中央に立ってすべてが見えるようにしていつでも探せるようにしたい。しかし図書館のように図書が中心ではなく、研究をする人と対話をし、本を参考するような人が中心になるようにしたい。それは日韓文化交流基金の精神と一脈通じる。
 日韓文化交流基金とは日韓両国における民間の文化交流を高め、相互理解と信頼関係を築くことを目的に1983年に設立された外務省認可の財団法人である。日韓・韓日合同学術会議の開催および日韓の知的分野における交流などに支援している。私は運営に関わる有識者会議でスピーチをしたことがある。日韓関係や韓国・朝鮮理解のための資料や情報を収集し、一般に情報を提供したが、このたびその図書を寄贈していただくことになったのである。これで東亜大学東アジア文化研究所はその図書、郷土史家の木村勘一郎文庫、原田環教授の寄贈、そして私の植民地関係書籍を含めて国内優秀な施設になったと言える。昨日下関市立博物館館長の古城氏が研究室に訪ねて来られた時連携して展示会でもいかがかと提案した。その資金作りにも協力してくれる動きもあり、大変嬉しく感謝に堪えない。