崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

老人天国の韓国

2006年06月27日 06時55分43秒 | エッセイ
 韓国から訪問してきた76歳の姉が韓国へ帰国の時、韓国に着いたら他人でも若者が手伝ってくれるから心配ないという。荷物も代わりに持ってくれるし、必要であれば携帯電話で電話もしてくれるからという。私は思い出す。ソウルの電車の中で私の靴の紐が解けているを見た反対側に座っていた30代の女性が私に紐を結んでくれるというので驚いた。韓国で育った者とはいえ、日本の習慣に慣れてしまったのである。日本では老人に対するこのような配慮はない。老人にお世話することは老人差別とはいえない。誰でも例外なく、老人になるからである。老人を差別するか大事にするかは自分自身をどう扱うかであることを考えなければならない。日本の若者も必ず老人になることを意識して欲しい。