崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

招待客として

2006年06月01日 06時26分07秒 | エッセイ
 日本生まれの在日の御宅に招待されて夜遅く帰ってきた。4階ビルに親子が住んでいる。親が最高階に住み、長男が3階、次男が2階に住み、すでにお孫さんもいる。全家族の大きい写真が壁に展示されていて家族構造がすぐ分かるようにしている。父親は家族企業の会社の社長であり、権威ある家長であり、ビルの統率者でもある。彼は企業と家庭的に成功した人である。
 高級なコップに高級なワイン、お酒もいろいろメニューがあり、奥様の心づくしの料理にレストランのシェフまで登場。そして彼の成功物語りが語られ、カラオケで歌手のように上手な歌があり、家内も楽しかったようである。私はお酒に弱く、歌などは聴くのはいいが歌うということはもっと苦手で、その場の雰囲気に十分合わせることができなかった。もしかしたら彼らにとって難しい客だったかもしれない。同行した教育院長御夫婦がいて楽しく、なごやかな雰囲気が生きた。私は社交界に失敗した者であることが再確認できた夜であった。