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一日一句(777)







息するや苦しきまでに凌霄花






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一日一句(776)







独り喰ふ飯の早さや天の川






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一日一句(775)







ホットスポットより家族避難、一人住まい二カ月
独り喰ふ冷奴の早さかな






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高木仁三郎の言葉(54)




高木仁三郎の言葉 #56

「TMI2号炉の事故後、なぜ高圧注入系を切ったのかとわたしはしばしばたずねられた。私は、それは加圧器が満水状態になるのを防ぐためで、もしそうなると設計圧力以上の圧力がかかって破壊が起こるかもしれなかったからだ、と説明した。するとすぐに研究者たちから答えがかえって来て、計算によればぜったいにそんなことはありえない、と言うのだった。たしかに、彼らは正しいが、彼らは現場にいたわけではない。彼らは机に向かって計算し、他の技術者や法律家にその結果をチェックしてもらって、言っているのである。後から考えた方が、よい答えが出るに決まっている。しかし、たとえ私がその結果を知っていたとしても、運転手順からすれば、やっぱり私は高圧注入系の流量を絞ったろう。」

高木仁三郎セレクション pp.86-87

The words of Jinzaburoh TAKAGI (1938-2000), people's scientist against nuclear power#56

A human factor in a nuclear accident

“I was often asked after TMI2 accident why I had switched off the high-pressure core injection system. I used to reply by explaining that this was because of avoiding the pressurizer-operation at its full capacity, and it could be broken down under the pressure more than the designed pressure. And a quick response from researchers said that there was absolutely no possibility that such a thing happened according to their calculations. It’s true what they said is right but they were not at the site. They said so to me after having other engineers and lawyers check the output from their desk calculations. It’s natural a better answer is got when viewed in hindsight. But even if I had got it, I would still have restricted the flood in the high-pressure core injection system in compliance with the operation procedure”.

Jinzaburoh TAKAGI selection pp.86-87
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一日一句(774)







また一人走り出したる白雨かな






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朝鮮人従軍慰安婦の写真集『重重』




日本軍部隊に朝鮮で徴用され、中国の日本軍部隊に慰安婦として搾取され、戦後、故郷の朝鮮に帰ることができなくなった元日本軍従軍慰安婦たちの物語である。著者の安世鴻(アンセホン)氏が、中国で暮らしている元日本軍慰安婦の存在を知ったのは、2001年のことという。以降、中国各地を訪れては、その暮らしを写真に収めて来た。

昨年、新宿のニコンサロンで予定されていた「重重」写真展が、直前に中止を通告され、東京地裁に仮処分を申し立てて開催にこぎつけたことは、新聞報道などでもよく知られている。去年、ぼくも、ボディチェック装置まで備えた、過剰な警備の中を開催された写真展に行ってきた。このときは、おもに、写真だけだったが、今回、書籍になった本書を読んで、新たな衝撃を受けずにはいられなかった。文章がついている分だけ、ハルモニ(おばあさん)たちの苦渋に満ちた過酷な人生と現在の老いが切実に迫って来る。写真に添えられた文章を読みながら、われわれは、いったい、同じ人間に何をしてしまったのか、という問いが繰り返し、頭の中を過る。

従軍慰安婦は、朝日新聞とNYタイムズが作った捏造だとか、ほかの国もやっていたとか、すでに国家間の賠償は済んだとか、そんな薄っぺらい正当化は、彼女たちの実存的苦悩の前では、何の意味ももたないことがよくわかる。そして、あの戦争が明らかに、侵略戦争だったことが、感得されてくるのである。侵略の本質は、「暴力」である。朝鮮半島で良いこともした、などという言説が、いかに手前みそで幼稚なものかも見えてくる。インフラ整備などは、効率的な植民地経営の一環だったにすぎないのだから。

この夏、多くの人に読んで欲しい一冊である。


安世鴻(アンセホン)著、大月書店、2500円。翻訳も読みやすい。植田祐介訳。



重重: 中国に残された朝鮮人日本軍「慰安婦」の物語
クリエーター情報なし
大月書店









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一日一句(773)







子どもとは走るものなり夏休






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一日一句(772)







骸骨の透けて見えたる大西日





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一日一句(771)







百日紅筋金入りの職人芸






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一日一句(番外)







山本太郎、河野太郎へ
太郎とはまことよき名よ日輪草






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