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猿蓑:「鳶の羽も」の巻(33)


■旧暦12月13日、木曜日、、初地蔵

(写真)早朝

数年ぶりに風邪を引いて発熱した。ひたすら、眠って食べるだけの日を過ごす。幸い食欲は旺盛なので、一日二日寝ていれば、回復するだろう。だが、歳とって、風邪を引くと、たいてい、なにかしら持病があるので、それとの相乗効果があり、意外ときついものだと思った。ぼくの場合は、耳鳴りの持病があるので、これが悪化して困った。却って、風邪そのものよりきつい。



数学・物理学系の論文を集めたコーネル大学のサイト。まだ、探検は、これからなのだが、面白そうなので、紹介したい。arXiv.org ここから>>>



たゝらの雲のまだ赤き空   去来

一構鞦つくる窓のはな   凡兆

■一構(ひとかまえ)とは、一軒の家のこと。鞦(しりがい)とは、牛馬の尾のつけ根から鞍につなぐ革具。安東次男も、小学館の日本古典文学全集も、その他の諸家も触れていないが、鞦(しりがい)を作る家とは、被差別のことではないか、と思う。この時代には、身分制社会が確立していたろうからだ。こうした眼差しは、身分制社会の中で、受益を蒙っていた人々にはないはずで、「いかなるものを見るにせよ、まず見るものである目が、見られるものと同類のものとならなくてはならない」(プロティノス)という、現代では見失われた存在論的な自覚が俳諧師の側にあったためだろう。わびさびは、こうした存在論的な契機を含んでおり、たんなる美意識の表面的な話ではないと思う。

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一日一句(617)







雪催人身事故のアナウンス






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一日一句(616)







鼻風邪やその日暮らしの真ん中に






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一日一句(615)







羽搏いて夜の気配や寒鴉






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一日一句(614)







大寒の埃といへど動かざる






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一日一句(613)







街消えて大寒の道残りけり






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一日一句(612)







寒鴉黒一色に抗へる






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一日一句(611)






晩学の鍋焼うどん啜りけり






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一日一句(610)







うつすらと冬天の眼が開きけり






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一日一句(609)







マスクして人間不信の眼また眼






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