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蕪村の俳句(70)

■旧暦7月1日、火曜日、、新月

(写真)花火

早朝から仕事に入る。シリアルを切らしたので、飲み物だけでしのぐ。夏休みに読む本を何冊か、探しているだが、なかなか出てこない。雑然と積み上げている本の中から探すのは、けっこう、難儀である。

カレル・ヴァン・ウォルフレンが、今年3月に、政権交代を巡る論考を中央公論に寄せている。日本政治再生を巡る権力闘争の謎が、それで、マスコミと検察の行動を問題にしているところは、共感できた。偏見のない感覚の持ち主なら、この二つが、明らかに、異常であることは、この数カ月ではっきり見えたと思う。ひと頃、マスコミで「わたしは中立です」という言説が流行ったが、「わたしは無責任で欺瞞的です」と言っているに等しいと思う。現存社会に生きているかぎり、「中立」などありえないからだ。自分の立脚している価値に自覚的になることが中立の本来的な意味だろう。ウォルフレンは、非公式権力システムの監視役として、既存のメディアをまだ挙げているが、もう無理だろう。既存のメディアは、情報商品の論理に侵されすぎている。オルタナティブなメディアとしてのウェブと何らかの社会運動が、マスコミや検察などの、既存の権力が作りだす社会的カテゴリーを解体できるのではないだろうか。



木刀を請べき猛者の団かな   落日庵(明和八年)

■ユーモアに惹かれた。猛者と団扇の落差が面白い。



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