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芭蕉の俳句(170)

■旧暦3月4日、水曜日、

(写真)傘

疲労のため、昼まで眠。起きて、大学の授業料を振り込みに。バカ高いですな。いつもの喫茶店でアファナシエフの訳詩原稿を推敲する。兼業でやたらに忙しい。



九月三日、墓に詣づ

見しやその七日は墓の三日の月


■嵐蘭の初七日の墓参りのときに作った追悼句。三日の月で秋。元禄6年作。「その七日」という措辞や「墓の三日の月」といった措辞は、なかなか出てこないと思う。「見しや」で墓の下の嵐蘭に語りかけていて、主客が浸透し合った中に哀悼の気持ちが滲んでいて惹かれた。初めから計算したのではないだろうが、ミとカの音が連続して響き合っている。なかなか、じっくり分析・鑑賞する時間がないので、直観的にいいと思った句は、頭から覚えこむスタンスで行ってみようと思う。
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