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RICHARD WRIGHTの俳句(42)

■旧暦9月28日、水曜日、

(写真)Blue and Blue

家人に写真とタイトルを見せたら、カッコつけすぎと笑っていた。けれど、ぼくは大真面目である! 

新レシピに挑戦したのは良かったが、なんと、丸々2時間もかかってしまった。「大根のステーキの肉みそがけ」という代物。評判は良し。

花輪和一の『猫谷』(青林工藝社)という短編を読んでいる。表題の「猫谷」は、面白かった。猫が己の死に時を知っているという話で、死ぬときに、死に時の猫が数十匹、いっせいに山に帰る。天狗の導きであの世へ渡るのだが、この話は、あながち荒唐無稽ではないなと感じる。うちも、野良猫を飼っていたんだが、死に時を確実に知っていた。そのときがきたら、ぼくに挨拶をして、それきり姿を消したのである。「死ぬ」ということは人間だけが知っているわけではないと思う。




(Original)
Seen from a hilltop,
Shadowy in winter rain,
A man and his mule.



(Japanese version)
丘の上から見ると
冬の雨の中
幻のように人とラバ



(放哉)
白壁雨のあとある


■ライトは、冬の雨の中の情景。幻と現実の境が雨であいまいになっている。放哉の句は、雨の跡を詠んでいる。実際、雨を見ているわけではない。これも、雨の幻。(See also my English-version site)
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