かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

アトピー性皮膚炎の症状を軽減可能な画期的研究成果が公表されたようです。

2013-09-23 21:14:59 | Weblog
 昨日に続いて今日も1日PCに向かっておりましたが、せっかくの上天気ですので、永らく放置していた布団を干してみました。久しぶりにフカフカを取り戻した敷布団と掛布団に、今宵は気持ち良い夢を観ることができそうな気がします。

 さて、京都大学で、内服で、皮膚のバリア機能を高め、アトピー性皮膚炎の症状を改善させる化合物が発見された、というニュースがありました。共同通信などの報道機関が一応簡単なニュースを出していますが、あまり簡単すぎてひょっとしたら誤解を生みかねないような記事にも見えますので、ちゃんとした内容は京都大学の研究成果を公表しているサイトを参照された方が良いです。
 特に、内服、つまり飲んで効くというところが中々画期的なんじゃないか、と素人目には見えますので、報道ではその点触れていないのが気になったところです。
 今のところ、アトピー性皮膚炎のモデル動物による実験ではかなり画期的な効果が出ているようで、研究者グループでは、10年後を目処に実用化を図りたい、というコメントが、報道では出ていました。そもそもなんでこのJTC801という化合物がそのように効果を発揮するのか、その作用機序を明らかにして行く必要があるでしょうし、内服ということですから、安全性の問題についてはより厳格なテストが必要とされるでしょう。また、当然ながらヒトでの効果の検証や、施用条件の精査とか、更に作用機序が分かればより効果的な化合物を合成したり副作用を抑える方法が検討されたり、とまあ色々やりながら、どこかの製薬メーカーで薬を作る、というのも必要になってくるし、厚労省の認可も受けなくてはいけないと、とにかくやらなくちゃいけないことだらけで10年で実用化までこぎつけられるかどうかはこれからの研究資金やらマンパワーやら次第、というようなことなんじゃないか、と思います。
 大体JTC801なる化合物が簡単に安く大量合成できるものなのかどうかも分かりませんしね。

 ただ、アトピーで悩む人達にとっては確かに福音と言うべき研究成果ですから、まずは数年後、臨床試験が始まってボランティアやモニターが募集されるだろうことを期待しながら、その実用化を祈りたいと思います。
 でも、そろそろ花粉症とか食品アレルギーとかの方も、「画期的な成果」が出てきてくれませんでしょうか?

コメント
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