かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

リニア新幹線、景色が見えないのなら窓なんて最初から取っ払ってしまえばいいんです。

2013-09-18 20:00:44 | Weblog
 猛暑から一転して冷気鋭い秋に移行したせいか、彼岸花が早くも満開を迎えようとしています。通勤途上でふと道端に赤いものがちらつくので何かと思っていたのですが、彼岸花が咲くにはちょっと早いだろうと思い込み、これまでよく確かめずにいたのでした。更に驚くのは、いつも平地より1周間ばかり遅めなはずの我が職場周辺の山中でも、彼岸花が道沿いに首をもたげ、今にも咲き始めようとしている姿に気づいた事でした。この調子ですと山も平地も、さほどの間隔を開けることなく一気に赤く彩られそうです。

 さて、一方で少々残念なニュースを目にしました。リニア新幹線、JR東海が、建設にあたって「環境影響評価準備書」を沿線予定の7都県の知事と39市区町村の首長に届け、東京から名古屋までのルートと途中停車駅を発表しました。完全に一直線、というわけではありませんが、海岸線に沿うように走る東海道線と比べると、とにかく最短距離を選びました、という感のあるルートになっています。途中、神奈川、山梨、長野、岐阜に一つづつ駅が設けられる予定ですが、岐阜県は中津川市のあたり、長野県は飯田市のあたりでしょうか? それぞれの県の方には申し訳ないですが、そんなところにリニア新幹線の駅を設けて果たして何か意味があるのか? と思えてしまいます。でも、何より残念なのは、全線の8割以上がトンネルになる、という話。しかも地上露出部分も騒音対策のためにコンクリート製の遮音壁ですっかり覆い尽くされるそうで、時速500キロという未曽有の速度で景色を堪能するというのが事実上不可能になるわけです。もちろん、東海道新幹線では楽しみの一つである富士山の雄姿を北側から堪能する、ということもできません。21世紀になればリニアは透明なチューブの中を通ると思っていたのですが、現実は厳しく単なる高速移動するだけの箱になってしまうみたいです。どうせ景色が見えないのなら、いっそ車体から窓も無くしてしまったほうがいいんじゃないでしょうか? その分設計が簡素化できるでしょうし、強度とかもより薄手の軽い素材が使えたりするかもしれません。下手に窓などつけるから期待もされるわけで、ぬか喜びさせるくらいなら最初から窓無しにして割り切らせたほうが得策だと思います。
 でも、ずっとコンクリのチューブの中を運転するのって、運転士にとってはどうなのでしょうね? 大変味気なく、かえって集中力が保てずにミスを連発してしまいそうですが。あ、ひょっとしてほぼ自動運転にして運転士など仕事はほとんど無くなったりするんでしょうか?

 
コメント
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