かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

せっかく掃除してもすぐ散らかって元の木阿弥になるのは、どうやらきっかけがあるみたいです。

2009-03-31 21:35:56 | Weblog
 喉に頑固に居座っていた違和感も今朝にはほぼ消失し、風邪の残りはこれまた執拗に居座る鼻炎だけになりました。もっとも鼻炎のほうは風邪というより花粉症の可能性の方が高いですし、前例からまたしつこい咳に悩まされるのではないか? という懸念も杞憂に終わりましたので、先週末に発病した風邪は4日間でとりあえず治ったといえるでしょう。一時足踏みしていた春も、どうやら今週末には遅れを取り戻すかのように暖かくなるそうですから、4月は体調の方も上向きに迎えたいところです。

 さて、この週末は風邪で今ひとつ気勢があがらない中、少しでも気分を良くしようと苦心惨憺して部屋の掃除をしてみました。日ごろから整理整頓していれば良いはずなのですが、そういう良識が欠如した面倒くさがりの私は、大抵他人からはガラクタの山に埋まるようにして生活しているように見える日常を過ごしています。それでも年に何度かはそういう状況に嫌気が差して、かなり徹底的に掃除をして一時的に秩序を回復させます。過去、そうやって確立した整頓状態がなぜ維持できないのか、調べてみようと思い立ったこともあったのですが、結局そのような試みはことごとく挫折し、いまだに謎の多いまま、確立された秩序はエントロピーの法則よろしく、急激に混沌へと変化していくのをとどめることができないでいます。
 ただ最近、秩序が崩れ始めるきっかけというのがどうもあるようだということに気づきました。それは、新しいものが加わったとき、です。書籍やCD・DVD、PCの周辺機器、花粉症予防のための使い捨てマスクのボックス、サプリメント、衣類、文房具などなど。そういう新参モノの定位置を決める前に、一時的にテーブルの空いたところとか床とかに置いたのが結局そのままになり、そこに、既存の本などを出してまた一時的のつもりで積み重ね、ということを続けていくうちに、次第に堆積物が増えて無秩序なガラクタの山に成長していくようなのです。買ってきたときにすぐ場所を決めてやればよいのでしょうが、すでに本棚やたんすは常時満床状態なため、整理しないと場所を作ることができないのも悪循環を生み出す要因になるのでしょう。結局解決には持ち物を減らすしかなさそうなのですが、本は捨てなくないですし、なかなか減らすのは難しいのです。

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ゲームで目が良くなる? という話があるようです。

2009-03-30 21:34:17 | Weblog
 先週末に発症した風邪は、鼻炎症状と若干の喉のいがらっぽさを残して大方回復しました。症状が鼻炎なので、これが花粉症なのか風邪なのか判断微妙なところですが、とりあえずこれならもう熱を出すこともありません。また前のインフルエンザみたいに全快まではしばらくかかるかもしれませんが、新年度を迎えて歓送迎会が相次ぐ季節でもありますし、なるべく早く直って欲しいところです。

 さて、風邪はいずれそのうち治るときもくるでしょうが、最近どうも気になる目の疲れは、そんなに簡単には解決しないようです。特に液晶モニタに換えてから一段と目がしょぼつき、疲れがたまっているようにも感じます。ちょうど花粉症の時期とも重なっているので目のしょぼつきは一概にモニタのせいとも言えないのですが、画面を見るのがつらくなってくることも往々にしてあるので、やはり目の疲れの方が問題としては大きいように感じます。
 色々調べてみた結果、どうやら原因のひとつは画面が明るすぎるためと判断されましたので、とりあえずモニタの輝度調整などをいじってデフォルトよりも数段暗くしてみましたところ、少しマシになった気がしました。後は目の老化が進んでいるためと思われるので、少しでも近視がよくならないか、と大分昔に購入した平行視訓練ができるマジカル・アイという商品名の3DCG集を本棚の奥から引っ張り出して、PC作業の傍ら、時々休憩がてら広げるようにしております。これで気がつくのは、以前はほとんど一瞬で立体に見えた絵が、最近はかなり時間をかけないと見えてこないことが多くなっているという現実です。やはり目の老化はいかんともしがたいところまで進んでいる、ということなのでしょう。この上は、少しでも老化を食い止めるべく、目を労わる必要があるのでしょうね。

 というわけで目のことを気にしながらネットを渉猟しておりますと、ナショナルジオグラフィックに、こんな記事が出ていました。
「テレビゲームで視力が良くなる?」http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=9702554&expand
という表題のものなのですが、シューティングゲームなどの動きの激しいゲームをやると、老化に伴って最初に衰える視力特性の1つ、コントラスト感度という目の能力が鍛えられ、長期にわたって視力を維持できる、という話なのです。従来、テレビゲームは目を悪くする、と言うのが定説で、私が近視になったのも、若かりしころファミコン(無印)にはまり、一晩中グラディウスやツインビーなどをやり続けていたため、と考えておりました。今回のこの報告はその定説を覆しかねない話なわけですが、どんなゲームでもよいわけではなくて、シュミレーションなどの、非アクション系ゲームでは効果が無いということですから、私の視力低下はその後光栄シリーズにはまったせいなのかもしれません。
 今のところ視力が改善する理由は明確に証明されていないようですが、激しい動きの中で瞬間的に情報を読み取りつづけねばならないゲームでは、目とそれに対応した脳機能がその豊富な刺激に鍛えられたりするのかもしれません。これはひとつ、上質なモニタで久しぶりにシューティングゲームでもしてみるのがよいのかもしれません。反射神経もガタガタでしょうし、パットを連打するなんてもう無理でしょうから効果が得られるかどうかははなはだ疑問ではありますが。

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そういえば、カウンタ設置していたのすっかり忘れておりました。

2009-03-29 21:54:03 | Weblog
 「アルケミック・ドリーム 向日葵の姉妹達」、ここからいよいよ本格的に物語が動き始めます。謎の老人に連れられたもう一人のROM? の秘密。シェリーちゃんに続いて麗夢ちゃんにも伸びてきた魔の手(?)。次々と事件が発生しつつ、その行き着く先は果たして? というところですが、まあぼちぼちと参りましょう。

 さて、一応トップページの右端にカウンタ設置してましたが、つい今までその存在も忘れていたくらい放置状態でした。ふと思い出して確かめてみると、もう少しで5万ヒットになるようです。カウンタ設置したのが昨年の5月4日、そこから計算すると、5万ヒットはちょうどカウンタ設置から一年たったあたりになるんじゃないか、と思います。正直なところ、ずっと忘れてましたし、一時はもう片付けようかとも思っていたものですが、せっかくですので5万ヒットを一応の区切りとして記念になるコンテンツを何か考え、カウンタやブログデザインを一新する機会にしてはどうか、と思っています。そうそう、前々から表サイトのコンテンツを移動して、こっちを本務地に変えたかったので、ブログデザイン一新の機会にそんな作業もやってみたいですね。
 ところで、このブログのアクセス解析を見てみますと、この「かっこうのつれづれ」は、1万位から5千位くらいのランクに位置するのだそうです。gooブログが全体で120万ほどあるそうですから、数字だけならまあ上の方にあるように見えます。ただ、それなりに更新されているアクティブなブログが120万のうちどれだけあるかは不明ですし、毎日更新していてこの程度、ということを考えると、やっぱり辺境の地には違いないのでしょう。まあもともとこのブログは、私が書きたいことを勝手きままに書くことを目的としておりますし、ランクの上下に一喜一憂するような筋合いのものでもないので、カウンタのことなどまた忘れてしまいそうです。

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03 捜索 その3

2009-03-29 10:20:14 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
 大阪の下町では、金髪の少女は一際目立つのではないか。
 シェリーの姿は、まさに「可愛らしい西洋人形みたいな」女の子その物だ。ちらりと見かけただけでも、かなり強い印象を見た人に残すことが出来るだろう。麗夢とヴィクターはすがる思いで目撃者を求め、暑い通りを進んでいった。
 やがて、二人の目の前に、小さな広場が現れた。まばらな木がわずかな木陰を作り、古ぼけた遊具が辛うじてここが公園であることを教えてくれる。ここでようやく、待望の目撃者を二人は得た。 
「み、見たんですか?! その女の子!」
 家の前に水をまこうとホースを引っぱり出してきていた一人のおじいさんへ、麗夢はつかみかからぬばかりに問いかけた。
「あ、ああ、確かにこの公園におったよ。あのイスに座って」
 おじいさんはランニングシャツにステテコ姿という実にラフなスタイルで、水の出ていないホースの先を公園のベンチに向けた。
「で、どうしました?」
「もう一人と仲良ぅ手ぇ繋いで、あっちに歩いていったけどな」
 ホースの先がくるりと向きを変え、麗夢達が来たのと反対の方角を指し直した。が、麗夢はシェリーの行方よりも、その前の一言に耳を奪われた。
「もう一人って、一体誰なんです?」
「そんなん儂も知らんて。でも、こっちも可愛らしい女の子やったな」 
「女の子?」
「その、髪の毛を二つ束にした子ぉよりちょっと年かさに見えたけど、これもお人形さんみたいな子やったで」
「どんな子でした? 服とか、髪型とか、何でもいいんです。教えて下さい」
「そうやなぁ……」
  麗夢は、たどたどしく語られるその謎の少女の風体を聞いているうちに、そんな馬鹿な、と自分の想像を即座に否定した。
(それって、まるで……)
 もちろんそんなことがあり得るはずがなかった。
 麗夢の頭に去来した少女の正体は、生身の人間ではなかったからだ。
 まだ記憶も生々しい一年前。
 東京のライフラインを管理するために開発されたスーパーコンピューターグリフィンの三次元インターフェイス。
 屋代修一という一人の天才プログラマーが驚異的な演算能力を誇るグリフィン上に生み出した、完全無比な女子中学生シュミレーション。
 だが彼女は、屋代の致命的なプログラムミスによって暴走し、ドリームハッカーを名乗って東京を死の都に変えようとした。だから麗夢と円光が死力を尽くして戦いを挑み、最終的に、グリフィンごと破壊したのである。故にそれが謎の少女であるはずはない。仮にそのプログラムが何らかの原因で残っていたとしても、そもそもコンピューター上のプログラムが、現実世界でシェリーを拐かし、手を繋いで歩いていくはずがないのだ。
 麗夢は、どう考えてもあり得ない想像を振り払うと、おじいさんに礼を言い、憔悴しきったヴィクターに振り返った。
「とにかく、もう少し足取りを追いましょう。あ、鬼童さんに連絡しないと……」
 そう言って麗夢がポケットから携帯電話を取りだそうとしたその時。麗夢達が歩いてきたその方角から、道一杯に広がるように三台の黒塗りのリムジンが現れ、麗夢とヴィクターを囲い込んで停止した。
「もし、あなたはヴィクター・フランケンシュタイン博士ですな?」
 ぎょっとして固まっていたヴィクターの脇で、中央に位置する車の後部ドアの窓がするすると開き、その向こうに一人の老紳士が現れた。年の頃ならもう八〇はいっているだろうか。やせぎすの干涸らびた顔に、これだけは異様に精気あふれる視線が、射すくめるようにヴィクターに注ぎ込まれた。ヴィクターはその様子に、今もっとも顔を合わしたくない人物を思い起こして内心怖気を振るった。
「確かに私はヴィクター・フランケンシュタインだが……」
 ようやく金縛りを解いたヴィクターが辛うじて答えると、その老紳士は口だけ穏やかな笑みを浮かべ、ヴィクターに語りかけた。
「初めてお目にかかることができて光栄や、フランケンシュタイン博士。突然で失礼やが、是非この年寄りの話を聞いてくれんやろか」
「あ、後にしてくれないか。僕は今ゆっくり話をしていられる状況じゃないんだ」
「それは儂も同じ事。この機会に、是が非でも話を聞いてもらわな」
 急に視界が陰ったのにヴィクターは気が付いた。はっと振り返ると、自分とそう変わらない上背のある男達が四人、前後の車から降りたって、ヴィクターと麗夢を取り囲んだ。
「誰? 貴方達」
 この暑いのに全身黒づくめのスーツで固め、ご丁寧に漆黒のサングラスまでかけている。怪しさと言う点ではこの上ないいでたちである。しかも、そのスーツの下には、まるで海兵隊かアメフト選手ばりの筋肉が隠れているのが外観からも見て取れる。
「お嬢さんには関係ない。さあ、フランケンシュタイン博士、儂は手荒な真似はしとうないんや。ご多忙のところ申し訳ないんやが、大人しゅう車に乗って頂けんか?」
 その間にもじりじりと男達の包囲網が縮んでくる。麗夢は油断無く視線を走らせ、老紳士の座席の奥を見てはっと息を呑んだ。この世にありえないものが、そこに鎮座していたからだ。
「ろ、ロム?!」
 外観は全く似ても似つかない姿だった。豊かな髪は黒いストレートで、衣装も白の素っ気ないワンピース。だが、幼げな顔立ちは明らかに見覚えのあるあの顔だ。この喧噪にあって無表情に前を見つめているばかりだが、それは去年確かに屋代邸で葬ったはずのグリフィン3次元インターフェース、ドリームハッカーROMの顔立ちに他ならなかった。
 でもどうして? 
 彼女はしょせんプログラムで実体など無い。
 だが目の前で可愛い紅葉手を膝の上にちょこんと載せているその姿は、間違いなく実体を持って、陰影を浮かべている。
 よく見ると、額にうっすらと汗すら浮かべているようでもある。シートの沈み具合と言い、服の皺と言い、とてもCGやレーザーホログラフとは思えない、現実感あふれる姿だった。
「ほう? お嬢さん、何か知ってはるようやね。関係ない思とったけど、あんたにも来ていただこうかの」 
 老紳士の言葉が終わらない内に、麗夢の口元に何重にも重ねられたガーゼが突然押し付けられた。
「しまっ……!」
 あり得ないロムの姿に気を取られ、不覚にも麗夢は、背後に迫る脅威に気づくのが遅れた。
 有機化合物の刺激的な匂いが鼻をつく。
 それでも必死にもがいた麗夢の目に、ヴィクターが二人がかりで取り押さえられ、同じようにクロロホルムの染み込んだガーゼを口元に押し付けられているのが映った。が、それ以上は麗夢は何もできなかった。がっくり脱力した身体は、厳つい黒づくめに抱き抱えられて黒いリムジンに吸い込まれ。リムジンは何事もなかったかのように、再び狭い道を走り出していた。
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未知の健康食品には未知の(おそらくは驚異的な)パワーがある、と感じてしまうんでしょうか?

2009-03-28 21:24:40 | Weblog
 昨日からの不調はやはり風邪でした。寝ている間に大分暑苦しく感じて再三布団をはいではまた寒くなって着直す、というのを繰り返したところからも、熱も出ていたんじゃないか、とも思います。朝起きるころにはすっかり喉がダメージを顕在化していて、昨夜は寒気がするだけだったので葛根湯しか飲まなかったのですが、今日は朝からしっかり風邪薬を飲み続けています。さらに時折トローチをなめて喉の潤いを保持することに勤めた結果、日中はまずまずな状況で推移しました。問題は今夜です。大体風邪の症状は昼間は沈静化して、寝てる間に悪化し、目覚めのときが最悪、というのが私の通例ですので、昼間の症状が昨日よりもひどい今夜は、警戒を厳にして症状の悪化に備えないとなりません。週明けからはまた忙しくなりそうなので、明日までで峠を越えて欲しいのですが、さてそうこちらの希望通りに体が動いてくれますことか。

 さて、洋の東西を問わず、盗人のネタは尽きぬようで、CNNニュースを見てましたら、こんな記事がありました。
「痩せる果物」の効果に疑問、悪質業者も横行 米団体http://www.cnn.co.jp/science/CNN200903240027.html
ブラジル産の果実に「アサイー」というのがあるのだそうですが、これが「痩せる」、「性的欲求が増す」、「体重増加を防いで顔のシワをなくす」なんていう売り文句で宣伝され、相当高価な健康食品も販売されているのだそうです。私は初耳だったのですが、わが国でも、ちょっと検索すると健康食品通販サイトがごまんと引っかかるので、結構認知されているのかもしれません。
 外観はブルーベリーによく似ており、アサイーベリーという名前で売られている例もあるそうですが、実態はヤシ科の植物で、ベリー類とはかなりかけ離れた植物なのだとか。栄養価が高く、ポリフェノール含量が100g中4.5gも含まれ、鉄やカルシウムも豊富なのだそうです。
 まあ確かにその数字だけ見るとそれなりに体にはよさそうな気もしますが、ポリフェノールといってもどんなポリフェノールかわかりませんし、そもそもポリフェノールは大体において体にはなかなか吸収されにくい物質ですし、ポリフェノールによっては鉄などと反応して難溶性のキレート作ったりもして、かえって鉄欠を起こしかねない心配もあります。味もどうなんでしょうね? 結構渋かったりするんじゃないか、と思うのですが。
 ポリフェノールがそんなに摂取したければ、たとえばお茶のカテキン、大豆のイソフラボン、柿のタンニン、ごぼうのクロロゲン酸などなど、わが国で普通に食べるものに豊富に含まれています。アントシアニンは、まあ色だけだとカロチノイドもありますので一概には言えませんが、赤いものや黒いものを選べば大抵入っています。ポリフェノールは植物にとってはごく普通の代謝産物なので、量の多寡は別として、無いのを探すほうが難しいものです。つまり、わざわざ大枚はたいてブラジルの果物など食べなくても、自国の産物だけで十分まかなえるはずで、それはアメリカ国民にとっても同じことだと思います。
 こうして洋の東西を問わず新しい産物をもてはやしてしまうのをみてますと、これはもうヒトの性というより無いのかもしれませんね。


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世が世ならとっくに地上撃破を狙うところなんでしょうけどねぇ。

2009-03-27 21:36:30 | Weblog
 なんだか肌寒い一日だな、と思っておりましたら、どうもずっと寒気がして悪寒が治まりません。鼻の奥の方もなんとなく引きつるような感じだし、ひょっとして、風邪を引いてしまったのかも? とりあえず薬を飲んでとっとと寝てしまおうと思いますが、気をつけていても崩れるときは崩れるし、持ちこたえるときは何とかなるわけで、しばらく様子見しながら、風邪か単なる一過性の不調かを見極めたいと思います。

 さて、北朝鮮の「衛星」打ち上げ実験で、とうとう「破壊措置命令」が出されたとのこと。イージス艦2隻が日本海、1隻が太平洋に布陣し、他にも地上発射の迎撃ミサイルを各地に配して、万一に備えるのだそうです。ただ、弾道ミサイルの迎撃はただでさえ難しい上、北朝鮮からの距離があまりに短い事を考えると、「万一」の事態が生じたときにそれを確実に撃ち落す事ができるかどうか、楽観はできません。一番手っ取り早いのは先制攻撃かけて自称衛星打ち上げロケットを地上で破壊してしまうことなんでしょうが、わが国の国是もあり、また攻撃手段の問題もあるので、現実には不可能。結局、迎撃が必要な事態にならない事を祈りつつ、「万一」のときは万難を排して迎撃に成功してもらいたい、と願うばかりです。
 北朝鮮も、わざわざ狭苦しい自分の国土で無理やり発射台を作り、しかもその打ち上げ軌道を隣国の本土上空を通過するように設定するなど、疑えとわざわざ宣伝しているようなものです。本当に衛星打ち上げ実験なら、なにも本土でやらずとも、中国かロシアにでも発射台借りればよかろうと思うのですが、そういう事はできないのでしょうか。
 それにしても、たった一発の、成功するかどうかわからないロケット=ミサイルの発射実験に大騒ぎするしか能の無いマスコミにも困ったものです。たまたま観ていた報道番組で、いくら政府が安心だといっても国民の不安はぬぐえない、不安にさせられただけでもう被害を受けているも同然、なんていうコメントを発した識者がいましたが、それじゃあどうすればいいの? とそのコメンテーターに問いかけたかったです。結局、不安を煽っている以上の何者でもないではないですか。マスコミは、扇動者になって勝手に「空気」を作ってはいけないと思うのです。そもそも世の中には100%の安全など存在しないのですから、そんな不確実な中でよりよい選択を選べるように、冷静に国民へ情報提供を進めるのがマスコミの使命では無いでしょうか。たとえば北朝鮮の技術力やこれまでの実験の様子、ロケットの素性や能力などをもっと掘り下げて伝えるのも必要でしょうし、迎撃する自衛隊の能力を客観的に論じるのもよいでしょう。そういった詳細な情報をどんどん流して欲しいですし、それをもってより冷静かつ客観的に危険度を判断して行動できる国民気質を醸成するよう努めてもらいたいと思います。

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映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」 結構面白いですね。

2009-03-26 23:48:58 | Weblog
 「ジェネラル・ルージュの凱旋」(公式サイト:http://general-rouge.jp/index.html)を観てきました。前作の「チーム・バチスタの栄光」の評判が芳しくない様子だったため、今回もまるで期待してなかったのですが、ネットでつらつら眺めていると案外に評判がいいこと、今日木曜日は、我が田舎町のシネコンで男性一人千円のサービス価格で鑑賞できる日で、かつ年度末進行も一段落して時間ができたこともあって、早めに仕事を片付け、帰りがけに映画館に立ち寄ったのでした。
 で、その感想はというと、十分千円分の元は取った気になるくらい、結構面白く観る事ができました。もちろん原作とは似ても似つかぬほどに変容した主人公達=田口公平から田口公子へと女性化させられた「愚痴外来」行灯先生田口公子や、外観はまったくだらしないロジカルモンスターのはずが、まるで見当違いな事ばかりしゃべるオチャラケキャラになっていた白鳥圭輔、リスクマネジメント委員会とエシックス・コミティに峻厳と分かたれていたはずの組織がごっちゃにされた倫理委員会、相手役速水救急医療センター長の収賄相手企業メディカルアソシエイツがメディカルアーツになり、果てはその営業マンが謎の自殺(?)で事件に色を添えてみたり、と、原作ファンとしては違和感ありまくりでしたし、特に序盤のヒロイン田口先生がおろおろしっぱなしの様子は、全く見るにたえないものがありました。ただ、ここで頭を切り替えてとりあえずは原作を忘れ、この映画は原作の根幹だけを換骨奪胎して全く違う話に仕立て上げた別物、として意識してみれば、結構すんなり抵抗無く物語を楽しめるようになりました。
 速水晃一役の堺雅人や敵役沼田利博こと高嶋政伸のはまりぶりは堂に入ったものでしたし、田口先生の相棒藤原真琴を演じた野際陽子も、なるほど、藤原看護師とはこういうヒトだったか、としっくりと頭に入ってきました。お話も、現場が崩壊寸前の救急医療制度問題、というテーマに集中し、クライマックスに配置された大惨事における医療スタッフの活躍と苦悩がダイナミックに描かれて、実によかったと思います。

 もちろん、やはり原作ファンとしては気になるところは多々あります。
 ジェネラルの異名を取るにいたった城東デパート火災事故での速見の活躍が、結局最終的には失敗に終わった、とされたこと。
 映画と同じくクライマックス直前に配置されたリスクマネジメント委員会の席において、ウィーンから帰国したばかりの黒崎教授が、散々速水をこき下ろしておもねる沼田の言葉の後で、職業人として最高の判断を下したシーン。まさに仕事をする人間はこうあるべき、といたく感動した私の一番好きな場面なのですが、映画ではすっぱりやられ、黒崎教授はただの高慢ちきなピエロに貶められたこと。
 それに、私的にはこの作品で一番のヒロインだと感じていた猫田師長が、映画では完全に切り捨てられていたこと。主人公の女性化も含めて他の諸点は受け入れられても、この3点だけは大変残念に思った次第です。特にお話的にも、城東デパート火災の際の神がかった速水の活躍は、そのままに描くべきではなかったでしょうか? それあればこそジェネラル・ルージュは伝説となり、その後の病院における速水の驚異的なスピードでの地位確立に大きく影響したと思われるのに、あそこで結局受け入れ拒否せざるを得なかった、となっては、勝手な判断をした若造速水の経歴に傷がつき、その後あの年齢で救急救命センター長に任命されるような出世は、大学という組織ではまずありえないでしょう。製作陣は、速水がそのときの忸怩たる思いを忘れずにいた、という方が一般には理解しやすいと判断したのでしょうが、私には明らかに違和感を覚えるストーリー改変でした。
 まあラストでドクターヘリが飛ぶ甘々な展開にも苦笑させられましたし、他にも色々いいたいこともありますけど、最初にも書いたとおり映画としては十分に面白いものであったことには違いなく、見ていないヒトには十分お勧めできる作品だと思います。その上で映画を観られた方には、ぜひ原作の小説も紐解いて欲しいです。映画では描ききれていない魅力的な人物達の大活躍が、これでもかとばかりに詰め込まれていますから。

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また新たな劇場版特撮作品が公開されるそうです。

2009-03-25 22:37:25 | アニメ特撮
 公式サイトが公開されたのでこちらでも紹介してみようと思いますが、ここでも何度か紹介している女子高生SFバトル特撮「ビットバレット」の畑澤和也監督の初の劇場映画作品が公開されるとのことです。「時空警察ハイペリオン」(公式サイト:http://hyper-orion.com/)という作品で、『時空警察ヴェッカー』のスピンオフとのこと。7月25日ロードショーとのことですが、とりあえず東京で公開されることは決まっているみたいで、そのほかの地方でどうなるかは今のところ不明です。31日にはDVDも出るそうですが、劇場用に作られたものは、やはり大スクリーンで観てこそその真価を享受できるものなので、できることなら映画館で観てみたいと思います。日程的には夏コミと重なるようならひょっとして鑑賞できたりするかも? と考えつつ、できればせめて大阪でもどこかの映画館でかけてくれないか、とも思います。いずれもう少し詳しい情報も出てくることでしょうから、それを期待して待つといたしましょう。

 そろそろストーブも仕舞わないと、と思っていたら急にまた冷え込んできたので、この冬最後のご奉公とばかりに、残りの灯油を消費し尽くすべくつけております。ただ、真冬のころと違って、少したつと結構暑くなってくるあたり、いくら冷え込んできても基本はやはり春になっているのだな、と感じる次第。今週一杯は寒さが続くようなので、今年は綺麗さっぱり灯油を使い切ることができそうです。

 
 
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まれに見るクライマックスを目の当たりにして、脳に少し刺激を受けたみたいです。

2009-03-24 22:41:44 | Weblog
 日向は厚着が疎ましいほど暖かいのに、影に入るとこれくらい着込んだ程度では防げないほど寒さを覚える、という具合の、なんとも難しい気候が続いております。明日は朝のうち冷たい雨が降るそうですし、服の選択はまた一段と悩ましいことになりそうです。

 さて、今日は多分たくさんのブログが話題にしているのではないか、と思いますが、WBCの日本対韓国の決勝戦、私も仕事先でたまたまほんの数分だけ見る機会がありました。それがなんと、10回表、2アウト2,3塁のシーン。打席にはこの大会不振を極める天才打者の姿。打席でバットを立て、ユニフォームの袖を同じタイミングでつまむいつもどおりの姿を見せつつ、ファールを続けて粘るシーンが続き、一度は空振り?! と息を呑んだり、袖つまみのタイミングが少し乱れたりした時は大丈夫か? と少々不安になりましたが、結局最後の最後で見事にセンター前にはじき返す、打った瞬間ヒットと感じた会心の一撃! 走者が2人帰って、土壇場での2点勝ち越しをもぎ取ったところで、テレビの前を離れました。これがドラマやアニメなら、なんとあざといあからさまな演出だ、と思ったことでしょうが、正真正銘の真剣勝負だったのですから、まさに事実は小説より奇なり、を地で行く一幕の一大叙事詩でした。当のご本人は、試合後のインタビューで「神が降りた」とのたまわれたそうですが、確かに野球の神様が降臨なされたのだろうとしか思えない、見事なシーンでした。また、偶然、そんなシーンを拝むことができた私も、本当に幸運だったと言えるでしょう。
 そんなドラマを見て刺激を受けたからでしょうか。ずっと暖めていたまま孵化し損ねていたお話を展開させる、ちょっとしたアイデアを思いつきました。設定難しい所もありますが、よく吟味して夏までには形にしたいですね。

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格安の回転寿司なればこそ、十分満足いくまで好きなものを食べられるのでしょう。

2009-03-23 20:47:26 | Weblog
 つい昨日までは暑いくらいの温気だったのに、今日は朝からなんとなく冷え冷えとして、昼以降ははっきり寒さを覚える天気になっておりました。暑さ寒さも彼岸まで、の彼岸が明けたというのに、ここで寒の戻りとは、もはや昔日の季節感は通用しなくなっているのでしょうか。ここしばらくは、昼間は日が差せばそれなりに暖かさを覚える気候になるそうですが、朝はこの田舎では氷点下を前後するようになるのだそうで、布団から出るのがなかなかに厳しい週となりそうな按配です。桜も、ちらほら見かけるのはようやく咲き始め、というところですが、何本かに1本は気が早いのか3分咲程度までは開いている様子。彼岸前後に桜なんていうのも明らかに早すぎるのですが、この寒さで少しは開花時期の調整がなされるのかもしれません。

 さて、今日は仕事で昼前に車で出張し、途中昼食は通りかかった回転すし店で済ませました。私はお寿司は結構好きなので特に海産物の豊富な海沿いの地方に行ったときなどはなるだけその地方の御寿司屋さんを探して行ったりもするのですが、四方山に囲まれた海の無い我が田舎町ではそんな贅沢もやりたくてもできず、勢い、全国チェーンの回転すしで妥協することになります。とにかく席に着けば目の前に次々と食べ物が流れてくる、という即時性が急いでいるときにはぴったりですし、なにより2貫100円という値段は、さすがに大手チェーンの牛丼などと比べると割高ですが、私自身それほど大食漢というわけでもないので、昼食の予算としては十分許容範囲で腹いっぱいの満足が得られる価格帯でもあります。私はどういうわけかイカとかタコとかトリ貝とかが大好きで、あまり魚は食べないで出ることもしばしばなのですが、好きなものばかり予算の範囲でひたすら食べることができる、というのもありがたいシステムといえるでしょう。食事内容が偏ってあまり体にはよくなさそうですが、たまにしか食べないものですし、体への影響と心の満足度を比べるとそう収支はマイナスには傾かないのではないか、と自分に言い訳したりもしております。
 ただ、ナショナルジオグラフィックの、「塩は天然の抗うつ剤?」http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=94843986&expand
という記事にもあるように、心の満足と体の健康を両立させるのはなかなかに至難の業でもあるようです。

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クモの夢から一週間、何とか大過なくすごせたようです。

2009-03-22 19:32:20 | 夢、易占
 「アルケミックドリーム 向日葵の姉妹達」第3話その1、2をアップしました。はじめは二つあわせて1本でアップしたのですが、一応1,2の間は区切りがあったため、多少変則ではありましたが、2本に分けてアップし直しました。
 謎の「お姉さま(笑)」と消えたシェリーちゃんを追って、麗夢達一行が大阪の下町に飛び出して行きますが、この後、事件が起こります。いよいよ今回の敵役登場、というところですが、まだ、本作品で重要な役割を担う人物が数名出てきておりません。そういった人達を異なるエピソードでもって少しずつ露出しながらラストに向け収斂させていく。第2話の壁を突破した直後、そんな物語進行の基本のひとつを忠実に踏襲しようとストーリー構成を設計することにしました。おおよそ思惑通り事を運ぶことができたと思っておりますが、話の順番など、若干直しを入れてみたい部分もなきにしもあらず、です。これからそのあたりをおいおい検討しつつ、話を進めていくつもりでいます。
 
 さて、ちょうど一週間前、クモの夢を見て戦々恐々としていたのですが、その警戒振りが功を奏したのか、体調は大崩れせずに済んだみたいです。もっとも、家人もそうでしたが、いわゆるおなかに来る風邪を引いたみたいで、出張中は基本的におなかの調子が悪く、食後の薬が欠かせない状態でした。それに、多分念のため飲んでいた花粉症の薬のせいかと思われますが、昼間の眠気が割合に強く、電車などで眠りこけたりもいたしました。まあそんなこんなもこれくらいで乗り越えられればむしろありがたいくらいと考えておいたほうが無難でしょう。それにしても、ひょっとしたら登場するクモの大きさと体調の悪化具合とには相関関係があるのかもしれません。前回、大熱だして寝込んだときはそれこそ怪獣のようなクモが出ましたが、今回は普通サイズでしたし。そのあたりの検証は、次のクモの夢まで持ち越すことになるでしょう。できるならもう二度と見ずに済ましたいところですが。

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03 捜索 その2

2009-03-22 14:53:16 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
 真夏の蝉時雨が、うるさくはやし立てているように聞こえる。物理的に突き刺さっているんじゃないか、と思えるほどの苛烈な陽光が容赦なく一行を真上から照らし、時折通りを吹く風も、熱い吐息を撫で付けて行くばかりだ。本当はすぐにも走り出したいくらいの状況なのだが、無闇やたらに突き進んで手がかりを失いたくない。麗夢は焦る気持ちを抑え、先頭を這うように進むベータの尻尾を見つめていた。
「どう? まだ大丈夫?」 
「ワン!」
 ベータが真剣な面もちで鼻を地面すれすれに降ろしながら、大丈夫、と返事をした。工場を出て間もなく、ベータの鋭い鼻がシェリーの痕跡を捉えたのだ。地面は火傷しそうなほど加熱したアスファルト。ベータの、はあはあと苦しげに舌を出しながら頑張る姿に、麗夢はあなただけが頼りなの、と声援を送る。アルファもピッタリベータに寄り添って、何か遺留品の一つもないか、と目を皿のようにして周りに視線を送っている。鬼童、ヴィクターも、今はただ黙々と麗夢達の後に従っていた。どちらもあまり外に出て仕事するタイプではない。ことにヴィクターは、過ごしやすい高原の故郷から、突然この世界中でもっとも不快なんじゃないか、と自信を持って推薦できるほどな酷熱地獄を彷徨っている。体力的にも限界だろう。だが、それはシェリーにも言えることだ。ヴィクターを支えているのは、まさにシェリーへの愛情その物に違いなかった。
 やがて、ずっと歩いてきた道に、浅い角度で交差する別の道が現れた。突然ベータの足が止まり、右左と忙しそうに首を振って地面をかぎ回った。
「ぅう~」
 やがて難しい顔つきで、心配そうに覗き込む麗夢に告げる。
「え? シェリーちゃんの匂いが分かれた?」
「きゅぅう~、くぅーうん」
 一つは、まっすぐ道なりに進む方角。もう一つはその道とVの字に分かれていく道、そしてもう一つ、そのVの字の反対側、逆方向に急角度に折れ曲がる方角。都合三方向にシェリーの匂いが残っているというのだ。
「い、一体どうしたんですか、麗夢さん」
 ヴィクターがたまらず問いかけると、麗夢は腕組みをして右手を顎につけた。
「実は、シェリーちゃんがどっちに行ったか、判らなくなったの」
「なんですって?!」
「こっちかこっちかこっち、どれかのはずなんだけど……」
 驚愕に固まったヴィクターに、ベータから教えてもらった通り三つの道を指さしてみせる。
「多分、ずっとまっすぐ歩いていって、戻ってくるときに間違え、その間違いに気づいて引き返したときに、また気づかずに違う方に歩いてしまったんだと思うのよ。でも確証はないわ」
 なおも考える麗夢に、鬼童は急角度に折れ曲がる方を指さして言った。
「ではこうしましょう。僕は取りあえずこっちの方向に進み、目撃者を捜してみます。アルファとベータはこのまままっすぐ進んで、シェリーちゃんが確かに折り返してきたかどうか確かめてもらいましょう。麗夢さんとヴィクターは、こっちの恐らく最終的にシェリーちゃんが行ったと思われる方角に進んで下さい。アルファとベータはシェリーちゃんが折り返したことを確認してから、麗夢さん達と合流し、僕たちはシェリーちゃんの足取りが掴めたら携帯電話でお互いを呼びあうことにしてはどうですか?」
「そうね、判ったわ。そうしましょう」
 鬼童としては、ピリピリしている麗夢の側が文字通り針のむしろだったがゆえの提案だったが、考えてみるとそう悪くない考えでもあった。三方向を調査しなければならないとなれば、分かれて探索するのは自然なことであるし、麗夢の推理は充分説得力のある合理的なものだったから、恐らくアルファとベータは程なくシェリーが引き返したことを探り当てることだろう。万一そっちでシェリーが見つかっても、アルファかベータどちらかが伝令役になることで連絡が付くし、麗夢と鬼童の間なら、携帯電話で状況の把握が可能だ。唯一の心配は、鬼童が見落とししかねない事である。麗夢の二人に対する信用は、シェリーを一人外に出したというその一点で既に地に落ちているのだ。とはいえ、ヴィクターを一人で不案内な日本の下町をうろつかせるわけにも行かない。
「それじゃあ、アルファ、ベータ、お願いね」
「ニャアウゥ」
「ワンワン!」
 二匹が笑顔で麗夢を見上げ、盛んに尻尾を振って了解を伝えた。麗夢もにこっと笑顔を返すと、にわかに顔を引き締めてヴィクターに言った。
「じゃあ行きましょう。ヴィクター博士」
「う、うん」
 鋭く踵を返した麗夢の背中を、慌ててヴィクターが追いかける。一方、一言もなくくるりと向こうに向いてしまった麗夢に、鬼童はまたもがっくり肩を落とし、自ら選んだ一人の道を、とぼとぼと歩き始めた。
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03 捜索 その1

2009-03-22 14:53:12 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
 シェリーの姿が見えなくなっていることに鬼童とヴィクターが気づいたのは、シェリーが出て行ってからちょうど一時間が経過したときのことであった。二人は、ようやく合流した麗夢に問われ、初めてシェリーがいなくなっていることに気が付いたのだ。
「でも、確かついさっき外へ行くって言ってましたから、そんなに遠くに行っているはずはないんですが……」
 鬼童の覚束なげなその言葉は、シェリーが出ていってもう一時間になると証言した従業員によって、見事に否定された。
「そ、そんなに前だったのか?」
 ヴィクターと鬼童が狐に鼻をつままれたような顔を互いに見交わしている前で、麗夢は苛だたしげに溜息をついた。
「もう、夢中になるとこれだから……。私が遅れたのは悪かったけど、シェリーちゃん一人ほったらかして外に行かせるなんて、信じられないわ……」
「……申し訳ない」
 二人はしおらしくしょげ返って、麗夢に頭を下げた。しかし、あのシェリーが見知らぬ土地を出歩いて一時間も帰らずじまいというのは、一同に不安を惹起させるには充分な時間である。
「と、とにかく探しに行きましょう。どこかで迷子になっているのかも知れないし……」
「あ、ああ! 早く見つけてやらないと、この暑さだし、心配だ!」
 全く、心配なら目を離さないで欲しい。麗夢がきっと二人を睨み付けると、再び二人の頭ががっくりと垂れた。
「で、シェリーちゃんはどっちに行ったの?」
「そ、それが……」
「まさかそれも判らないの?!」
「面目ない……」
 二人とも並べば東京都庁のようにそびえ立って見えるのに、今は小柄な麗夢よりも小さく錯覚されるほど、がっくりと肩を落としている。そんな二人を見かねて、おずおずと社長が口を開いた。
「確か、出てすぐに左へ行ったはずや。なあ」
 社長に問われて、麗夢の前に麦茶のコップを置こうとした従業員が、何度も頷いて社長の言葉を肯った。
「確かに左やった。あれから前を通りかかってないから、右の方には行ってへんはず」
「ありがとう、左ね!」
 麗夢は努めて明るく礼を言うと、厳しい目つきに返って突っ立っている二人に言った。
「さあ、行くわよ! 鬼童さん、ヴィクターさん。早くシェリーちゃんを見つけないと!」
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いまや花粉症はスギばかりではないのです。

2009-03-21 22:59:57 | Weblog
 今日は朝からお仕事で京都へ。帰りはその足で、喘息で緊急入院し、何とか病状が落ち着いて退院した父親を見舞いに、実家へ寄ってきました。話を色々聞いてみると、どうやらイネ科雑草のひとつ、カモガヤの花粉アレルギーの疑いが濃いのだとか。カモガヤは、私のような業界ではオーチャードグラスの名前のほうがよく聞くのですが、明治時代に牧草として導入された帰化植物で、土木工事の法面保護などにも利用されたため、普通にあちこちで見られるようになった植物です。海外から牧草として導入されたイネ科雑草の花粉は、往々にして強いアレルギー症状を起こすのですが、牧草として作らなくても、たとえば飼料に紛れ込んだこの種の牧草類の種子が牛に食べられ、その排泄物を堆肥として使うと、その堆肥から生き残った種が芽吹いてきたりするので、ガーデニングしたりする場合にも注意が必要だったりします。
 それにしても、生きていくために欠かせない免疫が、下手をすると命を失いかねない事態に陥るようなアレルギーの原因になるというのは、なんとも理不尽な感じがします。私は幸か不幸か鼻炎と目のかゆみと全身の発疹といった程度の花粉症しかありませんが、父の症状などを見ておりますと、なんとか免疫機構を弱らせること無く、花粉に対する過剰反応だけ特異的に抑制するような手法ができてくれたりするとありがたいと思います。所詮、今の大方の治療法は、対処療法でしかありませんから、根治は絶対にできないのです。遺伝情報の解析が進む今日のことですから、いずれできるような気もいたしますが、父の寿命の間は多分無理でしょうし、私の寿命のうちでも果たして間に合うかどうか、微妙な気がしないでもないです。
 でも、父を襲った今回の場合は、ついでに全身あちこち検査してもらったそうで、特に喘息ということで呼吸器は念入りに検査されたそうです。若いころは缶入りのピースを好み、今でもタバコは欠かせないヘビースモーカーな父のこと、その肺はいかばかりか、と懸念されたそうですが、医者も驚くほど綺麗な肺だったのだそうです。さすがに昭和一桁世代の満州帰り、肉体の頑健さは私ら戦後生まれの比ではないようです。

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ついに邪馬台国は大和の国にあった、とする有力な証拠が出土したのでしょうか。

2009-03-20 20:48:49 | Weblog
 とりあえず無事帰宅しました。学会終了後、なるだけ早く帰るつもりで参りましたが、結局今頃になってしまうのが田舎住まいのやむをえないところです。本来なら休みでもありますし、もう一泊して東京国際アニメフェアhttp://www.tokyoanime.jp/ja/でも見学したかったところですが、結局それもとてもそんな余裕は無かったので断念せざるを得ず、秋葉原も素通りしてしまって、何しに東京まで行ったのかわからないような仕儀とあいなりました(泣笑)。まあ1年に3回も4回も東京まで行っていれば、たまにはそういう場合もあることでしょう。終わったことはすっきりあきらめ、今日急いで帰ることになった明日の仕事のための準備に勤しむ事にいたします。

 さて、わが大和の国の纒向遺跡で、3世紀前半の建物跡や凸字形の柵が見つかったと、調査に当たった桜井市教育委員会が発表いたしました。これまでに見つかったものとあわせ、3棟分が東西に整然と建ち並んでいたことも解かりました。当時、方位に合わせて計画的に建てられたという例は極めて珍しいそうです。しかも、発掘現場が高台の西端になり、そこから更に東へ掘り進めると、神殿といった中心的な遺物が見つかるかもしれないとのこと。全体が外郭と内郭に分かれた宮殿構造だった可能性があり、「建物群が特別な施設であることは間違いない」と教育委員会から発表されています。
 纏向遺跡は南麻布の「あっぱら4人組」の一人の苗字に使われたわが国を代表する古代遺跡で、最古級の前方後円墳である箸墓古墳は卑弥呼の墓とも言われ、古墳の築造時期や勇壮なその規模から、邪馬台国の最有力候補と言われています。近畿に住まう者としては邪馬台国はやはり大和の国にあってほしいとは思いますが、所詮古い中国の書物に出ているだけのことで、当時のわが国をすべて代表するかのごとく取り上げられるのもどうかとも思います。実際には邪馬台国以外の集団もたくさんあったことでしょうし、たまたま邪馬台国がそれなりの力があり、大陸のほうに顔を向けていたから今に伝わっただけで、そんな中には、内政に専念して、邪馬台国よりも力をもっていた集団が他にあったかもしれません。それが原日本人だ、なんてことを言うのは楽しいですが、それはともかく、もっと決定的な証拠が出てきてくれたらと切に願います。文字が無い時代ですからそれもなかなかに難しいとは思うのですが。

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