さっきまでスゴイ風が吹いていました。といっても、窓の外で吹き荒れている風の音を聞いただけで、実際のところはどれくらいすごかったのか、はみていないのですが。暗闇で轟々と猛々しくとどろく音は、それだけで台風もかくや、といわぬばかりな威圧感を持って耳に届きます。それにしても一体今年の天気はどうなっているんでしょうね?
どうなっているのか、というともう一つ、今年のスギは一体何を考えているんでしょう? というのはもちろん比喩で、スギが人の言うところの思考をしているはずは無いのですが、今年の花粉の出し方をみていますと、思わずそう愚痴の一つも出したくなるのです。というのは、今頃になって目の痒さが強くなり、くしゃみも頻繁に出るようになって来ました。花粉の時期は終わった、と思い込んでいたので、これは少々以外でした。ひょっとして、黄砂の中にアレルギーを惹起する「なにか」が混じっていたんじゃないだろうか、などと根拠も無く疑ったりしていたのですが、スギ花粉飛散状況をチェックして、唖然といたしました。なんと、いったんは終息していたように見えた花粉の飛散が、今週からまた一大ピークをきざみはじめているではありませんか! 今年は量が桁違いなだけでなく、花粉時期の期間もまた、記録的に長くなりそうな気配です。どうやら3月中盤の寒の戻りのせいでいったん花粉を出すのを停止していたようですが、野生種なら、その生存戦略として種子の発芽や花の時期を巧妙にずらして少しでも期間を延ばすよう、傍目からはだらだらと見える動きを示すものですが、スギは人間が選び育ててきたものですから、花の時期がかくもだらだらと長引くとは想像だにしておりませんでした。これがろうそくの炎で言うところの消える直前の最後の輝き、だったらいいのですが、果たしていつまで続くのか、全く予断を許さなくなってきました。そうこうしている間にヒノキ花粉まで飛び始めていますし、いつまでたっても空気中からこれら花粉の消える日が来ることはないのでしょうね。
となると遺伝子組み換えにより作り出した花粉症対応米の実用化が大いに期待されるのですが、どうやらこのお米、厚生労働省で実用化にブレーキがかけられたそうです。いわく、これは医薬品に該当する、と、新聞に書いてありました。食品と医薬品ではさまざまな点でそのハードルが著しく異なります。効果の点だけでなく、安全性評価の面でも厳密さが要求されますし、その評価に必要な調査数も桁違いになり、お金も時間も莫大な費えが生じます。悪名高い「あるある」はじめさまざまな健康情報番組で「実験」と称して数人を被験者にしてそれらしくやりますけど、実際の研究現場であんな少数の事例で話をしたらハナから相手にすらしてもらえません。薬ではありませんが、あの特定保健食品で、効果や安全性を検証し、商品一つを認可してもらうまでに、ざっと1億円かかります。薬品ならそれよりもはるかにお金がかかるはずです。
これで早期の実用化は完全に不可能になりました。農林省の林業政策のツケとはいえ、もう少し厚生労働省も考え方をやわらかく出来なかったのでしょうか。たとえば特定保健食品として検討してもらえれば話は早かったと思うのですが。
どうなっているのか、というともう一つ、今年のスギは一体何を考えているんでしょう? というのはもちろん比喩で、スギが人の言うところの思考をしているはずは無いのですが、今年の花粉の出し方をみていますと、思わずそう愚痴の一つも出したくなるのです。というのは、今頃になって目の痒さが強くなり、くしゃみも頻繁に出るようになって来ました。花粉の時期は終わった、と思い込んでいたので、これは少々以外でした。ひょっとして、黄砂の中にアレルギーを惹起する「なにか」が混じっていたんじゃないだろうか、などと根拠も無く疑ったりしていたのですが、スギ花粉飛散状況をチェックして、唖然といたしました。なんと、いったんは終息していたように見えた花粉の飛散が、今週からまた一大ピークをきざみはじめているではありませんか! 今年は量が桁違いなだけでなく、花粉時期の期間もまた、記録的に長くなりそうな気配です。どうやら3月中盤の寒の戻りのせいでいったん花粉を出すのを停止していたようですが、野生種なら、その生存戦略として種子の発芽や花の時期を巧妙にずらして少しでも期間を延ばすよう、傍目からはだらだらと見える動きを示すものですが、スギは人間が選び育ててきたものですから、花の時期がかくもだらだらと長引くとは想像だにしておりませんでした。これがろうそくの炎で言うところの消える直前の最後の輝き、だったらいいのですが、果たしていつまで続くのか、全く予断を許さなくなってきました。そうこうしている間にヒノキ花粉まで飛び始めていますし、いつまでたっても空気中からこれら花粉の消える日が来ることはないのでしょうね。
となると遺伝子組み換えにより作り出した花粉症対応米の実用化が大いに期待されるのですが、どうやらこのお米、厚生労働省で実用化にブレーキがかけられたそうです。いわく、これは医薬品に該当する、と、新聞に書いてありました。食品と医薬品ではさまざまな点でそのハードルが著しく異なります。効果の点だけでなく、安全性評価の面でも厳密さが要求されますし、その評価に必要な調査数も桁違いになり、お金も時間も莫大な費えが生じます。悪名高い「あるある」はじめさまざまな健康情報番組で「実験」と称して数人を被験者にしてそれらしくやりますけど、実際の研究現場であんな少数の事例で話をしたらハナから相手にすらしてもらえません。薬ではありませんが、あの特定保健食品で、効果や安全性を検証し、商品一つを認可してもらうまでに、ざっと1億円かかります。薬品ならそれよりもはるかにお金がかかるはずです。
これで早期の実用化は完全に不可能になりました。農林省の林業政策のツケとはいえ、もう少し厚生労働省も考え方をやわらかく出来なかったのでしょうか。たとえば特定保健食品として検討してもらえれば話は早かったと思うのですが。