かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

検査を終えて、やっと『ドリームハンター麗夢XX 蒼の機関騎士』をゆっくり読めます。

2009-10-31 22:16:50 | Weblog
 今日は朝から病院へ精密検査に行って参りました。何の検査かというと大腸がんを対象としたレントゲン撮影です。定期健康診断でたまたま引っかかったがために面倒なことをやりにいったわけですが、結果はおよそ1週間後、ということなので、もう一度出向かねばなりません。まあそれで何も無ければよし、もし『何か』あるようだと、最悪の結果でそのまま生きて帰れなくなる可能性も0ではない、という、ちょっとばかりスリリングな結果発表になることでしょう。まあそこまで悪化しているようなら体調にも何か兆しが出ていることでしょうし、今のところあまり心配もしておりません。
 それにしても、体験者から一応は「カエルみたいだ」と話を聞いていましたが、なるほど、確かに子供の頃にカエルを使ってやった残酷な遊びに近いものがありました。まあ今時の子は多分やらないと思いますが、私の世代より上の田舎住まいだった男の子達なら、経験があるのではないでしょうか。カエルのお尻から空気を吹き込んでおなかを膨らませる遊びです。ちょっとした風船のようになるので、カエルの迷惑も顧みず、普通にやられていたように思います。ちょうどあれと同じ状態で、準絶食状態で空っぽにした大腸に無理やり空気と造影剤のバリウムを流し込み、膨らませて、レントゲンで撮影するのです。胃カメラと違い、バリウムはほとんど撮影終了後に回収されるので、後でその排泄に苦労するようなことは無いのですが、無理やり注入された空気の排出は自力でやらねばならないので、これがとんでもなく苦労させられました。医者の話ではヒトにもよるのだそうですが、私の場合は張ったおなかがとんでもなく痛くなり、一時は立つことさえ困難な状況に陥りました。撮影直前に、大腸の動きを止めるために一種の麻酔薬を腕に筋肉注射されるのですが(これがまた痛い注射で(泣))、その薬の効果が切れて大腸の活動が回復するまで、ガスとして排出することもままならないのです。トイレで身動きも出来ず留まる事およそ2時間弱で、何とか普通に動けるようになり、会計を済ませて車で帰宅しましたが、ほぼ完全にガスが出てしまうと、あんなに痛かったのが嘘のようにもうなんともなくなって、お昼ごはんからごく普通に食べられるようになりました。
 体の中を調べる方法はいろいろ開発されて、私もそれなりに色々経験してきましたが、今のところあんまり楽なものはありませんね。NMRとかCTとかは受けたことがありませんが、いずれ機会があったらやってみたいです。

 ところで、ようやく落ち着いて読むことが出来るようになった「ドリームハンター麗夢XX 蒼の機関騎士」、改めて通して読むことが出来て、今までなんとなくわかりにくかった部分もすっきりしました。恐らく追加された部分もその説明に一役買っているのでしょうし、全体にみやすくなったのも良かったのでしょう。あとうれしかったのはカバーを外した表紙2面に、懐かしの「麗夢のお勉強教室」がコミックで描かれていたこと。本作の新キャラP君について理解が深まる内容でした。もう少しじっくり読み込んだら、添付のアンケートハガキに感想と、「続けて新作希望! 18禁描写はいらないから、次はコミックヴァルキリーの方で!」と書いて出すといたしましょう。

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色々と暇つぶししないとならないので、過ぎ去りし日々を振り返ってみました。

2009-10-30 21:07:38 | Weblog
 明日の検査に備えて、絶食に近い食事制限下、どうせならとっとと寝てしまいたいと思うのですが、これも検査に備えて決められた時間に薬を飲まねばならないので、早々勝手に布団に横になるわけにもいかず、眠い目こすりつつとにかく投薬まで時間をつぶさねばなりません。というわけで、先日の、5周年を見逃したようなことが無いように、過去のブログを少し遡ってみておりました。
 さすがに5年分全部読み返すほどの時間も無いので、今日、10月30日を振り返ってみたのですが、まあそれぞれの年でそれぞれのことが色々とあるものだ、と読み返しながらつくづく思いました。例えば一昨年2007年の今日は、都立産業貿易センターでの同人誌即売会イベントに対し、都が規制強化に乗り出す、というニュースを取り上げてましたが、この話、その後一体どういう風になったのでしょうか。あの時はそろそろコミケも終焉のときを迎えるのか、と思ったりもいたしましたが、結局その後も夏冬きっちり開催されて、今度は水戸でしたっけ? 春にもまたやるのだそうで、はたから見ている限りは特に変化も無いように感じます。まあオリンピックも外れたことですし、そのままうやむやに立ち消えてしまったということなら、それはそれで結構なことですが、果たして実際はどうなのでしょう?
 2007年の記事はその後の検証が今のところほとんど出来ませんが、2006年のパワードスーツ市販の記事は、気になったのでリンクを辿って見ましたところ、ちゃんと実用化に向けて着々と動いていることが判りました。既にいくつかの医療機関にも入っているそうですから、いずれそのうち、本当に現場で動いているのを見られるんじゃないか、と期待させてくれます。2004年の最初期、旧版の方では、過去一度だけ撮影した心霊写真の記憶を綴ってありましたが、結局あれからも1度もその種の写真は撮影したことがありません。まあ銀塩写真から遠ざかること既に数年、という状況ですから、ひょっとしたら幽霊というものはCMOSセンサには引っかからない存在なのかもしれませんが、そうだとすると、一世を風靡した心霊写真も、いまや過去の記念物としてセピア色に染まった世界へ封じられてしまったのかもしれません。
 
 またそのうち、ゆっくりと時間をとってほかの日も紐解いて見たいと思います。昔の自分の文章を読み返すというのは結構面白いものです。

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今精密検査で自分のことに手一杯な状況ですが、一言言いたくなることもあります。

2009-10-29 21:39:14 | Weblog
 あれ? 昨日投稿したはずの記事が出てこない、と思っておりましたら、また、下書きのまま投稿した積もりになっておりました。風呂の準備をして沸くまでの間少しブログ書いて、入浴中一旦PCの電源を落とすために下書きとして一旦記事を保存し、上がってからまた残りを書いて寝る前に投稿したのですが、飲んで帰って来たせいもあって、下書きから投稿モードに切り替えるのを忘れていたのが敗因でした。でも昨日の新潟から直送の辛口醸造酒は美味しかった。日本酒は基本嫌いな私でも、何の抵抗も無くすんなり口に出来ましたよ。ああいうお酒ならまた飲みたいですね。

 とそれはともかく、昨日のブログでも書いた通り、今日は朝から近所では評判の総合病院へ、定期健康診断で引っかかった項目について精密検査をしてもらいに出かけました。とは言え、今日は問診、診察と、その検査日の予約で終わるだろうと高をくくっておりましたのですが、いざ行ってみるととりあえず今日出来る分はやってしまう、ということのようで、軽ーく内視鏡検査を即日でやってもらいました。次は土曜日に本番、とこれまた想像以上にてきぱきとことが運ぶのですが、その土曜日に備え、明日は一日食事制限があって、土曜日も朝から絶食して検査してたぶん昼すぎまで食べられそうにないので、週末はかなりひもじい思いを抱えて迎えることになりそうです。
 
 ところで、護衛艦と韓国船の衝突事故、ハナから護衛艦のミス、を強く匂わせる報道をしていたマスコミが、韓国のコンテナ船のミスらしい、という話になって来るとともに報道しなくなってきているという話を見ました。私は最近トンとテレビを観ることもなくなったので、そのニュースがどんな扱いだったのか知らなかったのですが、事実だとするとトンでもない事ではないでしょうか。そもそも事故原因もはっきりしないうちから一方を悪と想定して報道する、なんてことをしている時点で、報道、という言葉に込められた意味を忘却しているとしか思えないのですが、その上自分たちが散々流していた情報がどうやら間違いだった、となってきた途端に、今までのことには口をつぐんでさも無かったことにしてしまおうとするかのごとく振舞う、というのは、卑怯以外の何者でもありません。マスコミの方々は、物事がはっきりしないうちから善悪のレッテルを貼るようなまねをして、これまで何回間違いを犯してきたか。ネットに流れている情報が真実だとしたら、我が国のマスコミというのはおよそ反省という言葉を知らない下劣漢の集まりとしか思えなくなってきます。私は、普段取材等でお付き合いしているマスコミ関係者の方々のほとんどが、割と普通に礼節を知り、謙虚で、適度に正義感も持っていて、サービス精神やユーモア感覚もある、ということを観ているせいか、まだマスコミには期待しているところがあります。でも、あんまりこういうことばかりやっていると、せっかく最前線で記事を作るヒトが頑張っても、会社そのものが信頼を失うことになって、彼らの努力が水泡に帰することになりかねません。それはまさに旧帝国陸海軍の悪しき習性の再現にほかならないことを、この際はっきり自覚してもらいたいです。

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昭和の時間が流れている場所がまだまだあるみたいです。

2009-10-28 22:47:54 | Weblog
 今日は穏やかな秋晴れで、昨日のような突然の雨も無く、一日つつがなく大阪で仕事してきました。出来ればせっかくの機会なので日本橋にも行きたかったのですが、時間の都合もあって難波のあたりを少しそぞろ歩いただけで済ませました。一仕事の後は「ちょっと1杯」というわけで難波・新歌舞伎座裏の路地にある鄙びた小料理屋に連れて行かれてひと時を過ごして帰ってきたのですが、最近はすっかり見なくなった「3丁目の夕日」的な匂いの色濃く通りに、10人も入れば一杯になるカウンター席だけのお店、次々と入れ替わりして入ってくる客は皆常連さんで、見知らぬ客ともすぐ仲良くなる不思議で興趣深い空間が存在しておりました。誰かに誘われでもしなければ絶対に足を踏み入れることの無いお店でしたが、いわゆる隠れ家、のようなところというのはこういうものを言うのだろうか、と感じ入った次第です。
 
 さて、明日は病院に行かねばなりません。定期健康診断で引っかかって、精密検査を受けてくるよう業務命令が出されたためで、まずは診察と検査方法の選択、そして検査日の予約に出向かねばならないのです。恐らく一ヶ月くらいは、そんな検査と結果を聞いたり、それを報告したり、で面倒なやり取りをしなければならないのでしょう。自覚症状は何も無いしどうも前々から診断自体にも若干疑問があったりもするのですが、せっかく引っかかったのですし、今忙しいからとこれを無視して後で取り返しがつかなくなったりして、「やっぱりあの時医者に行っていれば・・・」なんて健康バラエティのネタ話のような事態は迎えたくないので、精密検査の取材、とでも考えてしばらくお付き合いしようと思います。といいつつ、前日にしこたま飲んでたりするのですから、やはりいまいち真剣さが欠けるかもしれませんね。

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来年のことを言うと鬼が笑うそうですが、笑われてもいいから花粉対策だけは早めに考えておきたいです。

2009-10-27 22:07:02 | Weblog
 昨日の本格的な雨の後、今日は涼しげに晴れた空が広がりましたが、仕事を終えてうちに帰ってみると、妙に道が濡れ、家の窓にしぶきがくっついていました。家人に聞いてみると、雹のような雨が結構激しく降ったそうです。試みに気象庁の解析雨量・香水短時間予報で観てみると、昼過ぎから北西から雲が流れ込み、ちょうど17時ごろにピンポイントで激しい雨が通り過ぎていった様子が観測できました。明日は大阪まで出なくちゃなりませんのでお天気が気になるのですが、一応予報では穏やかな秋晴れの様子。願わくばその予報が当たってくれることを期待しています。

 さて、まだ少々気の早い話ではありますが、来年の花粉は少な目になるとのことで、個人的には警戒をしております。どういうわけか、花粉が多い年は花粉症がそれほど酷くなく、少ない年のほうが酷い目にあうことが、これまでも何度かあったためです。単に花粉の多寡だけではなく、その時の気象条件とかなんとか、いろいろな条件が影響しあっているかもしれませんし、単に花粉が多いという年は、早くから警戒してマスクやらなにやら何かと対策を早めに採ったりしているというようなことも無いとはいえません。まあ要するに原因はよく判らないわけですが、これまでの実績を考慮すると、やはり花粉の少ない年は警戒してしかるべき、と思うのです。その花粉症対策として、減感作療法というものがありますが、少しずつアレルゲンを身体に取り入れて、アレルゲンをアレルゲンとして免疫システムが認識しないように慣らしてしまう、というもので、通常はスギ花粉のタンパク質なんかのアレルゲンを皮下注射して行います。ただ、この方法はとにかく面倒ですし、極まれに命にかかわるアナフィラキシーショックを引き起こすこともありますから、可能性は小さいとは言え、それなりのリスクは覚悟しておく必要があります。それに対して、舌の裏側の粘膜からアレルゲンを吸収させる舌下減感作療法と呼ばれるものは、皮下注射する方法に比べて副作用が穏やかとされ、比較的容易に実施できるということで、現在研究が進められています。その一環として、随分前にスギ花粉タンパク質を生成する遺伝子を遺伝子組み換え技術で導入された稲の話題があり、市場に売り出されるのを心待ちにしていたのですが、厚生労働省が医薬品として安全性評価が必要、という話をして以来、どうもこのところ新しい情報が見当たりません。医薬品と同レベルの安全性評価となるとそれこそとんでもないお金と手間がかかりますから、研究開発も結局頓挫したのかもしれません。
 そんな折、東京都で、花粉のエキスを食パンに含ませて舌下減感作療法を試みたところ、重い副作用は1例もなく、試したヒトの7割で効果があった、と発表しました。対象者は142人で、「これほどの規模で舌下減感作療法の有効性が確認されたのは初めて。実用化を期待したい」というコメントがあったそうです。まあどんな方法であれ、簡便で効果が高くて出来れば安く済むならばそれに越したことは無いので、早くこういう方法がマニュアル化され、花粉エキスなども製剤化されて、誰にでも取り組めるような形で普及してくれることを、願ってやみません。

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今月、拙日記が5周年を迎えている、ということに、今頃気がつきました。

2009-10-26 22:02:43 | Weblog
 上陸こそしないものの、今頃台風が列島に接近、雨や風を撒き散らすとは、ちょっと驚きです。もともとこの台風、発生してからひたすら西へ西へと移動して行き、フィリピンを経てそのまま大陸の方へ行ってしまうのか、と言うような予報だったやに記憶しているのですが、いつの間にやら気がついたらぐるっとUターンして、こっちに向かってきてました。前に縦断した台風に続いての強風に、東北のリンゴなんかは大分やられてしまいそうなのが心配です。

 さて、今日は「柿の日」という記念日です。奈良県で決めたもので、明治28年のこの日、奈良に旅行に来た正岡子規が、有名な一句「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」を詠んだとされることにちなんで決めたとのことです。私の仕事にも多少は関係することでもありますし、奈良県民としてアピールの一つもしておこう、と思います。
 それはさておき、ここ何年かの日記を遡って見てみましたら、大抵今頃の時期は必ず時間が早いと書いていることに気づきました。そのときはそのときだけ極端に感じるようなことでも、実は毎年毎年、ほとんど同じような感覚で迎えている、ということなのでしょう。そんなこんなで更に遡っておりましたら、よくよく考えてみるとこの「かっこうのつれづれ」って、5年前の2004年10月からスタートしていたんですね。より正確に言うと10月3日。初めはブログじゃなくてHTMLエディタで毎日書いてはサイトにアップする、という、今にして思えばよくそんな面倒なやり方でほぼ毎日半年にも渡って書いたものだな、と感心するやらあきれるやら、ですが、とにかく何はともあれ今年は5周年、という結構記念すべき年になるわけです。いや、10月が終わる前に気がついてよかった(笑)。せめてブログ日記5周年は忘れず記念の日にちゃんと話題として取り上げるように今から意識しておきましょう。
 ちなみにその記念日は、2010年3月5日(金)です。
 この年は、奈良県で『平城遷都1300年祭』という、いまいち県民でも何をやるのかはっきりしないイベントごとをやるのだそうですよ。まあ『せんとくん』なるなかなかにインパクトだけはあるイメージキャラクターがあちこち徘徊しているようなので、ある程度は認知されているのかな? という気もしないでもないですが。



 
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連載も新刊もラストスパートです。

2009-10-25 21:41:13 | ドリームハンター麗夢
 この2月から連載を始めたかっこう作麗夢同人小説「アルケミックドリーム 向日葵の姉妹達」も、いよいよラストスパートです。原作ではあと1章で終わりなのですが、この連載ではこれを2つに分け、全17章構成で作りたいと思っています。400字詰原稿用紙にして残り60枚少々。今年中には完結したいと思います。

 それから、冬のコミトレ新刊小説の原稿、今日ようやく最後に付け加えた後日譚を脱稿し、一応の完成を見ました。後は全体を改めて見直して推敲を重ね、完成度を上げて行きながら、挿絵をお願いしている妄想畜さんと相談しつつ、自分でも何枚か描いてみるつもりでいます。
 一応題名(案)も、「白魔の虜囚」を最終候補として決めました。ほかにイイのを思いつかなかったら、これで行くことになるでしょう。
 予定としては、そんなこんなを11月一杯続けて、12月に入ったら編集作業を開始、年内には本に仕立てるつもりで作業を進め、年明けのコミトレに間に合わすつもりです。もちろん製本は、いつもの通り自宅オンデマンド印刷・製本でやります。手持ちの紙のストックや作業量を考えると刷るのは多分30冊くらいでしょうか。これまでの本より若干ページ数が少なめになる分、色々趣向を凝らして楽しめる本にしようと計画しておりますので、請うご期待、と申し上げておきましょう。
 後はほぼストックの無くなった既刊をどうするか、ですが、ブースの飾りつけはポスターやDVDやもうすぐ出るコミックスも使えますし、いくつか委託も呼びかけてみようと思っておりますし、本が新刊一冊だけでもそれほど寂しくなることも無かろうと思いますので、既刊の増刷はしないつもりです。
 さて、今年も残り2ヶ月。コミトレまでならあと84日。久々の同人誌作りに気合入れて行きましょう!

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15 五分間の攻防 その6

2009-10-25 09:15:00 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
 既に所定位置について2分が経過した。
 外部モニタには、さっきからじっと動かずにいる円光の姿が映っている。
 目の前の地面に持参していた錫杖という棒を突き立て、一心不乱に何か呪文を唱えているのだ。
 外見上はただそれだけなのだが、ドラコニアンIIに搭載されたもう一つの目、精神波センサーは、今、異常なまでに盛り上がりを見せる円光の別の姿を映し出していた。
 それは、さっき円光を見つけてその危機を救ったときとは全く桁違いのエネルギー量である。そのエネルギーが、鬼童が改造したシステム内に導入され、見事な五芒星を描いて徐々に、だが確実に、更に凄まじいエネルギーを生み出そうとしていた。
 その有様にようやく気づいたのか、ドラコニアンIIの外部モニターやセンサーには、無数と言っていい夢魔どもの蠢く様も捉えられていた。
 だがもう遅い。
 既に五芒星は充分な結界を生み出し、下級な夢魔を排除するだけの力を蓄えつつあった。
 もう、奴らが何匹かかってこようが、円光の結界陣を突破して、攻撃を仕掛けてくることはない。
 やがて、円光が複雑に組み合わせた手をまた組み替え、遂に一声高らかに宣言した。
「秘法! 夢曼陀羅!」
 同時にケンプも、心から神に祈りを捧げた。
 どうかシェリーを助けてもらいたい。
 たとえ自分の命に代えても、あの娘だけは救って欲しい。
 その思いは小さな力ではあったが、確かに五芒星の結界に乗って、円光の法力により合わさっていった。
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15 五分間の攻防 その5

2009-10-25 09:14:00 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
 最後の男が、腰くだけにがくんと落ちた。
 榊の先制攻撃から始まった1対10の乱闘劇は、ものの2分もかからぬ内に、圧倒的不利なはずの側の圧勝によって幕を閉じた。
 真野昇造は、まだ信じられないという目を思い切り開いて、この光景を眺めている。
 だが、榊を知るものならこの状態は寧ろ当然と言えた。警視庁きっての荒武者の異名をとり、単なる肉弾戦なら円光すら凌ぐかも知れない猛者なのである。多少武術を納め、筋肉を鍛えたくらいの男達では、何人束になろうが榊に敵うはずがなかった。
「さあ、貴方も早く避難した方がいい。魔物どもが直にやってくるぞ」
 榊は脱ぎ捨てたコートを拾い上げると、呆然としたままの老人に言った。
 正直、この2分程の間に夢魔達が襲ってこなかったのは、本当に僥倖だった。
 榊はプジョーに歩み寄り、急いでここを離れようと考えた。この気絶した連中のことを考えても、自分達がここに長居するのは得策とは言えない。
 しかし、榊の希望はまたも叶えられなかった。
 プジョーのドアに手をかけようとした榊の背中が、凄まじい殺気に総毛立ったのである。
 振り向いた榊は、自分を睨み付ける老人の姿を凝視した。
 これまでついぞ覚えなかった威圧感をその視線に感じ、榊はドアから手を離すと、真野昇造にまっすぐ向き合った。
「佐緒里は、佐緒里は儂の孫なんじゃ!」
 突然、真野昇造の身体が2倍に膨れ上がった。
 腕も足も胸も、急激な膨張に衣服がついていけず、あちこちで裂け、引きちぎれていく。
 顔も好々爺然とした皺だらけな肌が急激に張りを取り戻し、そのまま色までどす黒く変色していった。
 手の爪が鋭く鉤状に伸び曲がり、耳元まで裂けた口に、鋭い牙が生え並ぶ。
 それは、ここまで対峙してきた夢魔どもの姿に他ならなかった。
「真野さん、貴方夢魔に取り憑かれていたのか……」
 血走った目が榊を見据え、大きく開いた真っ赤な口が、獰猛な唸りを奏でて榊を威圧した。
 孫かわいさの余り、孫に憑いた夢魔に、自らも侵されてしまったのだろう。
 もうそこには、孫を溺愛する老経営者の姿はどこにも残っていない。
 榊はもの悲しげにすっかり変貌してしまったかつての老人に、ゆっくりと麗夢の拳銃を向けた。
「グギャァオゥッ!」
 奇怪な咆哮を上げて、変わり果てた真野がまっすぐ突っ込んできた。
 榊は充分近づいたところで、引き金を引いた。
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15 五分間の攻防 その4

2009-10-25 09:12:30 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
 戦いはやはり圧倒的だった。
 所詮下級夢魔如きでは、麗夢、アルファ、ベータの三位一体に付け入る事は出来ないのだ。
 だが、麗夢は普段とは違う、妙な違和感を覚えていた。
 普通、夢魔は統制の取れた動きなどしない。
 下級夢魔ほど、とにかく数を頼んでひたすら突っこんで来る事しか知らないものだ。
 だからこそ麗夢達も全力で迎え撃ち、その悉くを返り討ちにして、極短時間で制夢権とでも言うべき秩序を回復するのである。
 だが、この夢魔達は、うち払ってもなぎ倒しても、一向に数が減った気がしないのだった。
 そればかりか、どうやら無理押ししてこない。
 普通はまるで無秩序に塊になって剣の前に飛び込んでくる彼らが、信じられないことに幾つかの集団に別れ、互いに連携を取りつつ左右上下とあらゆる方角から麗夢達を狙ってくる。
 その上、決して深入りしない。
 全滅するまで突撃を止めないのが普通なのに、ちょっと麗夢達に当たるやたちまち身を翻して逃げ散ってしまう。
 間髪を入れず次の夢魔の一団が襲いかかってくるので気づかなかったが、今や、夢魔達が高度な指揮系統を保ちつつ、ある目的を持って麗夢達に向かってきていると考えるしかなかった。
 その目的とは、どう見ても「時間稼ぎ」以外にあり得ないのである。
 佐緒里=ROMは、宣言通り麗夢をこの夢に釘付けにし、その間に本体である肉体を破壊しようと、動き始めたのだ。
 それにしても、死夢羅の他に、このように夢魔達を操るものが現れようとは、麗夢には意外でもあり、恐ろしくもあった。もちろん負ける気はしないものの、これからこのような敵が増えると、やっかいであることには違いない。
(それはこちらの思惑通りではあるけれど……)
 時間稼ぎは麗夢の目的でもある。
 後は榊の手腕に期待するより無い。
 麗夢は一体を横様に薙ぎ払い、返す刀にもう一方を突き殺しながら、チラと背後の二人に目をやった。
 どういう経緯があったのか知らないが、シェリーはすっかりROMを信じ、その腕の中に抱え込まれている。
 ROMはROMで、シェリーの身体をしっかり抱き、時折流れ弾のように飛んでくる夢魔からガードしているようだ。
 どうやら下級夢魔程度ならROMにもどうにか出来ると見えて、今のところ二人とも無事である。
 麗夢はその事に安堵しつつ、このROMをどうしたものか、思案せざるを得なかった。
(生かすのか、倒すのか……)
 目の前の佐緒里=ROMは明らかにバグが修正されないまま夢魔に汚染されてしまったプログラムである。もう消去以外に手はないだろう。
 だが、後ろのROMははたしてどうか。
 シェリーの夢に入るとき、途中からではあったが、シェリーを巡る一幕は麗夢も見ている。その中で、このROMは確かに自分の欠点、屋代修一のプログラムミスで生じてしまったバグを、自ら修正しようとしているように感じられた。
 失敗をバネにより良くなろうと言うのは、人間でも同じ事だ。
 即ち、このROMは一段と人間に、屋代修一が望んだものになりつつあると言えるのではないか?
 でも、既にその肉体がこの形になってしまった今、彼女を助ける術があるのかどうか、麗夢にも明確には判らなかった。
 鬼童、あるいはヴィクターなら何かいい知恵があるかも知れないのだが。
 麗夢はひたすら考え続け、こうなったらなるようにしかならない、と思い切った。
 中に充満した瘴気を消し去れば、あるいは元の通りになるかも知れない。
 そうなればなったでやっかいなことには変わりないが、それでも良いと、麗夢は思った。
 こうして戦いはなおも続く。
 その終止符が打たれるまで、後五分もないはずであった。
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1ヶ月1冊も本を読むな、といわれたら、私なら気がヘンになるかもしれません。

2009-10-24 22:30:51 | Weblog
 今日は久々に予定の無い休日で、朝少しゆっくり目に惰眠をむさぼった後、溜まっていたアニメなどを観たり散歩したり本を読んだり、ほんの少し、同人小説に手をつけたりして過ごしました。天気が今ひとつで散歩は少し肌寒かったのですが、それ以外はほぼやりたいことをやって一日を過ごしたと思います。明日はもう少し生産的に、同人小説の続きを書く時間を増やして、出来れば仕上げまで持って行きたいです。

 さて、今、本をほとんど読まないヒトが4割いる、というアンケート調査の結果がネットニュースに流れておりました。http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009102400196 ちょっと前にも似たようなニュースを見ましたが、結果はさほど違いが無かったように思います。
 アンケートに戻りますと、ついで多かったのが月1冊でこれが2割強。全体の7割近くが月に一冊読むか読まないか、という状況なのだそうです。1ヶ月もの間、一冊の本も読まずに過ごせるなんて、と私などはまずもってそれが信じがたいのですが、本を読まないヒトにとっては、特にそんな気になるものでもないのかもしれません。
 アンケートでは、『インターネットの普及にともなって情報収集や娯楽の手段が徐々に変化していることの表れではないか』と分析しているとのことですが、私などは本当にそんな理由なのだろうか? と疑問に感じます。結局ヒトは自分自身の経験以上には物事を計る術はないから、なのかも知れませんが、自分を振り返ってみて、まだネットが無かった時代に比べて本を読む量に変化があったか、というと、さほど変わっていないように感じます。確かにかつては同人誌一冊書くために取材旅行をしたり、図書館にこもりきりになったりして情報収集に勤しんでおり、最近はそれら大半をネット上で検索することで済ませていたりはしていますが、だからといって読書量に変化は無く、多分コンスタントに月10冊くらいは読み続けているはずです。いえ、情報検索の効率化が進んでいる分、読書時間が確保され、読む本の量はかえって増えているかもしれません。それからしたら、単に本を読まないことをネットのせいにするのは疑問があるのです。
 ニュースにはアンケート項目についていちいち細かく載っていないので、判然とはしませんが、本を読まない、という方々が、私が本を読んでいる時間に一体何をしているのか、調査した上で、『ネット』を理由に挙げているのならまだ判るのですが、データもなしに書くというのは単なる想像であり、創作に過ぎません。根拠もないことに『分析』という単語は使えないはずですが、出来ればそういう元データも示してもらえたらありがたいです。
 まあそんな揚げ足取りはともかくとして、私としては、どうして本を読まないのか、という点が非常に気になります。そんなところまで踏み込んだ調査を、出来ればしてもらいたいです。

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はやぶさ、かぐや、きぼう、そして、あかつき。いっそ他のものにもかっこいい名前をつけてみては。

2009-10-23 21:52:48 | Weblog
 気がつけば10月もあと1週間少々で終わり。今日は二十四節季の霜降という、冬の入り口とでも言うべき日になっていました。なんだか最近特に一ヶ月という期間があっという間に過ぎて行くような気がしてなりません。まあ9月から10月にかけては東に西にとひたすらで歩いていたこともありますし、締め切りを抱えている文書つくりを複数抱えていたりするせいもありますし、柄にも無く全国ネットのテレビ番組に出演したり(もちろん仕事です)、とめまぐるしいほどにいろんなことが一時にあった秋で、のんびりしている暇も無かったのですが、それにしたってあと2ヶ月少々で今年も終わり、だなんて、いくらなんでもそれはないでしょう? と言いたくなったりもします。明日、明後日は久しぶりに普通の休日となりそうなので、少し位は仕事を忘れてのんびりと秋の1日を過ごしてみたいと思いますが、休みは休みで色々とやりたいこともありますし、なかなか身も心も羽を伸ばして、という訳には行かないかもしれません。

 さて、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2010年に打ち上げる金星探査機「PLANET-C」の愛称が「あかつき」に決定したそうです。一般公募して集めた候補の中から選ばれた、一日の始まりである夜明けを意味する『暁』という言葉には、明けの明星金星に相応しい、情景の美しさ、物事の実現への力強さ、ミッション成功への想いと決意が込められているんだそうです。どうせなら平仮名じゃなくて、墨痕黒々とした書で『暁』とその本体に漢字一文字を書き付けて欲しいものですが、何故か我が国の衛星は平仮名で名づける慣習があるようなので、それも致し方ないでしょう。それにしても、月探査機『かぐや』とか、小惑星探査機『はやぶさ』とか今回の『あかつき』とか、こと宇宙に関しては、結構我が国の命名センスも捨てたものじゃない、と見直しております。この際ですから、是非ロケットとかこの間国際宇宙ステーションと無人接舷したHTV-1などにも、日本らしい良い名前をつけて欲しいです。

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今だに日本近海で未発見の浅いところが見つかったりするんですね。

2009-10-22 21:32:26 | Weblog
 今日発表された長期予報によると、今年の冬は暖冬になる見通しなのだとか。まあ長期予報は当たるも八卦、と言いたくなるような不確定要素も多い話なので、話半分くらいに聞いておこうかと思いますが、もし本当に暖冬になるのだとしたら、大体の日は気持ちよく過ごせそうですが、何日かは大雪で困ったことになりそうです。昨年は何とかしのぎましたが、今年は車用のチェーンを用意しないとならないかもしれませんね。

 さて、豊後水道で水深の浅いところが発見された、というニュースを観て、ちょっとびっくりしました。瀬戸内海から外海へ出る海上交通の要衝として、定刻海軍の時代からひっきりなしに大型の艦船が出入りしていたはずなのに、今の今まで発見されなかったというのが驚きだったのです。もともと1940年の測量で水深90mとされていたのが、海底からちょっとした小山が隆起していてその山頂が実は35mだった、とのこと。まあ半世紀以上昔の水深測定法は錘をつけた紐を垂らして計るという方法だったそうですから、ピンポイントで頂きを当てない限りは見つけられなかった、というのは納得できるのですが、戦後、米軍や海上自衛隊は測量し直したりはしなかった、ということなんでしょうね。まあ水深35mなら潜水艦で潜りながら通過しようとしない限り当たることは無いでしょうし、今まで見逃されてきたことよりも、今になって見つかった、ということの方が実は驚きの話なのかもしれません。
 ところで、豊後水道は一度愛媛県の八幡浜から大分県臼杵港までフェリーで往復したことがあります。地図で観たら内海のような印象もある狭い海峡ですが、その狭さゆえか海流が途轍もなく速く、波も大きく上下して、フェリーが大揺れに揺れたのを覚えています。行きは旧式の船で波の揺れがダイレクトに船を揺らして、立っているとたちまち船酔いしてしまいましたが、帰りの船は新しい船で揺れ防止機構が突いている、と誇らしげに船内に表示されていたせいか、はたまたたまたま海が凪いだのか、余り揺れることなく渡海できました。そういえば最近船にも乗っていません。この間の秋田行きは、時間が許せば新日本海フェリーも考えたのですが検討しただけで終わりましたし、久々に長距離フェリーに乗りたいですね。エンジンがうるさいのが厄介ではありますが、夜行バスと違って手足伸ばして横になって寝られますし、船内あちこち観て回ったりデッキで海を見たりするのは結構楽しいのですよ。

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新しいMacBookが欲しいです!

2009-10-21 21:48:46 | Weblog
 あんてあさんのブログ「胡桃の中の夢ミる世界」によりますと(http://plaza.rakuten.co.jp/remwalnut/)、ようやく『ドリームハンター麗夢XX 蒼の機関騎士」が公式サイトで宣伝始まったそうです(http://ktcom.jp/book/2dc/2dc192.htm)。
 先に雑誌に掲載されていたモノクロの宣伝もアップされてましたが、今回のカラー版の方が、いかにも発売間近、という感じがして遥かに良いですね。あと一週間、期待も新たに発売を待ちたいと思います。

 さて、Appleが新しいMacBook、iMac、マウスを発表しました。あとMac-miniも。このうち、激しく私の物欲を刺激したのが新MacBookです。
 スペックは
 ○CPU:2.26GHz駆動のCore 2 Duo
 ○GPU:GeForce 9400M
 ○メモリ:2GB DDR3-1066MHz(最大4GB)
 ○HDD:250GバイトHDD(Serial ATA/5400rpm)
 ○スロットローディング式SuperDrive
 ○13.3 型ワイド液晶ディスプレイ(1280×800ドット表示LEDバックライト搭載)
 ○厚さ27.4ミリ重量約2.13キロ ポリカーボネート ユニボディ
 ○7時間駆動の一体型バッテリー
 ○ガラス製のマルチタッチトラックパッド

 これがお値段税込みでなんと9万8800円!
 高いのが当たり前だったマックのノートが、10万円を切る価格設定だなんて、考えただけでもとんでもない時代になったものだ、と感じさせられます。先日、東京出張で昔々のiBOOKを下げて行ったわけですが、使えるブラウザが古すぎて、ほとんどまともにネットを見ることもできないし、メールも何とか辛うじて確認できるだけ。もちろん無線Lanなんて装備していないので、往復のN700系のぞみ新幹線で『無線Lanでインターネットできます』なんて車内アナウンスがあっても結局何も出来ないままで、ひたすらテキストエディタで次回コミトレ用同人誌の原稿作成に勤しんでいただけでした。まあそれはそれで有意義だったとは思うのですが、重いしACアダプタ無しではまともに使えないしいつHDD止まるか、液晶のバックライトが切れるか、と冷や冷やモノだったりもして、あまり精神衛生上良くないモバイルPCでした。でも、この新しいMacBookなら、その種の問題は全て解決するのです。もちろんそれらは、4,5万円で買えるネットブックでも解決出来る問題ではありますが、そこはやはり往年のMacファンとしては多少割高でも新MacBookを選びたいものですし、お値段だってここまで落ちてきているのですから、少し背伸びをしてもこちらを手に入れたくなります。
 うーん、欲しいけれど10万円弱の資金をどう捻出するか。しばらくは財布と悩みながら悶々として日々過ごさないといけないようです。

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青いバラの開発成功から5年、やっと市販されるところまで来たんですね。

2009-10-20 21:33:55 | Weblog
 今日は一日なんだか肌寒かったですね。天気予報では晴、となっていたのに日中はずっと今にも雨が零れ落ちてきそうなどんよりとした曇り空で、いつもの格好をしておりましたら、ぞくぞくするような寒気を感じて、風邪でも引いたか、と疑いたくなるような気候でした。この分ですと、今夜はしっかり暖かくして寝ないと、明け方寒さで目が覚めるようなことになりかねないです。

 さて、サントリーが生み出した世界初の青いバラ、ようやく11月3日に発売が決定したそうです。赤い色も青い色も、アントシアニンというフラボノイドの一種で、イソフラボンやカテキンと構造が非常に良く似ている物質ですが、わずかな違いによって赤色のシアニジンや青色のデルフィニジンになり、それぞれがまた、環境のpHとか、鉄や銅などの金属類の存在で千変万華に発色が変わる性質を持ちます。バラには、もともとこのデルフィニジンを作り出す遺伝子がありませんでしたが、その遺伝子をパンジーから取り出してバラに組み換え導入することで、青いバラを生み出すことに成功しました。開発は、平成2年からスタートし、14年がかりで成功したわけですが、結局技術的に可能になってから販売までこぎつけるのに、更に5年の歳月が必要だったことになります。
 これも作出方法が遺伝子組換だったためで、厳重に管理された実験用農場で、環境への安全性とかなんとか、七面倒な影響調査を延々続け、ようやく農林水産省の認可が下りて量産出来るようになったのだそうです。
 この開発で中心になって働いていた研究員の方に話をうかがったことがありますが、結局のところ遺伝子組み換えも従来の交配技術による新種作出もやっていることはほとんど同じで、その技法が違うだけなのに、何故にここまで規制を強いられねばならないのか、という点で意見が一致しました。自然界への影響調査といったところで、全く別種の生き物から取り出したり、それを適当に加工したり、あるいはアミノ酸を合成して人工作出したりというような種を超えてヒトの手を加えたような話なら慎重になるのも判らないではないですが、そもそもその遺伝子はパンジーやらツユクサやら朝顔やら、青色の花を咲かせる植物には大抵存在するごくごく一般的な遺伝子です。しかもデルフィニジンの合成経路とそれに関与する遺伝子は現在完全に解明されており、それがバラに組み込まれたからと言って不測の事態を招くようなことがありえないことは、専門家なら自明のことでもありました。それを延々5年も塩漬けせざるを得ない現在の制度の在り方に、憤懣やるかたない、という有様でした。
 別に食べるわけでもないものでこの体たらくですから、たとえば花粉症軽減を狙った抗アレルギー米なんか、到底認可されることは無いのではない気がします。一方で、大豆など大量に遺伝子組み換えのものが輸入され、普通に食卓に並び、日々消費されているわけですから、これもまた変な話です。消費者の皆さんは、巷にあふれる味噌やしょうゆや豆腐や納豆や油揚げなどに遺伝子組み換え体が一切入っていない、なんて、ほんとに信じているんでしょうか? 我が国の大豆生産量を考えれば到底ありえないことは容易に理解できるはずなんですけどね。
 まあなんにせよ、青いバラ発売はなによりでした。つまらない不買運動が起こったり、栽培を禁止する自治体が出たりしないことを祈るばかりです。

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