かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

わざわざテレビもビデオも買い換えたりしませんが、この五輪の成り行きには少し興味があります。

2008-06-30 21:14:34 | Weblog
 今日で6月も終わり、ということは、1年のちょうど半分が過ぎたことになります。なんだかついこの間桜がどうのこうのという話をして、その少し前にお正月などを話題にした気がするのですが、光陰矢のごとし、とはまさにこのことなのでしょう。あと半年。これからはどんどん日が短くなって行きますし、ますます体感時間は加速していくのでしょう。まるでスタンド『メイド・イン・ヘブン』でも発動しているような感じでしょうか(笑)。
 
 さて、今年はこれからオリンピックなる一大イベントが控えているようですが、舞台となる中国では果たして無事開催できるのか、今になってもまだ危ぶまれかねない状況のようです。セーリング会場に予定されている山東省青島市の海で、アオサが大量繁殖し、必死に撤去作業に努めているのだそうです。海岸に漂着したのを取り除くのに市民数万人が動員されたというまさに中国らしい人海戦術ぶりですが、いかに人海戦術でも、果たして自然の猛威を跳ね返すことができるかどうか。とはいえ、アオサの繁殖の一因は海水の富栄養化にあることは昔から知られており、つまるところは元を正せば、汚水処理などを怠り栄養分たっぷりの排水を垂れ流していたのが原因のなわけですから、その元を断つことを考えないと、人海戦術が敗れかねない事態に陥るやも知れません。北京では車を抑制し、周辺の工場の操業を自粛させ大気が少しでもマシになるように努力するらしいですが、ひょっとしたらアオサを掃除させるだけさせといて、がんばった住民達を強制疎開し、一時的にでも汚水の流入を止める、なんてことも検討したりするかもしれませんね。別段成功しようが失敗しようがそれほど興味もないイベントではあるのですが、恐らくは歴史上もっとも厳しい環境下での開催になりそうな様子ですので、その点はちょっと注目しているのです。

 
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世界に冠たるアニメ大国も、内実は遺産を食い潰すだけだったりするのでしょうか

2008-06-29 22:56:58 | アニメ特撮
 今日はなぜか朝起きたときが一番疲労感が強く、一日、のんべんだらり、と過ごすことになりました。今までの反動でしょうか。ゆっくり眠った後に疲れが顕在化するなんて、何のために寝ているのか、疑わしくなるほどです。関東では季節外れのノロウィルスが流行して猛威を振るっているそうですが、こちらもひょっとしてそんな面倒な病気が蔓延していたりするんでしょうか。よもや病気ではなかろう、とは思うのですが、少し気にかかる話です。

 さて、今日テレビで「なつかしのアニメベスト100」、なんていうのと似たようなノリの「世界に誇る日本アニメ」がどうとか言う番組があって、少しだけ観ておりました。日本のアニメが各国でどれだけ放映されているか、その代表的なものを十いくつか紹介する内容だったようです。まあ番組自体は正直なところどうでも良いのですが、そこで流れているアニメの内容が、どうも将来を暗澹とさせるような感じがさせられるラインアップでした。
 まず、出てくるアニメが古い。鉄腕アトム、とか巨人の星、ベルバラとかハイジとかフランダースの犬とか母を訪ねて三千里とか。
 新しいところでは、とってつけた様に「涼宮ハルヒ」なんてありましたけど、あとはポケモンとドラえもんとクレヨンしんちゃんと宮崎アニメ。80年代の黄金時代の作品群がごっそりそぎ落とされているのを観てもまあ製作側のアニメに対するイメージはそんなものなのだろう、と見て取れるのですが、まあそれについてはとやかく言うつもりはありません。それより、これらの作品を見て世界に冠たるアニメ大国、という風に語るのは、どうも将来に対して薄ら寒い気持ちがぬぐえませんでした。結局この番組を観ている限り、世界で受け入れられているアニメ、というのは、私達が幼少時に楽しんだものが多くて、今世界から受け入れられているのは、結局その頃の遺産なんじゃないだろうか、と感じさせられるのです。たとえば奥田監督をはじめとする大ベテランの方々が苦心の末築き上げてきた膨大なストックがあるおかげで世界を席巻していられるけれど、今、そのストックに続く良質な作品を次々と量産できる態勢が我が国にあるか、というと、どうも芳しいものが見えてこない気がしてなりません。マッハGo!Go!Go!の紹介でも、製作スタッフが免許もってなかったからかえって自由な発想でバラエティに富む作品を作ることができた、なんて番組で言ってましたけど、資料と想像力だけであそこまでの作品を生み出した人達なのですから、もし当時の製作陣が車に日常的に乗る人たちだったら、きっとその体験を元にもっとすごい絵を作り、お話を生み出していたのではなかろうか、と逆に私などは思えてなりません。お話的には無免許だから、という話は受けやすいのでしょうけれど、また、当時そういう話は実際にあったのかもしれませんが、鵜呑みにしていいものとは私には思えません。
 いろんなアニメ製作関係の話をうかがったり読んだりしていると、80年代ごろまでのアニメと今のアニメは随分違う印象を受けます。今、世界を制するアニメが本当に20世紀の遺産ばかりだとしたら、そして今は遺産を食い潰すだけの状態なのだとしたら、今世紀中ごろまでにはそんな地位も昔話になってしまっていることでしょう。アニメ製作現場の地位向上や著作権の話など、今抱えている様々な問題を早急に片付け、この手の番組でも新しい作品が次々紹介されるようになる日が、来て欲しいと切に願います。

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新作短編 その5

2008-06-28 22:40:53 | 麗夢小説 短編集
 今日は心機一転を図るため、散髪に行ってきました。およそ3ヶ月ぶりの髪のお手入れです。できればもう少し早く行きたかったのですが、行きつけの床屋さんが日月火と週に3日も休むため、なかなか行けないでおりました。月火はともかくとして日曜日休みというのが結構制約が大きく、土曜日がこのところ仕事だったりしたこともあって、それが一段落ついた今、ようやく頭の手入れに木を使う余裕が生まれたのでした。
 余裕が生まれたといえば小説の方もそうで、ようやくこちらも次のステップに進める気力がわいてまいりました。というわけで、連載小説、続き行きます! そろそろ題名も決められそうな気がしてきました(笑)。

---------------------本文はじめ------------------------

 翌日。
 当惑気味の榊が麗夢の事務所を訪れたとき、珍しくその場には円光と鬼童が居合わせていた。どうやら、昨日鬼童が測定したデータを元に、今回の事件をディスカッションしていたらしい。榊は、ひんやり空調の利いた応接セットの一角で程良く冷えた麦茶を振る舞われながら、ようやく覚醒した朝倉から聴取した内容を、一堂に披露した。
「朝倉幸司は、田中耕太、植田利明、斉藤正の4人で、半年前の冬休みに、八甲田山にスキーに行った・・・」
 かつて、真冬には膨大な雪で人の侵入を拒んだ八甲田山も、戦後、スキーなどの冬山レジャーが盛んになるにつれ、例外なくスキー場が開かれて大勢の若者達を迎え入れるようになった。昭和43年には山頂付近までロープウェイも建設され、12月から5月まで続くスキーシーズンに、十数万人の人間が訪れる、青森県の一大観光スポットとなっている。特に1月から2月には美しい樹氷を楽しむことができ、小さいながらも、初心者から上級者まで、最長5キロにも及ぶ滑走を楽しむことが出来る様々なコースを備えた、東北屈指の名スキー場になっていた。彼ら4人は、そんなスキー場を訪れた、ごく普通の一観光客に過ぎなかった。ただ、スキーだけを楽しんで帰っていれば・・・。
「昼間、スキーを満喫した彼ら4人は、夜になってにわかに肝試しをすることにしたそうだ。八甲田山というのは結構有名な心霊スポットらしい。酒を飲んで酔った勢いで、幽霊を観に行こう! と誰が言うともなく決まり、ホテルを出て車に乗った」
「愚かな! 面白半分にしてよいことではない!」
 円光が険しい顔でその愚行をなじった。常人には感知できない霊達の気を、円光は感じることが出来る。日本全国を修行の場として転々とする円光にとって、八甲田山も重要にしてその静謐を護るべき霊場の一つなのである。
「ああ、円光さんの言うとおりだな。しかも飲酒運転で夜の雪道など、一歩間違えれば死にに行くようなものだ。それに、彼らはただ面白半分に幽霊を観に出ただけじゃなかった。結局幽霊を観ることもなく、ただ酒を飲み馬鹿騒ぎをして歩き回った彼らが、最後にどこで何をしたと思う?」
 一堂を軽く見回した榊は、はっきりと溜息をついて、言葉をついだ。
「彼らが行ったのは幸畑と言うところにある、陸軍墓地だった。そこには、あの八甲田山雪中行軍で遭難した兵士達のお墓があるんだが、雪で半ば埋まった墓碑に、その、何というか、面白半分に、まるで犬のようにトイレ代わりに引っかけてしまったんだそうだ」
「まあ!」
「きゅーん」
 麗夢が軽く愕きの声を上げ、ベータが、自分はそんな軽率にはしない、と不満そうに唸った。
「な、なんと度し難い・・・」
 円光など、歯ぎしりしてその愚行に憤る始末である。それは、今時の大学生を象徴するかの如き、馬鹿馬鹿しくも愚かな行為でしかなかった。
「では、その報復に彼らは東京くんだりまでやってきて、次々と彼らを凍り漬けにした、ということですか? 今頃になって」
 鬼童が、何となく釈然としない、と言いたげに、榊に問うた。
「相手は死霊だからな。そのあたりの事情は私には正直判らない。まあそれよりも、実は朝倉が酔った勢いとは言え馬鹿なことをした、と随分反省しているようで、快復したら是非現地まで行って謝罪したい、と言うんだ。そこで麗夢さん、申し訳ないが、彼に同行してもらえんませんか?」
「え? 私が?」
「うん。既に死霊は消滅した、と言うことだが、現地にはまだひょっとしてなにか残っているかも知れない。そこで、万一に備えて麗夢さんに護衛を御願いしたいんです。もちろん私も、捜査を名目に同行します。どうでしょう、行ってもらえませんか?」
 榊の憂い顔はこの話を切り出すためだったのか、と麗夢は理解した。いくら取り返しのつかない愚行を演じたとはいえ、既に人が3人も死んでいる。この上辛くも命ながらえた最後の一人まで死ぬようなことになれば、喩えそれが自業自得だったとしても、榊はきっと後悔することになるだろう。とはいえ、榊にとってその手の懸念はすでに昨日解消済みで、更にここで麗夢にわざわざ後始末を頼むのは気がひけるものがあった。一方麗夢自身はといえば、その判断には多少引っかからないところがないわけでもない。今日わざわざ円光と鬼童を呼んだのも、それを少しでも解消したかったからなのだ。だが、麗夢の期待に反して、円光も鬼童も多分に気にかかるところはあるものの、具体的にそれがどうと言えるほどの材料も持ち合わせていなかった。だが、現地でならひょっとして何かわかるかもしれない。それに、それで榊の気が楽になるのなら、仮に何もなかったとしても別にいいじゃない、と麗夢は思った。
「判りました。いつ行くか決まったら教えて下さい」
「おぉ! 行っていただけますか!」
「ええ、私も現地は一度観ておきたいし、万一、も無いとは言えないですしね」
「脅かさないで下さいよ。でもこれで一安心だ」
 榊は苦笑しながらも、明らかに肩の荷が下りた、とばかりに明るい声を上げた。
「その旅、拙僧もお供いたす」
 その隣で、円光が、憮然とした表情を崩さず、ぼそりと口にした。すると対面の鬼童も、澄まし顔ですかさず言った。
「なら僕も行こうかな。あれだけの事件を起こした霊達だ。現地でなら、まだ残留思念くらいは観測できるかも知れない」
 またこの二人は、と榊は心中苦笑いで満たしたが、それはそれとして彼らも同行してくれると言うのなら、安心も倍増するというものである。
「判った。では、皆で行けるよう手配しておこう。朝倉の回復次第だが、医者の話では1週間位で退院できるらしい」
「じゃあ来週ってことね。円光さんに鬼童さん、みんなで旅行なんて、楽しみね」
「あ、そ、その・・・」
「ぼ、僕も た、楽しみです・・・ハハハ・・・」
 麗夢に明るく笑いかけられて、たちまち二人の眉目秀麗な顔がこわばった。朝倉の件ですっかり意識の外にあったが、確かにこれは、麗夢との(残念ながら余計なおまけが多すぎる嫌いはあるが・・・)旅行なのだ。にわかに意識されたその行為の幸福度に、二人は陶然と固まってしまったのである。
「確か温泉もあったわねぇ」
「「お、温泉・・・」」
 どもりまではもる二人に、さすがの榊も呆れ顔を隠しきれなかった。
「遊びに行くのではないのですから、ほどほどに頼みますぞ」
 榊は一応釘を差すと、それでも妄想からさめそうにない二人を残し、麗夢に改めて礼を述べると、再び暑い外界へと帰っていった。朝倉の容態確認、宿の確保、移動手段の検討、自身の出張を上司に認めさせること、等等。1週間後までにやらなければならないことが、早くも熱にうだされつつある榊の頭を、次々と通り過ぎていった。
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謝っただけではすまないこともあれば、謝ればすむことだってあるはずでしょう。

2008-06-27 23:41:23 | Weblog
 イタリア・フィレンツェ市の「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」に落書きした大馬鹿者が岐阜市立女子短大だけでなく、京都産業大学の学生にもいた、という話に暗澹とした思いを味わいましたが、京都産業大では、犯人の、男子学生3人を停学14日の処分に決めたという話に、少しだけ明るい日差しが見えた気がしました。まあこれだけでは生ぬるい気もしないでもないですが、犯人の学生が直接行って消去作業に参加することも検討しているという話は、実に結構なことです。過ちは過ちとして素直に反省して謝罪をし、できる限りの誠意を見せるのは良いことだと思います。是非実現していただくとともに、二度とこんな情けない話が出てきたりしないようどうしたらよいか、積極的に検討がなされて欲しいです。

 しかし、謝罪、ということでは、謝って済む問題じゃない、という話もあれば、誠意をもって謝ればそれでいいんじゃないか? と思う話もあります。私が感じたその際たるものは、あの中国産を国産と偽ったうなぎの事件です。どうも販売したスーパー等では、お客に返金をするんだそうです。レシートと引き換えのところもあればそうでないところも色々あるようですが、つらつら考えてみるに、この返金って本当に必要な措置なのでしょうか? たとえば、明らかに性能が異なっていた、毒物が混入していた、腐敗していた、とでも言うのなら、何らかの補償は必要だと思うのですが、今回のうなぎは中国お得意の羊頭狗肉ではなく、正真正銘のうなぎだったわけで、それも汚染も異常もないちゃんとした食べ物だったはずです。つまり消費者としてはそれほど大きな損害を受けてはいないはずです。値段も、あるスーパーでは3尾1000円の値段だったそうですが、うなぎがこの値段なら十分安い範疇であり、わざわざクレームをつける筋合いはないような気がします。つまり、スーパーとしては、出荷先にだまされた点を謝罪して、信用ある出荷先と取引し、商品管理に木を使うことを誓って頭を下げれば十分で、返金などというような補償はする必要はないと思うのです。むしろ、こんなこと位でいちいち補償するようなことをするから、消費者側が増長してクレーマーを生み出したりするのではないでしょうか。また、マスコミや特にワイドショーなども、何かにつけて叩けばよい、という姿勢はやめるべきです。恐らく、そんな無責任な他人批判こそが、ゲームやアニメなどよりもはるかに人心を荒廃させ、社会を不安定にしているのだ、と私は感じます。
 
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何に役立つか判らない仕事、というのは、実にうらやましい仕事です。

2008-06-26 23:02:38 | Weblog
 今日やっとこの10日ばかりかかりきりになっていた仕事が一段落つきました。もう毎日毎日、関係機関への根回しで走り回り、膨大な文書を作成して、メールを打ちまくる、という24時間臨戦態勢なお仕事三昧でした。でもそんな生活もようやく終わり、明日からは通常業務に移行できます。しばらくしたらこの10日あまりの活動の結果が返ってきて、また戦いの日々がスタートすることでしょうが、とりあえずは一息ついて、やりたいことができる時間を工面できるようになることでしょう。この週末は久々に息抜きできそうです。

 さて、アフリカの熱帯魚は、右利きの魚が左利きの魚を好み、つがいになるケースが多いのだそうです、というニュース記事を見て、魚にも利き腕のようなものがあるのか、と驚いたのですが、もう一つ疑問に感じたのは、ヒトの場合と違って魚の右利き、左利きは、つがいにできる位数が揃っているのか? という点でした。ヒトの場合は、私のような左利きは明らかに少なく、世間は普通に右利きのために作られているのですが、どうやらこの魚、ペリソダスの世界では、右と左が平等な立場であるようです。
 ペリソダスは、よその魚を口で突いて攻撃するそうですが、そのとき、口が左右いずれかに曲がるのだそうです。このとき、右側の筋肉や骨が発達していると左に曲がるとのことで、これを「右利き」としたのだとか。どうも左に曲がるなら左利きのような気がするのですが、この記事が誤植でないとするならまあ専門家の決めたことなので納得するしかないとして、この魚をつがいで24組採集して調べてみたら、21組が左右利き口(?)の違う組み合わせであったという結果だったとのこと。調べたのは京都大学の研究グループなのですが、この魚がいるのは、タンガニーカ湖というアフリカ中南部、赤道から600キロほど南、キリマンジャロ山の西およそ千キロばかりの内陸にある大きな湖ですから、研究員の皆さんは、わざわざ京都からこの湖まで調べに行ったのでしょうか。もしそうだとしたら、誰の役に立つとも判らない、いえ、多分経済的利益とは程遠い、ヒトによっては道楽にしか見えないような仕事かもしれませんが、それだけに私などは強い憧憬を覚えます。面白くて楽しくて好奇心を刺激してくれるならそれでいいじゃないか、やっぱり科学というのはこうでなくっちゃ! と思うのですよねぇ。つい今日のさっきまで、いかにお金を引っ張ってくるか、という仕事に明け暮れた身といたしましては。それとも、凡庸な私などには理解できない深慮遠謀壮大無比な利益が、この研究の成果につながっていたりするんでしょうか? それならそれでうらやましいを通り越して畏怖すら覚えるのですが、どちらかというと、「役になんか何にも立ちません」といってもらいたいような・・・。

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amazonの心憎いサービスに喜んだのも束の間、どうせ気を配るならもう少し注意して欲しかったです。

2008-06-25 22:43:28 | Weblog
 この間、到底田舎では書店で手にいれることができない「スレイブヒロインズvol.4」をamazonに予約したのですが、送料を節約するために、それ以外に何冊か読んでみようと思っていた本を同時発注していました。それらの本は既刊ではありましたが、特に急いで買いたかったというわけでもなく、「スレイブヒロインズ」が発売となる7月初旬に一緒に届けばいいや、と気長に待つつもりで発注したのでした。ところが、amazonは色々気を使ってくれたのか、こちらの注文を送料無料になるように1500円overの2組に分け、既刊分の1部を先に送ってくれました。残りは、「スレイブヒロインズ」とあわせて1500円ちょっとになる本が1冊です。特にこちらから要望したわけでもないのにこのサービス、ちょっと心地よいうれしい気分になりました。ただ、画竜点睛を欠いたのが、2つに荷物を分けるときのそれぞれの構成でした。実はついで買いのその本は、「深海のYrr(イール)」というSFでした。前に職場の飲み会で街に繰り出したとき、時間調整に立寄った書店で平積みになり、その目立つ帯に「ドイツで『ダヴィンチ・コート』からベストセラー第一位の座を奪った驚異の小説!」とあおってあったのを見て、面白そうだな、と手に取った本なのですが、これが3巻組で、そのときは荷物になるのを嫌ってまたそのうち機会を見て買おう、と棚に戻したのでした。それをこの機会に手に入れようと注文したのです。それで、早めに送られてきたのがそのうちの2冊でした。上巻と・・・下巻・・・? 何と、中巻だけが、「スレイブヒロインズ」と同時発送になっていたのです。上巻だけで540ページ、それも紙の端からわずか8ミリのところから文字が印刷され、40字×18行といういまどき珍しい文字を詰め込んだ体裁ですから、さすがに私もそうすぐに読みきれるわけではありません。ちなみに同時に購入した「ゼロの使い魔14巻」260ページは、半身浴していたお風呂での30分と、上がってから寝るまでのブログ記入以外の数十分ですっかり読んでしまいましたが、外国人の登場人物の名前は覚えにくいですし、数日は絶対にかかると思います。でも、中巻が届くのはまだ10日以上先のこと。なるべくスピードを上げないように読もうと思うわけですが、佳境に入ってくると時の流れを忘れて文字の連なりに身を没する自分の性格を思えば、次が間に合わないのはほぼ確実。サービスしていただくのは大変うれしい結構なことなのですが、できれば後から送るのは中巻ではなく下巻にして欲しかったです。amazonさん。

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こんな馬鹿者どもは市中引き回しの上自費でもって直接謝罪に行かせるべきです!

2008-06-24 22:16:21 | Weblog
 昨日は暗い内容だったので今日は明るく、と思っていたのですが、岐阜市立女子短大なる学校の学生が6人、イタリア・フィレンツェ市に海外研修旅行で訪れた際、見学した「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」の壁に油性マジックで落書きした、とのニュースに、「なにこれ?」と目が点になってしまいました。
 犯人の学生達は、「気分が高揚して書いてしまった」などと話しているそうですが、まことにもって恥知らずというか大馬鹿野郎と言うか、これが同じ日本人の所業だと思うと本当に情けなくなります。大学側はこの学生達と引率の教員を学長が厳重注意した、とのことですが、本当に真摯に反省しているんでしょうか? 大聖堂からは、謝罪してもらえたら弁償しなくてよい、というお達しだったそうですが、恥さらしなこの6人を直ちにフィレンツェに送り、直接謝罪させるなり、無償で奉仕活動させるなり、すべきなんじゃないでしょうか? 

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梅雨時に暗澹たる気持ちにさせられるのは、落ち込みが倍加して余計しんどいのですが・・・

2008-06-23 21:38:19 | Weblog
 今年の梅雨はまさに本格的かつ典型的な梅雨らしい梅雨のようで、それ自体はそれなりに季節感があって悪くないと思うのですが、めまぐるしく天気予報が変わるのは、いただけない気がします。今日も予報では早くから雨が上がるはずだったのに、実際には一日中降ったり止んだりで、念のため持って出た傘が思いのほか役に立ちました。けれど、天気予報見て、朝一時的に上がった空模様を見て、「これなら」と雨具の準備をせずに出かけたヒトは、その出先や帰宅のときに、少なからず雨に遭遇したのではないのでしょうか? 梅雨前線の動きが読みにくいということもあるのでしょうが、こんな天気予報なら、予報などしないでいてくれた方がまだマシで、いっそ「判りませんから傘を用意して」と断言してもらった方がありがたいくらいなのではないでしょうか。明日は今のところ晴との予報ですけど、この分だとさて、どういうことになりましょうか?

 さて、実は今日は上述の通り傘を持ち歩いていたので、このところの自分のポカぶりを鑑み、傘をどこかに置き忘れることは必定、と警戒していたのですが、無事傘をうちまで連れて帰ることができた代わりに、どこかで使っていたルーズリーフのノートを忘れてきてしまいました。B5サイズのけして小さくはないノートだったのに、一体どこに置き忘れたのか、全く記憶が欠落しています。一応今日の行動を省みて、多分ここだ、と思うところはあるのですが、それにしてもこの己の不甲斐なさには、怒りを通り越してもう力なく呆れるよりありません。
 そんな気分のときに、小学生を暴行した中学校の教師が逮捕された、というニュースが。年齢38歳、勤務態度はまじめ、性格はおとなしい、女子テニス部の副顧問を熱心に務めていた、と報道されている内容はまさに判で捺したようなつまらないものです。私は、教師だからどうこう、というようなことは言うつもりはありませんが、38歳の分別盛りな大人が、何故に自らの妄想の世界だけで満足できなかったのか、どうしてどこかの時点で破滅的な暴走を食い止めることができなかったのか、を知りたいです。教師の世界も、いろいろとストレスのたまる大変な仕事だとは聞いています。38歳という中堅クラスの年頃になって、今まで以上に過剰な仕事をせざるを得なかった状況でもあったのかもしれませんが、それで自暴自棄に陥ったのなら、ヒトに迷惑をかける前に、心身症で入院するなり、極端な話自殺でもしておいてもらったほうが良かった、というのは乱暴な話でしょうか? 私としては、傷つけられた子供のことを考えると、そう極端な話ではない、と思うのですが。
 それにしても、またもやこんな愚か者のために、圧倒的大多数の罪なき創作物や好事家達が槍玉に挙げられるのか、と思うと、暗澹とした気分にさせられます。本当に一線を越えてしまう輩と越えない人々との本質的な相違点を明確にしないと、日本のオタク文化は確実に魔女狩りの贄に供せられてしまうでしょう。

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新作短編 その4

2008-06-22 18:16:13 | 麗夢小説 短編集
 あれ? なんでなんでしょう? 確か昨日ちゃんとアップしたはずだったんですが・・・。
 今、今日のブログを、と思ってアクセスしたら、昨日の分がすっかり消えて無くなっているではありませんか。うーん、全く原因が分かりません。
 どうもこの数日、原因は不明なのですが、信じられないポカをすることが目立ってきてます。先日は仕事帰りにヘルメットかぶらないでバイクで走り出そうとしましたし、昨日も出張先で使う大事な書類だから、とわざわざ準備万端整えておいたにも関わらず、それを見事に忘れて、本人はカバンを開けるまでちゃんと入れた、と信じ込んでいたりとか、ともかく訳が分からないほど凡ミスが続いているのです。このところ暑くて寝苦しくて寝不足気味だったのが何か影響しているのかも? と言うわけでようやく物置から扇風機を出してきたのですが、これで少しはマシになるでしょうか?
 と言うわけで、あらためて連載小説をアップします。起承転結の承の部がこれで終わります。次からはいよいよお話が転がる転の部です。一気にクライマックスまで持っていきたいところですが、何よりまずは時間が欲しいですね(苦笑)。

-----------------------以下本文----------------------------

 朝倉幸司は、マンションからほど近い、とある病院の一室に運ばれた。麗夢達の力と、榊、鬼童の適切な処置によって一命を取りとめたとはいえ、長時間の低体温状態で、特に手足はやや深刻な凍傷になっている。四肢切断という最悪の事態を避けるためにも、一刻も早く本格的な治療が必要とされたのである。
 ようやく朝倉の病室で人心地ついた麗夢は、榊達に朝倉が見ていた悪夢の内容を話した。
 どことも知れぬ雪山で遭遇した200名余の軍人達。朝倉がその中に取り込まれていたこと。そして、円光の気と合わせて繰り出した浄化の気を浴びて、完全に雲散霧消してしまったこと。特に榊は、悪夢の源である死霊達が消滅したとの話に、手放しで喜んだ。
「しかし、これでこの事件も迷宮入りにならざるを得ませんな」
 と口では苦笑を漏らしながらも、連続凍死事件が事実上解決したことに、榊は心から安堵したのである。一方、鬼童や円光は、まだ榊ほど気を抜いてもいられなかった。何しろ、どうにも謎が多すぎるのだ。
「それにしても、なぜ彼らが狙われたのでしょうね。麗夢さんのお話を伺う限り、その死霊は多分八甲田山で遭難した旧日本陸軍の兵士達じゃないかと思うのですが、そもそも彼らが東京くんだりまでわざわざ出てくる理由が判りません」
「それに、あれ程の冷気を発する死霊にしては、あまりに脆いのが拙僧には気になる」
 二人の疑問は、朝倉の夢に入ったときから、麗夢自身も引っかかっていた事柄だった。特にあのあっけなさ。まさかとは思うが、今になってみると、彼らは抵抗の末麗夢達の気に呑まれて浄化・消滅したのではなく、自ら引いたようにも見えないこともない。
「まあ、朝倉が目覚めればはっきりするだろう。取りあえず今日の所は解散しましょう。麗夢さん、ご苦労様でした。アルファ、ベータ、それに円光さんと鬼童君も、ありがとう」
 榊の勧めに、麗夢達も一応頷いた。実際確かに邪気は去り、円光の心にも鬼童の装置にも、妖しげな気配は感知されない。それに、穏やかに眠る朝倉の容態も、今はすっかり安定している。あとは朝倉が目覚めるまでの間、彼らがここにいて何が出来ると言うものでも無かった。
「判りました、榊警部。朝倉さんが起きたら教えて下さいね。行きましょう、アルファ、ベータ」
「あ、僕も行きます、麗夢さん」
「拙僧も、失礼いたす」
 小さなお供を連れてきびすを返した麗夢の背中を追って、鬼童と円光が慌てて病室を後にした。
「さぁて、どうしたものか・・・」
 麗夢達を見送った榊は、静かにベットで眠る朝倉の寝顔を眺めながら呟いた。心は既に、朝倉の件をどう報告するか、に移っている。しばらく捜査その物は続くだろうが、もちろん死霊の仕業ですとは言えないので、そこはそれ、今までの経験を生かして適当にそれらしくまとめなければならない。まずは目覚めた朝倉を聴取して、その内容を加味して話を作り上げないと・・・。榊は、思わず鼻歌の一つも歌いそうな位に軽くなった気分のまま、その文案を練るのに熱中した。
 この気分が、数時間後、早とちりの誤解だと気づくことになろうとは、今の榊には想像すら出来なかった。

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火星の氷ついに発見?

2008-06-20 22:16:14 | Weblog
 蒸し暑いかと思うと、夏の夕立もかくやと言わぬばかりな雨が降り注ぎ、また日が差して蒸し暑さをアップさせる、という不快指数ばかりがうなぎのぼりな一日でしたが、予想天気図を観ていると、日本海上の梅雨前線がこの土日で九州から紀伊半島あたりまで南下してくるみたいになっています。梅雨の終盤にはこうしていったん北上した前線が南下し、その後また北上して梅雨明け、というパターンを踏むことが多いように思えますが、この動きもそんな終盤を意味するものなのでしょうか? 梅雨明けにはちょっと早すぎる気もしますし、週間予報ではとりあえず一週間ずっと天気はぐずつく予報なのでしばらくは様子見するのがよさそうです。

 さて、どうやら火星にも水があることがほぼ確実のようです。NASAの発表したところによると、火星で調査活動を続けているフェニックスが掘り返したところに現れた石ころ上の立体物が、時間の経過とともに消滅したのが観測されたとのことで、これは露出した氷が蒸発したためであろう、と推測されているそうです。その様子は、NASAのサイトで観ることができます、って、GIFアニメですか! なるほど、消える様子はよく判りますけど、NASAでもGIFアニメ使っていたとは、少々驚きました。
 それはさておき、あとは採取した土から氷やそれが溶けた水が確認できれば火星にも水があることを完璧に証明できます。その次は有機物やできれば生命体の発見に挑戦してもらいたいです。
 それにしても、はるかかなたの異星の地で、ただ黙々と働き続ける唯一の機械、というのは、なかなか心をゆるがせる想像をもたらすものですね。

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これも市の行政区域なのですが、そう遠くない将来に自然に帰るかもしれません。

2008-06-19 22:17:39 | Weblog
 昨日から妙に眠気が強くて、今日は朝起きるのが大変でした。それでも何とか一日仕事して帰ってきたのですが、昨日に続いて今日もお風呂で半身浴中に寝てしまい、特に今日は、危うく読んでいた本を湯船に落とすところでした。これもアレルギーの一症状なのでしょうかねぇ。あるいは薬の副作用か・・・。できれば週末はゆっくり寝たいところですが、この土曜日は色々あって仕事をしなければならず、日曜日もどれだけゆっくりしていられることか、危うい状況です。全く、倒れないようにだけはしませんとね。

 さて、私が仕事する拠点から少し南に山の中に入りますと、大体こんな風な風景になります。


撮影している場所で標高500mくらいでしょうか。周辺の高い山で7,800mくらい。もう少し更に山に入りますと千メートル級の山並みが連なる大峯山脈になりますが、このあたりはその裾野くらいになります。もちろん、といっていいのかどうか判りませんが、ここの住所は、市町村のうちの市になります。もっとも、平成の自治体合併で村から市になったということなのですが。谷沿いの小さな平地に沿ってヒトの活動領域が連なっておりますが、ほとんどお年寄りばかりで、いわゆる限界集落、と呼ばれる地域でもあります。
 市町村合併、まあ色々と物議をかもしはしましたが、結局は役所の公的サービスをなるべくヒトの多いところに集約し、こういう山を切り捨てにかかった、というのが本質だったような気がします。何となれば、この辺の人々で、たとえば土木業を営んでいたヒトは、村から得る道普請などの仕事で生活が成り立っておりました。ところが市に合併になった途端、仕事が回ってこなくなったそうです。まずお金自体が都心部のヒトの多いところに優先的に落ちるようになってきているのでしょうし、仕事があっても、中央に近い業者が仕事を得て、かつての地元業者には回ってこなくなってしまったらしいのです。
 私は人々を中央に集約するその方向性自体は正しいと考えますが、もう少しやさしく山中の集落を看取りながらとか、住民を都会への「疎開」を政策的に促しながらできないものか、とふと思いました。姥捨て山よろしくただ切り捨ててしまっては、何か大事なものまで知らず知らずのうちに捨ててしまいそうな気がします。

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蛇アレルギーじゃなくて花粉症だと思いますが、とにかく今日も厄介な症状に悩まされています。

2008-06-18 21:17:31 | Weblog
 今日、仕事の帰りにマムシを発見してしまいました。



 今日の仕事はいつもの山の中ではなく、神武天皇稜も近いそこそこ町の一角だったのですが、そこから歩いて帰宅の途についてまもなく、道端に寝っころがっているのを発見したのです。長さ40センチほどの小さな蛇ですが、ずんぐりした体と独特の縞模様、三角形の頭は間違いなくマムシです。じっと動かないので生きているか死んでるのか判りませんが、刺激すると飛び掛ってくることもあると聞きますから、遠くからそっと撮影だけいたしました。山の中ならともかく、こんな車もよく通る道で見かけるとは思いませんでした。

 さて、このあいだから難儀しているイネ科雑草花粉によるアレルギー症状ですが、スギよりも花粉が重たいのか、窓を開けていても室内では症状が出たりすることはなく、雑草の密生地を無防備に歩き回ったりしない限り、結構大丈夫だったりします。そこで今日は思い切ってマスクなしで一日過ごしていたのですが、少々甘く見ていたのか、家に帰り着いてから体中発疹が出て痒くてたまりませんでした。
 抗ヒスタミン剤を飲めば症状は治まるのですが、副作用を考えるとなるべく飲みたくないですし、もっとひどい頭痛がしたりするような耐え難い症状が出たときのために、薬を取っておきたいとも思うので、とりあえず今のところじっと我慢しています。
 花粉はかくのごとく厄介きわまるのですが、ドイツで、交通の混雑による大気汚染と小児アレルギーを結び付ける有力な証拠が見つかったと発表がありましたし、鳥取大学では、黄砂に付着して飛んでくる重金属などが、喘息などを悪化させている可能性を唱えるなど、大気汚染とアレルギーの関連が相次いで発表されています。実際に大気汚染物質に、アレルギー症状等の悪化を促す効果があるのかどうかについては、今後の研究を待たねばなりませんが、いずれ何らかの証明が専門家の手によりなされることでしょう。原因が判れば対処の方法も具体的に描けるかもしれませんし、今後の研究に期待しています。



 
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あまりにも永かった執行猶予でしたが、それでも執行して終わり、というのではお粗末な気がします。

2008-06-17 21:17:44 | Weblog
 宮崎勤、まだ生きていたんですね。死刑判決が出てから随分になりますけど、冤罪の可能性がありえない死刑囚を何年も国費すなわち税金で養っていたと思うと、何ともいえない苦い思いがいたします。しかも、この男は世間のオタクバッシングの時代を招きよせた張本人! まさに憎んでも余りある大罪人というべき輩です。それより何より驚いたのが、主任弁護人が再審請求の準備を進めていた、という話。一体この期に及んで何を争うつもりだったのでしょうか。それこそ理解に苦しむ行動だと感じました。
 ただ残念だったのは、結局この種の人間がどうしてこの種の犯罪をなすにいたったのか、その基本的問題点が解明されなかったこと、です。動機の未解明が残念、と識者のコメントが新聞に載っていましたけど、そんなあやふやな心理的問題点だけでなく、もっと生物学的・器質的な問題が脳や遺伝子になかったか、と私は今でも考えています。あまりおおっぴらにはいえないような趣味嗜好を有する大勢の人畜無害な人たちと、この種の一線を越えてしまう極少数の犯罪者との間には、必ず何か明確な相違点があるんじゃないか、と感じるのです。もちろん社会的、心理的な解析の必要性も認めないわけではないですが、これだけ遺伝子解析や脳科学が進歩した現代において、もっと根本的な視点から、生物学としての異常者解析があってもいいんじゃないでしょうか。相手が死刑囚ならなおさらで、是非積極的にそのサンプルを収集し、解析の役に立てるべきです。それがひいては、先々の犯罪抑止にもつながるんじゃないか、と思いますし、今までその視点を放棄していたがために、いまだにオタクが犯罪者予備軍、アニメやゲームが犯罪促進物であるかのごとき、不当な扱いが止まないでいるんじゃないでしょうか。百把一からげの中にも、全く人畜無害・理性的で常識家で犯罪を起こす可能性などほぼありえない健全な人間が圧倒的多数を占めることを証明し、我らの愛好する文化がけして危険物ではない、単なる空想的な趣味嗜好の産物であることを明らかにすることで、偏見に凝り固まった無知蒙昧な政治家やマスコミを啓蒙し、真の犯罪者とそれ以外の人間を峻別して対処できるようにしなければならないと思います。そのためにも、宮崎勤を初めとする犯罪者の面々には、率先して死刑台よりもまず実験台にこそ上ってもらいたいと、切に願います。

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華麗なお花畑が実はアメリカの侵略だった、というお話なのかも。

2008-06-16 22:46:02 | Weblog
 北アメリカ原産の菊の一種が、旺盛な繁殖力のために我が国固有の生態系に重大な脅威となっていると、ある大新聞に出ているのだそうです。
 植物の名前はオオキンケイキク。漢字で書くと『大金鶏菊』と書きます。その名の通り、オレンジに近い黄色の大輪が、草丈数十センチの揃った高さで咲き乱れる、なかなかに華麗な花で、かつて国土交通省が「緑化対象種」に指定し、全国各地の法面緑化などに積極的に使われていました。我が職場の近所にあるダムの堰堤にも確か群落になって咲いてました。それが野生化して外界に広がり、今や我が国の生態系を危うくするまでに侵略された、という話です。2006年2月には、特定外来生物に指定され、栽培や運搬、輸入、植栽が原則的に禁止されるたのですが、もともと荒地に強い性質なため、なかなか消滅させることができず、いまだに有効な対策が見つかっていないとのことです。
 アメリカザリガニ、ウシガエル、ジャンボタニシ、ブラックバス、植物だとセイタカアワダチソウとか西洋タンポポとか、今私を苦しめてくれているイタリアンライグラスとか、かつて様々な生き物が人間の都合で我が国に持ち込まれて居つかれてしまったわけですが、これもそんな一つということなのでしょう。
 ただ、この種の問題が取り上げられるたびに思うのは、その生き物が住みよい、繁殖に適している、と判断して萌え広がるのは、自分の遺伝子を広げようとする生物の本質的な性質に由来するもので、たとえそれが人間の都合であれなんであれ、それをまた人間の都合で抑制する、というのは何か間違っているような気がしてならないのです。セイタカアワダチソウも最初は観賞用だったと聞いていますし、また、蜂蜜の蜜原として優れていた、とも聞いたことがあります。このオオキンケイキクも確かに非常に見栄えのする端的に「綺麗」と感じさせる花であり、ひょっとしたらそういうヒトの審美眼に耐えうる外観を備えることで生き残りを図ろうとする、深遠なる大自然の神秘的戦略なのかもしれないではないですか。我が国の固有種と言われるものにしたところで、気象環境等により過去幾たびも主役は入れ替わっているはずで、今、我々が目にしている在来種も、かつては外来種だったかもしれませんし、彼らが繁殖する過程で、多くの旧在来種が滅んでいったのかもしれません。そんな歴史に、人間の作為が入ったかどうかというようなことが、今新聞ネタにするくらい大騒ぎするほどのことかどうか。ヒトってそんなに自然というものに対して影響力のある存在なのか? と逆に考えてみたくなります。
 
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カラオケを楽しんでいる間に、花の寿命が尽きてしまいそうなのが残念です。

2008-06-15 22:52:32 | サボテン
 職場の友人達と「アニソン」「特ソン」限定で、カラオケ宴会を楽しんでまいりました。私は「もってけ! セーラーふく」やら「Climax Jump」など15曲ばかりを歌って、久々に堪能いたしました。やっぱりカラオケっていいなと再認識したのですが、どうもこちらの田舎では近年カラオケのお店が退潮傾向にあり、気軽に行ける近所に店が見当たらない状況になっています。聞くところによるとゲーセンもそれほど客がいないそうですし、パチンコ屋も次々店じまいしているようです。現代人は、今一体何で娯楽を満喫しているんでしょうね?

 さて、先週の木曜日、ようやく海王丸の花が咲きました。少し厚めの白い花弁が折り重なり、一番下が透明感のある緑色をしているなかなかに綺麗な花なのですが、昼間いなかったり折からの悪天候で花が完全に開かなかったりで、結局中途半端な姿しか見ることができませんでした。



花の寿命は数日ありますが、曇りや雨の日は閉じたままですし、晴れた日でも、11時ごろ満開になって、15時にはもう閉じてしまうので、平日に綺麗に開いた花を見ようと思うと仕事を休む以外に手がありません。花よりも遊びを優先した結果ですからしょうがないといえばしょうがないのですが、また来年までおあずけかと思うと少々つらいものがあります。明日が好天気なら、いっそ仮病でも使ってみるか? などとアブナイことを考えてしまいそうです。

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