かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

鹿児島最終日

2009-11-30 15:29:46 | Weblog
長かった出張週間もようやく今日で終わりです。鹿児島行は出発時に色々あったので、家に無事帰り着くまでは油断もできませんが、予定していた仕事はほぼ完璧に遂行でき、充分満足できる成果を得られたと思います。私的にも市立美術館に行けましたし、黒豚や魚もそれなりに堪能しました。
誤算は南国でも珍しい位のバカ陽気で、出発時必須だったコートが昨日までは完全にお荷物だった事でしょうか。まあそれも、今日は冷たい北風が強くて終始役に立ってくれましたし、これから帰る奈良の地ではなくてはならないものですから、多少苦労してもそれだけの価値はあります。
鹿児島には、来年以降も仕事の関係でちょくちょく来ることになる、というか、来ることができるようにならないと、来年の仕事環境は大分厳しくなってしまうのですが、そうならないように努力して、またここまでやってきたいですね。
ということで名残は惜しいですが、しばしの別れを告げるといたしましょう。写真、無事送れておりましたら、さらば鹿児島よ、また来るまでは、としばし別れの涙もにじんだかもしれない、桜島の雄姿です。
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鹿児島2日目。市立美術館に行ってみました。

2009-11-29 23:05:57 | Weblog
今日は仕事の合間に、この間秋に訪れた際に行きそびれた、鹿児島市立美術館に足を運びました。
常設展観覧が200円と随分リーズナブルな美術館ですが、東郷青児などの鹿児島に縁の深い芸術家を始め、内外の作品が集められて、定期的に入れ替えながら公開されています。そのために一回に見る事のできる点数は少ないのですが、一つ一つじっくり鑑賞できるのがありがたいです。絵と立ち位置も近く、その気になれば容易に触れることもできます。ガラスケース越しではありますが。
それでも、ほとんど額を擦り付けるように近くまで寄って絵を観ると、油絵とはなんと面白いものなのか、と改めて感じます。例えば展示してあったモネの『睡蓮』。離れて見ると、私には曖昧模糊とした一種幻想的な風景に見えるのですが、近づいて見ると当たり前ですが異なる色の絵の具が幾つも重層しているのがわかります。載せられた順番も解る訳ですが、その部分の一番最後の一筆がどうして必要だったのか、ないとどうなるのか、などと考えるとなかなか楽しいものがあります。レベルはもちろん比べること自体どうかしている訳ですが、自分で絵を描いている時に常に悩むのが、どこで描くのを止めて仕上げとするか、です。昔の大家も今の有名無名の芸術家達も仕上げの最後をどう決めるのか、実に興味があります。
吉井淳二の『北国の漁婦』でも、どこかの漁村のおばさんが目の前に無造作に並べているタイやサバが、離れて見ると実に写実的でテカリ具合などまるで実物を見ているかのようなのですが、近づくとたちまち複数の油絵の具が雑にさえ感じる載せられ方で重なりあっているだけに見えます。どこでそのように見える形と判断して描くのを止めるのか、実に不思議です。
そんな事をつらつら考えながら見ているうちに、いつの間にか時間が過ぎてしまいました。
またいずれ鹿児島には来ることになるでしょう。その時には是非もう一度訪れて、入れ替えられた別の絵を観てみたいと思います。
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色々ありましたがなんとか到着

2009-11-28 11:12:05 | Weblog
今朝は4時半に起床。メールチェックして返事をいくつか書きつつ朝食や着替えを済ませ、出かける前の日課である易占で今日の運勢を見てみました所、坤の六四と出ました。占断は『ふくろを括る。咎も無く誉も無し。』吉凶判断からすると、静かにして出しゃばらなければ無事、小凶以上小吉未満と言うところでしょうか。これから旅に、それも昨日の高松に続いての連戦に出かけるという時にしては少し悪い結果でしたが、これで大凶なんて出たら出発を見合わせようか、はたまたルートを変更しようか、と大弱りでしたが、とりあえず良くも悪くもないならよいかと出発しました。今日は飛行機、それも今何かと話題の鶴のマークに乗る予定だったので、少し慎重になっていたのです。
でも、最寄り駅について早速困ったことが続けざまに発生してくれました。あらかじめ調べておいた電車が無いのです。そんなバカな、と駅の時刻表を見てみましたら、私が私鉄のサイトで調べたのは平日のもので、今日土曜日は別のダイヤで運行していたのです。とはいえ、そもそも飛行機に乗るために、1時間程予定には余裕を組んであったので、さほど慌てる事も無く数分遅く出る電車で出発しました。
これで安心したのも束の間、約1時間弱の乗車時間も半ばを過ぎようかと言うところで、今度は急に腹具合が悪化してきました。出張の疲れか例に無く早朝未明から動き出したためか、体調の急変にはほとほと参りました。既に途中の停車駅を過ぎて目的地の終点までノンストップ、もっとも仮に停車したからと言っても、次の電車では飛行機に間に合いません。もうひたすら早く駅に着く事を祈って耐え忍び、どうにか間に合って駅のトイレに駆け込みました。
こうして、既に予定よりも無視できない遅れをきたしているので、半ば焦りつつ空港連絡バスの乗り場に急ぎ、発車間際に飛び乗って今度こそ一息ついたと思ったのですが、乗り込んだバスが渋滞に捕まり、ノロノロとしか進まないではありませんか。容赦なく刻まれ消費される時間に想定していた余裕がなくなって行く中、ただシートに座っているしか出来ず、さっきにも増して祈る思いで焦るうちに何とか渋滞を抜けて空港にたどり着けました。
時間にはまだ僅かながら余裕があり、これなら間に合うと今度こそ安心したのですが、その目の前で繰り広げられる混雑に、安心は脆くも潰えました。
手荷物検査所がどっと押し寄せる団体さんで溢れかえっていたのです。とにかくここを抜けないと搭乗口に行けませんから、少しでもすいている列に並び、かたつむりの這うようなペースで動く列に今度こそ本気で焦り、ポケットに小銭入れを入れていたのをすっかり忘れていてゲートで引っかかっては泡を食い、などしてから、ようやく搭乗口に走りました。またこれが空港でも一番端っこの遠い所でしたが、息が切れるのも構わず駆けに駆けて、ようやく間に合わすことができました。
早朝から何をやっているのだろうと、無事鹿児島に到着した今でこそ苦笑する余裕もでてきましたが、その局面局面では心底焦りまくりました。本当に疲れました。まあこれで厄払いできたのならいいのですが、仕事の方がどうなることやら、油断しないようにしようと思います。
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とりあえず帰ってきましたけど、またすぐに出かけます。

2009-11-27 20:05:31 | Weblog
 とりあえず、風邪を引いたり事故にあったりすることも無く、無事帰ってきました。まあ明日早朝から今度は鹿児島に出かけるので、本当にほんの一時、心身を休めに戻ってきただけですが、高松から直接鹿児島に移動するより、一旦こっちに戻ってきた方が、交通の便とか外泊を減らせるとか何かにつけ都合が良かったため、一晩だけ寝に帰ってきたのです。余り休む間もありませんが、疲れが残らないよう気持ちだけでもゆっくりと過ごしたいと思っています。
 さて、今回は恩師に挨拶をすることができ、仕事でも3年ぶり位でお会いする方とも出会えて旧交を暖めることもでき、総じて益があった、と思いました。ほとんど様変わりした街の様子の中で懐かしいお店を見つけてうれしくなったり、仕事とはあまり関係ないところでも収穫がありましたし、食べ物やホテルも上々で、毎回旅がこんな調子ならいつでもどこでも出かけたいくらいでした。まあ実際にはそうそういい思いばかりするモノではなくて、例えば今回だって異様な陽気にコートがすっかりお荷物になってしまったり、というようなことがありましたが、そういったもろもろも含めて経験するのも旅の醍醐味というものでしょうから、無事に帰宅できれば万事OK、と思うようにしております。
 さて、当面鹿児島から戻るまではほとんど何もできないので、同人活動もお仕事も帰ってきてからになります。そのときにはもう月が改まっているわけですが、いよいよせまるイベントに備え、活動を強化して行かないとなりませんね。

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高松2日目。

2009-11-26 21:18:47 | Weblog
今回宿泊したホテルはネットの宿検索サイトで見て、朝食付き3980円ともう値段だけで決めたのですが、結果的には当たりでした。
土地勘があるのをいい事に大まかな場所だけチェックして詳細は気にかけずに来たために、チェックインの時に初めて予約したのがウィークリーマンションということに気がついた体たらくです。でも、ワンルームマンションをベースにした部屋は一人寝るには十分過ぎる規模で、面積だけならちょっとしたシティホテルよりも豪勢です。冷蔵庫や電子レンジも備え付けでありますし、全自動洗濯機に洗剤まであって、おかげで汚れものを綺麗に洗ってから持ち帰る事ができます。
これまでコインランドリーが併設されているホテルはいくつか見た事がありますが、先に使っている人がいたりして、案外思うように使えないものです。それがここでは無料でいつでも自由に洗濯をする事ができます。
朝食もトーストにゆで卵、コーヒー、ジュースにインスタントスープと簡単なものでしたが、私には十分な量でしたので、満足しています。
また機会があれば利用したいですが、高松にはなかなか来る機会もなさそうなのがちょっと残念です。他の所のウィークリーマンションも同じようなサービスを提供してくれるのなら、選択肢として考えていきたいですね。
ところで、写真は今日の仕事先であるタワーです。右手の建物が高松駅。私が居た頃はまだ宇高連絡船があって、駅舎も港と一体になった独特なものでしたが、今は全く面影がありませんね。
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高松

2009-11-25 21:36:13 | Weblog
仕事で何年かぶりに四国の高松に来ています。
少し時間があったので、かつて4年間を過ごした大学で恩師に挨拶し、色々思い出話や四方山話に興じつつ名物のうどんをごちそうになりました。最近は奈良でも美味しいうどん屋がありますが、やはりこちらは一味違い、値段も安い。高松には明後日まで滞在しますので、店をはしごしていくつか違う味を試してみたいと思います。
その後、一仕事片付けて暗くなった街を久しぶりに歩きました。当たり前な話ですが、記憶そのままの所もあれば全く様変わりな所もあります。
写真は完全に面影のない瓦町駅。高松の私鉄琴平電鉄の3路線が集中するターミナルですが、私の記憶にあるのは鄙びた平屋造りの駅舎でした。それが今はこの通り、立派な建物になってデパートまで入っています。
かつてお世話になった街が発展して行くのは素直に嬉しい事ですが、一抹の寂しさは正直な所拭いきれないようです。
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少しPCの調子がおかしいのですが、原因がはっきりしているのでとりあえず静観です。

2009-11-24 21:29:36 | Weblog
 この間からどうもPCの動作がもたつき、特に起動時になかなか入力可能にならない、という現象が出ています。まあしばらく待てば普段どおり動くのでのんびりやってはおりますが、たまに急いでいるときなどはどうにも腹立たしいときもあったりします。
 原因は、どうやらおかしくなる直前に導入したMS社のSecurity Essentials というアンチスパイウェアソフトのようです。無料で配布されており、常駐して保護してくれる、というので試しに入れてみたのですが、起動時にまっ先にチェックをはじめてCPUリソースを食うのかして、ほとんどフリーズ状態になってしまいます。しかも、今までのAvest!とSpybotの組み合わせで、感染したり異常を感じたりしたことは過去一度も無いので、あえて更に重たい思いをして新たなソフトを置く必要があるのか、という疑問も憶えました。しかし、このご時世抗ウィルスソフトにはそれなりに気を配りたいですし、ソフトによって得意不得意があるとも聞きますし、多少の不便は甘受するのも致し方ないか、と半ば諦めつつ様子をうかがっています。そのうち我慢できなくなって削除してしまうかもしれませんが、出来ればそれまでにMS Security Essentialsもバージョンアップして、少しは負担をかけないようなソフトに進化してくれることを祈りたいです。

 さて、明日からしばらくお出かけです。お天気が悪そうですし、荷物にもなるのでiBOOKは置いて行こうと思っているのですが、PC無しで数日間耐えられるのか、疑問も無きにしも非ずです。あー、新しいMacBookが欲しい!

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プリンタ故障! とりあえず応急処置して動かしてみました。

2009-11-23 21:30:24 | CG
 3連休最終日、といっても昨日は仕事だったので私にとっては飛び石連休だったわけですが、とりあえず貴重な自由時間を利用して、同人誌作成のための環境構築に乗り出しました。大分前、有志一同連携して麗夢同人誌を合作した際に導入し、あんまり大きいので職場に持ち込んで時折使っていたA3プリンタ HP DeskJet1220C を持って帰ってきたのです。前の住居は狭くてとても常設で置くスペースは取れなかったのですが、家も変わったことですし、置き場も確保できそうだったので、同人誌印刷の予備機に、また、A3ノビサイズまで打てますからスペースでのミニポスター作りに役立てようと場所を作ったのでした。

(クリックすると大きめの写真が出ます)

 そして、早速PCにつないで印刷してみようとスイッチを入れてみましたら、なんだか妙な音がしてインジケーターのLEDが、あんまりして欲しくない色と点滅で異常を知らせてくれます。何度かスイッチ入れ直したりして様子をみていたのですが、一向にまともに動く気配が無く、3年前に導入したときも中古だっただけに、さすがにもう寿命なのだろうか、と思いつつも、諦めきれずに観察を続けておりましたら、妙なことに気がつきました。印字ヘッドを左右に動かすベルトが、妙に緩んでいたのです。おかしいな、とさわっていると左側のベルト駆動部のローラーからベルトが外れたりもして、そこに注目しながら動かしてみると、完全にベルトが空回りして、ヘッドが動かないでいます。どこかベルトを張るための部分がおかしくなったのだろう、と見当をつけて、とりあえずばらしてみました(笑)。



 カバーを開けて出てきたねじ2本を外し、プラスチックの爪を折らないように慎重にマイナスドライバでコジながらカバーを外してみました。ちょっとみにくいですが、中央に横に走っているベルトが、ありえないほど波打っているのが見えます。



 しかも、のぞいてみると、いかにも重要そうなバネが、ありうべからざる場所である、プリンタ内部に落ちておりました。とりあえず拾い上げ、どこの部品だろうか、と更に観察して見ましたところ、すぐに怪しいところが発見されました。



 完全に緩んでいるベルトに挟まれるようにして、右側のベルト駆動部に繋がっている部品の左端が明らかに欠けています。ためしにその部品を右に動かしてみますと、しっかりベルトが張るようです。かけた反対側は、カギ状の引っ掛け部が丈夫な金属で出来ており、どうやらさっきのバネはこの欠けた部分と金属のカギの間でベルト駆動部をしっかりひきつけ、ベルトが張るようにしていたものでした。それなら固定してしまえばよいようなものでしょうが、駆動部ということもあり、多少は無理な動きが伝わっても吸収できるように作っておく必要でもあったのでしょう。それなら欠けたほうも金属製の丈夫なつくりにすればいいのに、何故かプラスチックで出来ていて、経年劣化でぽっきりいっちゃったのでしょう。



 折れたプラスチックを、このバネの引っ張りに耐える強度で再び接着するのはほとんど無理に思えましたので、色々思案した末、とりあえずベルトさえ張ればよかろう、というわけで、ベルトがぴんと張るまで駆動部の部品を右側にスライドさせ、それで出来た隙間に、自転車の虫ゴムを短く切ってかぶせた割り箸を挟み込み、テープで固定しました。あんまり引っ張りすぎてベルトに負担がかかるのもどうかと思ったので、割り箸は少し細めに削り、ベルトを押すと若干たわむくらいに緩むよう、割り箸の太さを調整しました。まあバネのようには行かないでしょうが、木材とゴムで多少の弾力は保てますし、本格的な修理はこれから検討するとして、とりあえず応急処置としてはまずまずじゃないかと思っています。



 一通りの作業を終えたので、再び爪を折らないように慎重にカバーを取り付け、ねじ止めして、スイッチを入れてみましたところ、初めに比べてスムーズに動いてくれそうでした。そこでPCに接続し直し、印刷してみましたら見事! 印刷できました\(@^∇^@)/♪

 さすがに年代モノなので、次はどこが壊れるか判ったものではありませんけれど、とりあえず今度のコミトレまでは寿命を伸ばすことが出来そうです。今のところ、印刷できた、という段階で、連続印刷して果たしてもつかどうかは当面様子を見ながら試して行きたいと思います。
 ちなみに、印刷してみたのは今度の新刊の表紙の一部、です。

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連載終了!

2009-11-22 22:05:03 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
 御大にうかがいましたところ、「ドリームハンター麗夢XX 蒼の機関騎士」、初版完売に付き、重版されるのだそうです。初版の部数まではうかがってないので、どれくらい売れているのか、ちょっと判らないのですが、この不況下でわざわざ増し刷りしようというのですから、出版社もそれなりの手ごたえを感じたのでしょう。この勢いで新たな連載開始、というようなお話になってくれればありがたいと思います。そのためにもお買い求めいただいた皆様は、必ず読者アンケートハガキを出して、応援くださいますようお願いいたします。

 さて、長編小説「アルケミック・ドリーム 向日葵の姉妹達」の連載がついに終わりました、と思っていたのですが、挿絵を入れるのを忘れておりました。うーむ、綺麗に終わるつもりでいたのですが、なかなか完璧には行きませんね。
 このお話、私の作品では一番完成度が高いのではないか、と今でも思っていたりするのですが、バランス、という点でも、私の到達点になると当時から考えておりました。前作の「ドリームジェノミクス」が遺伝子工学をベースとした科学なお話に偏ったり、「麗しき、夢」シリーズが歴史趣味に暴走していたり、と、まあ自分が読みたいものを書くのだ、という同人小説を書き始めた当初からの欲望に忠実に従ってきたわけですが、それだけに読者そっちのけで一人悦にはいる、というようなところが多々あった作品が多かったように思います。御大にも評されたのですが、基本的に私は理屈っぽいので、荒唐無稽なお話にも一定の理屈を要求するようなところがあり、それがお話作りに一種の枠をはめるようなところがあったり、やたらと説明好きになってしまったり、と、エンターテイメントというには難のあるものが多かったです。それに対して、この作品では、それまでの私ならたぶんあと連載10回分は様々な背景設定の説明に費やしていかにも冗長なお話作りに終始していたと思うところをスパッと切り捨て、お話の本筋だけに焦点を絞って描くことに専念することにしたのでした。もっとも、最初書きかけのときは色々とその辺の設定をあれこれ考えていて、実際に下書きではそういう説明を延々と書き連ねていたりもしたのです。その粘着質な描き方をやめたのは、描いているうちに、自分が何を描きたいのか判らなくなったからです。当初ROMちゃんをも一回描こう、とだけ思って書き始めたのですが、どうROMちゃんを復活させるか、ばかり考えていて、途中で、はたとキーボードを叩けなくなってしまったのでした。結局瑣末な設定ばかり考えていて、お話の主題を全く想定していなかったため、書いているうちに、何故ROMちゃんでないといけないのか、訳がわからなくなってしまったのです。テーマの設定の重要さは一応頭ではわかっていたつもりでしたが、結局理解はしていなかったのですね。書きあぐねてから一旦それ以上続けるのを止め、振り出しに戻ってテーマを考え直すことにして、最終的にはROMちゃんに命の大切さを学んでいただこう、という基本が生まれ、相手役にジュリアンの魂を開放したシェリーちゃんを選び、今度はROMちゃんも救済してもらおう、というお話になったのでした。後はどうやって二人を出会わせるか、という点にだけ話を絞り、どうせなら土地勘のある関西に来てもらおう、と様々なエピソードをつむぎだしたわけですが、その過程で、どうせならやったことの無い一人称で書いてみようとシェリーちゃん視点でモノローグで進めることに決め、話の筋を進める三人称と重奏させながらクライマックスに持って行く、という、書いていて実に楽しい経験をしたのでした。当時はちょうど「マリみて」にはまった時期でもありましたので、そのテイストをちょっとばかり取り入れて二人の関係を設定したりしましたが、見ず知らずの何の接点も無い二人の少女を偶然出会わせる、という、以前の私には暴挙としか思えない形でスタートさせた話が、最後の最後まで、私としては適度な適当感を作品に付与することができ、私の作品の中では異例の出来栄えになったのではないか、と思っている次第です。
 さて、新作、現在も挿絵と表紙を作成中ですが、自分ではなかなかこの『アルケミック・ドリーム』を超える作品を書けるという感じがいたしません。多分それにはもう一皮、何かが剥けないといけないのだろうな、と思いつつ、次の作品ではそんな過去の自分を超える努力をして、成長を実感してみたいと思っていたりもします。まあそう簡単には行かないでしょうけど。

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17 お姉さまは私 その4

2009-11-22 01:00:00 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
「あ、麗夢さん達だ!」
 いよいよ飛行機が空港ビルを離れ、滑走路に向けて動き出した。ふと窓の外を見た私は、そこにかけがえのない人達の姿を捕らえて、思い切り手を振った。「友人」こと赤ちゃん、もちろん名前はROMちゃんにも窓の外を見せる。見えているかどうか判らないけど、きっとお互いに見えているんだ、と私は信じた。
 ありがとう皆さん。また会う日まで、ごきげんよう!
 やがて飛行機は向きを変え、空港ビルが見えなくなると、離陸準備のため私は子供用に調整されたその座席のシートベルトを、私とROMちゃんの身体にしっかりと付けた。
「さあ、私の国に帰るわよ、ROMちゃん」
 私は、隣で手足をばたつかせている赤ん坊に話しかけた。
「これから毎日お話ししようね。色んな所にも連れてって上げる。バイロン湖畔のお花畑とか……」
 私がぷにぷにのほっぺに指をつんつんさせると、ROMちゃんも小さな手で私の髪の毛を引っ張った。
「でもねROMちゃん? 今度は、私の方をお姉さま、と呼んでもらうわよ。何たって私の方が年上なんだから」
 その時には、是非ピンクのワンピースに白のエプロンドレスを着せて、頭にはちゃんとピンクのリボンを結ばせよう。
 私は早くその時が来ればいい、と祈りつつ、いよいよ離陸を開始した飛行機のGに、ゆったりと身をゆだねた。



 終
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17 お姉さまは私 その3

2009-11-22 00:00:15 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
「違うわよ。実はね……」
 赤ちゃんをあやす私に、麗夢さんはかいつまんであの後のことを教えてくれた。
 麗夢さんが私を気絶させた直後、円光さんの必殺技、『夢曼陀羅』というのが炸裂したそうだ。それは、半径1キロにも達する巨大なもので、大阪城を中心に地面に描かれ、その辺りの魔物や、瘴気という負のエネルギーを軒並み吸引、消去したんだって。お姉さまはその時、身の丈40mを超える怪獣になっていて、眠り込んだ私の身体を鷲掴みにしていたそうなんだけど、夢曼陀羅の力にすっかり吸い込まれてしまったらしい。麗夢さんが言うには、お姉さまのおかげで夢魔を逃がすことなく、きれいさっぱり浄化出来たんだとか。ほんとならそれですっかり全てが消えて終わったはずだったんだけど、私を助けに来たみんなは、私が眠りながら抱きかかえているものに気が付いて、戸惑ったんだって。
 何故ならそれが、この赤ちゃんだったから。
「私が、赤ちゃんを……?」
「そうよシェリーちゃん。赤ちゃんはピンクの浴衣にくるまれていたんだけど、何か覚えがある?」
 ピンクの浴衣? 私は覚えがあるどころではなかった。私は赤ちゃんの顔をもう一度見た。すっかり機嫌を直して笑う赤ちゃんの目元や口元は、言われてみれば確かにそっくりではないか。
「お姉さまだ……」
「え? どう言うことシェリーちゃん?」
「だから、この子、お姉さまなのよ! ROMお姉さまなの! 麗夢さん、お姉さまは死んじゃいなかったんだわ!」
 赤ちゃんは、ROMと呼ばれたのがうれしかったかのように、一段と笑い声を上げて、きゃっきゃと喜んだ。
「そうか……」
「まさかとは思ったが……」
 鬼童さんやヴィクター博士が腕組みして考え込み、おじいちゃんは気むずかしげなお顔で二人に言った。
「大丈夫なのか? その、赤子があの怪物のなれの果てだとしたら……」
「おじいちゃんお願い! 私に育てさせて!」
 私は思わずおじいちゃんに言った。
「ま、待てシェリー!、幾ら何でもそれは……、第一、まだ安全と決まったわけではないのだぞ」
 慌てて私を説得しようとするおじいちゃんに、円光さんが言った。
「しかし、今のこの赤子には、邪気も何も感じない。ただの普通の赤子にしか見えぬ」
 麗夢さんも言った。
「そうね。元は確かにROMだったかも知れないけど、今はただの赤ちゃんでしかないわ」
「しかし、だからといってシェリーが育てるなど……」
 なおも難色を示すおじいちゃんに、ヴィクター博士が言った。
「ならば僕が引き取りましょう。シェリーちゃんに御世話してもらいながら、僕が育てますよ。それならどうですか?」
「ううむ……」
「お願い、おじいちゃん!」
 必死な私に、榊警部や鬼童さん円光さん、それにハイネマンさん達も味方してくれた。こうなるとおじいちゃんも一人頑張ってもいられないのだろう。とうとう最後にはヴィクター博士の提案に乗る形で、首を縦に振った。
「……判った。だが勘違いしないよう念のために言っておく。君にシェリーを嫁がせるわけではないぞ」
 榊警部が笑い出したいのを堪えて、向こうを向いて背中を震わせている。麗夢さんはやれやれと肩をすくめ、ハイネマンさんは、将軍、それはないでしょう、と呆れ顔だ。当のヴィクター博士はと言うと、顔を真っ赤にしてそんなことはないと必死に否定していた。
 私はと言うと? 
 まだ結婚なんて判らないし、第一私には夢の中で約束した人がいる。ヴィクター博士には悪いけれど、あくまでもお付き合いはこの赤ちゃんの御世話に限らせてもらおう。
 そう言うわけで私は赤ちゃんの養育係になりおおせ、こうして特別に王室専用機に席を設えてもらい、一路母国へ帰ろうとしているのである。
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一日ひたすら新作小説の表紙絵作成に没頭しておりました。

2009-11-21 22:29:55 | ドリームハンター麗夢
 なんだか寒い寒いと毎日言っている気がしますが、今日も相変わらず寒い一日の中、ひたすらPCの前でスタイラスペンを握り、コミトレ新刊の表紙絵作りに励んでおりました。もうCGをまともに描くのは久々なのでどうにも勝手がつかめず、結局、初心に帰って下絵をペイント系ソフトでざくっと描き、そこからイラレで線画を起こし、フォトショで彩色と仕上げを行う、という、昔々に確立した手法で描くことにしました。後は再びイラレに戻し、他の素材と組み合わせて表紙として仕上げる予定です。後は挿絵をもう一つくらい描いて、本の体裁を整え、印刷に取り掛かりたいですが、まあ何とか年内にめどつきそうです。家人の分の年賀状の作成・印刷もありますから、効率よく事を進めていかないと、てんてこ舞いしそうですね。

 さて、そんな時間の惜しいときではありますが、明日は仕事で一日出なければなりませんので、お絵かきの続きは明後日になりそうです。そこであらかた仕上げて、来週の出張週間に入りたいところです。

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ちょっと寒すぎる気がするのですが、去年もこんな感じだったような・・・

2009-11-20 23:20:16 | Weblog
 昨日は寒かった、と書いたばかりなのに、今朝は更に輪をかけて寒い朝になりました。念のため、1枚毛布を増やして寝たのですが、結局寒さで目が覚めてしまうとは、全くもって驚きでした。そして今、多分この秋一番、と思えるほど、寒い夜を迎えています。この調子で朝を迎えたら、11月だというのに道が凍ったりすることが本当にあるかもしれない、と感じます。とにかく今夜は更に毛布一枚を追加して、少しでも温もりを維持できるよう、工夫してみたいと思います。
 でも、ひょっとしたらこの時期は異様な寒さになるものなのでしょうか。ちょうど1年前の今日は、職場に雪が積もる、という、今にして思えばちょっと信じがたい記事をアップしておりました。一昨年はPCが動かなくなってそれどころではなかったみたいですが・・・。今、問題なくスイッチを入れたらPCが立ち上がる、というのは、考えてみると結構貴重でありがたいことなのかもしれません。

 さて、ようやくの休みですので、明日は一つじっくりコミトレ新刊の表紙なぞに取り組もうと思っています。プリンタインクも新調しましたし、紙は前々からのストックがまだたんまりありますし、原稿さえ完成すればいつでも印刷に入ることが出来ます。久しぶりの同人誌製作、まだまだ完成までには時間が必要ですが、第1冊目をロールアウトしたときの快感をまた得られると思うと、今から腕が鳴ります。ただ願わくば、ただでさえ拙い腕前が更にさび付いてたりしていませんように。

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科学界から緊急アピールだなんて、よほど深刻な危機感を抱いたのでしょうね。

2009-11-19 22:18:51 | Weblog
 今朝の冷え込みはまた格別でした。遠くかすむ大峯山などは、山頂付近が白く輝いていて、どうやら雪が積もっていたようでした。まだ11月なのですが、暖かだった秋が急に冷え込んで、身体がついていかず大変です。来週は遠出が連続しますし、風邪など引かぬように気をつけないとなりません。

 さて、先日の行政刷新会議の事業仕分けで、科学技術研究開発にかかわる国の事業資金が軒並み刈り取られてしまったところですが、政府の総合科学技術会議の有識者議員から、「短期的な費用対効果のみを求める議論は、長期的視点から推進すべき科学技術にはなじまない」と見直しを求める緊急アピールが出されたそうです。また、経団連からも、「科学技術を基盤としたイノベーションの創出による経済成長が自然」、「現状GDPの0・6~0・7%にとどまる科学技術予算を、1%超にすべき」などの意見が出されたとのことです。
 考えてみるまでも無く、資源がない我が国が世界に伍してやって行くためには知恵で勝負するより無いわけで、人材こそが最大にして唯一の財産なわけですが、今回の事業仕分けでは、研究開発費とともに、若手研究者に対する助成も大幅に削り取られ、このまま行けば、到底若手育成など望めない環境にならざるを得ない状況でした。大体、スパコンで『世界一になる必要があるのか?』などと頓珍漢なことを平気でのたまう御仁が会議の主要メンバーにいること自体理解に苦しむのですが、裏で糸を引いている財務省の連中も、今現在自分たちの預かる財布さえ護ることが出来れば、5年後、10年後の我が国がどうなってしまおうが自分には関係ない、とでも思っているのでしょう。そんな省益むき出しの『お役人様』に引きずられているのだとしたら、民主党のメッキも大概薄く頼りなかった、ということになります。日本生化学会など9つの学会も「民主党の科学技術政策への期待が、事業仕分けにより失望に変わりつつある」と指摘したそうですが、私も色々問題はあろうとも、こと科学技術振興については民主党に期待するところもあったので、この体たらくには深い失望以外感じるものがありません。
 まあ基本的に権限も無い人たちの提言に過ぎない事業仕分けなのですから、あとは政府与党が責任を持って考えればよいわけです。現在の失望、未来の絶望を明日への希望に変える判断が政治に出来るのか、もうしばらく、観察を続けたいと思います。

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オリゴ糖一つでも、身体が年をとってきたことを実感させられてしまいます。

2009-11-18 21:42:54 | Weblog
 最近、またオリゴ糖を摂取しております。主に、毎朝ほぼ欠かさず食べるヨーグルトにかけて食べています。更に前から継続的に摂っていたのですが、在庫切れとともに縁遠くなり、しばらく中断しておりました。それが、たまたま近所のスーパーで安く売られているのに気づき、何ヶ月ぶりかでまた食べ始めたのです。オリゴ糖はそのままでは消化されない糖で、腸内細菌のうち、腸内善玉菌と呼ばれるビフィズス菌が餌にして増えるので、腸内細菌のバランスが大腸菌などの悪玉菌から善玉菌に傾くため、結果として身体に良い効果がある、というものです。ただ、善玉菌がある程度増えるまでは、そもそも消化吸収されないものですから、食べ始めは確実におなかを壊します。慣れるまでは約1週間くらい必要で、しばらく量を控え、我慢して食べるうちに、自然と体が慣れ、おなかの調子もよくなってきます。
 ところが、今、食べ初めて2週間ばかりになろうかというところなのですが、匙加減が大変微妙で、何事も無く食べるのが難しい状況にあります。どうも年とともに腸内細菌バランスが相当悪化していて、なかなかビフィズス菌が増えないでいるのか、はたまたわずかな量の未消化オリゴ糖でも過敏に反応するほど身体のゆとりが無くなっているのか、とにかく少し食べ過ぎただけでおなかを壊してしまうのです。おなかを壊す原因は他にももちろん色々考えられはするのですが、色々検討してみるにどうもそれらその他の影響は考えにくく、やはり主因はオリゴ糖ではないか、としか思えない、ということになります。若い頃は1週間で慣れたものも、今は2週間以上かかる、と考えておかねばならないのかもしれませんから、返す返すも途中で摂取を止めてしまったのが悔やまれてなりません。今度からは、そこそこ安く手に入るお店も見つけたことですし、なるべく切らさないように食べ続けていこうと思っています。
 ただ、これが水あめみたいなどろりとした液状なので、出張とかで何日も出かけてしまうとその間摂取できないのが残念です。いっそカプセルか錠剤にでもなっていれば良いのですが、なかなかそういうのが見つかりませんし、あってもやたら高かったりもするので、しばらくは悩みもつきません。

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