かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

新作短編 その13

2008-08-31 22:31:40 | 麗夢小説 短編集
 昨晩は絶望的、と思っていた今日の天気、明けてみれば見事な晴空で、一日、暑いくらいでした。これなら仕事もまずまずだろう、と感じたとおり、仕事の方は順調にこなすことができましたが、最後の最後で、帰路、大阪から奈良盆地のほうへ二上山-葛城山の山並みを貫くトンネルを越えた途端、空が暗くなって大粒の雨が。そのうち止むか、との期待もむなしく、雨は強くなるばかりで、結局最後は合羽を着てバイクで走ることになりました。まあ行きから雨に遭うよりは遥かにマシな結果でしたので、満足しておくことにいたしましょう。
 というわけで、日曜恒例の小説更新をいたします。ちと量が少ないのは、話の展開上ここで切って以後の展開を次回に廻したかった、というのと、単純に時間の都合ということとで、それぞれご勘弁を願うとして、早速始めましょう。どうやら、ようやく終わりが見えてきましたようです。

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・・・ユキーノシン-グンコォオリヲーフンデドーコガカワヤラミチサエシレズーゥッ、ウマーハタオォレルスーテテモオケズ、コーコハイーズコゾミーナテキノクニ、ママーヨダァイタンイィイップクヤレバ・・・。
 自然に耳についたフレーズが頭の中で鳴り響きだしたのは、果たしていつからであろうか。初めのうちこそ、確かに日本語、と思われるのに音だけではまるで歌詞の内容も理解できず、単純で画一的な旋律にも不快に近い違和感しか覚えなかったのだが、いつの間にか、そう、本当にいつの間にか、気がつくと頭の片隅にそのメロディーが流れているようになり、次第に慣らされてしまったのか、不快さも不思議さも感じなくなり、いつの間にか、歌詞の内容も判るようになってきていた。ある日、勝手に自分がそれを口ずさんでいたことに気がついたときにはさすがに驚いたが、それもしばらくするうちに当たり前になり、今や僕は・・・俺は・・・、・・・私は、自分がそれを歌うにふさわしい者である事を疑わないようになってきていた。
 思い出したのだ。
 あの日。ラッパの音も高らかに、第二大隊第五中隊長の指揮で筒井の営舎を出発し、田茂木野の老村長の言葉を無視して山に入り、文字通り地獄の1週間を過ごしたあの日の出来事を。そして、あの、全てが絶望に白く塗り固められたかのような中で、唯一さしのべられた手に誓った約定のことを・・・。自分は、その約定を果たすため、ここまで来た。だが、正確に言えばこれは、約定を違えるな、と相手から迫られ、ここまで半ば強制的に呼ばれてきた、と言うべきなのだろう。もっとも、最初のきっかけとなったスキー旅行計画、そしてあの夜の肝試しは、この私が最初に立案したのだ。そのことを思えば、無意識下では約定のことを忘れてはいなかったという強弁も、成り立つことだろう。もちろん、それが言い訳以上のものではないことは百も承知であるし、そもそもそれでどの程度損ねたご機嫌をなだめることができるかどうかも判らない。現にこうしてここまで、半ば無理矢理に引っ張りまわされてきた。もう思い出した、と謝っているのに、あえて全行程をなぞらえ、艱難辛苦を再現して見せるあたり、そのへその曲げようもうかがえるというものだ。でも、ここまで来たらそろそろその機嫌も直していただかねばならない。こうして曲がりなりにも自分は約定に従いここまで訪れた。これで契りは成就し、我が戦友、我が上司、我が部下達の魂は、永劫の苦しみから解脱し、輪廻の歩みに再び戻ることがかなうはずなのだ。さあ、もう少しの辛抱だ・・・。
「大尉、その長靴をお貸しください」
 唐突な声にびっくりして振り向いてみると、げっそりと痩せこけ、雪焼けしたどす黒い顔が、目ばかり異様な光をたぎらせてこちらをにらみ据えている。
 どうやら軽くまどろんでいたらしい。
 この、すぐそこに滝を控える窪地は、これまでの白い地獄からすれば別天地とも言うべき場所であった。左右を断崖絶壁に囲まれ、これ以上身動きが取れない、という点では絶望的な場所なのだが、そのおかげであの一吹きごとに生命力をこそぎ落とすかのような暴風雪からは護られている。ここでは、風は時折川面に吹き込んでくるだけだったし、雪も横なぎに殴りつけてくるのではなく、あくまで静かに、上から少しずつ降りかかってくるばかりで、どうということも無い。それに恐らく水辺が近いせいだろう。流れているがために凍らずにいる水が、氷点下の気温にわずかな熱を運んできてくれているのだ。ここまで我らが生きながらえてきたのも、この滝と川と崖のおかげといって間違いない。そして、緩慢にかつ確実に、命を刈り取ろうとしているのもこの川と崖なのだ。
「・・・長靴がなんだって?」
 さすがにこう長いこと連れ回されて、こちらも意識がかなり怪しいようだ。だが、更におかしさを増している部下の・・・誰だろうこの男は・・・。いかんな、このていたらくではまた「思い出せないのか!」と責められるかもしれない。難儀なことだ・・・。
「その長靴は魔法の長靴に相違ありません。その靴をお貸しいただければ、あのカラスがいるがけの上まで、ひとっとびに飛ぶことができるはずです!」
 とうとう来たか・・・。
 見上げたがけの頂に、黒々とした影が映る。どうやらこれで辛い記憶辿りの旅も終わるようだ。
「あれはカラスじゃない・・・。カラスではないぞ伍長、あれは・・・」
 そのときだった。救助隊だ! という最後の一言。それを言おうとした口が、背後から叩きつけられた叫びに唐突にふさがれてしまったのだ。
「待ちなさい! 朝倉さん! それ以上しゃべっちゃ駄目!」
 予想外の闖入者の声に、朦朧とした気分が吹き飛んだのを意識させられた。やれやれ、また一からやり直しかもしれない。でもせっかくこの現地まで出てきているのだ。大目に見てもらえないものだろうか・・・。

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銀河の歴史がまた一ページ書き改められる日が来るのかも?

2008-08-30 23:01:57 | Weblog
 どうも懸念したとおり、明日は雨模様の天気になるみたいです。ちと遠出しないとならないのに、ただでさえ休日の仕事ということでいまいち気乗りしないのに、その上雨の中での仕事となれば、大分気分も盛り下がってしまいます。うっとおしいことこの上ないですが、先方の都合もあるので日を変えるわけにも行かず、ここはあきらめて、少しでも雨が少なくなるように祈るよりありません。それと、とっとと仕事を片付けてとっとと帰ってくること。ただ、私一人なら幾らでも切り上げて帰ることができるのですが、そうじゃないのがつらいところです。

 さて、暗くなっていてもいいことはありませんので、少しわくわくするようなニュースを見たのでそのことを記録しておきましょう。
 東京大学宇宙線研究所の神岡宇宙素粒子研究施設に、新しい装置が導入されるそうなのです。この研究施設は、岐阜県飛騨市にある神岡鉱山内に建設されたニュートリノ検出装置カミオカンデやスーパーカミオカンデを建設・運用しているところで、2002年には、カミオカンデを建設して宇宙から飛来するニュートリノを捕らえ、ニュートリノ天文学という新しい学問分野を開拓した小柴昌俊東大名誉教授がノーベル物理学賞を受賞するなど、我が国における素粒子物理学の城の一つですが、今度新しく作っている施設は、現代宇宙物理の最も大きな謎の一つ、ダークマターを直接捕らえるための実験装置、なんだそうです。出来上がったのは、それら装置を収めるための部屋で、千メートルの地下に、縦20m×横15m×高さ15mの空洞です。ここに、容量800tの水タンクが建設され、肝心のダークマター検出装置は、約1トンの液体キセノンを用いたダークマター直接探索検出器「XMASS検出器」と呼ぶそうで、これまでのダークマター探索実験よりも100倍優れた感度でダークマターを直接捕らえることができるため、これまで正体不明とされてきたダークマターが発見できる可能性が期待されているのだそうです。
 ダークマターというのは、宇宙に存在するとされる、これまでの宇宙観測データだけでは説明のつかない「目に見えない」大量の物質のことで、現在の宇宙の構造を形作った源とも考えられており、直接捕えることができれば、宇宙の発展の謎の究明に大きく近づくことができるのだそうです。ミステリアスな存在がまた一つ明らかになり、これまでの世界観が大きく変わるかもしれない、というのは、この種の先端科学の醍醐味の一つです。ただ、それが理解できるかどうか心もとないですが、ここは是非第一線の科学者の皆さんの噛み砕いた解説と、それをちゃんと咀嚼してよりわかりやすい表現で伝える位のことはできて欲しいマスコミのプロフェッショナルな技量に期待いたしましょう。

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日本列島どこもかしこも雨ばかり、という感じがするのに、四国では渇水というのがなんとも不思議ですね。

2008-08-29 23:26:21 | Weblog
 今日は14時ごろに落雷によって一瞬照明が暗くなる瞬間停電があったりしながら大雨がふり、1時間ほどで小降りになったものの、その後ずっと降り続けて、帰宅するときもしっかり合羽着て雨の中を走りました。夏は寒くは無いのですが、基本的に薄着なので合羽を着ても雨粒が身体に当たると結構痛いのが難儀です。
 愛知や東京では文字通りバケツがひっくり返ったような雨がひたすら降り続いているみたいで、昼のニュースなどで、家が横倒しになっているのとか、電車が脱線しているのとかを見ていると、なんとも凄まじいことになっているな、と、たかが雨、とは到底言えません。ところが、一方で四国では渇水が続いており、水がめである早明浦ダムはほとんど水が枯渇、水が無いことをアピールするかのように、ダム湖に没していた昔の役場が完全に露出して、まるで狭い川沿いに立っているかのように見えています。一応、発電用にいくらか水を残してあって、最悪それを使って生活用水などは凌ぐらしいですが、いずれにしてもこのまま雨が降らなければそれも干上がるわけで、香川県などは何年かぶりの大渇水にあえぐことになるのかもしれません。気象庁のサイトを見るたび、それとなくかつて住んでいた四国の天気も気にかけており、今年はそれなりに降っていたように見えていただけに、このニュースは結構衝撃でした。東北から九州まで大雨に注意、という予報が出ているのに、その間にある四国だけ降らないなんて、今年の天の采配はいかにも気まぐれで残酷なもののようです。
 そんな中、明後日日曜日の天気を気にかけているのですが、それというのも、休日返上で兵庫県まで仕事しに行かねばならなくなったため、道中なるべくなら雨には遭いたくない、ましてや時間雨量100mmなんていう風なのに遭遇したら、帰るに帰れなくなる、という危惧もあるからです。なんとか今日の午後までは一応曇り時々晴れ、ということで安堵していたのですが、今見てみましたら晴れマークが無くなり、曇りになって、その前日の雨もより降水確率が上がるなど、全体的に悪化の様相を示しているのが不安です。さすがに道路も鉄道も止まるほどの大雨はそうそう降らないと期待したいところですが、傘は携帯必須になりそうくらいには、覚悟が必要なのかもしれません。
 ・・・それにしても、このところ日曜日に用事が多くなっている気がします。次の週はインテックス大阪へ是非行かねばなりませんし、早め早めにやることやっていかないと、時間が足りなくなりそうです。

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大雨も雷も、しっかりした屋根の下で見る分にはなかなかのスペクタクルなのですが・・・

2008-08-28 21:40:55 | Weblog
 今日は仕事で北へ50キロほど離れたところまでバイクで走って行ったのですが、途中雨に遭わないか、結構冷や冷やモノでした。東と南の空は分厚い雲に覆われ、西側に遠く望む金剛山、葛城山の山並は、早くからすっかり白い雲に覆われて、恐らく雨も降っているのでしょう、山すそのふもとの方まで白いもやに包まれてまるで様子が見えません。唯一、北の空だけが明るい曇り空で、せめて目的地にたどり着くまでは雨が降りませんように、と祈りながらの走行でした。
 結局、幸いにして往復とも雨に遭わずに済みましたが、ところどころで局地的に強い雨が降っていたりもしたようで、道に真新しい水溜りが突然現れたりするところもあり、本当に運がよかったのだ、と改めて感じ入ったりもいたしました。
 それにしても、愛知県で1時間に100ミリを超える雨が降り、市内の川があふれて避難勧告が出たり、関東でも、日光やつくばで100ミリ超の雨が降っていたりして、随分大変な状況になっているようです。昨年は大雨で中央線が止まり、甲府駅で一晩明かしたり、昔、牛久で大雨にあい、常磐線が止まって東京へ帰るに帰れなくなる、という事態に遭遇したことがありましたが、これらの雨は、皆台風に絡んでの雨だったため、ある程度予想もできましたし、あきらめもつきました。ところが今の雨は台風とは無関係で、予測も難しいゲリラ豪雨、という話ですから、一体日本の空はどうなってしまったのか、と、その異常ぶりに驚きを禁じえません。今日は愛知、茨城、栃木でも、明日以降は奈良、ということだってありうるわけで、しばらくの間は、空と天気図をにらみながら、なるべく集中豪雨にならないように、ひたすら祈り続けるしかないのでしょうね。
 そういえば気象衛星の後継機がいまだ決まらず、気象庁の予算だけでは作ることもできない、なんていう事態に陥っているそうですが、このように気象災害が頻発する中で、現代の気象観測に必須のツールになっている衛星一つ満足に上げられないなんて、我が国の国家予算は一体どう配分されているのでしょう? 気象庁の予算がどうこういう以前に、もっと大局から衛星製作と打ち上げのためのお金をひねり出すのが国益にかなう税金の使い方、というものなんじゃないかと思います。

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今回のを見て、やっぱり東京でオリンピックするのはやめた方がいいような気がしてきました。

2008-08-27 22:13:50 | Weblog
 騒々しいオリンピックが終わってようやく世間が(というかマスコミが)静かになった気がするのですが、終わったら終わったで、見事手のひらを返して非難の大合唱を浴びせる野球の話や、ひたすら素直な素顔を見せる柔道金メダリストの口をふさぐ関係者の姿などを見せられるのもはなはだしく不愉快千万なことです。東京は将来の開催地に名乗りを上げるそうですが、そうなるときっとコミケなどのイベント事は、全部それまでに東京での開催ができないように仕向けてきそうに感じるのも、不愉快を通り越して不安にさせられます。でもそうやって我が国のマスコミが総出でたかがメダルに馬鹿騒ぎしている間に、たとえばグルジアの情勢はなんだかどうしようもなく悪化しているのが不気味です。アメリカは無理矢理にも「人道支援」と称して軍用艦艇による物資の搬入を強行、対するロシアの大統領は、グルジアの南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立を認める大統領令に署名して、それをまた欧米各国が大合唱して非難、それに応えて今度は「冷戦も辞さない」と突っぱねてみせる、という、表向き意地の張り合いを演出しつつ裏では何か解決のための工作をしてるんじゃないか? というような希望的憶測は全く通用しないかのような展開が続いています。米露とも互いに大国としての面子を黒海の小さな地域に詰め込んでのにらみ合いが果たしてどういう結末を迎えるのか、ほんのちょっとしたことが大混乱のきっかけになりそうなのが空恐ろしいです。
 また一方ではアフガニスタンで日本人が誘拐されたり、北朝鮮が核施設の無能力化を中断するなど、平和の祭典と銘打たれた行事が終わった途端、あちこちきな臭い話が雨後のたけのこのごとく持ち上がってきているように感じます。でも、それぞれ事件として表に出てきたのは昨日今日、というような話なのかもしれませんが、アフガンの危険な状況はもっと前からそうだったでしょうし、北朝鮮ののらりくらりは今に始まったことではなく、色々と小競り合いなやり取りもあったりしたんじゃないのでしょうか。オリンピック報道はそれらを全部脇に押しやって、この2週間というもの、国民の目をくらませ、耳をふさいでいたのですから、その罪たるや一口には評しがたいものがありそうです。しかも、我が国の首相たるヒトが、国内外とも何かと大変な非常時に、たとえ社交辞令だったとはいえ、公式に「テレビの前にかじりついて、ずっと熱心に見ていた」などと発言するとは、お気楽にもほどがあるんじゃないでしょうか。これは、今をときめく農林水産大臣のことを云々するより遥かに問題視されるべきなんじゃないか、と私などは思うのです。

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バイク、そろそろ寿命のようです。

2008-08-26 21:21:55 | Weblog
 今日は朝からしとしとと降り続く雨の中、少々不安をいだきつつの出勤でした。原因はバイクの後輪タイヤ。前にスプロケットとチェーンを交換したときは、まだまだいける、と思っていたタイヤが、ドライブ系を新調したせいで少々スピードが上がったためか、あるいはこの酷暑に路面も尋常でない熱さとなったためか、タイヤが予想以上に消耗し、溝らしい溝がほとんど無くなっていたのでした。もちろんこの間上京する前には気づいており、なじみのバイク屋さんに新しいタイヤを発注していました。予定では東京から帰って程なく履き替えることができたはずなのですが、これも予想外にタイヤが届くのが遅れてしまい、いまだに古い磨り減ったタイヤで走っていたのです。こんな状態ではパンクの心配もありますし、何より、今日のような天気の時には、後輪が滑って危なくてしょうがありません。案の定、一回だけ見通しの悪い細い路で対向車に気づかず、泡を食ってブレーキをかけた際に見事に後輪が滑っていきましたが、幸い速度を絞っていたおかげで大事には至りませんでした。
 でも、さすがにいつまでもこんな状態では安心して乗れ無いと思っていた矢先、バイク屋さんからタイヤ入荷の連絡が届き、今日、ようやく新しいタイヤに履き替えることができました。
 



 どうやらこのタイヤ、在庫がもうあまり無いらしく、入荷するのに手間取ったのだそうです。更にバイク屋の親父さんに聞いてみると、どうやらもうエンジンが寿命のようで、次に後輪を履き替えるまで到底もちそうにないとのこと。まあ125CCで10万キロ超も乗れば大概エンジンが寿命を迎えるのは当然なのですが、今やこのようなマニュアル車は小型ではほぼ絶滅しており、皆スクーターになってしまっているという話なので、願わくばなるだけ長く、動いてもらいたいと思います。その間に、マニュアルにこだわるなら、大型の免許を取って大きいのに乗り換えるしかなさそうという現状を踏まえ、そんなのが乗れる免許を取りに行くのか、バイクには見切りをつけて自動車に乗り換えるか、我慢してスクーターにするか、を決めたいと思っています。いい加減冬の寒さもこたえてきてますから、ぼちぼち車でもいいのですが、この取り回しのよさや風を切って走る独特の爽快感はなかなかに捨てがたい妙味があります。といって、でかいバイクは免許取るのが大変ですし、維持費もそれ相応にかかるので、おいそれと選択もできかねます。ただスクーターはなるべくなら避けたいところでもあります。スクーター、たまに必要に駆られて乗るのですが、どうにもなじめないのですよ。クラッチもギアチェンジも無いバイクというのが。というわけで、この半年以内、というか、エンジンがついに逝ってしまうまでに、次の足をどうするか決断せねばならないわけで、厳しい冬を迎えることになりそうな、そんな気配がそこはかとなく漂っています。

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恐らく数年ぶりにみた、全天型の虹です。

2008-08-25 22:04:35 | Weblog
 入浴中、ふと気づくと外でこおろぎなどの虫が鳴く声が聞こえてきました。今までにも多分鳴いていたのでしょうが、はっきりそれと意識して夜の虫の声を聞いたのは、今年は今日が初めてです。こういうのを聞きながら、窓から少し冷えた風がすうっと流れ込んできたりすると、いよいよ夏も終わりか、という気がして参ります。まだ子供達にはあと1週間夏休みが残っていますし、昼間はそれなりに暑かったりもするので気が早いといえばそうなのですが、早く秋になって欲しい、という気持ちは、わずかな変化にも一喜一憂するようです。

 さて、今日は夕刻以降雨模様の天気だったのですが、日が落ちる前に晴れ間がのぞき、空に、見事な虹がかかりました。







 最初に目に入ったのは1枚目の左下の光で、曇り空を背景にそれは見事なコントラストで、まさに輝いておりました。しばらくそれ以外は見えなかったのですが、こう、虹が見えたのなら必ずその先、弧を描いた上空にもあるはず、と思って目を凝らしたときに見えたのが、2枚目と3枚目です。特に3枚目は本当にかすかなものではありましたが、一度見つけてしまうともう見逃すこともなく、久々に、しばしの間、全天架ける光の橋の美しさに見惚れました。まあこのようにほぼ全天周を一望できるのは高い建物の無い田舎のよいところで、少し場所を移せば電線などの障害物もありません。虹を見つけたのはほんの偶然ではありましたが、雷のスペクタクルとはまた異なる、自然の妙味を堪能するひと時が得られました。

 ところで、気象庁の3ヶ月予報によると、今年は残暑厳しい暖かい秋になるのだそうです。あまり急に冷え込んで木枯らし吹き荒れるようでは大変ですから、暖かい秋、というのはうれしさも感じるものの、あまり冷えないと紅葉の色づきが悪くなりますし、秋の野菜や果物の出来にも影響しそうなのはちといただけません。私としては、それなりにはんなりと季節が移ろってくれたらそれが一番ありがたいわけで、昨今の急転直下、暦度外視な気候の移り変わりが何とかなってくれないものか、と思わずににはいられません。気象のコントロール、SFネタではたまにみますが、現実にはまだまだ夢物語なのでしょうね。

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新作短編 その12

2008-08-24 16:29:20 | 麗夢小説 短編集
 夏コミ参加で結局一回抜かすことになってしまいました連載小説、今日から再スタートということで、ラストのクライマックスへ向けて動かして参りたいと思います。

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「ふぎゃっ!」
 ずぼっと言う何とも言えない音を耳に残し、麗夢の視界が一瞬で白一色に塗り固められた。頬が、まるでかき氷かアイスクリームに触れたように異常な低温を感知してたちまち赤く染まっていき、掌にも、まさに氷その物を掴んだような、痺れる冷たさが知覚される。
(これって・・・雪?!)
 今の今まで、自分は円光を先頭に道無き山中を苦労して歩いていた。そして、よろけた鬼童を助けようとして飛びつき、勢い余って崖下に転落しようとしていたはずだった。体には、支えを失って自由落下するとき特有の、あの怖気を振るう浮遊感が、藪を分け入る強行軍の火照りと共に色濃く残っている。だが、それが消えるのは時間の問題であろう。まるで漫画のような人型の浅い穴にうつ伏せに倒れ込み、身体半分を包む形になっている白い悪魔達は、恐らく零下20℃以下という冷凍庫並みの低温で、麗夢の熱量をどん欲に蝕みつつあるからだ。
「アルファ! ベータ! みんないるの?!」
 麗夢は何とか手をついて立ち上がると、周囲を見回してできるだけ大声で呼びかけてみた。その声が、いつ果てるともなく吹き荒れる強烈な風にかき消され、無限の白い闇に吸い込まれていく。麗夢は、風にあおられ危うく斜面を転げ落ちそうになる身体を傍らの木で支えながら、はためくミニスカートを気にするいとまもなく、辺りの光景と気配に全神経を集中した。もしアルファ、ベータ、あるいは円光がいれば、たとえ彼らが気を失っていたとしても、まず確実に探知できる。だが、幾ら耳を澄まし、心を研ぎ澄ませてみても、頼りになる味方の気配は一向に探知できなかった。どうやら麗夢は一人、この白銀の地獄の夢に招待されたらしい。ただ、それにしても一つ疑問は残る。これは果たして、「夢」、なのだろうか?
 これが夢なら、この冷たさや寒さは幻覚としてシャットアウトすることができる。だが、万が一これが現実だった場合、それでなくても夏向きの軽装、それも山道を歩いて汗ばんだ身体では、ほんの数分もしないうちに体熱を失い、凍死への崖を転がり落ちるよりない。麗夢は間断無く襲ってくる寒気に身を震わせながらも、ようやくにして夢の波動の端緒を掴んだ。非常に希薄な、それでいて底知れない無限の力を隠し持っているかのように感じさせる夢の魔力。それは、この青森行全般を通じてそこはかとない不安を惹起させた、あの気配未満のなにか、に違いなかった。
(それにしても、このとんでもない現実感は何なの?)
 探知した夢の波動に合わせ、全身を蝕む幻覚から本体を隔離しようと麗夢の能力が無意識的に発動を始めている。だが、かつて朝倉の夢の中でやって見せたように、冷気その物を完全に遮断することができなかった。この幻覚の浸透力が異常に高く、麗夢一人では何とか凍傷にかかるのを防ぐ程度にしか無効化できないのである。
「寒い・・・」
 麗夢は少しでも寒気から逃れようと、樹にくっつくように風下側へと移動した。ここでアルファ、ベータか円光でもいれば、互いの力を補い合って、多分この幻覚にも対抗しうるであろうが、今は一人の力でできることをやるしかないのである。
 麗夢は、木陰で僅かに風が弱まったのにほっと一息つくと、改めて辺りの気配に探りを入れ、今度は朝倉を捜した。この夢を支配する相手はまだ不明ではあるが、その鍵は恐らく朝倉が握っているに違いない。円光や榊も朝倉を追っているはずであり、うまく行けば、朝倉を焦点にして再び彼らと合流することもかなうかも知れなかった。
 しばらく息を潜ませ、探りを入れるうちに、ようやくそれらしい気配が、この谷底から立ち上るのを麗夢はつかんだ。麗夢は意を決すると、暴風吹き荒れる雪と氷の斜面に足を踏み出した。
 夢の幻覚のかなりの部分を相殺しているとは言え、体感温度で言えば多分氷点下を上回ることのない寒さの中、麗夢は震えながら山を下り続けた。やがて、ごうごうと水音を轟かせる谷川の流れが、吹雪と木々の合間から見えてきた。駒込川の清流である。あちこちに小さな滝や瀬が存在する典型的な山中の渓流で、水量はそれ程でもないが、この寒さの中でも凍り付くこともなく、ひたすら青森湾目指して水の流れが続いている。だが、川縁など水の動きの鈍いところでは、水面に薄い氷の膜が張り、周辺の河原も、まるで氷でコーティングされたように、何もかもが雪と氷で覆われていた。麗夢はその流れを右手に見下ろしつつ、更に山道を降りていった。やがて、地響きのような水音が一段と大きくなるとともに、川の姿が見えなくなった。更に進むと、そこには大滝という、落差20mはあるちょっとした滝がかかり、幅30mにも達する大きな滝壺が、漫々と水を湛えているのが見えた。
「こっちだわ」
 麗夢は一言呟くと、滝を越えて更に下流へと足を向け、河原に降りる道を探した。朝倉の気配が近い。麗夢は更に気を済ませると、円光、そしてアルファ、ベータの気配がないか意識を集中しつつ、駒込川の河原へと降りていった。
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10Bの鉛筆ってどんなのなんでしょう?

2008-08-23 23:15:11 | Weblog
 本日は二四節気の「処暑」。ようやく夏の暑さも和らぎ、朝夕涼しさを覚える頃合、ということなのだそうですが、現実は一足早く暦を通り越して、ちゃんと布団をかぶっていないと風邪を引きかねないくらいの涼しさになっています。北日本ではそれがより顕著になっているようですが、西日本はどうやらいったん涼しくなった気候がまた暑さ逆戻りの状態になるという予報になっており、なかなか一筋縄で秋になるわけにはいかないみたいです。とはいえ、確実に秋は迫ってきているわけで、ようやく、私にとって四季の内でもっとも好ましい季節が訪れようとしていることを日々実感しております。

 さて、小耳に挟むかのようにネットで偶然知ったのですが、10Bという濃さの鉛筆が世の中には存在しているらしいのです。それもほぼ埼玉県限定販売で。6Bまでなら普段からお目にかかる機会もあるのですが、それ以上の濃さの鉛筆が世に存在していようとは、ついぞ知りませんでした。何でも8Bというのも埼玉県限定で販売されているそうで、埼玉県というのは、こと鉛筆に関してはかなり特殊な嗜好をお持ちのようです。
 なんでも、埼玉県では、『硬筆書写』が盛んで、文字のハネやハライを表現するため、『やわらか』な鉛筆が、県民に求められているのだとか。使用した乾燥によると、太さ、濃さ、滑らかさ、タッチの繊細さなどが『筆』っぽい感覚なのだそうで、どんな書き心地なのか、字はもちろん、絵をかいたりするのにはどうなのか、とか、色々と興味深い鉛筆です。
 発売元は三菱鉛筆。芯径が4ミリと普通の鉛筆の2倍の太さもあり、1本420円となかなかのお値段。ネット通販でも取り扱いしているお店があるようですが、ざっと検索した範囲ではちょっと見つけられませんでした。今度関東に行く機会があったら、少し遠出して探してみるのも楽しいかもしれません。

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新聞のオリンピック報道は無用です。

2008-08-22 23:12:31 | Weblog
 結局うだうだやりながら今週は終わり、何とか休日まで持ってくることができました。どうも夏バテと旅の疲れが一度に出てきているのか、はたまた年がいって回復が遅くなってきているのか、まだしっくりとしない感じがします。明日明後日は久々に何も無いお休み三昧な日になるはずなので、体力の回復にいそしみつつ、結局できなかった連載小説の続きなどに取り組みたいところです。
 それにしても今日は朝からやたらと寒かったです。東京から帰って、何か行く前と空気が違うな、という感じはしていたのですが、今朝のそれはあまりに違いすぎていきなり夏が終わったのか、と錯覚するほど冷え込みました。何でも北海道の稚内では1.5℃まで気温が下がったそうですが、こちらでも15℃を割り込み、昼間はついに30℃超えることなく一日が過ぎてしまいました。涼しいのはありがたいのですが、あまり下がりすぎると返って体調を崩しかねません。その上、来週はまた暑さが帰ってくるといいますから、ますます体調管理には気を使わないと、昨年みたく夏風邪引いて倒れたりしないとも限りません。
 
 さて、というような次第でなるべく外出を控え、心身とついでにお財布も疲れないように努力しているわけですが、こういうときに重宝する新聞が、このところどうにもつまらなくて手持ち無沙汰になりがちなのが、困りものです。
 原因はオリンピックです。
 日本選手ががんばって活躍している、というのは喜ばしいことですし、メダルが取れたりすればそれはそれで素晴らしいことには違いありません。でも、新聞紙面の大半がその記事だけで埋まる、というのは、特に1面をでかでかと占拠する、というのは、新聞としてはちとはしゃぎすぎではないか、と感じております。テレビがひたすら時間をとって中継を流し、あるいはニュースでもここぞという場面を編集して流してもおり、ネットニュースでもたくさんの情報が流れているわけで、それらのない時代ならともかく、新聞がいちいち限られた紙面を浪費して報道するほどの意味があるのか、はなはだ疑問に感じるのです。東京に行っていてじっくり見る事もできませんでしたが、今年の8月15日の新聞は例年大げさに取り上げているニュースがほんのわずかしかなく、オリンピック情報に見事に押しやられていたようですし、今も、黒海にアメリカとドイツなどの軍艦が入り込み、ロシア黒海艦隊との緊張が高まっていたりしているのに、それが一触即発の危機的状況なのか、あるいは米露双方納得ずくの、振り上げた拳を下ろすためのパフォーマンスなのか、とにかく情報が少なすぎてどうなっているのかさっぱり判らないのです。
 判らないといえば我が国の民主党党首選もそうで、立候補を表明していた有力候補が急に今日になって下りたとのこと、それも自分の派閥から足を引っ張られた、という話なのです。私としては、この立候補を聞いて、たとえ落選して現党首が続投することがほぼ確定しているにせよ、この機会に是非民主党内で色々侃々諤々と議論を深め、キメラのようなどっち向いているのかよく判らない野合集団から、頼りがいのある政党へと脱皮してくれることを期待していたのですが、到底敵わぬ夢になったようです。ところが、一体どういう理由で味方が足を引っ張り、件の候補が下りるに至ったのか、という話がまるっきり抜けた、まるで小学生の作文のような記事しか新聞には載っていませんでした。それに変わり、一面に巨大なカラー写真つきで載っていたのは、五輪野球日本対韓国戦で、日本が先制した、という記事です。勝った、というのならまだしも、一点取った、というだけのことを何故にことさらかくもでかでかと取り上げねばならないのでしょうか?
 今のところ期待した?「何か」は起きそうにない様子ですし(でもこれも日本のマスコミの取材能力が低くて、兆候をつかめていないだけだったりするのかもしれませんが)、とにかく今はオリンピックの終わるのを静かに待つばかりです。

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まだ本調子でないせいか、少々愚痴っぽくなっています。

2008-08-21 22:25:33 | Weblog
 何か調子がまだおかしいのでしょうねぇ。昨日更新したブログ、後半部分がなぜか読めなくなっておりました。リンクも変になっていて、クリックしても見当違いのところにしか行きません。改めて見直して不具合を修正しましたが、果たしてちゃんと見えているでしょうか?
 
 おかしいというと職場でもまだ具合が悪いというか、私が一方的におかしいわけではないと思っているのですが、とにかく職場の総務システムの操作でくだらない時間を食ってしまい、多大なストレスと徒労感にまみれるという状況を作ってしまいました。うちの職場はこの3月までは総務担当のヒトがいて、こちらは色々な案件を口頭や紙に書いて渡すだけで大抵何とかしてもらえるというありがたい「システム」だったのですが、この4月から、人件費抑制とやらで総務部門が縮小、その代わりにPCネットワークを使った事務システムで各自が自らの端末から総務関連の事務手続きをとるように改められました。そのシステムを使って、昨日は色々あってできなかったこのたびの東京出張の経費を請求しようと、朝から端末につきっきりで作業していたのです。ところが、このシステム、外注経費をケチったのか、はたまた発注者がシステム設計をろくに検討しなかったのか、ヒューマン・インターフェースとはまるで無縁のとにかく使い勝手が悪くてひたすら冗長な、それでいて肝心なところでは抜けている、という性悪なシステムで、余程こちらが気を使い、注意を集中してかからないとまず目的どおりの操作ができない、という代物なのです。しかもネットワーク・リソースが貧弱なのか、どうにも我慢ならないほど一つ一つの動作が重く、簡単な経費請求一つするのにいつ終わるかわからない困ったものでもあります。効率を高めるために電算化したはずなのに、現実にははるかに効率が低下、通常の業務にまで支障をきたしかねない状況になっているといっても過言ではありません。
 そんな複雑怪奇なシステムですが、4月当初こそ何かと混乱したものの、6月ごろには大体何とかなるようになり、時間だけは無駄にしつつもここまでは大過なく操作できておりました。ところが今日はその操作を久々に誤り、そのやり直し、これがまたミスすることを初めから想定していなかったんじゃないか、と思うほどとってつけたようなどうしようもないほど手間隙かかるもので、結局何とか無事片付けるまでに半日をつぶしてしまいました。

 基本的に私が本調子でなかったことが主原因のトラブルとは思いますが、セーブ機能の無いファミコンのシューティング・ゲーム並に完璧な操作を使用者に要求するような、しかもその操作方法がひたすらわかりにくく使いにくいというようなそんなシステムを、総務の人員整理という小さな目的のために全職員に強制する雇用者の責任も、看過しえないと思います。まだそれが、仕事の能率低下という程度で済んでいるうちはともかく、セキュリティ面で本当に穴が無いのか、と思うと空恐ろしいくらいです。そのうち、大規模な不具合が生じてマスコミねたになったりするんじゃないでしょうか。そうなったら人件費削減程度ではまかなえない損害が発生することになると思うのですが、上はどう考えているんでしょうね。謎です。

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上京中に読んだ本をいくつか

2008-08-20 22:35:30 | マリア様がみてる
 やはりというかなさけなしというか、今日は一日、どうも具合が変調したまま一日が過ぎてしまいました。昨日の帰りはN700系新幹線(行きの700系に比べて揺れが少なくて技術の進歩、を感じさせられました)、更に京都からは近鉄特急に乗るという、平時には考えられない奮発をしたのですが、それくらいでは補えないほどやっぱり疲れていたようです。それに、疲れだけじゃなくて時間感覚までどうも日常に復帰していないみたいな感じで、ある種時差ぼけに近いヘンな感じのまま、一日が過ぎていきました。恐らく明日にはもう少しマシになっていることと期待しておりますが、きっと、完璧に平常に復するのは、土日の休みを挟んでからになるんじゃなかろうか、という気がしております。どうも年々、変調をきたしてから元に復帰するまでかかる時間が延びているような気がしてならないのです。

 さて、この東京遠征中にはほぼ1日1冊超の本を読んでおりました。行きの京都駅で購入したのが、「『量子論』を楽しむ本」 佐藤勝彦監修 PHP文庫」。相対性理論と双璧をなす、現代物理学の精髄とも言うべき「量子論」について、平易に解説した本です。ちと量子テレポーテーションやら量子コンピューターやらをかじって、さる設定に使ってみたくなったために、そのさわりだけでも理解しておこうと読んでみたのですが、難解極まりなく、専門家でさえ本当に理解しているヒトはいないのでは? とさえ言われる「量子論」について、一通り目を通せばなんとなく判った気にさせてくれる読みやすい本でした。
 次に東京で購入したのは、「道路の決着 猪瀬直樹 文春文庫」。道路公団民営化推進委員として獅子奮迅の活躍をなさった現東京都副知事による、小泉改革の1大功績である道路公団民営化の内幕暴露本です。随分前にその前作「道路の権力」や官僚機構に密接して蠢く天下り先公益法人の様相を抉り出した「日本国の研究」などを読んでいたこともあって、その続きを見つけたのを幸い、手に取りました。誠治家や官僚、マスコミなどの問題、我が国における意思決定システムのあり方など、考えさせられる内容でした。少なくとも新聞や雑誌はそのまま真に受けるわけには行かないな、と改めて認識させてくれます。

 コミケ会場では、「マリみて」関連同人誌を5冊購入、全部読んでしまいました。特に「赤木文庫」の「こちらリリアンかわら版編集部」は内容が実に素晴らしい! 三奈子、真美、日出実の新聞部姉妹を軸に繰り広げられるリリアンかわら版を巡る一連のお話ですが、読者をぐいぐい引き込むテンポのよいかっちりした文体、見事に再現、更に拡張された「マリみて・かわら版世界」、オリジナルの登場人物も含めた人物描写の見事さなど、もう同人の枠を超えたプロ級の表現力だと感服しました。どれ位かかっているのか存じませんが、本そのものもフルカラーカバーつきの完全文庫サイズで、そのまま書店に並んでいても全く違和感の無い出来栄えです。以前初めてそういう本を見たときはそれだけで驚いたものですが、今回ざっと会場を見て回ってあちこちそういう装丁の本が売られているのに気がつきました。印刷屋さんの方も、そういう需要に対応できるところが増えたのでしょうか。

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熱い5日間を終えて、もう夏が過ぎてしまったかのような感慨にふけっております。

2008-08-19 23:45:15 | Weblog
 ようやく無事帰宅いたしました。東京滞在5日間、さすがに疲れました。もうひたすら歩き回っていた記憶しかない、と言ってもよいほど毎日毎日歩いておりましたが、それもとりあえず今日でおしまいです。
 それにしても、なんとなくですが、今、家に帰り着いた私の頭には、「夏は終わった」という想いが強く感じられます。まだまだ月半ばで暑い日が続きますし、現実として夏は終わっていないのですが、以前サークル参加を続けていた時分も、東京から帰宅すると、もう夏が終わってしまったかのような、一種物悲しさを覚える感慨にふけったものでした。おそらく今回久々に夏コミに参加したせいなのかもしれません。また、昨日、仕事の起点が原宿だったもので、仕事の時間までの合間に東郷平八郎を祀る「東郷神社」にお参りしたのですが、それは見事な力強いミンミンゼミの絶唱に混じって、今年初めて聞く完璧なツクツクホウシの鳴き声を聞いたのも、夏の終わりを意識させられた原因かもしれません。
 もちろん、早く涼しくなってくれた方が過ごしやすくまた寝るのも楽になるのでありがたいに決まってはいるのですが、なんとなく過ぎ行く季節が名残惜しくも感じられる、そんな微妙な頃合に差し掛かってきているのでしょう。


 写真は、訪問した「東郷神社」境内の風景。背景に近代的なビル街が並び、すぐそばには竹下通の喧騒、また、隣の大学では図書館の建設ということで盛大な工事の騒音を撒き散らしていたのですが、それらをかき消すほどな蝉の声に包まれ、案外に静けさを覚えさせる、不思議な空間でした。この「東郷神社」、いわゆる勝利祈願の神様ということで、私もとあるお話の勝利を祈っておみくじを引きましたところ、「吉 願い事、努力すれば徐々にかなう」というありがたい託宣を賜りました。その託宣を胸に、これからもなるだけ日々精進を心がけようと思います。

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もう一日、東京滞在です。

2008-08-18 22:06:01 | Weblog
 昨夜21時には眠りにつき、今朝は6時に起床しました。睡眠時間9時間というと相当しっかり眠ったと思うのですが、途中2回小用に起きたせいか、はたまたこの3日間の疲労が想像以上に蓄積していたためか、今朝動くのは相当つらいものがありました。しかも左足の膝の内側を中心に痛みがひどく、平地を歩く分には大した事がなかったのですが、階段の上り下り、特に下りは相当につらい思いをさせられる状態になっておりました。この3日間、ひたすら歩きづめに歩いておりましたが、その疲れが足に一番きていたようで、それを軽視していたが為に、今日は一日ずいぶん苦労を致しました。結局ホテルへの帰り際に薬局に寄って鎮痛消炎剤を購入し、今日はそれを使ってから寝るつもりなのですが、それで少なくとも痛みだけでも引いてくれれば、と願っております。
 帰宅は明日夜になります。
 行きは普通の700系だったのですが、それでも普段乗り馴れないためかずいぶん速く感じました。帰りはN700系だそうです。これは行きの新幹線よりも更に速いと聞いておりますので、実は結構楽しみだったりします。まあその前に正味の仕事を片付けないとならない訳ですが。
 東京滞在5日間、いろいろ得るものはありましたが、やはりちょっと長かったみたいです。足が痛くなるなんて何年ぶりか、という状態でしたし、とりあえず明日帰宅したら、少し仕事はセーブして、疲労回復につとめるつもりでいます。まあそれでも連載小説だけはなんとかしたいですね。なんとか東京での更新も考えたのですが、残念ながら連日夜遅くまでいろいろと予定があり、唯一ゆとりのあった昨夜は早々と寝てしまったので、結局何もできずじまいでした。とりあえず明日の帰りの新幹線で下書きくらいは済ませ、明後日には一回分をなんとかアップしたいと考えております。
 何はともあれ後一日。気合いを入れて無事帰宅できるようがんばりたいと思います。


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夏コミ3日,無事終了しました。

2008-08-17 19:51:35 | Weblog
 昨日は一回抜かしてしまいました。東京某所で御大+関東の同志達で懇談会を楽しんだ後,東京では定宿のホテルまで帰り着いたのですが,ひと風呂浴びたところで体力の限界を感じ、たちまち床に着いてしまいました。こういう時、年々無理が利かなくなっているのを自覚させられます。今年は当初想定していなかった「夏コミ3日間参加」というハードスケジュールになったのですが,一昨日、関西の麗夢ファンにしてプロ漫画家でもいらっしゃる麻砂貴さんがサークル参加されているという事でご挨拶に伺った午後2時頃、会場にたどり着いた私はそのあまりに多い人ひとヒト、という状況に面食らいました。そして、挨拶も終わり、後の予定もあったのたので早々に会場を後にしたというのに,ゆりかもめに乗るのに1時間あまりも行列に並ぶ事になったのが一番の驚きと疲労を溜め込みました。まあ麻砂貴さんが初日に配置されている時点でその異変を感じるベキだったのでしょうが,とにかく数年ぶりのコミケは、私の記憶とはずいぶん異なる世界に変貌していたようでした。
 その日は何とか有明を脱出した後,某所の「秘密基地」にていろいろと年内、そして年明け頃までのさる計画について、オリンピックの行方を見ながら密談,ホテルに帰り着いた時には、日が変わりつつありました。
 まだこの時点では体力的にも余力がありましたが,2日目,午前中、仕事半分趣味半分で六本木を訪ったあと、「マリみて」同人小説を入手したいがために昼からビッグサイトへ行った時には,かなりの消耗を自覚しておりました。今回、カタログの入手もして無かったため,事前にネットで検索しておいた「マリみて」スペースだけピンポイントで行ったのですが,搬入口等から垣間見える空が怪しい積乱雲に覆われだしたのをきっかけに,早々に今度は臨海線で脱出,その日の19時からの懇談会に参加するため某所に向かい,喫茶店でお茶を飲んで時間つぶしをしつつ、休息を取ることで体力を回復,無事懇談会を楽しむことが出来ました。
 そして今日。某所でちょっと仕事の関係をこなした後,秋葉原でお昼ご飯を食べてから3度ビッグサイトに向かいました。昨日茶化漢さんにお預けした私の既刊の残部を回収に伺ったのですが,なんと18部もお買い上げいただいたとの結果を聞き,大変嬉しい誤算に、舞い上がりました。お買い上げいただいた皆様,ありがとうございます。新刊、長い事出せなくて申し訳ないですが,ちょっと気持ちを改めて、本気で考えたいと思います。

 それにしても、よくよく考えてみるとコミケに3日間とも参加した,というのは,私に取っては夏冬合わせて初めての経験だったことに気づきました。お客側として参加していた時はもちろん,サークル参加するようになり,他の方のサークルをお手伝いするようになっても、全日参加,というのは今までした事が無かったのです。それが、たとえ1回1回がほんのわずかな滞在時間だとしても、「コミケへのサークル参加申し込みはもうしない」と決めた今になって実現するとは,何とも苦笑いが浮かぶような話です。
 ただ、コミケへのサークル参加は今のところするつもりはありませんが,ひょっとしてひょっとしたら来年あたり何かが起こるかもしれないと予感されたりされなかったりするこの3日間を経て、既刊しか無い現状にも関わらずお客様がいらしたという事実を踏まえた今、もう一度地元周辺のイベントに、参加したくなって来ました。それにはまずやはり新作を作らないと,と意を新たにしたところです。それに、いよいよ東京でコミケが開催できなくなったりしたら、会場を変更してインテックス大阪で開催,なんて未来もあるかもしれないですし,雌伏ウン年、そろそろ太平自堕落な眠りから目を覚ます時なのかもしれませんね。


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