かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

明日、「ビッドバレット」関連のイベントが、秋葉原で開催されるそうです。

2009-02-28 22:11:10 | ビットバレット
 あっという間に今日で2月も終わり、明日からはその語感だけでもなんとなく暖かみを覚える3月、と言うことになります。日数の少ない2月と異なり、年度末で何かと多忙を極め、まさに一瞬で過ぎ去ってしまうかのような感じがする月ですが、1日1日を大事にできるだけ無駄なく過ごしたいと思います。月の半ばには少々遠出もありますし、多忙にかまけて体調管理をおざなりにしないよう、無理なく過ごす、と言うのも目標の一つですね。幸い、どういうわけか花粉が多いと言われる今年は花粉症の症状があまり強く出ていないのです。目が痒かったりくしゃみが出たり鼻水が出たりというのが全く無いわけではありませんが、それでもあんまり気にならない程度に収まっているのは確かです。もちろんマスクは必須。なるべく外を出歩かないように。通勤等で車に乗るときは、走行中窓は絶対開けず、暑くなってきたら燃費を犠牲にしてもエアコンを入れる。外から帰ってきたらまず体中はたいてから入る、等々はやっているのですが、それだけで押さえ込めるとはちょっと考えにくい気がします。まあ昨年まではバイクで走っていたところを今は車で外気との接触をかなり制限できる、というような変化はありますが、それよりも、一昨年花粉が大量散布された年も花粉症があまりひどくならず、ほとんど薬なしでシーズンをやり過ごせているのに対し、昨年花粉少な目の年はひどい症状に見舞われていることから、私には、花粉が多いほうが症状は軽くすむようなのです。原因は不明ですが、もしそうなら、今年は比較的楽に過ごすことができるような気がします。そうなればうれしいのですが、どうなりますでしょうか。

 それはさておき、明日3月1日(日)、SF女子高生格闘ドラマ「ビットバレット」関連のイベントが、東京・秋葉原であるのだそうです。詳しくは公式サイトhttp://www.bit-bullet.com/にあたってほしいのですが、11:00からは石丸電気SOFT1 3Fホール、17:00からはドン・キホーテ秋葉原5Fであるとのことで、畑澤監督や出演者数名がオン・ステージだそうです。私が東京在住なら予定をやりくりして絶対足を運ぶところですが、残念ながら逢坂の関の西側から、そっと応援するくらいしかできそうにありません。関東圏在住の本ブログをご覧の方、ぜひ明日はイベント参加に秋葉原へお出かけ、をご検討ください。

 さて、
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ついに糖尿病を根本的に治療する方法が生まれるかもしれません。

2009-02-27 23:54:53 | Weblog
 去年の今頃は何をしていただろう? とブログの過去ログを見ていましたら、ちょうど「ドリームジェノミクス」の連載が佳境を迎えていたんですね。思わず読みふけってしまって、知らぬ間に時間がたっておりました。これまでにもう何度も目を通しているはずなのですが、やっぱり私は、自分の読みたいものを書いているんだなぁ、と改めて確認しました。

 さて、年とともに注目せざるを得ないのが生活習慣病関連の話題なのですが、そのうちの一つ、糖尿病の原因、すい臓のインスリン生産能力の低下を、遺伝子導入で治療する可能性を証明した、東京慈恵会医科大の研究成果が明らかにされました。
 糖尿病は、血液中の糖を体内に取り込むインスリンが減少し、長時間血糖値の高い状態が続くことでさまざまな合併症を引き起こす難儀な病気ですが、肝心のインスリンが減るのは、すい臓中のベータ細胞が少なくなったり、働きが弱くなるのが原因とされます。過剰な糖を摂取したりすることでベータ細胞が過労状態になり、弱ってしまうせいだ、とのことですが、それなら何とかしてベータ細胞に再奮起を促し、元気に増えてくれれば治る可能性もあるという話で、それを制御する遺伝子を導入してなんとかしてしまおう、という、一昔前にはSFとしか思えなかったようなことが、実現しつつあるわけです。遺伝子の導入方法は、ベクター(運び屋)となるウィルスに必要な遺伝子を組み込み、生後10週の糖尿を患うマウスの膵臓に直接注射するというもの。ウィルスは、感染相手の遺伝子複製能力を自分が増殖するのに利用する性質を持っていますが、このとき有用な遺伝子をそのウィルスに乗っけといてやると、自動的に感染相手へその遺伝子が導入される仕組みになっています。実際人間の塩基配列の半分以上は、過去何らかの形でもぐりこんできたウィルスの遺伝子の残骸だそうですし、そんな自然に起こることを人工的に再現したということなのでしょう。
 ただこのとき問題になるのは、導入した遺伝子やウィルスを制御できるかどうかで、下手に暴走されたらガン細胞化してしまうこともあるでしょうし、目的の遺伝子が動かなかったりすることもあるでしょう。今回のマウスでの実験成功は、そんな危険な可能性を乗り越えたと言う点でもなかなか素晴らしいものがあります。早く人を使った臨床試験を実施して、糖尿病治療法の主力として普通に使えるようになってほしいものです。私が老いさらばえるまでにどれだけの技術が発達していることやら。少しでも長生きして、それらの行く末を見てみたいですね。

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なくても何とかなるか、と思っていましたが、新聞は毎日欲しいと近頃思うようになってきました。

2009-02-26 22:41:33 | Weblog
 なぜか今週は、月曜日から「明日は休みだ」と錯覚してしまうことが頻繁にあるおかしな一週間でした。もちろん今日は何曜日? と自問自答して、明日は休みな訳ないじゃないか、とすぐに気がつくのですが、どういうわけか毎日必ず、今週のお仕事は今日で終わりだからもう一がんばりしよう、と本気で勘違いする瞬間が訪れるのです。さすがに明日は正真正銘、「明日は休み」に違いないので、錯覚と言うこともなくなるわけですが、こうも休みと思い込むとは、ひょっとしたら大分疲れがたまっていたりするのでしょうか。
 ただ、体調はようやく気にならない程度まで回復してきまして、あれほどしつこかった咳が、気がついたらいつの間にか止まってました。多分昨日くらいからだと思いますが1ヶ月間ずっと難儀していた風邪が、ようやく終焉したのです。実際のところは、朝方まだ少し咳ごむ時間があるのですが、ついこの間までの、一日中何かにつけてゴホンゴホンしていたことを思えば、ほぼ治ったといっても間違いではないでしょう。2月の終わりになって咳が収まるなんて、まるで冬の終わりを告げているようで、なんとなく感慨深いものがあります。この調子で、3月は春の陽気とともに上り調子ですごせたらいいのですが。

 さて、昨年末からずっと新聞をとっておらず、時折、職場でとっているのをまとめ読みする以外はすっかりご無沙汰しているのですが、そのためなのか、どうもニュースに疎くなっている自分に気づくことがあります。最近も、ソマリア沖に派遣される海自艦艇について、海賊船本体への射撃を認めるとか、外国船も状況によって警護するというような話がありましたが、こんな大事な話に気づくのがずいぶんと遅れてしまいました。
 ニュースなんてものはネットで見ていれば何とかなるか、と思っていたのですが、ネットのニュースは確かに即時性では他の媒体に無いものがありますが、反面、少し時間がたつと表からは姿を消してしまい、出たそのときに見ていなければ、ずっと気づかないことになってしまう、という弊害がありました。新聞社のサイトや、某巨大掲示板のニュース板でも見てればよいのかもしれませんが、ネットで見たいのはニュースばかりではありませんし、たとえば朝の出勤前の限られたひと時、朝食をほおばりながら着替えをしながらメールチェックなどして、と言うようなときに、新聞ならちょっと手元に広げておいてざざっと横目で見出しと写真だけ流し見するだけでも大まかな情報は入りますが、PCでそれと同じ状況を作ろうとしてもまず不可能です。それに私はやっぱり活字が好きですし、同じ情報なら、PCの画面で見るよりもちゃんと印刷されたもので読みたいと感じます。
 今は少々事情があって新聞を再開することができませんが、いずれ近いうちに何とか復活させたいと思うこのごろです。
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今年のサクラが早く咲くかどうか、要因がいろいろあって一概には言えないと思うのです。

2009-02-25 21:14:24 | Weblog
 今年はサクラが1週間以上早く咲くかもしれない、と新聞にありました。それくらい春の訪れが早く、暖かくなってくるということなのでしょう。長期予報では、春から夏にかけても高温傾向が続く、とのことですから、今年は暑い夏になるのかもしれません。うーん、うちのPCは夏を越せるかな? ただでさえ発熱しやすいCPUにしてしまったもので、少しばかり不安が募ります。とりあえずCPU等の温度をリアルタイムで表示してくれるソフトを入れて観察を続けているのですが、今のところCPUは30℃を少し超えたくらいで、かなり重たいことをしてCPU使用率を上げたときでも、40℃はいきません。もっとも暖かいとはいえまだまだ2月のこと、暖房を入れない部屋では、気温は10℃を少し上回るかどうか、と言う段階で30℃オーバーなわけですから、夏だと軽く50℃以上になったりするんじゃないでしょうか。ゴールデンウィークごろをめどに、空気循環を促進するファンを増設したり、CPUクーラーを巨大なよく冷えそうなやつにしたりするようなことを検討しないといけないのかもしれませんね。
 ただ、サクラの開花が早まる、と言う話については、実際どうなるかそのときになってみないとなんともいえない気もします。確かに早く暖かくなるのは生長を促す一因にはなりますが、落葉樹が休眠から醒めるには一定期間の低温が必要であり、これを低温要求量とか、低温要求時間、というような単位で表します。つまり、いくら暖かくなっても、冬の間にちゃんと寒くなって低温要求が満たされないと、春に目が覚めるのが遅れて、結局花が咲くのが遅くなったりもするのです。しかも、冬が寒すぎても駄目で、有効な温度帯は大体0℃以上10℃以下。多くの植物でもっとも有効な温度は7℃前後と言われています。サクラの低温要求量がどれくらいかちょっと調べてみないと判りませんが、それを満たすだけの寒さが今年はあったのか、なんとなく疑問もあったりするのです。それに、このまま順調に春になるかどうか、と言うのも疑問の一つで、3月にいきなり真冬並みの寒気が入ってくることも無いとはいえません。時期によっては、膨らみかけた花芽がそれで被害を受け、花自体が減ってしまうなんてことも、暖冬のときは可能性があります。なにせ、落葉樹は休眠中は大抵寒さに強いものですが、目が覚めて芽を膨らまし始めた頃が一番寒さに弱く、想像以上にいとも簡単にダメージを食らうこともあるのです。願わくばこのまま冬に戻ったりすること無く順調に春が訪れ、冬の寒さも十分足りていてくれることを祈るばかりです。その上で、夏は少しでも涼しげに推移してくれたら言うこと無いんですけどね。


 
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もう春かも? という小雨の中、昨年秋から知名度急上昇の大学へ行きました。

2009-02-24 22:17:16 | Weblog
 昨日から天気は今ひとつなのですが、どうも今の気圧配置は菜種梅雨、と呼ばれる時期のものとそっくりなのだそうですね。折から長期予報は暖冬から春の訪れも早い、と言う話になっているそうですし、ひょっとしてこれで寒さも緩んでくるんでしょうか? まだ2月のこと、油断しているとまま痛い目を見るので早まらないよう自分を諌めてはいるのですが、それでも、昨年秋以来、季節そのものが2週間ばかり早め、早めに推移しているような気がしてなりません。昨年11月の冷え込みは厳しく、今まで見たことの無かった11月の積雪を観測しましたし、今またこうして早くも春の兆しが見えつつあると言うのですから。これは、サボテンの植え替えもいつもより早めに準備しないとならないのかもしれません。

 さて、今日は時折しとしとと小雨が落ちてくる中、お仕事で京都産業大学http://www.kyoto-su.ac.jp/まで行って参りました。この学校は、京都市の北、鴨川沿いを遡った先にある、上賀茂神社を更に北に入った高台にキャンパスがあるのですが、大学前のバス停でバスを降りますと、正面の目立つところに大きくしっかりと、益川敏英教授のノーベル賞受賞を讃える横断幕が堂々ひろげられておりました。よく見てみると、白い生地に透けて、多分金色の筆書き文字な京都産業大学、のネームプレートが見えています。場所がほかに無かったのか、大学玄関の表札の上に横断幕を広げて固定してあったのですが、入試シーズン、学校の顔と言うべき表札を覆い隠してでもノーベル賞を強調したいというのは、私立大学としては当然の判断なのでしょうね。ただ、ノーベル賞について強調しているのはその横断幕だけで、バス停から、長い長い、東京ならビックサイト、大阪なら地下鉄住之江公園の、といえば想像つく方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなのに匹敵するくらい長大な屋根付のエスカレーターを上ってキャンパスに入りますと、ほかにはまったく目に付くものがありませんでした。よく探せば何かあったのかもしれませんが、むしろ、これくらいしか表にしていないのが逆に慎ましい気にもさせられたくらいでした。これは、ひょっとしたら、当の益川教授に配慮されたところもあったのかもしれません。訪問した先の先生に、雑談の中で益川教授のエピソードをいくつかお聞きしましたが、どれもこれも気取らず衒わず、一時しつこいほど流れていた映像どおりのお人柄であることが伺える話ばかりでした。学校経営の看板になるのは致し方ないにしても、そんなに大騒ぎすることじゃないよ、位はやり取りがあったりしたんじゃないか、と想像されるのですが、真相はどうなんでしょうね。
 
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いい加減収まってくれないものか、と今も喉からほとばしる咳にため息をつく

2009-02-23 20:58:01 | Weblog
 今頃書いたらまだなのか? とあきれられそうですが、実は先月末の発熱を契機に出現したしつこい咳が、いまだに収まらず続いております。さすがに以前のように一日中ゴホゴホととまらない様子だったのと比べればずいぶんましになってきていますが、それでものどのいがらっぽさと時折全身に響くほどの強い咳が出るのが止まりません。一時、ほぼ出なくなったように感じた時期があって、これでようやく完治した、と喜んだ時もあったのですが、結局単なる小康状態だったようで、その後も一進一退を続けているのです。ひょっとしたら、以前の風邪はいったん治り、違う風邪に侵されているのかもしれませんが、症状はただ咳が出るのが続くだけなので、それもまったく判らないでいます。あるいは今年あまりくしゃみが出ないところを見ると、本来鼻に来るべき花粉症が、今年は喉にアレルギー反応を起こして、咳を誘発していたりするんじゃないか、と疑いたくもなってきています。
 まあこれは、別に熱が出て倒れたり喉が痛くて食事もままならなくなったりするようなことも無く、ひたすらだらだら続くだけなので、いずれそのうち気がついたら収まっていた、なんてことになるのではないか、と期待するわけですが、そもそもは先月末に身動き取れなくなるほどの熱を出してしまったのがきっかけだったわけですから、やはりはじめに風邪を引かないようにするのが、当たり前ですけど肝要なことだと言えるわけです。
 この風邪にしても、元はインフルエンザだったのかどうかは結局不明でしたが、タミフルは最近耐性ウィルスが出てきていると言うことでしたから、あえて調べて飲まなくてもよかったのかもしれません。一方、タミフル後継の薬も当然開発されているのですが、そのうち、わが国の製薬メーカー3社で、それぞれ異なる作用機作を持つ薬が3種開発され、臨床試験の段階に入っているのだそうです。

「インフル治療 “国産”新薬投入目前 3社開発競争 1回投与で効果長期間」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090223-00000507-san-soci

 うち2社の製品は、タミフル同様ウィルスの細胞表面からの遊離を抑制し、増殖を抑えるタイプのもので、表面の構造を変異させてタミフル耐性を獲得したウィルスに対して、別のところから攻撃する能力を持つため、タミフル耐性でも効果をあらわしうるのだそうです。
 一方もう一社、富士フィルムグループの会社が生み出した薬は、ウイルス内に存在する「RNAポリメラーゼ」に作用して、増殖を押さえ込むと言う、今までのインフルエンザ治療薬とは根本的に異なる薬になっています。
 まだ臨床試験の段階とはいえ、このようにそれぞれ異なる能力を持つ薬が複数生まれてくる、と言うのは、突然変異で薬剤耐性をつけてくるウィルスに対抗するのには望ましい展開と言えます。願わくばさらにウィルスの解析を進め、より効果的で抵抗性の発達が起こりにくい、あるいは起こらない薬品の開発と普及が進むことを切に願います。もうあんなしんどい目をして熱を出したくありませんし。

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今回の連載小説は、私の書き物人生における革命的転換点なのです。

2009-02-22 21:32:08 | Weblog
 「アルケミック・ドリーム 向日葵の姉妹達」第2話その1をお送りしました。
 第2話は4部構成を予定しています。しばらくシェリーちゃん大阪探訪記をお楽しみいただければ幸いです.
 さて、第2話その1をご覧いただければ判りますように、本作は基本シェリーちゃん主役の一人称で進行いたします。これがこれまでの拙作と異なる本作一番の特徴と言える要素で、また大変な苦労をした部分でもあります。何せこれまでの麗夢同人小説は、短編長編どちらにおいても3人称でしか書いてこなかったですし、それ以前の、およそ小説と言うものを書き始めた頃からずっと、1人称で書いたことがありませんでしたから、この作品は、大げさでもなんでもなく、私にとっては大変画期的な出来事でもあったのです。そもそも最初は今までどおり3人称で書くつもりでしたし、第1章を書き終えた後も、そのままその調子で続けるつもりでおりました。それを急にこんな形に挑戦することにしたのは、この頃熱狂的にはまっていたとある小説の影響を受けたためでした。そんな大変事を行うのなら、無難にヴィクターとか鬼童とかではじめておけばまだ書きやすかったはずなのに、そんな考えは露も浮かばず、いきなり、自分の普段使っている言葉遣いとはもっとも縁遠いローティーン少女の独白で進めるという無謀行為に邁進することになってしまったのです。基本私自身が、普段使う言葉が、同僚や後輩達から意味が判らない、難しい、と時折言われるようなモノを書いてしまいがちなので、そもそも10台の女の子の言葉遣いなど理解できようも無いのですが、そんな無茶を通してしまったため、文章の構築に普段とはまったく違うエネルギーを費やすことになった上、ようやく上がった本も、刊行当時、シェリーちゃんの言葉が実年齢に比して大人び過ぎているのではないか、と言うご指摘を受けるような出来になっておりました。実はこれに対しては一応の予防線は張っておりまして、シェリーちゃんはフランケンシュタイン公国で日本語を習う際、英語で言うキングスイングリッシュに相当するようなものを教材としたため、その日本語は現代日本人の中でもかなり大人びた、ありていに言ってジジくさい固い表現をするようになった、と裏設定で考えていたりもしたのです。
 とはいえ、今読み返すとさすがにこれは、と思うような表現もいくつか散見されますので、今回連載するに当たっては、そのあたりの調整に、重点的に取り組んでみようと考えております。あと、固有名詞を誤っているところが複数箇所あったので、その修正も重要なポイントです。
 ところで、何の小説に影響を受けたか、というのは、第2章その4で露呈する仕掛けになっております。まあ、当ブログのカテゴリーを見れば問わず語りなのですが、一応楽しみにしていただけましたらこれ幸い、と言うところです。

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02.出会い その1

2009-02-22 09:46:10 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
「おお、これは素晴らしい! これほどのものは我が国、イヤ、世界中でもここでしか出来ないだろう!」
「確かに見事な出来だよ。おっ、こっちはどうだいヴィクター!」
「素晴らしい!」
 …………
 もうかれこれ一時間にもなりますか。
 大の大人が二人して、まるで子供のようにはしゃぎまくって。
 と言って、ここが遊園地とかデパートのおもちゃ売場とか、大抵の子供なら大喜びするような場所ではもちろんない。
 軽快で楽しげな音楽の代わりに、金属が打ち合い、高速回転するモーターが上げる悲鳴のような金切り声。
 明るい華やかな照明の代わりに、飛び散る火花や目を灼く電気溶接の燭光。
 甘い甘い香りの代わりに、機械油と金属臭。
 はっきり言って、快適とは対極の位置にある場所。
 でも、二人の大人にとっては、この場所が子供にとってのおとぎの国同然に、夢のあふれるファンタジックな世界に見えているんでしょうね。
 私は思わずまた出そうになった欠伸を、強引にかみ殺した。
 退屈。
 暑くてうるさくて臭くてまぶしくて。
 でも、折角博士が喜んでいるんだから、もうちょっとだけ我慢してみようと、さっきから何度も自分に言い聞かせている。それに、もうちょっと……後1時間ばかり……我慢していれば、麗夢さんが来てくれる。今はその後のお楽しみのために、長旅で疲れた身体を休めておく時間。……こんなところで充分な休みになるとは思えない、と言うのは、この際考えないで置くことにしているんだけど……。
 さて、ここがどこかというと、東大阪市と言う町。
 ヴィクター博士が、日本に行くと決まったときから必ず行くんだって張り切っていたから、私もちょっと下調べしてみた。
 面積は62平方キロ。人口は51万人。この数字だけだと、なるほどそれなりに大きな町だけど、パリや東京よりはずっと小さい、世界中にいくらでもある都市。
 でもここには、博士が予定を無理にやりくりしてでも来たくなるものが一つだけあった。製造業事業所数8,078を数える、世界最強の中小企業群。
 下調べに使ったウェブサイトには、『歯ブラシからロケットまで』何でも作れる匠の技が揃ってると宣伝していた。博士が興奮した口調で教えてくれたんだけど、ここは、博士が研究に使う精密な測定装置も超える指先を持つ、21世紀のスーパーマン達が集まった街なんだって。確かに活気溢れる町のようで、そんな人達が寄ってたかって、「まいど1号」っていう人工衛星を、独力で開発、打ち上げようと言う稀有壮大な計画も進行中なんだとか。そんな町の超人達のお手並みを見たさに、博士は関西国際空港に降り立ったその足で、戸惑う鬼童さんをせっついていきなり車を飛ばしてきたというわけ。
 でも、そこまでして来たがった工場がどれほど立派かというと、実は本当に拍子抜けするようなこじんまりしたモノだった。
 空港から鬼童さんの運転する車で、初めて間近に見る「海」や、その海をまたぐ大きな橋と機能的な高速道路に歓声を上げたのも束の間、高速道路を降りた途端の町並みに、私は言葉を失った。
 一言で言うと、ごちゃごちゃしている。
 住居と思われる建物は一様に低く、どの家の瓦屋根も方向は勝手気まま、色も自由自在で、全く統一感と言うものがない。
 緑は少なく、妙に灰色っぽい舗装で地面が覆い尽くされている(鬼童さんによると、アスファルトという簡易舗装だそうだ)。
 そんな中に、なんの脈絡もなく細身の鉄筋コンクリートの集合住宅が、てんで勝手ににょきにょき生えている。
 本当に、ヨーロッパでは考えられない、無秩序で混沌とした町が広がっていた。
 そして工場は、そんな住宅街に埋もれるようにして建っているんだから、これまた驚き。
 実際、鬼童さんに、ここがそうだと言ってもらうまで、私も博士もまるでその存在に気づくことが出来なかった。
 それもそのはずで、博士が来たがった工場は、働いている人が社長さんも含めてわずかに7人。周りの家よりはさすがにちょっと大きめの建物だけど、とっても小さな私の国だって、これより小さな工場はないと思う。でも博士が言うには、ここで作られる超微細構造のネジやボルトは、世界広しと言えども、ここでしかできないんだって。おじいちゃんのお仕事も、ここのネジが無いと成り立たないそうだから、やっぱりすごいんだろうな。でも、そんなネジを作るスーパーマンと言うのが、博士の前に立つおじさんというのは、失礼かも知れないけれど、やっぱり嘘でしょ? と言いたい。
 日本人というと、私は麗夢さんや鬼童さん、円光さんに榊警部しか知らないけど、このおじさんはそのどの人達とも似ても似つかない。機械油と汗で薄汚れたネズミ色の作業着をまとい、始終にこにこ顔で応対する社長さんの姿は、どう贔屓目に見てもやや下膨れなアライグマ……。
「そいつの精度はコンマ0001や。ちょっとどこにでもあるゆうレベルやないで」
「信じられない! 桁が有に二つは違う……」
 自慢げなアライグマさんの何故か聞き取りにくい一言に、博士の目が分厚いガラスの向こうで目一杯広げられたのが見えた。博士の顔は本当に素直で、心の動きがはっきり出る。うれしいときは雲間から差し込む日の光のように、哀しいときは陰鬱に空を覆う雪雲のように。今の博士の顔は、まさに雲一つ浮かんでいない青空その物ね。
「これだよ鬼童! 僕が探していたのはこれなんだよ!」
 来て良かった! と感激のあまり紅潮する博士に、こちらも案内した甲斐があった、とうれしげに笑う鬼童さん。アライグマ社長さんも一緒になって快活に笑い、また違う部品を出してきて二人に披露しては、自慢げによく意味が分からない言葉でまくし立てている。それにまた博士達が歓声を上げ、気をよくした社長さんがまた別の部品を奥から出してきて……って、もうきりがない。
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大変重要なことを忘れておりました。

2009-02-21 21:35:57 | ドリームハンター麗夢
 この間までのPC異常でバタバタしていたせいで、大事なことをすっかり忘れておりました。妄想畜さま来阪を前に素晴らしいCGを一枚、頂戴していたのですが、こちらのブログで公開することを御了解いただいていたにもかかわらず、今まで気づくのが遅れてしまいました。
というわけで、その1枚です。
画像をクリックしていただくと、別窓でオリジナル・サイズが開くはずです。



 絵の主題は、拙作「夢都妖木譚 平安編」や「麗しき夢 屋島哀悼編」で取り上げさせてもらった夢御前麗夢(れいむ)様とアルファ、ベータの組み合わせです。拙作では、綾小路麗夢のパートナー、アルファ、ベータに相当する役柄として、夢御前様お付の霊獣伊呂波、仁保平を設定いたしましたが、作品中では二匹の夢戦状態と同じ巨獣体と人間体は登場したものの、アルファ、ベータに相当する可愛らしい小動物姿はありませんでした。これは、そんな形も想定される絵になっております。実に平和な暖かい絵ですね。眺めていると、こういう姿が似合うようなお話を一つ書いてみたくなってきます。そのときは妄想畜さまに挿絵をお願いいたしましょうか。

 さて、明日は予定通り「アルケミック・ドリーム 向日葵の姉妹達」の第2話その1をアップします。大阪・関西国際空港に到着したシェリーとお付(?)のヴィクターが鬼童に連れて行かれた先は? というところですが、いよいよ物語が動き始める重要な一章でもあります。個人的にも執筆当時いろいろな意味で大変苦労をした部分で、今からその推敲を始めるのですが、どれだけ直しを入れるべきか、大分悩ましいところでもあります。まあ、根本的に改めないといけないところはどこも無いのですが、それだけに微妙なさじ加減と言うか、雰囲気をぶち壊さないように手を加える程度が難しいところです。

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機械で心を読み取れるなら、いずれ夢の記録装置なんかも実用化されたりしないでしょうか?

2009-02-20 23:14:46 | Weblog
 簡単によい夢は続かないだろうと思っておりましたら、やっぱり今朝は大した夢見もなく、目覚めてしまいました。なかなか思うようにはならないものです。

 さて、、科学的な硬派な話題から、科学的成果を応用したやわらかい内容のものまで、いろいろ取りそろっていたりするので、ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイトhttp://www.nationalgeographic.co.jp/を時折見に行くのですが、今日久々にのぞいてみますと、機械で心を読む研究の話が出ておりました。同時に火星で液体の水を確認?、というなかなか魅力的な話もありましたが、それはまた機会を改めることにして先を急ぎますと、機械の名前はfMRI(機能的核磁気共鳴画像法)というもので、基本原理としては、超伝導磁石などで作った非常に強い磁場で水素などの原子に影響を及ぼし、その影響分を読み取って画像化する、と言う、正直言って私ももう一つ理解が及ばないでいる技術なのですが、体の中をリアルタイムに観察することができるため、最近富に活用が増えている観察手法です。これを応用すると、たとえば脳の中で活発に動いている部分を特定したり、その活動を観察できたりするそうですが、行われた実験は、2つの模様を見せてどちらか一方を心に思い描いてもらった後、fMRIで脳を測定して、模様を見ていた人がどちらの模様を記憶しているか、当ててみる、と言うものです。ちょっとESPカードの実験に似ているな、と思ったのですが、その的中率が80%以上という高率だったということでした。こんなことができたのは、人の脳には、縦方向の模様と関連するニューロンと、横方向や斜めの模様に強いニューロンがあり、それを機械で読み取ることに成功したためなのだそうです。
 今はまだ、単純な模様しかできないみたいですし、その思い浮かべた心象映像をCGなどで再現する、何てことも困難を極めるようですが、こんな研究がさらに進んでいけば、いずれ機械で人の心を自在に読み取ったり、心の中で思い浮かべたとおりにCGが描けるようになったり、昨日見た夢を映像化して記録したりするようなこともできるようになるのかもしれません。23世紀のネコ型ロボットがポケットから出してくれるような夢の記録装置が、私の生きているうちに本当に登場してくれないものか、と、この研究の行く末に、大いに期待したいですね。

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夢一つでも人生快適になることもあります。

2009-02-19 22:17:43 | 夢、易占
 今日は目覚める直前、久々に空を飛ぶ夢を見ました。それも、これまで無かった高高度を飛行する、豪華バージョンです。今までも空を飛ぶ夢を見ることはありましたが、せいぜい高度数十メートルくらいまで。それも、飛ぶこと自体大変難しく、危ういバランスをとりながら何とか浮き上がる、と言うような夢ばかりでした。その上、大抵の場合浮力がどうしても足りなかったり、頭上に電線や網などの邪魔モノが現れてそれ以上上に上がることができないなどの、飛ぶ夢、というにはあまりに制約の大きい、どちらかと言うと不安感を募らせるようなものが多かったのです。ですが、今日の夢はいきなり雲の上を高速で飛んでいる状況から始まりました。前方には、朝日か夕日か、青空の中、雄大に広がる雲塊の数々が朱色から白色まで微妙なグラデーションをなしつつ折り重なり、荘厳なまでの雰囲気すら覚えさせるほど美しい光景が広がり感動を呼びます。そこで、あ、これは夢だ、夢に違いない、と突然気づきました。生身の状態で空を飛ぶなど、夢以外にありえない、と妙に冷静に感づいたのです。そこで、夢ならもっと自由に飛んでみよう、と思い立ち、一気に急降下して地面すれすれまでいたりました。高速で地上3mくらいを飛びながら右手を見てみますと、公園に立っているような時計が街路灯のように並んでいます。直径30センチくらいのアナログ時計なのですが、枠の部分が純金なのかきらびやかに輝いていてこれがまた大変美しいのです。その美しさに感動しつつついでに時間を確かめようとしたら、見る時計一つとして同じ時間を示しているものがありません。これでは見てもしょうがないので、再び上昇しようと意識を上に向けると、急降下と同じくらいの勢いで急上昇し、再び雲海の上に飛び出ました。実に爽快な気分で、呵呵大笑しながら空を駆け巡っているうちに、目が覚めました。

 あまりに心地よい夢に、朝から妙にテンションがあがって、一日仕事もスムーズに片付きました。
 夢としては、結局空を飛ぶこと以外考えが及ばず、明晰夢と言うには制約が大きすぎるように感じましたので、多分夢の中で夢と気づく夢、という少々面倒な、要するに夢の呪縛から自由にはなれずにいる状態の夢だったと思われますが、こんな気持ちのよい夢が見られるのなら、明晰夢であるかどうかと言うのはさしたる問題でも無いような気がします。この種の夢はもうしばらく見ることも無いでしょうが、毎晩今朝の夢を思い起こし、今夜も見ることができないだろうか、と期待してしまいそうです。

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朝の二度寝は至福のひと時ですが、安全にたしなむのが難しいのも確かです。

2009-02-18 22:15:47 | Weblog
 暖かかったところにまた寒さがぶり返して、なかなかに苦労させられる季節の変わり目になってますが、こうして少しずつ振れながら春が近づいてくる、と言うことなのでしょうね。寒いときは着込んで耐えて、暖かいときはマスクして花粉を防いで、と何かにつけて面倒くさいのもこの季節の特徴といえましょう。早く本格的な春を迎え、花粉の時期も過ぎてほしいと切に思います。

 さて、こう寒いとなかなか朝布団から出られないものですが、目覚ましで起きた後、ぬくぬくの布団の中でぐずぐずしていると、ついつい知らぬ間にまた眠りに落ちて、遅刻寸前にあわてて飛び起きる、何てこともままあります。少し睡眠不足気味だったりしたときの誘惑はいかんともしがたい強力なものであり、しばしば大変な目に遭うものです。ただ、2度寝には昼寝と同じく頭をはっきりとさせる効果もあるそうなので、うまくコントロールできるものなら、積極的に2度寝してみるのも一日のスタートには返ってよいのかもしれません。
 一方休日の二度寝で深入りしてしまうのは、寝過ぎになって血管を収縮させるセロトニンが分泌され、それが元で偏頭痛の原因となることもあるのだとか。それに、せっかくの睡眠サイクルが乱れ、疲労回復どころか、かえって寝疲れを起こす場合もあるとのこと。確かに休日眠りすぎるとぜんぜん疲れが取れないし気分が晴れませんし頭痛がしたりすることはまま経験することで、なるほど、そういう原因があったのか、と理解が進みました。それに眠りすぎるとその夜目が冴えてしまって、翌日の週明け月曜日に重度の睡眠不足に陥る、と言う負の連鎖が待っていることが多い点も、休みの日の深寝をしないように心がける一助にはなるでしょう。
 といいつつも、寒い時期の朝の布団から出るのは一大事業に匹敵する精神的エネルギーを必要とします。心身にかかるストレスも相当なものじゃないでしょうか。少し部屋を温めておくなりすれば多少はましになるのかもしれませんが、今部屋にある暖房器具は石油ストーブだけで、それをつけて二度寝でもした日には、危なくてしょうがありません。何とか冬のさなかでもすっきり無理なく目覚める方法がないものか、たとえば寒い中で着替えるのが一苦労なので、日とそろえの着替えを布団殻すぐ手の届くところにおいて、布団の中で寝ながら着替えて見る、なんていうようなことなど、これまでにもいろいろ模索しているのですが、なかなか簡単にはいかず、結局起床時間が遅れに遅れて、やっぱり出勤がぎりぎりになってしまうのですよね。
 明日も寒そうですが、昼はいくら冷え込んでもよいので、せめて朝だけでももう少し暖かくなってもらえないものか、と無理なことを本気でお願いしたくなるこの頃です。


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薬を多く飲んだら風邪が早く治ると本気で思うような輩が大臣してたなんて・・・。

2009-02-17 22:00:35 | Weblog
 お昼ごはんを食べ終わり、お茶を飲みつつ午後の仕事までのわずかな時間をのんびりすごしていた昼下がり、それまで、誰が見るともなく流れていたNHKのテレビ番組が、突然ニュースに切り替わりました。滅多に見られない速報に、何事? と思っておりましたら、時の財務相が辞任を表明した、とか何とか、その記者会見模様が映っておりました。なんと言ってたか、記憶が定かではないのですが、G7後の記者会見での失態について、なんだか回りくどい分かったような分からないような言葉をアナウンサーが何度も繰り返していたのが耳についたのですが、それはともかく、予算成立後に辞任する、という意向を表明した、という話であることは理解できました。それが、帰宅してネットニュースを見てみたら、予算を待たずにすでに辞表を首相に提出、受理された、という話に変わっています。そういえば、あの失態の直後には、首相が慰留していたような話もあったりして、辞めずに続けるのかな? と思っていたときもありましたので、わずかな間にずいぶんとまたころころ話が変わるものだな、と、首を傾げてしまいました。
 まあ世界中に放映される記者会見の席での失態、たとえ理由がどうあれ責任は免れないところでしょうから、辞任云々には特にこれと言うこともないのですが、あの失態の理由に、風邪を引いて多めに薬を飲んだせい、という釈明をなさっているのを読んで、少し暗澹とした気持ちがいたしました。最初私が目にしたのは、「早く風邪を治そうとして倍の量の薬を飲んだ」というコメント記事だったので余計にそう思うのでしょうが、一国の重要ポストを任された人が、薬をたくさん飲んだら早く病気が治る、と期待し、それを実行してしまうような幼稚な発想をすることに、唖然としたのです。下手な言い訳、と言うことなら別に思うところもありますし、マスコミの一を聴いて十を語るようなやり口もあるので話半分くらいに見ておく必要もあるのでしょうが、病気を治すのに所定量を超えて薬を飲むと言う行為を平然と口にする無知蒙昧な態度は、ひょっとしたらG7後の記者会見でしどろもどろになったどころではない恥を、世界にさらしたんじゃないか、と思わずにはいられないほどの、わが国を覆う科学音痴の最たる事例として認識してしかるべきでしょう。マスコミも、泥酔疑惑、なんていう根も葉もないお祭り騒ぎを演出する暇があったら、こんな政治指導者の幼稚な発想をたしなめるくらいのことをやるべきじゃないでしょうか。

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入院した父を見舞って、その実年齢と私の感覚のギャップに妙に戸惑いました。

2009-02-16 21:59:24 | Weblog
 昨日は手術した父親を見舞うため、実家近くの総合病院まで行っておりましたので、朝早々に小説のアップだけして、ブログは書きませんでした。まあ命に別状ある病気でもないですし、本人は至ってぴんぴんしていたわけですが、もうそれなりに年でもありますし、たまには親孝行の一つもしておかないと、と思い立ったのでした。
 私も大概年が嵩んできておりますし、親が年寄り年寄りしてくるのはいかんともしがたいのですが、それでも、子供の時分に身罷った祖父に比べたら、父は年齢の割に元気で若々しく見えます。年齢的には、当時の祖父と変わらない年になってきているはずなのですが、私が子供の目からいっぱしの中年の目に変わってきている分を割り引いても、やはり若く見えるのは確かな気がします。
 祖父は江戸時代末期に生まれ、長じて満州に渡りロシア語と中国語と薩摩弁を自在に操るという驚異的な語学力で一財を成し、運良くシベリアにも連れて行かれずに帰国した後は、郷里の鹿児島で漁師をしていたというなかなかに波乱万丈の生涯を送った傑物ですが、その晩年は、郷里でイカやキス釣りを教えてもらったり、ナイフで鉛筆を削る方法を伝授してもらったりしたどこにでもいそうな孫に優しい爺様でした。その祖父が亡くなったときは子供心ながらずいぶんと寂寥の感を強くしたものでしたが、父親が祖父と同じ年頃になっている、という事実が、なんとも不思議な感覚を覚えさせてくれるのです。
 あと十年もしたらひょっとしたら父も鬼籍に入るかもしれないという年頃な訳ですが、手術してなお意気軒昂なその姿を見ていると、どうもそういう客観的観察というものが説得力に欠ける現実感のない話に思えてしまって、まるで夢の中のような妙な感じがいつまでもぬぐえませんでした。
 
 そうこういううちに、順調に行けばあとン十年のうちに自分もまたその後を追うことになるはずなのですが、自分が祖父のような大往生を遂げることができるのか、ちと考えてしまいます。もっとも、子供心にそう感じただけで、祖父の最期の想いのほどは結局は理解の及ぶ話ではなく、見た目通りの大往生だったかどうかは永遠に不明なのですが。それともやはり死後の世界というものが実在して、そこで疑問を解く時が訪れたりするのでしょうか? 科学者としての心はそのことをあっさり否定してしまうのですが、八百万神をどこかで感じているような私の魂は、むげにそのことを否定できないでいるのです。
 昨日は父親の入院する姿を見て、そんな雑駁な思いに揺られながら帰ってきたのでした。
 そんなこんなで少々考え込みすぎて、案の定今日は寝不足で困りましたとさ(笑)。


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01.到着 その2

2009-02-15 10:44:55 | 麗夢小説『向日葵の姉妹達』
「鬼童!」
 鬼童も軽く手を挙げて、背中を壁から離した。
「やあ、ヴィクター! 遠路はるばるようこそ・・・」
 小走りに歩み寄り、握手の右手を差し出そうとした鬼童の動きが、ふと止まった。ヴィクターの傍らに寄り添うようにしてやってくる、可愛らしい姿が目に入ったからである。
「グーテンタッグ、フロイライン」
「こんにちわ、鬼童さん」
 金髪をパステルグリーンのリボンでツインテールにまとめた頭が、ちょこんと鬼童にお辞儀した。夏らしく、ノースリーブの白のブラウスに同色の薄いカーディガンを羽織り、膝まで隠れるモノトーンの花柄スカートの前に両手を揃え、小さなバックを提げている。鬼童はやや虚を突かれて、そのきれいに渦を巻くつむじに目を見張った。



「こ、こんにちわ、フロイライン・ケンプ。驚いたな、何時の間に日本語を勉強したんだい?」
 再び顔を上げた少女は、辺りがぱっと華やぐような笑顔をほころばせて、鬼童に言った。
「日本に行くと決まってから、一所懸命頑張りました」
 よどみない流暢な言葉が、その可憐な唇から流れ出す。横でにこにこしていたヴィクターが口を添えた。
「麗夢さんと日本語でお話しするんだって張り切ってね。三ヶ月ほどで大体の会話が出来るようになったよ」
「それは凄いな、フロイライン・・・」
「私のことは、シェリーって呼んで下さい。鬼童さん」
「わ、判った、シェリーちゃん」
 にっこりとしたあどけない笑顔に、鬼童は素直に感服した。確か年は10か11のはずだ。その幼さでもう欧州の言葉とこの極東の小難しい言葉を操れるようになるとは、これは一種の天才かも知れない。
「もちろん、ただ努力しただけでもないんだけどね」
 悪戯っぽく笑うヴィクターに、鬼童はあることを思い出した。フランケンシュタイン公国から日本に帰国する直前、鬼童は目の前の少女の目の手術に立ち会っている。その時、執刀責任者のヴィクターが、細胞分裂によって生まれた本来のタンパク構造以外のものを、少女の身体に埋め込んだのを見ていたのだ。それは、極小のシリコンチップだった。1才の時に事故で失明したシェリーの視神経を復活させるため、ヴィクターが自身の研究成果を、その眠れる神経叢に応用したのである。
「そのチップの空き容量を使って、一種の翻訳辞書を彼女の記憶にマッチングさせたんだ。彼女本来の才能とも相まって飛躍的に学習が進み、今では日本語やドイツ語を初め、七カ国語で日常会話をこなせるまでになったよ」
 それは、人工生命体デルタやジュリアンで既に確立した技術でもある。鬼童は素直に感心して、ヴィクターに言った。
「そうか、さすがだなヴィクター。今から君の発表が楽しみになってきたよ」
「ハハハ、それは明後日までのお楽しみさ。それよりも・・・」
 ヴィクターはきょろきょろと辺りを見回した。
「鬼童、麗夢さんは?」
 そうか、二人はまだ知らないんだった。
 鬼童はさっきまでの妄想を思いおこし、わずかに耳を赤く染めた。
「ああ、麗夢さんは、ちょっと抜けられない用事があって到着が遅れているんだ。午後には合流できるはずだから、それまでは僕が案内するよ。まずはホテルに行こうか?」
「えーっ、折角麗夢さんも驚かせてあげようと思ったのに・・・」
 軽く落胆するシェリーの肩をぽんぽんと叩きながら、ヴィクターは鬼童に言った。
「麗夢さんがまだなら仕方ないな。じゃあ鬼童、早速で済まないんだが、行きたいところがあるんだが」
「え? 荷物は大丈夫かい?」
「かさばるものは航空便でホテルに送りつけてあるし、日本なら大抵のものは買えるだろう?」
 そう言えば、二人の荷物は本当に手提げバック一つづつという軽装だった。
「行きたいところは判っているよ。でもシェリーちゃんは?」
「あたしは大丈夫です。麗夢さんが来てくれるまで、大人しくしています」
 再びシェリーは明るい笑顔で鬼童に返した。
「仕方ないな。じゃあ車を用意してあるから」
 鬼童は先頭に立って、長旅の疲れも見せない二人を、駐車場へと案内していった。
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