かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

熊本はバスと城の街だったのですね。

2008-11-30 20:48:11 | Weblog
熊本2日目。
昨日はひなびたうちの田舎町町と変わらないとかなんとか、随分失礼な事を書いてしまいましたが、今日午前中で仕事を終えて帰路につくために、JRの駅ではなく、大学から交通センターと言うバスターミナルに移動してびっくり! なんとも立派な都市ではないですか! 交通センターは写真の熊本城のすぐ近くにあり、繁華街もあるし路面電車やバス・タクシーなどの交通機関が集中してますし、うちの田舎町など足下にも及ばぬ城下町でした。
このセンターの地下街で昼食をとったあと、欲張って熊本城に行ってみました。あまり時間がなかったのですが、煙となんとかは…のたとえの通り、とにかく大急ぎで大天守閣5階建ての頂上まで駆け上がりました。まあありがちな写真ではありますが、間近で迫力ある石垣と大小二つの天守閣を仰ぎ見ることができて大変満足でした。
熊本で面白いと感じたのは道路の使い方で、一番左のレーンをバス専用に指定していることです。真ん中は路面電車の縄張りですので、一般車両はその間の狭い部分しかありません。それでも、交差点で混み合っていても一般車両はけしてバス専用レーンに入ってこようとしないのが印象的でした。更に、バスがその左端のレーンから車線変更無しに右折するのに改めて驚きました。関西では考えられないきっちりした区分けです。もちろんそれだけ余裕を持って広い道を作ることが出来る土地があってのことなのでしょうが、それにしてもうらやましい限りです。
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九州行脚2日目

2008-11-29 21:35:36 | Weblog
今日は朝から九州新幹線で熊本に移動してきました。時間があれば、鹿児島本線とオレンジ鉄道なる私鉄、これは新幹線開通にともないJRから切り離された第三セクターか何かの、旧鹿児島本線ですが、それを乗り継いでのんびりローカル線の旅を楽しむところです。しかしながら、鹿児島中央駅のみどりの窓口で時刻表を調べてみると、そんなことしてたら到底熊本での仕事に間に合いそうになかったため、駅前のチケット屋で安い切符を購入し、時間最優先で移動したというわけです。まあいずれ近い内に鹿児島には改めて伺うことになりそうですので、ふるさと巡りはその時の楽しみにとっておきましょう。
ところで熊本ですが、昨日の鹿児島の様変わりぶりを目の当たりにして、こちらもうちの田舎町など到底及ばぬ相当な発展を見せつけられるんじゃないかと思っておりましたら、あに図らんや、駅前が意外なほどひなびた様子なのにかえって驚きました。これこそ昨日鹿児島に期待していた懐かしい光景、と言う感じです。九州の県庁所在地はこれでだいたい訪れましたが、それぞれ独自のベクトルで都市環境を構築されているんですね。
写真は今日の仕事場所、熊本大学工学部のキャンバスです。イチョウが散り始めて地面に黄色い絨毯が敷き詰められつつあるのが、綺麗だったので、仕事の合間に撮影してみました。
明日はもう少しここで仕事して、いよいよ帰宅の途につきます。
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今日から九州行脚です。

2008-11-28 21:29:22 | Weblog
今朝早くから飛行機で鹿児島に来ております。鹿児島は私の父のふるさとであり、私も幼少時は夏休みなどに実家へよく遊びに行きました。とはいえ、それもセピア色さえ褪せた遥けき過去の思ひ出。ブルートレインに揺られて大幅遅延してたどり着いたかつての面影は、今の鹿児島中央駅には微塵もございません。時間があればここから在来線に乗り換え1時間以上かかる田舎まで出向き、恐らくはまだ記憶の残滓に引っかかるであろう光景を目にする事も出来たでしょうが、残念ながら明日は朝から九州新幹線で熊本に移動して仕事ですので、思い出たどりはまたの機会を楽しみにしておくよりありません。
と言うわけで、特に意味はありませんが、写真は鹿児島中央駅前広場に飾ってあった巨大ツリーです。地元の方には恐縮ですが、ここがまだ西鹿児島駅だった頃には、似合わない装飾だと思ったもので。
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のんべんだらりとしているようで、これで中々多忙を極めているのかもしれません。

2008-11-27 21:50:11 | Weblog
 最近、朝未明に目が醒めることが多くなっています。手元に時計がないのとで何時ごろなのか定かではありませんが、あたりが薄暗いところからして深夜ではなく、おそらく早朝とよべる時間帯になるんだろう、と推測しています。そのうち、目覚まし代わりにCDをセットしてあるミニコンポのタイマーが作動して、朝の音楽を鳴らしますので、そこでようやく動き出すようになっています。以前はこういうときはあっさり2度寝してこの目覚まし音楽で目が醒めていたのですが、最近はどうも再び眠りに落ちることがなく、といって起きるのも睡眠時間が不足するようで気に入らず、といって正確な時間がわからないので、二度寝してもよいものか判断がつかず、結局布団の中でうだうだしているだけのことが多いのです。どうも起きてからもなんとなく疲れが取れていない感じがしますし、何より午後以降、夕方にかけて、やたらと眠くなったりするので、やっぱり睡眠不足なのではないか、と思いつつも、なかなか改善することもままならぬまま、今日まできていました。
 ところが、どうもこの状態というのは、健康面ではかなり危ないらしいのです。
 どうやらこの症状、「過緊張」というストレス性の未病状態だそうで、疲れの原因になっているとのことです。不眠や肩こり、体のだるさ、ほてりなど、病気とまで行かないけれど、放置しておくとよくない、のだそうな。
 「過緊張」というのは、心や体の緊張が度を越えてしまい、自分では緊張を緩めようと思っていてもゆるめられなくなっている状態をいいます。毎朝、目覚ましよりも早く目が醒めてしまうのは、仕事へ出かけなければならないという緊張状態からくる発症例の一つになるといいます。何事にも一所懸命で几帳面でまじめで頑張りやさんに多く発症するそうですが、さて、私もここ最近「過緊張」状態なのだとしたら、几帳面で真面目な頑張りやさん、という称号をいただけるのでしょうか?
 まあ冗談はさておき、現実問題として朝勝手に目覚めたうえ、夕方には眠気や疲れがひどくなって困る、という症状が現れているからには、何らかの対処が必要でしょう。過緊張を解くには、ゆっくりと風呂に入って体を温める、風呂あがりに軽い体操やヨガをする、ゴロ寝しながら好きな音楽を聴く、静かに読書を楽しむ、マッサージをする等々があるそうです。風呂はできるだけ30分以上の半身浴をすることで少しでもリラックスしようと心がけているのですが、そういえば以前は半身浴中によく転寝などもしていたのですが、このところそういうのもあまりないな、と今にして気が付きました。となればあとこの中で自分に向いていそうなのは読書かもしれませんが、どうものめりこんでしまってかえって睡眠時間を削ったりして体に悪そうなので、とりあえず好きな音楽を聴く、というあたりがよさそうな気がします。

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かっこうに未知なる才能・能力が目覚める兆し、なわけないか、やっぱし(笑)。

2008-11-26 22:19:10 | Weblog
 今朝、気が付いてみると、額の真ん中に吹き出物ができておりました。この年でまさかこんなものができようとは夢にも思わなかったもので、当初全然気付かなかったのですが、何かの拍子に触った途端これが結構痛かったため、昼ごろには発見できました。今でも触ると痛いですし、発見してしまったためか、触れないように気をつけていてもなんとなく頭に極軽い疼痛めいた違和感を覚えます。
 その位置というのが、ちょうど眉間の中央、仏様で言うところの白毫(びゃくごう)のある場所で、第三の目などという呼び方もするような位置になります。幸か不幸か、いまだマッドな天才的才能に目覚めたり、はたまた悟りを開いたり、光を放ったり破壊光線を発したりするようなことは無く、単に痛いだけなのですが、鏡で見ると、いずれそのうちさっき上げたどれかに開眼してたりするんじゃないか、と期待したいくらい、本当にちょうどいい位置が小さく赤く腫れています。白毫はあくまで頭髪ですし、第3の目はヒンドゥー教の神様をみればまさしく目そのものだったりするので、単なる吹き出物とはもちろん全く違うわけですが、あんまり直らないようだと、とりあえず×印、である必要は全く無いのですが、適当に絆創膏でも張らないと痛くて困りそうです。まあ様子見しながら、しばらくは馬鹿馬鹿しい妄想を弄ぶお題として、なるべく触らないようにそっとしておこうと思います。

 さて、今日は昼間、車で移動していると、窓を閉め切った状態では汗ばんでくる位暖かな一日でした。今年最後の小春日和でしょうか? 週末は仕事で南に出かけますので、帰ってきた時やたらと寒かったら嫌だなぁ。

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医学系バラエティ番組も良いけれど、大学の先生の講義をじっくり視聴するのも悪くないかも?

2008-11-25 22:45:43 | Weblog
 今日は事前の天気予報では晴れだったように記憶していましたが、日が照っていたのはほんの少しで、あとはほとんどどんよりとした鉛色の低い雲が空を覆っておりました。まるで冬空ですが、まあもう雪も降ったわけですし、世間はもう冬といって差し支えないのかもしれません。・・・寒いのは嫌ですね。最近血圧が高めだから余計身に堪える気がして、朝起きるのもだんだん難しくなってきてる気もしますし。

 さて、日本人男性のガンによる死亡原因の第一位、女性でも第三位という肺がんの新しい治療方法が生まれつつあるそうです。自治医科大学http://www.jichi.ac.jp/の研究チームが上げた成果ですが、昨年、同チームが発見した肺がん関連遺伝子が作り出す酵素を阻害する物質を食べると肺がんが消滅する、というなかなか魅力的な研究結果です。この遺伝子は肺がん患者のうち、約5%の人が持っているそうですが、マウスの肺でその遺伝子を発現させて肺がんを発症させたあと、この阻害物質をマウス10匹に1日1回経口投与したところ、投与開始から25日ですべてのマウスのがんが消失したとのこと。まだマウスによる動物実験の段階ですが、副作用も認められず、既に複数の製薬メーカーがこの研究成果を基に治療薬の開発に乗り出しているそうです。わずか5%とはいえ、肺がんを、まさに治療することのできる薬ができるかもしれない、というのは、大したものだと思います。これまで肺がんの治療薬として「イレッサ」がありましたが、かなり強い副作用があるそうですし、効果のある患者も限られるそうです。それに対してこの阻害物質は別のタイプの肺がんへ効果が期待できるとのことで、今後治療の選択肢が増えることは、手放しで歓迎できる話でしょう。あとはなるだけ早く治療薬として開発してもらって、とっとと厚生労働省が認可するよう、祈るだけですね。
 ところでこの自治医科大学の図書館では、ビデオオンデマンドで先生達による公開講義が視聴できるサービスを行っています。ためしに一本再生してみましたが、きっちり一時間以上、無料で講義が視聴できるみたいです。現在、236本公開されているそうですので、そのうち面白そうなのを探して勉強がてらネタ探しがてら、観てみようかと思います。
 他の大学にもこういうのがあったりするんでしょうか? もしあるのなら、文系理系問わず色々見たり学んだりしたかったりするのですが、経済学と法学だけは、いかに豊富なコンテンツがあったとしても、近づくことはないでしょうね。

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連載小説を終えて、感想など。

2008-11-24 22:28:31 | ドリームハンター麗夢
 連載終了一夜あけて、一種達成感というか、虚脱感というか、とにかくぼうっと3連休最後の1日を、取りだめしてあった録画の消化等に費やしました。今回の連載小説は、これまでと違い完成原稿を切り分けするのではなくて、その場その場で続きを書いていく、という、文字通りの連載でしたので、週1でそれを続けるのはなかなかに骨が折れました。毎日少しずつ書いていればまた展開も違ったかもしれませんし、あるいは興の乗ったときに一気に2,3週分書き溜めておけば楽に違いなかったのですが、どうも生来の怠けくせが出て、書くのは大抵掲載日である日曜日の午後、早くて3時過ぎ、遅いと6時ごろから、なんていう日もあって、我ながら、よくほとんど休載無しでやれたものだ、と、それだけは少し自分に感心しています。もっとも、そんな書き方をしていたための問題もあって、後々のことをよく考えてから書けばいいのに、その場の思いつきで書いてしまったりしたものが翌週以降の展開に響いてきたりして、「なんでこの間あんなこと書いたんだろう?」と、つじつま合わせに頭を悩ます展開もままありました。これは、我が怠惰なる性状にたいする罰というべきものでしょうね。次に連載する時は、もう少しそのあたり考えて取り組みたいと思います。
 さて、今回はさる方々からいただいたお題を基に肉付けしてみたのですが、恐らく最初ご提案いただいた内容とはずいぶん違った話になってしまったのではないか、と思います。まあこれは作者としてのわがままということでご了解いただくとして、展開としては他にも色々ありえたかも? と自分でも思うところは多々あります。実際、もう少し引っ張るつもりで、麗夢救出に向かう榊、円光、鬼童を襲う罠! みたいな話も考えていたのですが、それを入れだすと多分年内完了は不可能に思えましたもので、今回は割愛しました。また機会があれば、そんな展開も試してみたいです。
 あと、御題となった八甲田山雪中行軍隊のお話。主人公の倉田大尉は史実では倉石一大尉なのですが、あくまでもこちらはエンターテイメントの同人小説ですし、艱難辛苦の末生還し、その後日露戦役で護国の一柱となられた故人をそのまま使うことにははばかりを覚え、新田次郎「八甲田山死の彷徨」の登場人物を使うことにしました。前にも書きましたが、新田次郎氏がどうして自著で登場人物を創作したのか、その趣旨が理解できないのですが、私の同人小説のためには役に立ってくれたのはありがたいと思いました。それはともかく、機会があれば、何とか幸畑、そして八甲田山にお参りに行きたいと思います。来年学会が秋田であるそうなのですが、青森はまだその先なのですよね。時間と旅費が都合つけばいいんですが。
 もう一つ、今回のお話は雪女を一つのテーマとして考えてみました。私は柳田国男とか小泉八雲とか、あるいは剪燈新話(中国明代の怪談説話集。牡丹灯篭が有名)とかが好きで、常々そういう要素を自分の作品に取り入れてみたいと思ってます。なかなかその機会がなくて、過去、牡丹灯篭を「悪夢の純情」でやってみたくらいだったのですが、今回雪女ができて、そういう点では大変満足しています。

 さて、とりあえず一段落つきましたので、少し休憩して、また怠け癖が本流にならない前に、次の作品に取り掛かれたらいいな、と考えています。できれば年内、遅くとも年明けには筆を起こして、暖かくなるまでを一つのめどにできたらいいですね。 これまでご愛読いただいた皆様に感謝申し上げるとともに、また何かいい御題があったらご紹介いただければ幸いです。

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新作短編 その24 (完)

2008-11-23 21:09:11 | 麗夢小説 短編集
 6月1日からはじめた短編小説連載、ついに今日で完結です。足掛け5ヶ月24回、もう短編というボリュームではなさそうですが、正式に表題を決めるまでは、一応「新作短編」ということにしておきます。
 本来なら先週片付けるつもりでいましたが、何かと予定が積み重なって、結局2回に分けるような形になってしまいました。ここまでの感想等はまた明日にでも改めて記述するとして、とりあえず最後の一回1300字あまり、アップしてしまいましょう。

-----------------------本文------------------------

「そんな、それでは我々は、貴方を運ぶためだけに利用された、と?・・・」
 榊は、絶句して目の前の青年の姿をした旧日本陸軍大尉を凝視した。頭ではまだ信じがたい思いがぬぐえないが、朝倉=倉田に続いて、鬼童、そして円光が頷いているのを見ては、無理にも納得するしかない。
「あなた達はこれからどうするの?」
 麗夢の疑問に、朝倉=倉田は改めて傍らの少女に目をやった。少女も自らがしがみつく青年の顔を見上げるのを軽く頷いてみせたあと、朝倉=倉田は、厳かに宣言した。
「彼女は力を使い果たし、次の冬が来るまで眠りにつくことになるでしょう。私は、再び彼女が目覚めるまでこの山にとどまります。今度は、私の方が約束の成就の時まで待つことになると言うわけです」
「雪中行軍隊の人たちはどうなるの?」
「私が約束どおり戻ってきた以上、山の神にも、もう彼らをここに留める必要はなくなりました。すぐにも開放し、成仏してもらいましょう。それでいいね?」
 そう言うと、朝倉=倉田はまた少女に顔を向けた。少女がこくりと頷きを返す。ほうっと鬼童がため息をつき、円光が一瞬だけうらやましげな表情を閃かせて、目をしばたたいた。
 麗夢はしばらくすっかり自分達の世界に入った二人の姿を見つめていたが、やがて榊に振り返ると、にこやかな笑みを浮かべてこう言った。
「それじゃ、これで一件落着ね、榊警部」
 榊は、ぽかん、として麗夢の言葉を耳にしたが、すぐに自分の立場を思いやって、心中盛大にため息をついた。毎度おなじみのことではあるが、果たしてこの「事件」について最終的にどう始末をつけるか、その落とし所の模索に悩まされることは確実である。麗夢や、円光、鬼童は、自身が納得すればそれ以上思い悩む必要は無いであろう。3人とも超自然な話はそのまま理解しておけばすむ世界で生活しているのだから。だが、榊はそうではない。この顛末を、何らかの形で警視庁の公式記録に残さなければならない立場なのだ。もちろん、山の神の一目ぼれとか、戻り損ねた百年前の戦死者の魂とか、遭難した若者達の半年遅れの凍死などとは、それが事実だとしても一行だって報告書に書けるはずも無い。とても麗夢のように、一件落着と笑顔を浮かべる気持ちにはなれなかった。
「さあ、それじゃあ帰りましょう! 私、おなかすいちゃった!」
「ニャーン!」
「ワンワンワン!」
 麗夢がうーんと伸びをしながらきびすを返すと、お供の子猫と子犬が、その足元にじゃれ付きながらついて行った。
「あ、ま、待ってください麗夢さん!」
 榊がそのあとを追ってあわてて駆け出す。
「では、どうぞお幸せに」
「ご免」
 鬼童と円光も颯爽と背広と墨染め衣のすそを翻すと、先を行く麗夢を追いかけた。
「麗夢さん! 結界を出るにはまたちょっとした儀式がいるんですよー!」
「麗夢殿、お待ちくだされ!」
 背後からあわててついてくる男達に、肩越しにチラッと視線をやった麗夢は、その向こうで青年と少女の姿が、手を取り合って消えるのを見た。青年はにこやかに、少女もまたはにかむ様なぎこちない笑顔を口の端に浮かべて、互いに空いた手を麗夢に振りながら宙に溶けていった。これから八甲田山の山の神は、道祖神のような男女一対の神として語り継がれるようになるのだろうか。麗夢はその仲睦まじさをうらやましく感じつつ、彼らの聖域をあとにした。

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何故ちょっとしたルールや礼儀を守ることができないんでしょうね。

2008-11-22 23:10:29 | Weblog
 今日は仕事で休日出勤でした。なんか最近増えているような気がしないでもないですが、年末も間近になってきていることですし、多少の忙しさは致し方ないのかもしれません。そんなわけで、小春日和の上天気の中、平日と違って空いている道を、すいすい走ったのでした。しかし、それも幹線道路の間だけ。途中近道で毎日通っている山の細い道で、いつもは出会うことのない対向車や、物慣れない先行車が続出して、普段の倍ほど時間を食ってしまいました。多分行楽目的の街の人なのでしょう。土地勘もないでしょうし、地図やカーナビでは道の大きさはあんまり判らなかったのかもしれません。これに懲りて、一見さんは二度と迷い込んだりしないようにしてくれればありがたいのですが、せめて車一台やっとの道でもスムーズに後退するくらいの運転技法は学んでから走りに来て欲しいと思います。
 そういう物慣れない車が対向してきた場合は、ほぼ間違いなく私の方がバックすることにしています。互いににらみ合った挙句、もし相手が根負けしてバックしたとしても、左右にふらふら、のろのろと頼りなげに後退でもされた日には、こっちがひやひやさせられますし、何より時間がかかってしょうがありません。仕事柄、見通しの効きにくい山の中で、何十メートルもバックしたりすることもあるおかげか、大した運転技術を有しない私ではありますが車の後退にはそこそこできますので、細い道で対面した時には、間髪を入れずギアをバックに入れるようにしているのです。
 そういう時、相手が男性なら、大抵頭を下げたり手を挙げたり、警笛を鳴らしたりして感謝の意を表されますが、相手が女性だった場合は、私の経験からすれば、半分も挨拶する方はいらっしゃいません。細い道の運転に必死で、そんな余裕がないのだろうと思うことにしているのですが、こちらも前に進みたいところをあえて後退して道を譲っているわけですから、せめて形だけでも会釈の一つくらいは反射的にできるようにしておいて欲しいとも思います。
 最近、ひき逃げ事件が数多く報道されるようになっています。東京や大阪では検挙率100%、全国平均でも90%を超え、まず間違いなく逃げ切ることは不可能で、罪も格段に重くなるのにどうして逃げてしまうのか、考えてみると実に不思議ですが、どうやら、事故直後の運転手はパニックになってとにかく現場を離れたい一心になるそうで、厳罰化を進めても、そういうパニック心理を押さえ込む理性を喚起する効果はほとんどないのだそうです。ひき逃げを防ぐには、地道に子供の頃からルール遵守を徹底して叩き込み、何はともあれまず救護することを優先する心栄えを養うよりないという、実に迂遠な話も聞きます。将来についてはそれでよいとしても、今、ハンドルを握っているあぶない輩や礼儀を知らない連中についてはどうすればよいのでしょうか? 私は、厳罰化と同時に性悪説にのっとった運転監視システムの搭載を義務付け、たとえ事故などを起こしていなかったとしても、車検の時などにその記録を回収して調査し、違反行為や危険行為の記録があれば、現行犯でなくても訴追できるような制度を導入するくらいはやらないとダメだろうと思います。右左折時にウィンカーを操作しない人が昔に比べてやたら増えたようにも感じますし、タバコやゴミを窓から道路に捨てる人もよく見かけますが、そういう小さなルールやマナーから強制的に守らせるシステムにしていかないと、結局大きな違反行為を防ぐことはできないのではないでしょうか?

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インドはまだカースト制が残る後進国、というイメージを強調したいのでしょうか?

2008-11-21 23:26:00 | Weblog
 大分寒さは和らぎましたが、まだまだ寒い今日でしたが、何より、天気が悪くなってあまつさえ雨まで降り出したのには閉口しました。天気予報では晴れのはずだったのに、どうも全体に天気は低調です。来週は、少しは持ち直してくれればいいんですが。特に後半はまた遠出しますので、寒いのと雨とはなるべく願い下げたいのです。

 さて、インドで自分より下級カーストに属する少女にラブレターを書いた15歳の少年が、市中引き回市の上、懇願する母親の目の前で列車に投げ込まれて殺害されたのだそうです。わが国の常識から見ると到底信じがたい事件のあらましですが、抜きがたい身分制や様々な差別などの存在こそが世界の現実であり、何はともあれ平等と小さい貧富の差を実現したわが国は、その存在自体が奇跡的なのかもしれません。インドは、アジアにおいて中国と伍する軸となりうる国家であり、食糧や水の問題、一人っ子政策で急激な高齢化が進展する中国と違い、今も増加の一途をたどる若い人的資源、高度な数学的センスなど、将来的には中国を凌駕する潜在的な力を持つ国であろうと思うのですが、こういう前世紀の遺物が牢固として人々の中にこびりついているのを見ると、なかなか前途多難だな、と思わずにはいられません。まあこの種の話はインドのみならず、アメリカだって有色人種差別はあるのでしょうし、新大統領にはずっと暗殺の危険性が語られているようでもあります。それでも差別意識を前面に打ち出して殺人まで行うほどの蛮行は、さすがに少ないのではないのでしょうか? いずれにせよ、諸外国と付き合うには相手国の成り立ちや国民の文化、思想、思考様式のようなものをよく研究しておかないと、こういう事件もなかなか理解が及ばないことになるのでしょう。そのためにも様々な情報が求められるわけで、メディアには一方的に中国や朝鮮半島の情勢ばかりを伝えるのでなく、可能な限りアンテナを張って多くの国の動きをキャッチし伝えて欲しいと思うのです。この事件だって、単なる一部の過激派の犯行ということなのか、あるいは国民総意の一般的事象なのか、インド政府や国民はどう考えているのかをもう少し丹念に追求してもらえたら、今後の参考にもなるんじゃないでしょうか。

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雪!

2008-11-20 22:33:17 | Weblog
 寒さも昨日から覚悟していたのでそれほどとも思わなかったのですが、これまでただ露がついて曇っているだけだった車のフロントガラスが、今日初めて凍りつき、お風呂の残り湯をかけて視界を確保することになりました。通勤途上も幸い道が凍るということもなかったのですが、職場も近くなった山の際で、対向車が屋根に真っ白いものを大量に乗っけているのを見てびっくり仰天! 山道に入るや、朝日の当たらないところは白く塗りこめられており、はじめ、霜かと思っていたのですが、職場について確かめてみましたら、確かに雪が積もっておりました。



 うちの職場は標高300mくらい。昨日は1000m程度を真っ白に飾った雪が、一気に700m下ってきたことになります。道理で寒いわけだと妙に納得したのですが、これまで、積雪なんて年内に一度あるかどうかという程度の話で、それも12月も後半になってからのこと。私も結構長いこと今の職場に通っておりますが、11月から雪が積もっているのを見たのは、これがはじめてでした。この分で行くと、本格的な冬になったら一体どうなるのでしょう? ちょっと想像するにも恐ろしい感じがしてきますが、毎年、寒くなり始めはこの冬はどうなるのだろう? と想像に震えて結局以外になんともなかったりしましたので、今年もそれを期待したいところです。

 
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やりたいことを思うままにやれたらストレスはたまらないだろうなあ、と感じさせる動画を見ました。

2008-11-19 22:16:47 | Weblog
 今朝は予想以上に冷え込んだみたいで、通勤途上の道が凍っていないか、半ば本気で心配しました。遠望される金剛山は、山頂付近が見事に白く輝いているし、途中降り出した雨がじきにみぞれに変わるし、で、車のヒーターが効いてくるまで、震えながら走りました。もっとも、昨年の日記を見てみると、やはり今日は予想以上に寒くなったみたいで、グローブの指が凍えた、とか書いています。バイクで通っていた頃は、こんな寒さもめげず厳寒仕様の防寒着てんこ盛りで走っていたんですね。最近車で通うようになってから、すっかりバイクはご無沙汰になってしまい、いまさら、この寒い中バイクで走ろうという気はなかなかなれません。来春、暖かくなったらまた乗ってもいいな、と思うのですが、果たしてその時、無事動いてくれるかどうか。とはいえ、ちょうど今、自賠責が切れてしまったままなので、休日の昼下がりの小春日和にちょっとそこまで、なんていうこともできかねる状況なのです。これで動かなくなるなら諦めて廃車するよりなさそうですが、できれば何とかもう少しだけ動いて欲
しい、と、無理難題なことを夢想しています。

 さて、昨年の日記を見てましたら、PCの動作がおかしくなってOSのクリーンインストールをやってえらい苦労を強いられた事が記録されておりました。思えばあの頃からPCの調子が悪化し、ついこの間にはもうダメか、というところまで覚悟しましたが、何とか復活して今も動いております。といってもメモリ半分の片肺起動は解消されておりません。確実に動くことを確認したメモリを挿し、CMOSリセットを何度か繰り返しても全くダメでしたので、多分もうこれ以上どうにもならんのでしょう。考えてみると昨年のOS再インストールもこのメモリが元凶だったわけで、今になってみると、昨年の異常事態発生の頃から、メモリ周りの不具合が進んでいたようにも感じられます。一昨年の12月の、マザーボードの電解コンデンサの液漏れ発覚からこっち、不調になっては無理やり回復させる、の繰り返しでしたが、ぼちぼちそれも限界に近づいているのかもしれません。

 というわけでもないのですが、不調なPCにイライラさせられることの多い身として、実に身につまされる動画を見つけました。
http://jp.youtube.com/watch?v=RqZMew1OjwU
何らかの理由でPCに八つ当たりする外国の方々の風景です。10位までランクしていますが、私としてはラストのトップの方より、一番最初に出てきた10位の方のパンチ一発! が、確かにやりたくなるよねー、と一番受けました。沢山の方がキーボードに不満をぶつけてらっしゃいますが、私としては、固まって動かなくなった画面が一番憎たらしく思うのです。
 PCの不調でイライラした時は、同志の方々の荒れ狂いぶりを見てほくそえむのが、ヒートアップした頭を冷やすのに効果的かもしれませんね。

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リニア新幹線が開通したら、東京ももう少し身近な街になるでしょうか?

2008-11-18 22:12:56 | Weblog
 今日は午前中は比較的小春日和だったのに、昼ごろから急にグレーの雲が次々とやってくるようになり、冷たい風が吹いて肌寒さがいや増しになり、夕方以降ははっきり「寒い」と口にするほどになりました。明日朝はこの秋一番の冷え込みになるようですし、今夜は相当気を配って暖かくして寝ないと、確実に風邪を悪化させることになりそうです。

 さて、公式ブログも革まって来月の作品公開を待つばかりとなっているビットバレットhttp://www.bit-bullet.com/ですが、リンクの監督ブログでは、今別の作品のエキストラが募集されています。研究員役が必要だそうで、また、古い車も要るのだとか。もし私が東京近郊在住なら、自前の白衣を手にちょっとあてのある古い車に都合つけてぜひとも参上することでしょう。あるいは上司を説き付けて、実験室ごと提供する、とか。まあさすがにこれは許可が出ないでしょうけれど、それくらい協力を惜しまないつもりでいます。ただ、まことに残念なことに、西の田舎に住まいする身としては、さすがに数百キロを越えて参加表明するだけの時間も交通費もなく、みすみす見送らざるを得ないのです。私自身は、東京は遊びに行くには良いですが、生活の場としてはあまり望まない土地なので、そこに住まいしていないこと自体はさほど思うところもないのですが、文化や情報が集中している様は、実にうらやましく思います。何せ、その近くに住んでいるだけで、例えば奥田監督御大とかビットバレットのスタッフとかと比較的気軽にお会いすることも不可能ではないのです。それが、数百キロ隔てるだけでたちまち困難になるのですから、東京周辺に住んでいらっしゃる方のアドバンテージたるや、それだけでとんでもない価値に感じられます。
 いずれは本当にネットの上だけで他人とのコミュニケーションが完璧に成り立つようになる時代が来るのかも知れませんが、現状では、田舎でも都会とそう変わらない情報の閲覧・収集・発信が可能とはいっても、誰かと何かをしようと思えば、結局どこかの時点で実際に会って話をしないとしっくり行かないと思うのです。例えば、面と向かって言われたら苦笑程度で済んだり、あるいは自分も一緒になって笑ってしまうようなことでも、メールやブログコメントなどのテキスト担ってしまうと結構ストレートに「カチン」と来ることはままあります。そんなときでも、実際に会って話をしたことのある相手なら、その人の顔や話し振りを思い浮かべることで、ずいぶん印象が和らぐものです。
 まあそれはともかく、積極的に住みたくはないけれど、その土地自体はうらやましい。東京は私にとってそんな街であり、当分の間はあり続けることでしょう。・・・それにしてもエキストラ、出られるものなら出てみたいです。

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秋から冬でも季節の変り目には違いないのでしょうか。

2008-11-17 22:31:51 | Weblog
 今朝はひどい霧で、通勤経路の谷筋では、一時視界50mを切っておりました。滅多に無い対向車がたまに来ると、まさしく白いミルクの海からぬぅっとにじみ出てくるみたいに見えて、ちょっと驚かされます。幸い歩行者などはおりませんでしたが、わがまま承知で言えば、こういうときには特に子供やお年よりは外を出歩かないで欲しいと思います。
 ところでこう毎日仕事してますと、今日が何曜日か感覚があやふやになってきますね。朝のうちはまだ月曜日だ、と認識してましたが、夕方には何故か金曜日だと思い込んでいる瞬間があって、もうすぐ勤めを終えて非番になる、と少し浮かれた直後に、そういえば今日はまだ月曜日だったと思い出して少し鬱になる、という時が2,3度ありました。全く、困ったものです。困ったものといえば、この2,3日昼過ぎから夕方にかけて眠気が強くて、デスクに向かって仕事するのに難儀しています。そういう時は外で作業でもすればいいんですが、そういうときに限ってやらなくちゃいけない事務仕事があったりして、安易に肉体労働に逃避するのを許してくれません。夜はちゃんと寝ているつもりですし、実際夕方にはまた目が冴えてきたりもしますから、ナルコレプシーとかの深刻な病気ではないことは確かなのですが、時に、パソコンに向かってうつらうつらしてしまったりすることもあるのが厄介なのです。まるで冬眠しかかっているかのようなのですが、季節の変わり目で体調も変化しつつあるんでしょうか? そういえば明後日位から晩秋から初冬への変り目とでも言うべき強い寒気が南下してくるのだそうで、奈良県では毎日少しずつ下がっていた最低気温の予報が、今日、ついに0℃になってしまいました。ううう、寒いのはやだな、想像するだに震えがきそうですが、防寒着をたんすの奥から引っ張り出さないといけないかもしれません。そうやって暖かくするとまた眠気がじわじわと迫ってきたりして、一度休みの日に惰眠をむさぼりでもしないと収まりがつかないのかもしれません。

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新作短編 その23

2008-11-16 22:20:14 | 麗夢小説 短編集
 今日は通常勤務と同じ、休日出勤の日でした。懸念された雨は午前中かなり強く降ったものの午後には上がり、夕方には薄く日も差す所まで回復しました。十全とは行かないまでも、まずまず我慢できる一日だったように感じます。
 そんなわけで、思うような時間がとれず、今日で片付けようと思っていたこの連載短編、あと一週だけ続けようと思います。とはいえ、もう今回で謎解きは大方終わりですので、来週は物語の締めをするための一幕、ということになります。当初構想よりも大幅に延びたお話でしたが、あと一回だけ、お付き合い願えれば幸いです。

それでは、今週の分をはじめます。

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「そんな約束を・・・でも貴方は 明治38年1月28日、黒溝台の会戦で戦死された」
 鬼童の言葉に、朝倉=倉田はうなずいた。
「ええ。彼女との約束で、私が帰るまで神の怒りに触れた隊員達の魂を山に閉じ込めることにもなっていました。だから、たとえ戦死したとしても、私は靖国には行かず、御魂となってこの八甲田山に帰るつもりでいたんです。彼女もそのつもりで私の招魂をしました。ですが、どこかで何かが狂った。さしもの山の神の神通力も、遠く異国の地までは及ばなかったのかもしれません。私は結局山に帰ることができず、永劫とも思える無明の刻を過ごした末、朝倉幸司として転生してしまったのです。そして、前世の記憶などすっかり失ったまま、田中、植田、斉藤といった仲間達とスキーをしにこの八甲田山にやってくることになったんです」
「それで、彼女が貴方に気付いたのね?」
 麗夢もようやく合点が行き始めた。時の流れなどあって無きがごとき神の世界で、100年の時を経て再び現れた倉田の魂は、その器がどうあれ彼女にとって倉田そのものでしかなかったのだろう。
「そうです。ですが、記憶のかけらも無い私を、さしもの彼女も見分けることまではできなかった。私の魂の匂いとでも言うべきものは感じながら、4人のうちの誰が私なのかわからない。彼女はあせり、悲しみ、そして、怒り狂ったことでしょう。そのせいもあったか、夜の肝試しに出た私達4人は、その日すさまじい吹雪に見舞われ、あえなく遭難しました」
「え? 幸畑墓地で粗相して帰ったのではなかったのかね?」
 榊が、初耳の真相を聞いて目を丸くする。朝倉=倉田は苦笑を閃かすと、榊に軽く頭を下げた。
「申し訳ない警部。あれは、貴方達に私をここまで導いてもらうための創作です」
「創作?」
「そう。私は、そして田中、植田、斉藤の4人は、あの肝試しの夜、遭難して凍死したのです。そして、彼女の神通力の命ずるまま、記憶を取り戻すための猶予が与えられたのです」
「既に死んでいただと?!」
 さすがに榊もその言葉はショックだった。真夏の凍死という怪現象を追いかけていたつもりが、実は真冬の雪山で順当な死に方をしていた、と言うのである。麗夢、アルファ、ベータもこれには驚かざるを得ない。本当に死んでいたなら、どうしていままで、死霊の気を感じなかったのだろう。ことにベータの鼻は敏感で、その独特の『におい』をかぎ分ける事にかけては、麗夢も遠く及ばぬくらいなのだ。その鋭敏な超感覚を持ってしても「嗅ぎ分け」られなかったとは、それが山の神の力だというのなら、一体目の前の小さな少女にどれほどの力があるというのだろうか。半ば呆然とする一堂を前に、淡々とした口調で朝倉=倉田は言葉を継いだ。
「そうです。私の魂の記憶を呼び戻し、だれが私そのものなのかを明らかにするため、我等4人の魂は、その日から毎晩八甲田山雪中行軍隊の遭難行の悪夢に参加させられました。かわるがわる隊員達の役を割り振られて、白い地獄をさまよい続けたわけです。そしてようやく、私は自分が倉田であることを思い出した」
「それで、役目を終えた田中さん達は、元の通り凍死体にされた、と?」
「ええ。私、つまり朝倉幸司もまた役目を終えた今、半年をさかのぼって凍り付いた体に戻り、魂だけがこの山まで行くはずでした。それを無理やり貴方達に助けられてしまったおかげで、自らここまでやって来なければならなくなりました」
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