涌井の楽天への移籍が決まりました。
プロテクトから外されるのではないか、とはタブロイド紙を中心に囁かれてはいましたがまさかこういった結末になるとは思いもよらず、しかし未明に一斉に各紙が報じましたから共通のリーク元があったとすれば両チームで周到に練り上げたトレードだったのでしょう、それにしても金銭でとはびっくりです。
やれ人的補償との絡みで選手でのそれが困難だった、との報道もありましたが加藤、川崎のときと同じくこじつけ感が強く、とにかく涌井放出ありきに思えてなりません。
ロッテからすれば地元出身の大物ですが今季は8月に二軍落ちをしたままにシーズンを終えましたのでその強い先発志向にベンチが手を焼いた挙げ句のものであれば仕方がない、と考える一方で、二木はともかく種市、岩下は実質的にまだ一年ですので来季にどうなるかが不透明な中で実績充分な涌井を手放すのはかなりなリスクになるでしょう。
投手陣は世代交代が急がれますがこのハードランディングが吉凶どちらに出るのか、引退興行という果実を捨ててまでの今回の決断が吉と出てくれることを願ってやみません。
そして同時に人的補償の発表もされて、酒居が楽天に、そして小野がロッテに移籍となりました。
おそらくは涌井もプロテクトをしていなかったであろうところでどうリストを作ったら酒居が漏れるのかが理解不能ですが、何にしてもドラ2を3年で手放すことになったのですから編成の失敗と受け止めなければならず、これだけ失敗が続けばもう2巡目で大学生や社会人の投手を指名するのは愚策でしかないでしょう。
そして小野はドラフトのときにロッテが熱心でしたからその流れでの獲得だと思われ、二軍でのピッチングに比して一軍では光るものを見せられなかったこともあってか楽天ファンからさして惜しむ声が聞こえてこないのが気にはなりますが、環境が変われば伸びる期待ができるだけの素材だと思います。
それにしても結果的に美馬+小野+西巻←→涌井+酒居+鈴木のトレードとなれば名前負けですが、涌井が先発で酒居がリリーフをして鈴木が決勝打を放つ、なんて負け試合にならないよう意地を見せてもらいたい、さらにはハーマンまで獲りましたから来季のロッテvs楽天はいろいろな意味で盛り上がると思われ、そこも織り込み済みなのかもしれません。
ただ全体としては楽天にしてやられた感が強く、涌井を出すのであればセントラルでもよかったはずで成績に比して2億の年俸を許容できるチームは多くないでしょうがビッグネーム好きな原監督あたりは地団駄を踏んでいるかもしれず、ただ金子のようにこだわりを捨てなければ涌井の復活は厳しいような気が、しかしリリーフをやられたらロッテは赤っ恥です。
そして楽天に岸、涌井、牧田が顔を揃えるのは石井GMだからこそ、なのか、浅村もいますし西武ファンからすれば複雑でしょう、こちらも因縁のカードになりそうです。
38 伊志嶺翔大 外野手 31歳 年俸1690万円
【2019年成績】 E 82試合 120打数 24得点 23安打 打率.192 1二塁打 0三塁打 0本塁打 1打点 5盗塁 20四死球 11三振
今季はプロ入りから初めて一軍での出場がゼロ、そして二軍でも2割を切る低打率もその決断の理由になったのでしょう。
ルーキーイヤーに32盗塁で華々しくデビューをしましたがそこからは右肩下がりで、伊志嶺のプロ野球選手としての人生は年金受給資格に届かない9年で終わりを告げました。
それでもここ数年の成績、と言うよりは使われ方からすれば粘ったと言えなくもなく、そのあたりがドラフト1巡目の威光なのだと思います。
来季からは一軍走塁兼打撃補佐兼外野守備補佐、もしかしたら史上最長な肩書きで指導者として第二の人生を歩むことになりますが、その肩書きどおりに中途半端な特徴の無さとなれば容赦なく切り捨てられてしまうでしょう、天国と地獄を短期間で身を以て体験をしたものを活かしたコーチングを期待したいです。
春季キャンプで40盗塁を目指す、にはもっと現実的な目標をと思いましたが、しかし打席のチャンスをもらえない伊志嶺にはそれが現実的だったのかもしれません。
ラミゴとの国際交流試合では1試合4盗塁、あるいは代走で盗塁、内野ゴロで生還とその方向性に沿った30代でも衰えない快脚を見せてくれましたが、しかし昨季とは打って変わって足を使った攻撃が影を潜めたチームにはフィットしなかったのか一軍からお呼びはかからず、そのあたりで気持ちが切れてしまったようにも思います。
その快脚を活かした広い守備範囲を誇りながらも肩の弱さが足を引っ張って出番を減らしたのがもったいなく、こと打撃だけであれば長打は無くとも.270ぐらいは打てる資質はあっただけにそれを活かせなかったのは本人にとってもチームにとっても不幸でしたし、もっとやりようがあっただろうと悔いが残ります。
それでも他球団からオファーがあったとの報道もありながら自ら選んだコーチへの転身ですのでやりきったと考えているのであればそれもよし、新たな役割で大きな華を咲かせてください。
2011年通信簿 2016年通信簿
2012年通信簿 2017年通信簿
2013年通信簿 2018年通信簿
2014年通信簿
2015年通信簿
【オリオン村査定】 1690万円 → 任意引退 ※10/3に戦力外通告、10/13に引退表明
37 三木亮 内野手 28歳 年俸2240万円
【2019年成績】 89試合 126打数 20得点 27安打 打率.214 3二塁打 0三塁打 2本塁打 15打点 5盗塁 10四死球 38三振 得点打率.343
故障に苦しめられた一年でした。
アクシデントは仕方がないので本人がどうこうではないにしても持っていない、プレーではなくレアードが釣った魚を捌いて握って三木が食べる、そんなイメージになっています。
5月下旬にホームへのヘッドスライディングの際に返球を顎に受けての脳震とうは特別ルールを適用されての抹消となり、復帰後に藤岡の不振もありスタメンのチャンスを奪うも走塁中に負傷をして平沢に取って代わられ、その負傷が遠因だったのかは分かりませんが閉幕をしてから右膝蓋大腿関節軟骨損傷での鏡視下右膝軟骨修復術および右膝ガングリオン切除術は全治4~5ヶ月ですから来春のキャンプには間に合いませんのでかなり厳しい立場に追い込まれたことになります。
そういった体調面での不良は置いておくとしても、もうひとつ伸びが感じられません。
一昨年には及ばないものの100を超える打席がありながらも得点圏打率は高かったですが基本的には安パイ扱いでしかなく、ただ打てない、非力と言うよりは工夫が足りないように思えてならず、踏み込むこともできずに手先だけで引っ掛けたようなバッティングが常に三木には付いて回ります。
それでいてバントや走者を進める右打ちのテクニックに秀でているわけでもありませんから、ただでさえの藤岡を超えるのはかなり厳しいでしょう。
持ち味である守りも上手いのは上手いのですが信じられないような送球ミスなど唖然とさせられるポカもなかなか減らず、勝負どころで使いづらいタイプです。
気がつけばもう来季は7年目で20代のラストイヤー、守りが武器の福田光の指名は三木へのベンチの不満によるものかもしれず、寿司を食べるのではなく握る三木を見たいです。
2014年通信簿
2015年通信簿
2016年通信簿
2017年通信簿
2018年通信簿
【オリオン村査定】 2240万円 → 2500万円 (△12%)
嘘です、同じ背番号70ですが20年以上も前に市営浦和球場でのものです。
記録魔ですからきっちりと、1996年8月3日に諸積、丹波、澤井、林、飯田、信原、小野とともにもらったのはこちらでもコレクションの一部としてご紹介をさせていただきました。
現役最終年となった今年の石垣島ではその気配すら見せてくれませんでしたが、来年はサインをくれる福浦コーチであってもらいたいです。
石垣島では昨年もダメでしたから、一昨年にもらえたこちらは奇跡だったのかもしれません。
2019年2月9日に関谷、東條、田村、田中英、土肥、宗接、岩下、原、阿部、種市、二木、金森、肘井、安江とともにもらったもので、もちろん一番の宝物です。
それにしても全くの別ものと言っていいぐらいの変わりようで、この22年6ヶ月で何種類のサインがあったかは分かりませんがこれほど違うと背番号があっても整理をしておかないとどれが誰だか分からなくなりそうで、こうやって記録に残しておけばと五十嵐や定岡、猪久保と間違えることもないでしょう。
それぐらいにここ数年でぐっとコレクションの増えたサイン色紙とサインボールも、来春は藤原を超えるであろう佐々木朗フィーバーでちょっと憂鬱だったりもする今日この頃です。
36 有吉優樹 投手 28歳 年俸4200万円
【2019年成績】 2試合 0勝2敗0S 防御率13.50 7回1/3 12被安打 4被本塁打 5与四球 0与死球 2奪三振 被打率.400
二年目のジンクスを乗り切ってさらなる飛躍を期待された有吉は、しかしまさかの逆噴射のシーズンとなってしまいました。
昨季に続いて先発を任されるも開幕カードは5回途中で5失点KO、次のカードでは3発を食らっての大炎上となり、あっさりと抹消をされたかと思えば4月下旬に右肘関節内遊離軟骨・右上腕骨滑車部軟骨損傷とやたらに長ったらしい症名での右肘鏡視下関節クリーニング手術による全治3ヶ月から4ヶ月となればGWすら見ることなく今季終了です。
それでも7月下旬に浦和でキャッチボールをしていた、との情報もありましたから治癒は順調だったようで、そしてフェニックスリーグで実戦復帰をしましたから勝負の来季となります。
この手術は球団の説得によるものとのことですから、肘の違和感を抱えたまま春季キャンプ、そして開幕を迎えたのでしょう。
練習試合やオープン戦でやたらと被弾をしていましたからイヤな気配はありましたが、もしその時点で異変を球団が察知していたのであれば、そして抹消から日を経ずしての手術ですので本人を納得させるための目に見える結果、とはもちろん悪いそれですが、それを待っていたのであれば何とも言えない微妙さが漂います。
それでもだらだらとシーズンを過ごして来季に影響が出るタイミングでのお約束に比べればナイスな判断だったと、そうとでも受け止めるしかありません。
ゾーンで勝負、ではなく中にボールが吸い寄せられていくような抑えの利かないピッチングがあまりに無様だっただけに、原因が分かって気持ちを軽めに復帰を見守りたいです。
【オリオン村査定】 4200万円 → 3600万円 (▼14%)
35 渡辺啓太 投手 26歳 年俸1100万円
【2019年成績】 E 25試合 2勝1敗0S 防御率2.55 24回2/3 16被安打 1被本塁打 11与四球 1与死球 18奪三振
春季キャンプでは二軍スタートでしたが練習をしているどころか姿すら見かけた記憶がなく、そうこうしているうちに第三クールからリハビリ組と完全な出遅れとなりました。
伝え聞いたところでは股関節を痛めたらしいのですが詳しいことは分からず、シーズンに入ってからも5月に右肘痛で2ヶ月ほど実戦から離れるなど体調面でいろいろいろと苦しんだ一年で、その右肘はだましだまし投げていたのか10月半ばに右ひじ関節鏡視下クリーニング術で2ヶ月でスローイングを開始、4ヶ月で実戦登板を目指すとは土肥と同じですからそれがクリーニング術の一般的な復帰シナリオなのでしょう、箇所は違いますが目論見が大きく外れた内のようなケースもありますので予断を許しません。
二軍での数字は悪くはなく、肘に不安を抱えてのそれであればむしろ好成績だったと言ってもよいでしょう、ただその起用法が気にはなります。
先発は1試合だけで昨季にあれだけ一軍でチャンスを与えたものの継続性はどうなったのか、それが適性を見極めてのものであればよいのですが、土肥、小島、中村稔の左腕が結果を残し、また古谷が頭角を現し、佐々木や原の復帰もあって単に押し出されただけであればそれがプロの厳しさではあるものの、先行きに明るさを感じられません。
そもそも有吉と同じでどこがいいかが分からないままなので意外さは無いものの、それでも昨年の春先には期待をしていましたから大卒社会人経由であっと言う間の20代後半はリハビリが思わしくなければ育成枠での契約、もしくは早々の肩たたきになってしまえば残念ではあります。
そうでなくても浦和の投手陣は活気づいていますので居場所を見つけるだけでも大変なはず、このまま終わるには寂しすぎますので快癒と再びのチャレンジを願いたいです。
【オリオン村査定】 1100万円 → 1000万円 (▼9%)
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黎明に起つ |
自分が子どものころには下克上の象徴とされていた斎藤道三、北条早雲は、しかし研究が進んで今では道三の成り上がりは親子二代によるものとの説が有力となり、また早雲は一介の素浪人ではなく備中伊勢氏の出身で幕府の申次衆も務めた名門との説がほぼ確定をしていて、最近の作品ではそれを前提としたものがほとんどです。
そんな早雲、は北条を名乗ったことはありませんから伊勢新九郎盛時ですが、その備中時代から相模を制した晩年までが描かれています。
この作者はマイナー、もしくは信長、秀吉、家康ほどにはメジャーではない武将を主人公に据えて、斬新な切り口で描くところが気に入っています。
しかし残念なことにこの作品は切れ味が鈍く、駄作とまでは言いませんが期待をしたほどのものではありませんでした。
ただ作者の主戦場である板東の地、そして北条氏を取り上げていることで、無意識にハードルを高くしてしまったところはあるかもしれません。
とは言いながらも新九郎がことさら「自身の栄達のためではなく民のため」を繰り返しながらもそれにかかる描写がほとんどなく、結局は幕府の施策に振り回されて、また戦の場面が過半ながらもそれぞれが中途半端かつほぼ無双なのがらしくなく、そして意味もない金貸しの後家を差し込むぐらいであればもっと民政にスポットを当ててもらいたかったです。
小田原城攻めの際の鹿狩りの勢子、あるいは二本の木をかじり倒して虎になる鼠、といった逸話に触れなかったのはよかったですが、一方で大和猿楽にかこつけて小鹿範満を討ち取ったり、新井城攻めで三浦義意の眉間を射貫いたり三浦同寸と一騎打ちをやったりと話を膨らませるにしては行き過ぎなところがあったりもして、どうも筆に迷いがあったようにも思えて、しかしそれでも魅力的な作品を世に出し続けている作家であることは間違いありませんので、今後も楽しみに追っていきます。
2019年11月21日 読破 ★★★☆☆(3点)
34 土肥星也 投手 24歳 年俸11800万円
【2019年成績】 6試合 1勝0敗0S 防御率3.13 31回2/3 35被安打 4被本塁打 12与四球 0与死球 28奪三振 被打率.285
暗黒34の流れを断ち切るステップの一年としては、その登板数が物足りない土肥です。
ただこれは土肥がどうこうよりも投げては抹消の繰り返し、は昨季から続く信頼感の無さなのか過保護なのか、9月に左肘軟骨損傷が発覚をして10月にクリーニング手術をしましたので違和感のようなものをずっと抱えていたのかもしれず、そうなればその不安が無くなる来季は大きくジャンプをするシーズンとしなければなりません。
2ヶ月でスローイングを開始、4ヶ月で実戦登板を目指すとはいつもの皮算用ですが順調にいけば春季キャンプには間に合うはずですから、推しメンの4年目が楽しみです。
ルーキーイヤーにその推しメンにした理由はねじ伏せるとまでは言わずとも力強いストレートを軸にできる、でしたので、和田との自主トレは方向性としてどうかと思ったりもしましたが、ピッチングスタイルではなく気持ちの問題の解決に繋がったのであれば吉、右打者の内懐に食い込むようなストレートを投げ込めるようになったのが今季の最大の収穫です。
左腕の生命線ともなるクロスファイヤーの軌道が一番に腕が振りやすいのか、必ずしもそれが結果に結びついているわけでもありませんが半分以上はストレートのはずです。
昨季よりはやや上乗せがされましたが140キロ台をコンスタントに維持できているわけではありませんので、それでそれですからその球筋に自信を持ち始めているのでしょう。
左打者にとっても振り遅れになりますし、それだけに手術さえなければ土肥こそシアトルでストレートの質を磨いて欲しかったですが、焦っても仕方がありません。
小島、中村稔と焦る状況はありますし、春季キャンプ初日の紅白戦で1回パーフェクトも二軍スタートで開幕4戦4勝でもボルシンガーが二軍落ちをするまで一軍に呼ばれなかった、など肘の状態だけではない雑な扱われ方がしないでもないですが、それでも小島らよりもローテーションに近い存在だと考えています。
手術をしたから大丈夫だろう、そんな目論見でプロテクトリストから外しているとは思いませんが万が一でも楽天入りなどはないと信じて、来季もロッテの土肥で目指せ10勝です。
【オリオン村査定】 1180万円 → 1500万円 (△27%)
33 南昌輝 投手 30歳 年俸4000万円
【2019年成績】 4試合 0勝1敗0S 防御率12.27 3回2/3 4被安打 1被本塁打 4与四球 0与死球 3奪三振 被打率.308
昨年8月に特定疾患である黄色靱帯骨化症の手術で全治6~7ヶ月とのことで実戦復帰には1年ぐらいかかるだろうとも思っていましたが、無事に復帰を果たした南です。
再発の可能性が無いわけではありませんが同じく手術から復帰をした大隣コーチもいますので、体調面での気配りに余念は無いでしょう。
ただ結果的には投げただけ、になってしまった今季だけに本格的な復帰となる来季にしっかりとしたピッチングを見せたい、まだまだやれるはずです。
正直なところ、石垣島で普通にブルペンに入っているのには驚きました。
体としては完治であってもプロ野球選手としてのそれは別の次元の話ですから、治癒が早かったのもあったでしょうがしっかりとできることをやってきたからこそでしょう。
さすがに一軍ですぐということはありませんでしたが練習でも元気に声を出して、そして教育リーグ、練習試合、開幕後は二戦目に実戦登板を果たしました。
その二軍では格の違いを見せつけていましたから一軍復帰も早いのではないかと思っていましたがなかなか機会に恵まれず、8月になってようやくの今季初一軍です。
そこから2試合は無難に抑えましたが地元凱旋となった3試合目で失点し、4試合目で炎上となり浦和に舞い戻り、そのままシーズンを終えることとなります。
ストレートのスピードも変化球のキレもまずまずではありましたがつまらない四球での自滅は南らしからぬところがあり、意識せずとも守りのようなところがあったのかもしれません。
来季はただ投げることで拍手をもらえた今季とは違って当然に一軍の戦力としてハードルが高くなって見られることになりますので、正念場の一年となります。
低めにズドンと重いストレートを、打者が分かっていても手が出ずに見送ることしかできない南らしさをもう一度見たい、投手としての盛りはこれからです。
2011年通信簿 2016年通信簿
2012年通信簿 2017年通信簿
2013年通信簿 2018年通信簿
2014年通信簿
2015年通信簿
【オリオン村査定】 4000万円 → 3600万円 (▼10%)
32 高濱卓也 内野手 30歳 年俸1100万円
【2019年成績】 8試合 7打数 0得点 2安打 打率.286 2二塁打 0三塁打 0本塁打 3打点 0盗塁 0四死球 3三振 得点圏打率.400
ドラフト1巡目で入団をした高濱ですので当然にレギュラーを目指してここまでやってきたところで、代打の切り札を目指すとは苦渋の決断だったでしょう。
しかし二遊間は固定をされて鈴木、レアード、井上がいる内野陣は平沢ですら目の端にも映らない状況ですので、その志向は間違っていなかったと思います。
ただそもそも代打をさして必要としない井口野球だったのが高濱にとっての不幸で、持病であった腰痛の悪化もありほとんど出番が無いままに貴重な一年を潰すこととなりました。
そんな状況ですから今月に全内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘出術をしたのは正解だったような、3ヶ月で実戦復帰を見込むとは当てになりませんが来季は育成落ちからの復帰が成らずとも再来年に向けて手応えを感じられるシーズンとしてもらいたく、そうこうしているうちに政権交代で光が差し込んでくるかもしれません。
春季キャンプ初日の紅白戦で放ったアーチは12球団最速と話題になり、対外試合で5割3発といい出足にオープン戦でも悪くない結果を残しましたので当然に一軍と意気込んでいたはずが開幕二軍は鈴木ですらスタメン落ちをする状況と、井口野球とのミスマッチかつ高濱でなければとのアピールができなかったのが理由でしょう。
練習試合でレフトを守るなど出番のためには手段を選ばず、「結果を出さないと使ってもらえない」と必死にやっていましたが、ようやくの5月の昇格で勝ち越しタイムリーを放つもその後は三打席連続三振もあって短期間で降格、翌月に再昇格でまた2点タイムリーで貢献も腰痛を発症して即日の二軍落ちです。
打点はいずれも勝利に結びつき貴重なもので印象も強いのですが出番が少なすぎで、本人の望む代打での起用で答えを出しただけに無念のリタイアでした。
それだけにとにかく完治を目指して体に不安のない状態でのプレーを目指すのは大賛成、だましだましやっても起用に変化はないでしょうからそれでは時間の無駄遣いです。
3桁の背番号となり焦る気持ちもあるでしょうが復帰を急いでも来季にいいことがあるとは思えませんので、まずは本来の自分を取り戻すことを第一に頑張ってください。
2011年通信簿 2016年通信簿
2012年通信簿 2017年通信簿
2013年通信簿 2018年通信簿
2014年通信簿
2015年通信簿
【オリオン村査定】 1100万円 → 900万円 (▼18%)
オリオンズ、マリーンズ一筋で、OB会の副会長も務めた重鎮の醍醐氏が白血病で亡くなりました。
昨季に田村が全試合出場、全試合マスクを達成したときに「醍醐以来」と紹介をされたことで、新しめのファンの方でもその名前に記憶があるのではないかと思います。
自分は捕手ではなく醍醐コーチがほとんどでしたが思い入れのあるOBの一人で、山内政権のときに煙たがられて暫く球団から離れていたこともあってか監督候補に名前が挙がらなかったのがちょっと残念ではあり、その後も何度かのコーチ就任、あるいはスカウト部長、また解説者としてチームを見守ってくれていました。
その墓前に優勝フラッグを手向けるのが一番の孝行ですので、戦力補強も順調ですから是が非にでも来季はリーグ優勝、日本一を目指して戦っていきましょう。
そしてチームの中心になるべき種市の背番号が16に変更、は相変わらずにタイミングが早くてマスコミの報じる涌井よりも中居を思い出してしまう古いファンなのですが、本人が望んでいないのかもしれませんが二木がこれをどう見ているのかが気になっていたりもして、個人的には60番台で頑張って欲しい二人だっただけにやや微妙ではあります。
先月にちろっと人的補償を考えてみましたが、そこから一ヶ月、美馬と鈴木のトレードの形となりお互いに人的補償を止めましょう、になるのではないかとの期待とは裏腹に鈴木獲得の見返りの提出期限である明日に向けて石井GMらがプロテクトリスト作成をしているようですので、前回とは違って楽天の事情も考えつつリストを再作成してみました。
今回はロッテのそれだけではなく楽天のそれも対象で、またルールが今ひとつ分からないのですがFA宣言をした選手はそれが残留であってもプロテクトの必要はない前提です。
【楽天プロテクト】
投手(14人):松井、岸、塩見、藤平、安樂、釜田、弓削、小野、引地、森原、高梨、鈴木翔、辛島、石橋
捕手(3人):太田、岡島、堀内
内野手(6人):浅村、茂木、銀次、山崎、内田、渡邉佳
外野手(5人):辰己、オコエ、田中、島内、和田
【楽天プロテクト外】
投手(11人):近藤、福井、青山、菅原、渡邊佑、熊原、佐藤、西口、由規、寺岡、久保
捕手(3人):山下、足立、石原
内野手(3人):藤田、渡辺、村林
外野手(4人):岩見、下水流、小郷、フェルナンド
まずは楽天ですが、大量解雇をしたこともありプロテクトから外れる絶対数がそもそも少ないです。
さして苦労をすることなくリストを作れてしまい、青山と藤田はちょっと迷いましたが年齢からすればロッテが手を出すことはないと考えるだろうと外しました。
まだ2年目の近藤と岩見が微妙ですが、近藤は下手をすると来季でクビになりそうですし、岩見は二軍でも6発ですから守りと足を考えれば魅力はありません。
そうなれば枠の問題もありますので全額金銭となる可能性が高そうな、個人的には高校のときに目を付けていた小郷が気になりますが左の外野手はお腹いっぱいです。
内野の状況からして村林、右ではありますが下水流も特徴が無いのでロッテが触手を伸ばすとは考えづらく、あとは全額金銭と人的補償ありでは差額が2000万ですからドラフトでもう一人指名をしたとでも考えて、福井、菅原、渡邊佑、熊原、フェルナンド、あるいは嫌がらせで由規を獲るってのは面白いかもしれません。
【ロッテプロテクト】
投手(19人):佐々木千、石川、涌井、東條、酒居、東妻、松永、西野、土肥、有吉、成田、小島、岩下、田中、中村稔、益田、種市、二木、古谷
捕手(1人):田村
内野手(5人):藤岡、安田、中村奨、平沢、井上
外野手(3人):荻野、藤原、山口
【ロッテプロテクト外】
投手(10人):大谷、唐川、内、山本、石崎、南、渡邉、原、永野、土居
捕手(5人):吉田、宗接、江村、細川、柿沼
内野手(4人):三木、松田、香月、細谷
外野手(6人):清田、角中、加藤、岡、菅野、三家
一方のロッテは楽天が狙いそうな投手を中心にプロテクトをしましたが、もちろん贔屓目もあるでしょうがそれでもかなり厳しいです。
投手では涌井も外そうかと思いましたが万が一のときに野手陣の顔であった鈴木に続いて投手陣の顔である涌井となったときの影響が恐ろしすぎて踏み切れず、一方で同じ地元出身でも唐川は金満楽天であってもコストパフォーマンスを考えるのではないかと、怪我や病から復帰過程の内と南、移動に難のある永野も大丈夫だろうと高を括っています。
捕手は柿沼を迷いましたが太田、堀内といて岡島も捕手再チャレンジとのことですからロッテの弱体化を目論まない限りは選ばないでしょう、万が一のときには佐藤に期待です。
内野手はそもそも鈴木の獲得すら疑問視をされているところに三木は無いだろうと、個人的には香月はプロテクトをしたかったのですが全体を考えれば無理筋でした。
外野手は福田を狙ったこともありレギュラーが揃っていても角中を外すのはかなりリスクが高いとも考えましたが、プエルトリコにまで派遣をした岡を外すことで準レギュラーであればフィットするよと餌を撒いたつもりで、また加藤や菅野であれば本人のためになるとも思いつつ、年齢がいっている清田は全く心配をしていません。
こちらも全額金銭と人的補償の観点から言えば1300万でしかありませんのでこのメンツで全額金銭を選ぶとは考えづらく、美馬と鈴木のトレードに続いて唐川と由規のかつてのBIG3のトレードになればお互いに地元出身ですから話題にはなるでしょうが、その唐川、土居、柿沼、三木、香月、角中を持っていかれたら負けとみなします。
それ以外の選手であれば細川を除いて名残惜しくもありますが仕方なしと割り切るしかなく、考えづらくも奇跡の全額金銭となってくれるよう北に向けて念を送る今日この頃です。
令和初の忘年会です。
永久幹事のお仕事を今年もせっせと、休前日だとなかなか日程調整ができずに夏のビアガーデンを流してしまったので、冬はそのこだわりを捨てての平日開催としました。
その甲斐あってか海外在住の一人を除いて久しぶりに全員が勢揃いで、自分も昨年に辞めたので2/3はもう外部の人たちですから30年以上も続く関係は貴重かつ希少でしょう。
今年からLINEを始めたのでせっかくだからとグループを作成し、その登録でスマホを見る目と画面の距離が遠いのが横一線だったのには年月の流れを感じます。
デジカメが壊れたのでスマホでの撮影となればこんなものかと、早いうちに新しいのを手に入れないと拙いとは来年こそ史跡巡りを再開する予定ですので、資金繰りを始めます。
31 菅野剛士 外野手 26歳 年俸1440万円
【2019年成績】 28試合 66打数 7得点 13安打 打率.197 2二塁打 0三塁打 3本塁打 7打点 1盗塁 7四死球 11三振 得点圏打率.250
一軍定着を目指したかった今季でしたが、むしろ出場を大きく減らしてしまった菅野です。
守備や走塁でアピールができるわけではないだけにとにかく打たないと話になりませんが2割にも届かず、即戦力として期待をされる中での二年連続の1割台は厳しすぎます。
今季の藤原に加えて来季は高部、そして福田のFA移籍で外野陣は左打者が過剰気味の中で菅野はどう自分の色を出していくか、まだ3年目の来季はありますが実は崖っぷちです。
他球団の選手とのそれはどうよ、との個人的な考えは置いておくとして、中村晃との自主トレは率を稼ぐタイプということでの志願でもあったのでしょう、春季キャンプも一軍スタートで出足も悪くはありませんでしたがしかし藤原フィーバーに押されてかオープン戦ではお呼びがかからず、開幕一軍も逃しての浦和での始動となってしまいました。
それでもその二軍で4割を超える高打率で4月早々の昇格は藤原、その代役の岡の不振も手伝ってのもので、しかし即スタメン起用も3試合で11タコとなればあっさり降格となります。
首位打者を引っさげての5月下旬の再昇格では代打で今季初ヒットを放つも後が続かず、交流戦では狭い神宮に助けられたところはあったにせよプロ初の一試合二発で目立ったのも一瞬でリーグ戦に戻ってからは再びの音無しとなり一軍生活は一ヶ月ちょっと、当然にベンチはもちろんのこと本人も納得できたシーズンではなかったでしょう。
左腕を苦手にするスイングでもありませんが四打席でなんぼ、というタイプに思えますから、そのチャンスすら少ないであろう厳しい外野戦線で生き残るには難しそうな気がします。
それでも今季がそうだったように二軍で4割、5割を超えるぐらいに打ちまくれば、としか言い様がなく、加藤と同じくいい話があれば、と思ったりもしています。
【オリオン村査定】 1440万円 → 1400万円 (▼3%)
新入団選手発表会で、佐々木朗が沢村賞を目指すと力強く宣言をしました。
今年の該当者なし、は完投にこだわり時代の変化を受け入れられない選考者によるものですから彼らの頭の中が変わらないと厳しいとは思いますが、その心意気やよし、です。
目標は田中マーとのことですからこちらは当り障りがなかったりもして、また奥川を意識しているようですがまずはチーム内のライバルをなぎ倒すところから始めましょう。
先日に井口監督が50イニング計画を明らかにしましたので焦らずにじっくりと調整を、ファンやマスコミの注目が高くて野球以外でも苦労をするとは藤原も心配をしていましたが、その藤原を安田ががっちりとガードをしたように先輩たちがきっと守ってくれるはず、そんな周りの熱気に振り回されずに地に足をつけてやっていってくれればと思います。
そして佐々木朗の背中にはルールに則ってRの文字が、そうなれば気になるのは福田ですが背中が写っているのを見つけられなかったので不明ながらもきっとKの文字が付いているのでしょう、ここまでは両者ともに福田としてきましたが明日からは福田秀、福田光との表記になりますがお互いに「福田は俺」と言えるよう頑張ってください。
それにしても石崎の30に続いて佐藤に32とはシビア、は別にいいのですが、結果的に先輩の背番号を奪った形にもなりますのでルーキーにはどうよ、と思ってしまいます。