オリオン村(跡地)

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飛びすぎのジョン・カーター

2012-04-25 00:35:20 | 映画

先月は年度末で忙しく、また今月は旅に出たりQVCマリンに行ったりと時間が取れなかったこともあり、久しく映画館に足を運ぶことができませんでした。
そのためにTSUTAYAでBlu-rayを借りて前作をチェックしてまでスタンバイをした「シャーロック・ホームズ」を見逃すという不手際を犯し、その反省もあっての今週は映画週間です。
ただ水曜と金曜はまた夜のお仕事ですし、木曜は雨っぽいので企画倒れになりそうな予感がありつつも、まずは公開が終わりそうなものから手をつけての「ジョン・カーター」です。

ジョン・カーター

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ひょんなことから自分の"写し"が火星に飛んでしまったジョン・カーターの冒険譚ですが、調べてみれば原作があるようです。
ターザンを世に送り出したエドガー・ライス・ロバーツの火星シリーズで、その第一弾である火星のプリンセスをベースにして大きく道は踏み外してはいないようです。
もっとも登場人物の立場が微妙に違ったり火星に飛ぶところの原理には大幅に手が入れられていますので、原作を読んだことがある人からすれば違和感があるかもしれません。
何はともあれ勧善懲悪チックでシンプルなストーリーでしたので、自分好みということもあってそれなりに楽しむことができました。

火星は地球よりも重力が小さいことで超人的な力を得たジョン・カーターが、赤色人同士の戦争に巻き込まれていく中で自分の過去を断ち切っていく、そんな流れとなっています。
恋あり、友情あり、戦いありと映画としての要素はふんだんに散りばめられていますし、2時間以上と洋画にしては長い上映時間もさして気にはなりませんでした。
ただ冷静に考えると地球の1/3の重力であそこまで飛ぶのは不自然ですし、そもそも戦争の黒幕であるサーンがなぜにゾダンガとヘリウムの婚姻を押し進めたのかが分からず、その後にヘリウムを滅ぼすのであればとっとと滅ぼしてしまえばいいのにと、また地球でもジョン・カーターを殺したければ得意の七変化でいくらでも方法はあったはずです。
原作には無かったであろう不可思議な存在であるサーンを登場させたことによって、いろいろな無理が生じたように思えます。
得体の知れない液体を飲んだことで言葉が通じるようになったのも、ドラえもんじゃないだろうと突っ込みたくもなりました。

どうやら3部作の1作目のようですから続編も作られるのでしょうが、かなり微妙な感じはあります。
既に地球時間で10年以上が経っていますのでジョン・カーターが火星に戻ってのストーリーには無理がありますし、ヒロインに魅力が無かったのでまた見たいとも思いません。
原作には次の世代を主人公にした続編もあるようですからそちらに振り子を振るのか、あるいは北米での興行収入が今ひとつだったことで頓挫をするのか、先行きは不透明です。
おそらくは続編が公開をされれば観てしまうのでしょうが、そのまま忘れ去っても惜しくはないかなと、そんな感じのヴァージニアです。


2012年4月24日 鑑賞  ★★★☆☆(3点)

 

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