オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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春の日向路 旅情篇

2012-04-26 23:28:13 | 独り言

 

宮崎に最後に訪れたのは鴨池キャンプを見学をしたときなので15年前ですから、こちらもかなり久しぶりです。
すっかりと様子が変わったと感じたのは飫肥ぐらい、というほどに記憶はあやふやだったので、新鮮な気持ちで臨むことができました。
残念なことに致命的ではなかったものの今回も天候に悩まされる旅となりましたが、それはそれで一つの風情です。
晴天のときとはまた違った表情を楽しむことができたと、そう思うことにします。

まずは自然ネタからです。
今帰仁城でも「ハブや蜂に注意」なんて立て看板がありましたが、これは万が一のときの予防線みたいなもので、実際に巡り会うことなどは宝くじに当たるぐらいの確率だろうと、その今帰仁城でも「ハブなんて50年で2回しか見たことないから」と言われたりもしましたのでそういうものだと思っていました。
しかし今回は見事に佐土原城跡で蛇に遭遇し、思わず記念撮影です。
階段を降りていく途中で踏みつけそうになったところを何とか踏みとどまったのは、前日の雨で滑りやすくなっていたために足元を注意していたからです。
そうでなければ勢いでやらかしてしまった可能性が高く、佐土原城跡の出土文化財管理センターの方に写真を見てもらったところ「赤まむしではないか」とのことでしたので、そうなればしっかりと毒を持っていることを考えればラッキーだったとしか言いようがありません。
これまでは夏場は裸足にサンダルで平気で山城にも登っていたのですが、これで今後は腰が引けてしまいそうです。

その佐土原にある高月院は佐土原島津家の墓所がありますが、その入口の左にある大木に可哀想な猫がいました。
どうやって登ったのかは分かりませんが降りられなくなったようで、墓の写真を撮るために移動をするとその度にその方向に伸びた枝の先の方までついてきたことから助けて欲しがっていたのは明らかで、しかし一番に低い枝でも地上から5メートルぐらいあったのでどうにもなりません。
ジャンパーを脱いでクッションのような形にして受け止める体制を取っても、暫く眺めていたもののさすがに飛び降りる勇気はなかったようです。
はしごでもあれば何とかなったかもしれませんが、通りかかった人に話をしても「野良猫でしょ、いっぱいいるのよ」で終わってしまい、申し訳なかったのですがごめんなさいでした。

こちらは同じ佐土原の大光寺で見つけた、小学生ぐらいのときに教わった「羽を閉じて止まるのが蝶、広げて止まるのが蛾」を信ずれば間違いなく蛾です。
蝶だろうが蛾だろうが普段の生活ではあまり見かけることはないのですが、見るとしても夜にコンビニの光に集まってくる地味な色の蛾ぐらいですから、この派手な色をしたのがあまりにも珍しかったので飛び立つ前に忘れずにと写真を撮っておきました。
帰ってきてから見てみれば「何なんだか」といった感じですが、せっかくですので紹介をしておきます。

小学生の低学年のときに住んでいた家の裏には雑木林のようなものがあり、確か竹も生えていたはずなのですが、不思議とたけのこを見た覚えがありません。
そんなこともあって肝付で高山城跡に向かう途中で偶然にぶつかった御幣園城跡のたけのこに、ちょっと見入ってしまいました。
自分の思っていた竹になるには太すぎるのではないかとは正直な感想ですが、伸びていくうちに外側の皮がむけて細くなっていくのかもしれません。
ちょっとグロテスクと言いますか変なものを想像した人は、きっと私と同類です。

志布志から宮崎に戻る途中の南郷駅で電車の待ち合わせをしたのですが、その駅舎にはツバメの巣がありました。
三羽の子ツバメに親ツバメが何度も餌を運んでいて、今の家に引っ越した直後にツバメの巣ができかけたものを掃除のおばさんがきれいにしてしまったことを思い出すとともに、あれがなければ今はきっと億万長者になっていただろうとはただの感慨です。
ISO640のシャッタースピード1/4秒で撮った写真にしては、まずまずかなとも思っています。

飫肥では水路に鯉が放流をされていました。
確か米沢でも同じように鯉が放流をされていたように記憶をしていますが、このあたりは日本独特の文化ではないかと思っています。
かなり言葉を選ばなければ誤解をされそうですが、国によっては翌日になったら一匹もいなくなっていてもおかしくはないのではと、そんな気がします。

都城では海上自衛隊のヘリコプターを、志布志では機関車を見かけました。
どういった関係があって展示をされているのかは分かりませんが、こちらも普段の自分の生活には縁遠い存在です。
こういった乗り物に興味があるわけではないのですが、ブログのネタにしてやろうとのスケベ心と、旅の開放感がシャッターを切らせたといった感じです。

前回の熊本ではゆるキャラのくまモンにしてやられた感じで、千葉でもクレーンゲームにくまモンがびっしりと詰まっているものがあって驚いていたのですが、しかし宮崎では残念ながらみやざき犬だかひむかだかのゆるキャラを町中などで見かけることはありませんでした。
その代わりでもないですが、都城のこのキャラクターはかなりのお気に入りです。
それこそ人形でもあれば買いたかったぐらいなのですが、残念ながらそういったものは売っておらず、せめてステッカーぐらいは作って欲しいとは個人的なわがままです。

こちらも完全にネタ系です。
骨董品屋の店先だったり昭和を売りにしている飲み屋の入口だったりするので普通に昔の看板が残っているわけではないのですが、そうそうに見られるものでもありません。
ただ自分の両親の実家の近くにはボンカレーの看板がありましたので、そういうところもまだあるのではないかと思います。

私の旅は始発に乗っての移動が少なくはありませんので、駅のトイレにお世話になることがままあります。
しかし地方のトイレでウォシュレット完備なものにぶつかったのは初めてで、とにかく志布志駅は木造新築な感じがあって好印象でした。
また飫肥駅のトイレには便座カバーがしてあったのですが、これは千葉や東京でも見かけたことのない風景で、かなり微妙でもあります。
心遣いは有難いのですが湿っていたことで座る気にもなれず、申し訳ないながらも外してトイレットペーパーを敷いた上で使わせていただきました。

その飫肥では「食べあるき・町あるき」なるイベントが開催をされていました。
飫肥城下町に軒先を並べている店のグルメ、スイーツ、おみやげなどを楽しめる引換券を、割安で提供をするというものです。
このあたりはグルメ篇、スイーツ篇で紹介をしようと思っていますが、期間限定ではなく常にやっているようですので、飫肥を訪れた際には見逃す手はありません。

そして今回の旅で一番に気合いが入っていたのが、飫肥の四半的です。
飫肥を訪れたのは三回目ですが、これを欠かしたことはありません。
四半的は飫肥に伝わる弓道で、的までの距離が四間半、的の直径が四寸五分、矢の長さが四尺五寸であることから「四半的弓道」と呼ばれているとのことです。
高校生のときに弓道部に所属をしていたので自信満々で臨んだ前回、前々回は惨敗に終わりましたので、三度目の正直に力の入れようが半端ではありませんでした。

自分がやっていたのは近的ですから距離は28メートルで四半的の3.4倍、逆に矢の長さは半分程度ですから、座って射ることと合わせて感覚を合わせるのが大変だとは単なる言い訳ですが、最初の五本はどのあたりを狙えばいいかを探るような感じでの試し打ちです。
そして勝負の五本は一本は打ち損じたものの他は的の近くを射ることができましたし、景品をもらえる一番内側の黒い部分を射れたことで大満足です。
どんなものをもらえたかは、おみやげ篇で紹介をさせていただく予定です。

そんなこんなで今回もANAマイレージの特典航空券を利用したのですが、40歳を越えても国内では飛行機に乗ったことがなかった自分が、昨年からの一年間で羽田、八丈島、函館、札幌、那覇、鹿児島、石垣島、熊本、そして宮崎空港と生き急ぐように飛びまくっているのですから人生は不思議なものです。
この勢いで大分、佐賀、長崎、福岡と九州の飛行場を総なめとはいかずとも大半を制圧する予定ですので、航空事故が起きないことを祈っていただければ幸いです。

そして最後は東国原英夫こと、そのまんま東です。
宮崎県知事を任期満了で退任をしたことで宮崎とは切れたと思っていたのですが、みやざき特命大使として縁が続いていたようです。
知事晩年は国政への色気を隠さないなど評価を落としましたし、舛添要一と似たような軌跡で完全に旬を逃した感がありますが、宮崎にとっては変わらぬ恩人なのでしょう。
宮崎空港に着いて最初に目にするのがこの看板だったりもしますので、今も貢献をし続けているのだと思います。


【2012年4月 宮崎の旅】
春の日向路
春の日向路 旅程篇
春の日向路 史跡巡り篇 佐土原の巻
春の日向路 史跡巡り篇 都城の巻
春の日向路 史跡巡り篇 肝付、志布志の巻
春の日向路 史跡巡り篇 飫肥の巻
春の日向路 グルメ篇
春の日向路 スイーツ篇
春の日向路 おみやげ篇

 

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2 コメント

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Unknown (宮崎オリオンズ)
2012-04-27 19:09:33
みやざき犬は、めったに見れないですが、フェニックスリーグの時に見たことがあります。意外とかわいいのに人気がないのか、くまモンには嫉妬してしまいます。
東さんも、頑張ってくれたのはいいのですが、新幹線通して欲しかったです。仕方ないので、高速道路を早く通して欲しいですね・・・。
オリオンさんは弓道部だったんですね。以前やりましたが、一つも当たりませんでした。さすがですね。
旅情編に合わせるように、おびてん食べながら野球観戦しておりました。
楽しみにしております。
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お返事 (オリオン)
2012-04-28 00:29:27
うーん、めったに見られないゆるキャラとは(笑)
新幹線はそうですね、西のほうを走ってしまっているので大分とか宮崎は恨めしいことでしょう。
そのあたりの政治的な駆け引きはよく分かりませんが、そもそも鹿児島中央→熊本もガラガラでしたし、採算的にどうなのかしら。
おびてんはグルメ篇までお待ちをいただければと、試供品的なものですがきっちりと食べてきました。
それにしても写真の整理が大変ですし、しかし写真が多いと携帯からのアクセスが一気に減るのでジレンマが・・・
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